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18 ほのぼの監禁物語〜猫になりたい搾取子は御曹司に囲われる
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* ほのぼの、優しい幸せな監禁を目指してみました。
******
「あ゛あ゛ぁ~~! 家猫になりたぁ~い!」
仕事なんて行きたくないし、タワマンに住む至れり尽くせりの猫ちゃんになりたい!
毎日ごろごろ薄い本読んで、美味しいご飯食べて、風呂入って寝て……ベランダから景色見るくらいで外に出なくていい。
人間的活動として、買い物したくなったらネットで済ませて、もちろん家事なんてしたくない!
どうしたらそんな生活ができるんだろう?
「あら♡ まぁ♡ 素敵ねぇ♡ いいわよ~! あなたにぴったりの世界があるわ!」
「あるなら行きたーい! って……誰?」
いきなり部屋に現れた美人さんをまじまじ見る。
「私は今風に言うとマッチングサイトの管理人? えっと、結婚相談所の辣腕マネージャー? わかりづらい? 縁結びの女神です♡」
「…………あの、宗教はなんか入ってるんで。葬式の時に呼ぶ坊さん、決まってるんで」
じいちゃんの時に呼んでた寺の宗派とか全然覚えられないんだけど、ざっくり仏教。
変なのと関わりたくない。
自称女神の美人さんが笑う。
「大丈夫、大丈夫。トラック転生なんてしないし、今のあなたのままぴったりのところへ転移できるわよ。セレブで富豪な御曹司のご主人様。あなたの理想の生活ができるわよ♡ 行きたいでしょ? 幸せ確約つけちゃうから!」
「えっと、家族や友達、仕事が困るんですが……」
「大丈夫、大丈夫! 女神に任せなさーい! 小さいことは気にしなくていいから、飛び込んじゃいなさいよ♡」
この人信じていいのかな?
お金が欲しい時だけやってくる家族だし、友達……ネッ友だし、仕事は私がいなくてもなんだかんだと回るもんね。
うーん、ま、いっか。
「本当に一日中ごろごろして、食べて寝て、ぼんやりしても怒られない?」
「もちろんそんなことじゃ怒らないわよ! だってようやくお迎えしたペットは大事にするものでしょう?」
ペット枠か。
確かに猫がそれやっても怒らないわ。
だけど私は人間だし、ご主人様に変なことさせられない……?
「大丈夫よ~、あなたのことを全て受け入れてくれる、あなた好みの相手だから! ご主人様というより部屋のオーナー? あなたが望めば喜んで婚姻関係を結ぶだろうし、いやなら……でも私はわかるわ♡ とっても相性がいいから!」
それならいいのかな。お見合いおばさんって相性がいいかわかるって聞くし。
「私、行きます! よろしくお願いします!」
「うんうん、幸せになってね♡ あなたのことを大事にしてくれるから! 安心してごろごろするのよ! あ、部屋から出たいとか、帰りたいって言うのだけNGね。お幸せに~!」
え?
最後の不穏‼︎
そういうことは最初に言ってよね!
――ぱふんッ。
「……ッ、なんか胃が気持ち悪ーい」
何か柔らかいものの上に落ちた私は、車酔いみたいな気分。
目を開けると、たくさん積み重ねられたクッションの上に寝転がっていた。
白を基調としたとても広い部屋で、高級感あふれる家具やファブリック。
本当に異世界転移したのかな?
「ようこそ、私の子猫ちゃん。具合が悪い? 何か必要かな」
私よりちょっと年上で、最近見た外国映画の人気の俳優さんみたい。
カッコよくてきゅん。
子猫ちゃん呼びは聞こえない、聞こえなーい。
「……可愛いね。私の名はヤンだ。子猫ちゃん、話せる?」
「はい、はじめまして。私はツヤコです」
「ツナァコ?」
「ツヤコ」
「ツニャァコ」
あれ? 猫っぽくなってきたな。
「ツンちゃんと呼ばれていたので、ツン、はどうですか?」
「……ツン。ツンか、いいね。私とお揃いみたいだ。これからはツンと呼ばせてもらうよ、子猫ちゃん」
「はい。よろしくお願いいたします……」
ヤンさんは笑っていつも通りにしてって言った。
「胃が気持ち悪いんだっけ……? お腹に良さそうなお茶があるから飲んでみるかい?」
「はい」
「そのまま、自由にしていて」
私の髪を撫で、ヤンさんがお茶だけでなく、肌触りのとても良いブランケットを持ってきたり、エアコンの調整をしたり、ブラインドをシャッってしたり。
「早くこの部屋に慣れてね。あとは何が必要かな」
私、本当に猫みたいな立場。
ヤンさんこそお世話係がいてもおかしくないのに、なんてマメなんだろう!
お腹が落ち着いて、大きなジャグジー付きのお風呂に入らせてもらって(もちろん、一人でのんびり!)
ヤンさんがその間にたくさんの洋服や化粧品、必要なものを用意してくれていた。
「あとは何が必要かな。ツンの趣味はなに? 用意するよ?」
「読書です。漫画ってありますか?」
「漫画? 私は読まないがあるよ。それなら……これをツンに」
スッとタブレットを渡された。
この世界ってなんだろう。
現実の日本ある世界のパラレルみたいな感じなのかな?
「ありがとうございます」
「それで、好きな本を読みたいだけ買うといい。それから、欲しいものがあったら買えるように小遣いも入れておくから」
本の値段がだいたい1000イェーン程度で、私の小遣いは1000000イェーンだって。
毎月補充してくれるらしい。
ここは天国かな?
でも見返りが怖くなる。
どうしよう、ナニをしたらいいんだろう……。
「ツンがありがとうって笑顔で幸せそうに過ごしてくれるのが、私の幸せだよ」
そう言って髪を撫でた。
その後、食事をしてタブレットの使い方を教えてもらって、眠くなってベッドへ。
2台のベッドは50センチほど隙間があって、それぞれ別々に布団に潜る。
健全だ。
それから本当に毎日好きなように過ごさせてもらって、全く外に出たいとは思わなかった。
毎日ケーキやリラックスグッズや部屋着なんかがプレゼントされる。
窓から見える景色は高層階で、遠くに海も山も見えるからそれで十分かな。
ヤンさんは家で仕事をしているらしく、時々書斎にこもって何か指示しているけどずっと私と一緒にいる。
ヤンさんはいつもニコニコして、でも近づきすぎないからいい距離感だと思う。
そんなふうにして1ヶ月が経った。
「ヤンさん、ありがとう。私、ヤンさんのところに来れてよかったです」
「そうか……私も嬉しいよ。これからもよろしくな」
「はい」
何かヤンさんにお礼がしたいな。
料理……は苦手だし、ハウスキーパーさんがいるからわざわざやる必要ないし。
ヤンさんにプレゼントっていっても欲しい物はなんでも持っているだろうし。
結局素直に尋ねる事にした。
「ヤンさん、私お礼がしたいんですが、何か欲しいものとかして欲しいことってありますか?」
しばらく考えていたヤンさんが、それなら、と口を開く。
「結婚してくれないか? ずっと一緒にいて欲しい。その……まだ関係はゆっくり進めていけたら、嬉しい……」
控えめなプロポーズに、私は即頷いた。
「ヤンさんこそ、私でいいんですか? 妻にするには出来が悪いと」
「ツンはそのままがいい。そのまま、私のそばにいて欲しい。私一人を見て欲しいんだ」
やっぱり、あれ、本当に縁結びの女神様だったんだ!
「ヤンさん、私でよければ喜んで!」
にっこり笑ったヤンさんが、その日神父さんを連れてきてその場で結婚した。
「今日から一緒にデルーヨの姓を名乗れるんだね。私はとても嬉しい」
「ツヤコ・デルーヨ。不思議な感じがします」
「いや、ツニャアァコは言いづらいからね。ツン・デルーヨとして書類は書いたよ」
「えへへ、ヤンさんはヤン・デルーヨ……さん」
ヤンデルーヨ。病んでるーよ!
そういえば、女神様が部屋から出たいとか言わなければうまく行くって言ってたっけ。
そっか、そういうことか。
クローゼットに鎖や首輪があったのも、昔飼ってたペット用品かな~って思っていたんだよね。聞いたことないけど。
広いからそのままなのかな~って……。
私の名前は詰んでるーよ!
「……ヤンさん、幸せになりましょう」
ま、いっか。
ヤンさん笑顔だし。
「もちろんだよ、ツン」
デレしかみてないからねッ。
テリトリーから出なければ問題ない。
問題ない。
全く問題ない。
だってなんだってお金が解決してくれるからね!
私は理想の生活を手に入れた‼︎
******
お読みいただきありがとうございます。
******
「あ゛あ゛ぁ~~! 家猫になりたぁ~い!」
仕事なんて行きたくないし、タワマンに住む至れり尽くせりの猫ちゃんになりたい!
毎日ごろごろ薄い本読んで、美味しいご飯食べて、風呂入って寝て……ベランダから景色見るくらいで外に出なくていい。
人間的活動として、買い物したくなったらネットで済ませて、もちろん家事なんてしたくない!
どうしたらそんな生活ができるんだろう?
「あら♡ まぁ♡ 素敵ねぇ♡ いいわよ~! あなたにぴったりの世界があるわ!」
「あるなら行きたーい! って……誰?」
いきなり部屋に現れた美人さんをまじまじ見る。
「私は今風に言うとマッチングサイトの管理人? えっと、結婚相談所の辣腕マネージャー? わかりづらい? 縁結びの女神です♡」
「…………あの、宗教はなんか入ってるんで。葬式の時に呼ぶ坊さん、決まってるんで」
じいちゃんの時に呼んでた寺の宗派とか全然覚えられないんだけど、ざっくり仏教。
変なのと関わりたくない。
自称女神の美人さんが笑う。
「大丈夫、大丈夫。トラック転生なんてしないし、今のあなたのままぴったりのところへ転移できるわよ。セレブで富豪な御曹司のご主人様。あなたの理想の生活ができるわよ♡ 行きたいでしょ? 幸せ確約つけちゃうから!」
「えっと、家族や友達、仕事が困るんですが……」
「大丈夫、大丈夫! 女神に任せなさーい! 小さいことは気にしなくていいから、飛び込んじゃいなさいよ♡」
この人信じていいのかな?
お金が欲しい時だけやってくる家族だし、友達……ネッ友だし、仕事は私がいなくてもなんだかんだと回るもんね。
うーん、ま、いっか。
「本当に一日中ごろごろして、食べて寝て、ぼんやりしても怒られない?」
「もちろんそんなことじゃ怒らないわよ! だってようやくお迎えしたペットは大事にするものでしょう?」
ペット枠か。
確かに猫がそれやっても怒らないわ。
だけど私は人間だし、ご主人様に変なことさせられない……?
「大丈夫よ~、あなたのことを全て受け入れてくれる、あなた好みの相手だから! ご主人様というより部屋のオーナー? あなたが望めば喜んで婚姻関係を結ぶだろうし、いやなら……でも私はわかるわ♡ とっても相性がいいから!」
それならいいのかな。お見合いおばさんって相性がいいかわかるって聞くし。
「私、行きます! よろしくお願いします!」
「うんうん、幸せになってね♡ あなたのことを大事にしてくれるから! 安心してごろごろするのよ! あ、部屋から出たいとか、帰りたいって言うのだけNGね。お幸せに~!」
え?
最後の不穏‼︎
そういうことは最初に言ってよね!
――ぱふんッ。
「……ッ、なんか胃が気持ち悪ーい」
何か柔らかいものの上に落ちた私は、車酔いみたいな気分。
目を開けると、たくさん積み重ねられたクッションの上に寝転がっていた。
白を基調としたとても広い部屋で、高級感あふれる家具やファブリック。
本当に異世界転移したのかな?
「ようこそ、私の子猫ちゃん。具合が悪い? 何か必要かな」
私よりちょっと年上で、最近見た外国映画の人気の俳優さんみたい。
カッコよくてきゅん。
子猫ちゃん呼びは聞こえない、聞こえなーい。
「……可愛いね。私の名はヤンだ。子猫ちゃん、話せる?」
「はい、はじめまして。私はツヤコです」
「ツナァコ?」
「ツヤコ」
「ツニャァコ」
あれ? 猫っぽくなってきたな。
「ツンちゃんと呼ばれていたので、ツン、はどうですか?」
「……ツン。ツンか、いいね。私とお揃いみたいだ。これからはツンと呼ばせてもらうよ、子猫ちゃん」
「はい。よろしくお願いいたします……」
ヤンさんは笑っていつも通りにしてって言った。
「胃が気持ち悪いんだっけ……? お腹に良さそうなお茶があるから飲んでみるかい?」
「はい」
「そのまま、自由にしていて」
私の髪を撫で、ヤンさんがお茶だけでなく、肌触りのとても良いブランケットを持ってきたり、エアコンの調整をしたり、ブラインドをシャッってしたり。
「早くこの部屋に慣れてね。あとは何が必要かな」
私、本当に猫みたいな立場。
ヤンさんこそお世話係がいてもおかしくないのに、なんてマメなんだろう!
お腹が落ち着いて、大きなジャグジー付きのお風呂に入らせてもらって(もちろん、一人でのんびり!)
ヤンさんがその間にたくさんの洋服や化粧品、必要なものを用意してくれていた。
「あとは何が必要かな。ツンの趣味はなに? 用意するよ?」
「読書です。漫画ってありますか?」
「漫画? 私は読まないがあるよ。それなら……これをツンに」
スッとタブレットを渡された。
この世界ってなんだろう。
現実の日本ある世界のパラレルみたいな感じなのかな?
「ありがとうございます」
「それで、好きな本を読みたいだけ買うといい。それから、欲しいものがあったら買えるように小遣いも入れておくから」
本の値段がだいたい1000イェーン程度で、私の小遣いは1000000イェーンだって。
毎月補充してくれるらしい。
ここは天国かな?
でも見返りが怖くなる。
どうしよう、ナニをしたらいいんだろう……。
「ツンがありがとうって笑顔で幸せそうに過ごしてくれるのが、私の幸せだよ」
そう言って髪を撫でた。
その後、食事をしてタブレットの使い方を教えてもらって、眠くなってベッドへ。
2台のベッドは50センチほど隙間があって、それぞれ別々に布団に潜る。
健全だ。
それから本当に毎日好きなように過ごさせてもらって、全く外に出たいとは思わなかった。
毎日ケーキやリラックスグッズや部屋着なんかがプレゼントされる。
窓から見える景色は高層階で、遠くに海も山も見えるからそれで十分かな。
ヤンさんは家で仕事をしているらしく、時々書斎にこもって何か指示しているけどずっと私と一緒にいる。
ヤンさんはいつもニコニコして、でも近づきすぎないからいい距離感だと思う。
そんなふうにして1ヶ月が経った。
「ヤンさん、ありがとう。私、ヤンさんのところに来れてよかったです」
「そうか……私も嬉しいよ。これからもよろしくな」
「はい」
何かヤンさんにお礼がしたいな。
料理……は苦手だし、ハウスキーパーさんがいるからわざわざやる必要ないし。
ヤンさんにプレゼントっていっても欲しい物はなんでも持っているだろうし。
結局素直に尋ねる事にした。
「ヤンさん、私お礼がしたいんですが、何か欲しいものとかして欲しいことってありますか?」
しばらく考えていたヤンさんが、それなら、と口を開く。
「結婚してくれないか? ずっと一緒にいて欲しい。その……まだ関係はゆっくり進めていけたら、嬉しい……」
控えめなプロポーズに、私は即頷いた。
「ヤンさんこそ、私でいいんですか? 妻にするには出来が悪いと」
「ツンはそのままがいい。そのまま、私のそばにいて欲しい。私一人を見て欲しいんだ」
やっぱり、あれ、本当に縁結びの女神様だったんだ!
「ヤンさん、私でよければ喜んで!」
にっこり笑ったヤンさんが、その日神父さんを連れてきてその場で結婚した。
「今日から一緒にデルーヨの姓を名乗れるんだね。私はとても嬉しい」
「ツヤコ・デルーヨ。不思議な感じがします」
「いや、ツニャアァコは言いづらいからね。ツン・デルーヨとして書類は書いたよ」
「えへへ、ヤンさんはヤン・デルーヨ……さん」
ヤンデルーヨ。病んでるーよ!
そういえば、女神様が部屋から出たいとか言わなければうまく行くって言ってたっけ。
そっか、そういうことか。
クローゼットに鎖や首輪があったのも、昔飼ってたペット用品かな~って思っていたんだよね。聞いたことないけど。
広いからそのままなのかな~って……。
私の名前は詰んでるーよ!
「……ヤンさん、幸せになりましょう」
ま、いっか。
ヤンさん笑顔だし。
「もちろんだよ、ツン」
デレしかみてないからねッ。
テリトリーから出なければ問題ない。
問題ない。
全く問題ない。
だってなんだってお金が解決してくれるからね!
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