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ここはまさかの乙女ゲーの世界? モブは大人しく傍観します! ※微
しおりを挟む* 乙女ゲームのよくあるシチュエーションを思い出しつつ書きました。ほんのりR15程度です。
******
父の仕事の関係で転校ばかりだった私だけど、この春から祖父母の実家から高校へ通うことになった。
しばらく父が地方に住むことになるらしく、大学受験を見すえて話し合いの結果お世話になる。
「行ってきます!」
春休みは従姉に買い物や街を案内してもらって、今日はとうとう始業式!
色々な学校に通ってきたけど、なんだか校門も校舎も懐かしい気がする。
もしかしたら、これまで通ったどこかに似ているのかもしれない。
「きゃっ!」
女の子の悲鳴が聞こえて振り向くと、男の子とぶつかって転んでしまったらしい。
男の子が助け起こして――。
あれ?
なんだろう、見たことある。
あの二人の顔もこのシチュエーションも……。
「君、どうしたの?」
二人が並んで立ち去っても私はぼんやりその場で考え込んでしまっていた。
だから、急に話しかけられて驚いた。
「あっ、えっと、なんでも、ないです……」
私を見下ろしたのは眼鏡をかけたクールな雰囲気の、生徒会副会長?
確か来年は生徒会長になるはず、そう考えて会ったことがないはずなのになんでそう思ったのかわからない。
入学説明会で会っているのかな、もしかしたらそんな話聞いたのかも?
「具合が悪いなら、保健室に連れていくよ」
「いえ、大丈夫です」
「……そんなに見つめられると、恥ずかしいな」
「あ、ごめんなさい! 私、転校が多かったので会ったことがあるかと思って考えてしまいました」
言い訳するのも恥ずかしいけど、テレビに出てもおかしくないくらい彼は顔が整っていると思う。
「どうかな。……名前は?」
「丸井なおです。あの、変なこと言ってごめんなさい」
「うん、古いタイプのナンパかと思った」
「ナンパ……⁉︎」
驚いて真っ赤になる私に目の前の彼が笑った。
「冗談。俺は丸井慶介。この学校の副会長をしている……もしかしたらどこかで会っているかもしれないね」
生徒会の校外活動が盛んだと従姉から聞いていたから、きっとそのことを言っているのかも。
最近ここへきたばかりの私は知らないけど、あいまいに頷いた。
「もうみんな移動したから急がないと」
「え⁉︎」
「おいで。近道、教えてあげる」
同じ苗字の先輩に手首をつかまれて早足で歩く。
「何組?」
「2組です」
「じゃあ、ここ。またね」
クラスに入ると、隣に座った女の子がさっき転んだ子だった。
「私、広井さあら。よろしくね」
それって……古典的名作乙女ゲー『ときめいて記念日』のシリーズ第五弾のヒロインの名前!
そういえばわかば市、わかば浪漫学園なんてちょっと変わってるって思ってた。
そういうことか。
ここは前世の私が遊んだゲーム。
今の私はゲームってハマると大変そうと思って手を出さなかった。ある意味正しかったのかも。
動揺しながらもさあらちゃんに自己紹介して、それから私達はどんどん仲良くなった。
あのゲームに私の存在はない。
ヒロインに情報を教えてくれる女の子がいて、明るい彼女はその子とすぐに友達になっていた。
もしかして私、すごく美味しい立場にいるかも。
さあらちゃんの恋愛を遠目に応援!
六人の攻略者はみんなそれぞれカッコいい。
正直最初は設定や見た目がイマイチでも、攻略していくうちに、よほどのことがない限り最終的にヒロインと幸せになって良かったねって思ってきた。
来年入学の年下の男の子は置いといて。
まず同じクラスの森田くん。
授業は寝てばかりだけど、プロサッカー選手を夢見る男の子。
見た目はチャラそうだけど、意外と好きになった子一筋で今現在さあらちゃんと一番仲がいいようにみえる。
ぶつかったのも彼だし、メインキャラだし。
隣のクラスの御堂くんはプロボクサーを目指している。
ヒロインはダイエットしようとして街のジムで出会う。
ストイックだし、一匹狼だし、不器用。
そしてこのゲーム内で唯一、カウンセラーのようにたくさん話を聞いて親しくなっていくルート。
この間すれ違ったけどこれといって何も起こらなかった。
園芸委員会に入ると出会う、武藤くんは癒し系。
綺麗に花を咲かせるし、野菜作りも上手。
いつか田舎に大きな土地を買って理想の農業をしたいというけど……彼女は放送委員会で、出会いイベントは発生していないみたいだけど音楽の授業が一緒らしい。
そして美術講師の寡黙な本宮先生。
選択授業で美術をとらないと関わらない。
しかも彼には婚約者がいた過去があり、人気が低かった。
乙女ゲームの中くらい夢を見させてほしい。別の女の影はいらないの!
ただヒロインだけを(自己投影派は私だけを)見てほしいのよー‼︎
そう思ったのは私だけじゃないらしく、地雷扱いされた記憶があるけど貴重な大人の男枠。
音楽を選択した彼女は会わないけれど、私は興味本位で美術を選んで後悔した。
本宮先生の授業、始まって五分間はクロッキー。
生徒が順番にモデルをするんだけど、後ろからで早々に回ってきたから。
それから私も出会った、副会長の丸井慶介先輩。
いわゆる。クール眼鏡でインテリのクーデレ枠。このゲームにヤンデレはいない。
生徒会に入るか、成績優秀だと目に留まるみたい。
だけど、入学後のテストで彼女も私もお互いに真ん中くらいの結果だったし、生徒会なんて入るつもりもないし入れない。
最初はゲームの世界だって浮かれていたけど、学校生活に慣れるので精一杯だし、私はまず友達作りが大切と思っている。
転校を繰り返してきたから、クラスの空気を読むのが本当に大事!
それから気の合いそうなグループに入ることと思っていて、さあらちゃんと私、同中だという二人組の女の子と一緒にランチをとるようになった。
先生や部活の話や課題のこととか、学校周辺の遊ぶ場所だとか、好きな人ができたとか。
「私、森田くんのこと気になってて」
さあらちゃんの言葉に私も友人達も身を乗り出す。
「そうだと思った!」
「森田くん人気あるから頑張らないと! この間先輩に呼び出されていたし……」
二人が口々に言う。
「まだ、好きってわけじゃないっていうか、ふと思い出して、ずっと考えちゃって……」
それ、すでに好きだよねって、思ったけど言わずに友人達と目を合わせて頷き合う。
「週末の試合、応援に行ったら? 同じクラスだし、近くだし行ってもおかしくないよね?」
「なおちゃん、つきあって!」
言い出しっぺの私が初回はついて行くことになった。
さあらちゃんは王道乙女ゲーのヒロインらしく恋には鈍感そうだから、みんなでサポートしていこうと思う。
森田くんはモテるだけあって、誰にでも優しい。
私達にも気さくに声をかけてくれる。
「来てくれたんだ! ありがとう。女の子に応援されるとやる気でるよ! ところで誰の応援? 紹介する?」
「大丈夫……ありがとう」
さあらちゃんがそう答えた。
そう、森田くんって気さくだけど最初は一定以上近づけない。
何度も何度も試合を見に行って、学校で話しかけて、そしてようやくデートができる。
あちこちに応援の子達がいて、親密度を上げられないとずっとこのまま。
あとはさあらちゃんがどれだけ粘れるかかな。
特に他の攻略対象者と深く交流していないから一途に頑張れば大丈夫と思うけど。
「……森田くんってやっぱりモテるね。あの先輩、読モじゃなかった?」
「そうかも……でも、森田くんは全員に話しかけてないし、真っ先に手を振ってくれたよ」
「うん、そうだね。クラス一緒だしね……試合中の森田くん、カッコいいな」
途中出場で一年生ながら、一点アシストして目立っていた。
そのせいか相手チームの荒いプレーで転んでいたけど、すぐに立ち上がって怪我しなくて二人でホッとする。
「ハラハラするね」
「うん……どうしよう、私森田くんになにかできないかな?」
さあらちゃん、可愛い。
目をキラキラさせた恋する乙女、全力で応援する!
上手く結ばれてほしい……から私が変な手出しをしないほうがいいのかな。
「そうだね、森田くんの応援をしたらいいんじゃないかな! じゃあ、たまになら私も一緒に試合観てもいいよ!」
「ありがとう、なおちゃん! 大好き」
「え、私も……好き。でもちょっと恥ずかしい」
「えへへ……」
さあらちゃん、本当に可愛い。
私も恋したくなっちゃった!
それから試合のたびにさあらちゃんは友達の誰かと一緒に見に行って、教室でも何だか二人が近づいてきているみたい。
次の試合は強豪校だからさあらちゃんは自発的に手作りのお守りを渡していた。
そういえばそんなアイテムあった!
もちろん、その試合に勝って二人はデートすることになったみたい。
遊園地、動物園、映画、それからサッカー観戦。
週末に試合や練習がない時は必ずデートしているって……。
それに部活のない日は一緒に帰っている。
「二人ってつき合っているんでしょ?」
「そんなこと、ないよ……よく会っているけど……森田くんは仲のいい友達と思っているんじゃない、かな……」
頬を赤らめて言うけど、今だって森田くんがちらちらこっちを見ている。
彼もさあらちゃんを好きでしょ!
でも……告白イベントまではこの状態が続くのだと思う。
誰もいない放課後の教室で告白されたらグッドエンド。
海辺に呼び出されたらハッピーエンドだったかな。
その日はのぞきに行きたいくらいだけど……行儀が悪いよね。
ここまできてバッドエンドはありえない。
ただ、ちょっと気になるのは最近、園芸委員の武藤くんとさあらちゃんが交流していること。
なんでも、たまたま園芸センターで出会って花の種選びにつきあってもらったらしい。
おかしい。
武藤くんとのショッピングデートでそんなイベントがあるんだけど……以来武藤くんも気にかけてくれているみたいで、さあらちゃんもスマホで成長記録を撮ってたまにみせているみたい。
森田くんは面白くなさそうに見ているし、あんまり良くない気もする。
それに、副会長の丸井先輩。
名前は丸井でも、性格も見た目も一切丸さがない。
まさか私が先輩と時々顔を合わせることになると思わなかったんだけど、彼は祖父母が入っている老人会のイベントの手伝いをしていた。
私もお小遣いがもらえるから手伝いを引き受けてしまったのだけど……。
「なおさん、こんにちは」
「こ、こんにちは副会長」
「……ここでは名前でお願いします。丸井が多いから慶介で」
「わ、わかりました。慶介先輩、よろしくお願いします」
ふ、って笑ったけどどこがおかしいからわからない。
それに攻略イベントに老人会の手伝いなんてなかったから大丈夫なんだよね?
カラオケの時は音楽をかける役目だったりとか、おやつやお茶を配ったりだとか。
月に二回、こっそり小銭を握らされたり、菓子やジュースをたくさんもらえたり、アルバイトと比べても楽にお小遣いがもらえる。
先輩はQU○カードの使い方がわからないからって貰ったことがあるらしい。
先輩とは時々顔を合わせるうちにだんだん仲良くなって、学校でもばったり会えば立ち止まって会話するかも。
そしたら、一緒にいるさあらちゃんにも話しかけるようになって――。
もしかして、先輩とさあらちゃんもこうして近づくのかな。
ちょっと複雑で……すごく嫌かもしれない。まぁ、それは置いておくとして。
森田君のヤキモチイベントはすでに武藤くんと近づいて起こっているのに。
二度目のヤキモチイベントは大幅に好感度が落ちて身をひこうとしてしまうから、できれば起こって欲しくない。
バレンタインで挽回するにしても、告白イベントが起こるホワイトデーでどうなるかわからないから。
タイミングが悪ければ森田君と親友エンドになってしまうかもしれない。
その場合呼び出されることもないんだよね。
「さあらちゃん、次の試合いつ? 私も行くよ!」
「今週の土曜の午後だよ。なおちゃんもとうとう好きになっちゃった? よかった! 待ち合わせして一緒に行こう」
試合観戦にハマったと思われているのかな?
応援、応援!
さあらちゃんと森田君の間に誰も入れないようにしたい。
だから周りが見えていなかったみたい。
「あの、近すぎません?」
「でも、こうでもしないと逃げるでしょ?」
土曜のサッカーの試合の後、さあらちゃんは森田君と帰る約束をその場でしていた。
私はどこかに寄り道しようかと迷いながらぼんやり歩く。
そこで偶然、慶介先輩と会って次の老人会の話をしながら一緒に帰ることになったのだけど……。
「いえ、その、……えーと、逃げません、よ?」
なんで今、慶介先輩の家の玄関に押しつけられているんだろう?
「あの、おうちの人は……?」
「今日はね、俺だけ塾でみんなは旅行」
そう言ってますます距離を縮めてくる。
こんなイベントがあったなら、対処法もわかるけどどうしたらいいんだろう。
「それは残念でしたね、旅行に行けなくて」
「今時、家族と旅行行きたいか? 遊ぶところもない温泉に?」
「あー、そうですねぇ……」
それは否定できないかも。
時間が拘束されるし、スマホが手放せないかもなぁ。
「うん、行かなくてよかった」
にっこり笑うけど、なんだか不穏。
「なおちゃんさ、サッカー部に誰か好きな奴がいるの?」
「はい?」
「最初は友達の付き添いかと思っていたけど、誰が好きなの?」
あれ?
これってもしかして、先輩私のこと……。
前世と乙女ゲーマーとしての経験からそう思う。
違うかもしれない。
でも意識したら顔がカッと熱くなった。
「何その反応。図星?」
「いえ、その、先輩! 私のこと好きですか?」
ストレートに訊き過ぎた!
「……こっちが質問してるんだけど」
そう言いながらも先輩の顔がみるみる赤くなるから、私の気持ちも浮き上がる。
「私、慶介先輩が好きです。……先輩は?」
「…………俺も」
やっと聞き取れるくらいの小声で言う。
思ったよりクールでもなくて、可愛く見えて困るかもしれない。
もちろんゲームでこんなシーンはないし、こんな表情をみることはできなかった。
「悔しいな。落ち着き過ぎじゃないか?」
先輩はそう言って私にキスした。
「今日泊まって行けよ」
日曜の朝に一緒にいることは、老人会以来かもしれない。
そう考える私は全然色気がないと思う。
だって昨夜のことを思い出したら、恥ずかし過ぎて――。
「なお? もっとこっち」
後ろからぎゅっと抱きしめられて私は固まってしまう。
昨夜は友達の家に泊まると家に連絡して、先輩と初めての夜を過ごした。
お風呂を借りて先輩のシャツを借りて。
先輩の無機質な部屋のシングルベッドでお互いに触れ合った。
恥ずかしい。
好きとか、いいとか、もっととか。
すごいことをしたし言ったと思う。それに、まだちょっと痛い。
新しく開けられた避妊具の箱の中身が散らばっていて、破かれたパッケージがたくさんあるって……。
どうしよう。先輩の顔を見れないかも。
それに、好きな人と気持ちが通じ合ってすぐに体の関係を持ってしまうなんて浮かれ過ぎかもしれない。
あれ……?
「先輩、大変なことに気づきました。私達、つき合ってませんよね?」
「……今さら? 俺はつき合っていると思った」
「……えっと。よろしくお願いします」
「朝から俺を驚かせたお仕置きが必要だね」
くるりと向かい合わせにされて、先輩が冷たい顔で微笑んでいる。
「もう一度」
「えっ! でも、明るいから……」
「うん、だからお仕置き」
そうしてもう一度いたすことになったわけだけど、めちゃくちゃ恥ずかしかった。
私達の関係は学校でも隠さなかったし、老人会でもなぜかみんなからお菓子をたくさんもらった。
さあらちゃんも森田君とうまくいっているようだし、バレンタインは一緒にチョコを作ることになっている。
きっと海辺で告白されるのだろうけど……さあらちゃんから嬉しい報告を待つことにして、私もその日は先輩とデートしたいなと思う!
乙女ゲームはやっぱりハッピーエンドじゃなくちゃね!
******
お読みくださりありがとうございます。
いわゆる朝チュンというものを書いてみました。初めてかもしれません。
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