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9 ノンケの腐男子だからって、興味ないっていうか、興味ないわけじゃないけど、あーー! BLご注意 ※

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* BLです。背後にご注意下さい。隠語注意です。♡も飛びます。オメガバース要素ありです。







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 男だもの。
 快楽を求めるのは当然だと思う。
 気持ちいいは楽しい。
 彼女は就職してからいない。
 忙しすぎるし、駆け引きとかデートとか面倒くさくてたまらない。

 朝、セロトニンを増やすために朝オナの義務化をしていたが、義務はつまらない。

 もともと姉の部屋にあったBLを読んで、その世界にハマった。
 その辺にあるエロよりエロい。
 意外にもきゅんがある。で。やっぱりエロい。

 だからアナニー。
 アナルでオナニーすることなわけだが。
 そのよさを知ってしまうと、元に戻れない。

 好きなのは断然女の子だし、欲情するのも女の子。 
 だけど、アナルにリアルちんぽが入ったらどんな気持ちなのか、気になって気になってしかたない。

 いくら医療用シリコン使用ったって、人肌に加温できるからって、ディルドはただのディルドで本物じゃない。
 一度でいいから、本物の感触を知りたい。

「あなた♡ 幸せにしてあげるわ♡ 戻ることはできないけれど……それでもよければ、こっちへいらっしゃい♡」

 美しい女神様に誘われて、俺はその手を取った。








「貴様が私の相手か。いいだろう」

 女神様の手をとった次の瞬間、なぜか目の前に銀髪のクールな美男子がいて、手を取られていた。
 
「え?」
「……案ずるな。女神にめあわされた縁だ。……大事にしよう」
「え?」

 めあわされた?
 めあわされたって何?

「力を抜いて楽にしていろ」
 
 ころんと倒されてうつ伏せになる。

「え? ベッド?」
「……気持ち良くなるだけだ。ただ、受け入れろ」
「ええーー⁉︎」

 尻を撫でられて、ようやく意味がわかった。
 あの女神様、俺にリアルちんぽを与えてくれたってことか?

「逆らうな。痛めつけたいわけじゃない」
「あ、はい」
「よかった」

 人気のBL漫画に出てくる攻めの一番人気は、イケメン細マッチョだ。(俺調べ)
 そして、ざっくりハードな調教陵辱系と甘く溶かされる溺愛系に分けられる。(俺はそれしか認めない!)

 多分、多分なんだが。
 彼は溺愛系のイケメン細マッチョ、であってほしい。

「あの……初めてなんだ」

 俺の尻を優しく撫でる男に、小声で訴えた。

「わかっている。……ちゃんと解すし、お互いがよくないと愉しくないからな」

 色っぽい目つきで俺を眺めながら、近づいてきた。
 色素の薄い瞳が、グレーだとようやく気づいて、冷たい色なのになぜか温かみを感じる。

「よいな?」
「ああ……はい」

 これが最後の確認だと、気づいて頷くと唇が重なった。

 俺ノンケ! でも、平気だ。嫌じゃない。

 整った顔にほんの少し浮かんだ笑みが、眩しくて仕方ない。

「すべて委ねろ」

 するりとズボンを脱がされて、高く腰を上げさせられた。
 カチャカチャと音がして、そのすぐ後にアナルにオイルのようなものを塗り込まれた。
 この世界の潤滑油だろうか。
 そのままするりと指が侵入した。

「……っ」
「素質が、あるようだな」

 当たり前だが三本の指があっさり入り、俺はその後を期待して息を弾ませた。
 
「いくぞ」
「ああぁ♡♡♡」

 ゆっくりと押しつけられたリアルちんぽ。
 日本人サイズのディルドよりでかい。
 圧迫感、すごい。

「息を吐け」
「あ、はぁ♡はぁー♡あぁぁ♡♡♡」

 ゆっくりと押し込まれながら、優しく肌を撫でられる。

 吸盤付きの無機質なディルドと違って、お互いの肌が触れ合う安心感!
 ちなみにディルドは五本ほど試したが、やはり本物には敵わない。

「いい子だ。あと少しだが……今は全部挿れない。貴様の好きなところを突いてやる」

 なんだって⁉︎
 イケボに耳もお尻もヤられちゃう!

「ああ♡全部♡いいのにっ♡♡」
「……っ、待っていろ。まずは……」
 
 彼が腰を引くとごりゅ、と前立腺に先端が当たる。

「あっ♡そこ♡♡いい♡」

 とんとんと軽いリズムで抽挿する。

「さすが女神だな」
「あ♡ああっ♡こんなのっ♡女の子に♡♡なっちゃう♡♡♡」
「ははっ……ちゃんと、種づけしてやる、から」

 そういうプレイ⁉︎
 懐深いなッ。
 そういう倒錯プレイもありだぜ!

「して~~♡♡孕ませて♡♡♡」

 なんちゃって。

「……っ、任せておけ」

 大きな手でチンポを擦られて頭の中が焼き切れた。

「ああああーーーーっ♡♡♡♡♡」

 すでに出るものがないくらいたらたらと精を流していたから、こんなのはじめてだ。
 そもそも初めてのアナルセックスだしな。

「……! 奥までいくぞ」

 ぐっと、奥まで突き入れられて声にならない。
 これが、これが結腸責めなのか♡

 彼はそのまま何度か腰を振ってそのまま吐精した。

「おく、あっつい~~♡♡♡」

 けど、病気ダイジョウブ?
 お腹壊すって言わない?
 溺愛系イケメン細マッチョさん、セイフティセックス大事よ?

 俺の中に滞在したまま、のしかかるように上から抱きしめられた。

「もう少しだけ、このままで……孕んでいるといいな」

 顔だけ振り返ると、優しげな顔して笑っている。

「俺、男なんで妊娠しません」
「そんなわけないだろう、女神が俺の花嫁を連れてきたんだ。間違えるわけがない」

 ええーー⁉︎
 リアルちんぽ欲しいって願ったけど、ちょっと違う!

「貴様を離すつもりはない。ならば、孕むまでここから出さない」
「ああん♡いや、ちょっと♡ 話を、したい、あ♡だめ♡今はっ♡先にっ♡」
「先に孕め」

 いや、なに異世界ここ異世界?
 まさかここ、オメガバースの世界?
 俺、オメガってことになっちゃってる……?

「三日三晩かけて、たぷたぷにしてやる」

 あーー、リアルぅ!
 精液の量って案外少ないからね。
 三日もかければ、それなりの量に……。

「無理、だって♡」
「無理なんかじゃない。幸せにする」

 語尾が♡になる病気!
 しかも、なんだか絆されそう!









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 お読みいただきありがとうございます。
 
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