お前はクズヒーローのはずだよな？［改稿版］

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10 森の中の洋館へ③ ※

　もしかして見せつけエッチってやつ、やる気なの……？
　相手人形だけど……人形だけどね！

「人前で抱くわけにはいかないが、恥ずかしがるウィルフレッドが見たい。上から何体か追加してもいいな」
「……⁉︎」

　恥ずかしいより、怖いんだよ？
　目をキラキラさせて言うようなことじゃなーい！
　
　怖いからね？　
　怖いから一緒に岩風呂はささっと入って、ベッドに向かう。
　さすがにジェラルドも俺にちょっかい出してこなかった。

「ジェラルド、いっそのことリビングで楽しむのはどうかなぁ？　開放的だしッ」

　人形いないし、寝室よりは明るいし。
　一泊くらいソファで寝てもいい～。

「わかった」
「さすがジェラルド、わかってるうぅ～んんっ」

　ジェラルドのキスは気持ちよくて頭の中が真っ白になる。
　そのままベッドに運ばれて、シーツの上に投げ出された。

「あれ？　ジェラルド？」

　縫いとめるように俺の手を握り上からのしかかる。

「一度目はここで」
「わ、わかった。早く、早く挿れてッ」

　この部屋から早く出たいよぉ～。
　ベッドの上にいても人形と視線が合うってどういうことだ？
　
「そう、焦るな。俺だって早くつながりたい。だが、ウィルフレッド、いつだって俺はお前を傷つけたくないんだ」

　きゅうぅん。
　好き。ジェラルドってそう言うところ、最初から全然変わらない。
　やっばい、ファルスがガッチガチになってるしアヌスもひくひくしている。

「俺、俺、大丈夫だからッ……」
「煽るなよ。今日はせっかくだからここの名物を使う」

　何かを手にとりアヌスに塗り込む。

「……っ、なに、それ……っ？」

　粘度の低いサラサラとした液体を丁寧にひだを伸ばして指で拡げていく。
　俺のアヌスはジェラルドの指にされるがままだ。

　従順、従順だからっ！
　ナカをトントンしないで～。

「この地域でとれた新鮮なエクストラバージンオイルだ」
「……オリーブオイル？」
「そうだ。純粋で、混じり気なしの、希少価値が高い天然ものだ」

　それ、食べたほうがいいじゃんっ。
　ガーリックトーストとかさぁ、たっぷりかけるのー！

「そろそろ良さそうだな……後ろから思いきり突いてやるよ。四つん這いになれ」
「……わかった」

　いつもよりＳモードなのかな。
　言われるまま四つん這いになると、ジェラルドが俺の腰を掴む。
　やっとだ。
　やっとなんだけど！

「ウィルフレッド、気持ちよく善がるところを見せてやれ」

　いやーー！
　どこを向いても人形と目が合う！

「ヒッ！」

　ずぶずぶと奥まで突かれて脚が震える。

「……っ、そんなに締めつけるともたないッ」

　もたなくていいんだよぉ～。

「ジェラルドぉ、いっぱい突いて奥に出してッ！　お願いだ！」

　は、と短い息継ぎが聞こえた次の瞬間、ジェラルドが馴染ませるように腰を揺らしてから律動を開始した。

「あ、怖いっ、やっ、ジェラルドっ、怖いっ」

　めっちゃ人形が観てるんだ！
　なんか、今目の前の人形が笑った？
　嘘でしょ⁉︎

「今日はいつもより感度がいいのか？　怖がるな、好きなだけ乱れろ」

　そうじゃないんだけど！
　ファルスを握られて、ちょびっとこすられて白濁が飛び散る。

「気持ちいいっ、でもっ、怖いっ」

　眉間にシワを寄せた人形なんていたっけ？
　斜め前のやつ！

「見られると興奮するタチなのか。……知らなかったな」
「違っ、あぁっ、こわ、いい～～っ」
「クッ……俺も、イくッ……！」

　大きく早く腰を打ちつけて、ジェラルドのファルスが精を放った。
　俺を抱きしめ肩や首筋にたくさんキスを落とす。

「ジェラルド、風呂入ってリビング行こぉぉ～え⁉︎」
「おさまらない。すまない、もう一度だけ」
「あれぇ～？」

　人形怖い！
　観てる、観てる、観てる！
　顔赤くしてるやつもいるけどね～。

　その夜、俺達は一生忘れられない思い出ができた。
　







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　お読みくださりありがとうございました。