9 / 61
9 ノンケの腐男子だからって、興味ないっていうか、興味ないわけじゃないけど、あーー! BLご注意 ※
しおりを挟む* BLです。背後にご注意下さい。隠語注意です。♡も飛びます。オメガバース要素ありです。
******
男だもの。
快楽を求めるのは当然だと思う。
気持ちいいは楽しい。
彼女は就職してからいない。
忙しすぎるし、駆け引きとかデートとか面倒くさくてたまらない。
朝、セロトニンを増やすために朝オナの義務化をしていたが、義務はつまらない。
もともと姉の部屋にあったBLを読んで、その世界にハマった。
その辺にあるエロよりエロい。
意外にもきゅんがある。で。やっぱりエロい。
だからアナニー。
アナルでオナニーすることなわけだが。
そのよさを知ってしまうと、元に戻れない。
好きなのは断然女の子だし、欲情するのも女の子。
だけど、アナルにリアルちんぽが入ったらどんな気持ちなのか、気になって気になってしかたない。
いくら医療用シリコン使用ったって、人肌に加温できるからって、ディルドはただのディルドで本物じゃない。
一度でいいから、本物の感触を知りたい。
「あなた♡ 幸せにしてあげるわ♡ 戻ることはできないけれど……それでもよければ、こっちへいらっしゃい♡」
美しい女神様に誘われて、俺はその手を取った。
「貴様が私の相手か。いいだろう」
女神様の手をとった次の瞬間、なぜか目の前に銀髪のクールな美男子がいて、手を取られていた。
「え?」
「……案ずるな。女神に妻された縁だ。……大事にしよう」
「え?」
めあわされた?
めあわされたって何?
「力を抜いて楽にしていろ」
ころんと倒されてうつ伏せになる。
「え? ベッド?」
「……気持ち良くなるだけだ。ただ、受け入れろ」
「ええーー⁉︎」
尻を撫でられて、ようやく意味がわかった。
あの女神様、俺にリアルちんぽを与えてくれたってことか?
「逆らうな。痛めつけたいわけじゃない」
「あ、はい」
「よかった」
人気のBL漫画に出てくる攻めの一番人気は、イケメン細マッチョだ。(俺調べ)
そして、ざっくりハードな調教陵辱系と甘く溶かされる溺愛系に分けられる。(俺はそれしか認めない!)
多分、多分なんだが。
彼は溺愛系のイケメン細マッチョ、であってほしい。
「あの……初めてなんだ」
俺の尻を優しく撫でる男に、小声で訴えた。
「わかっている。……ちゃんと解すし、お互いがよくないと愉しくないからな」
色っぽい目つきで俺を眺めながら、近づいてきた。
色素の薄い瞳が、グレーだとようやく気づいて、冷たい色なのになぜか温かみを感じる。
「よいな?」
「ああ……はい」
これが最後の確認だと、気づいて頷くと唇が重なった。
俺ノンケ! でも、平気だ。嫌じゃない。
整った顔にほんの少し浮かんだ笑みが、眩しくて仕方ない。
「すべて委ねろ」
するりとズボンを脱がされて、高く腰を上げさせられた。
カチャカチャと音がして、そのすぐ後にアナルにオイルのようなものを塗り込まれた。
この世界の潤滑油だろうか。
そのままするりと指が侵入した。
「……っ」
「素質が、あるようだな」
当たり前だが三本の指があっさり入り、俺はその後を期待して息を弾ませた。
「いくぞ」
「ああぁ♡♡♡」
ゆっくりと押しつけられたリアルちんぽ。
日本人サイズのディルドよりでかい。
圧迫感、すごい。
「息を吐け」
「あ、はぁ♡はぁー♡あぁぁ♡♡♡」
ゆっくりと押し込まれながら、優しく肌を撫でられる。
吸盤付きの無機質なディルドと違って、お互いの肌が触れ合う安心感!
ちなみにディルドは五本ほど試したが、やはり本物には敵わない。
「いい子だ。あと少しだが……今は全部挿れない。貴様の好きなところを突いてやる」
なんだって⁉︎
イケボに耳もお尻もヤられちゃう!
「ああ♡全部♡いいのにっ♡♡」
「……っ、待っていろ。まずは……」
彼が腰を引くとごりゅ、と前立腺に先端が当たる。
「あっ♡そこ♡♡いい♡」
とんとんと軽いリズムで抽挿する。
「さすが女神だな」
「あ♡ああっ♡こんなのっ♡女の子に♡♡なっちゃう♡♡♡」
「ははっ……ちゃんと、種づけしてやる、から」
そういうプレイ⁉︎
懐深いなッ。
そういう倒錯プレイもありだぜ!
「して~~♡♡孕ませて♡♡♡」
なんちゃって。
「……っ、任せておけ」
大きな手でチンポを擦られて頭の中が焼き切れた。
「ああああーーーーっ♡♡♡♡♡」
すでに出るものがないくらいたらたらと精を流していたから、こんなのはじめてだ。
そもそも初めてのアナルセックスだしな。
「……! 奥までいくぞ」
ぐっと、奥まで突き入れられて声にならない。
これが、これが結腸責めなのか♡
彼はそのまま何度か腰を振ってそのまま吐精した。
「おく、あっつい~~♡♡♡」
けど、病気ダイジョウブ?
お腹壊すって言わない?
溺愛系イケメン細マッチョさん、セイフティセックス大事よ?
俺の中に滞在したまま、のしかかるように上から抱きしめられた。
「もう少しだけ、このままで……孕んでいるといいな」
顔だけ振り返ると、優しげな顔して笑っている。
「俺、男なんで妊娠しません」
「そんなわけないだろう、女神が俺の花嫁を連れてきたんだ。間違えるわけがない」
ええーー⁉︎
リアルちんぽ欲しいって願ったけど、ちょっと違う!
「貴様を離すつもりはない。ならば、孕むまでここから出さない」
「ああん♡いや、ちょっと♡ 話を、したい、あ♡だめ♡今はっ♡先にっ♡」
「先に孕め」
いや、なに異世界異世界?
まさかここ、オメガバースの世界?
俺、オメガってことになっちゃってる……?
「三日三晩かけて、たぷたぷにしてやる」
あーー、リアルぅ!
精液の量って案外少ないからね。
三日もかければ、それなりの量に……。
「無理、だって♡」
「無理なんかじゃない。幸せにする」
語尾が♡になる病気!
しかも、なんだか絆されそう!
******
お読みいただきありがとうございます。
応援ありがとうございます!
10
お気に入りに追加
274
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる