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屑な奴隷商人の従者になった私は、彼さえいればいいといつしか幸せを感じるようになったヤンデル話(奴隷商人と従者の私の元ネタ)[改稿版]※☆

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* 『奴隷商人と従者の私(すべてを失った私を助けたのは奴隷商人だった)』は本当はこうなる予定でした。クズヒーローで、ヒロインもオカシイです。メリバよりの仄暗いエンド。

* 男相手の男娼の館が舞台のため男同士での調教、胸糞、残酷表現があります。苦手な方はバックして下さい。ささやかに改稿しました。








******


 両親を不慮の事故で失い、叔父夫婦がいい人ぶって十八歳の私の家をのっとった。
 湯水のように金を遣い、しまいには私をエロジジイに嫁がせる話をしていた。
 だから私は彼らがいない隙に高価なものを売り払い、髪を売りお金に換えると、両親との思い出の家に火をつけた。

 風が強くて、よく燃えた。
 少年の姿となった私は小さな荷物を持ち、船に乗った。
 もうここに思い残すものはない。





 トントン拍子にうまくいっていたから、油断したのかもしれない。
 船を降りた後、騙されて全財産を奪われ、男娼しかいない娼館へ売られた。

 女の私に務まるはずがない。
 そんな私を奴隷商人が俺の専属にすると言って即金で買い上げ、彼が運営する娼館へと連れてこられた。
 彼は私を抱くことはなく、従者として時々娼館の手伝いをさせた。






「う、……っ、い、や、うぁっ、うぅ……」

 目の前で少年が犯される。
 客を取る前に商人の男が一番最初に教え込む。
 もう、何度も目にしている光景。
 抵抗していた少年達も、男に陰茎を扱かれ、何度か吐精させられた後、すぼまりを解されて男のモノをぶち込まれた後は泣きながら諦める子が多い。

 それでも抵抗する子には媚薬を少量使うこともあったけど、常用させないために、めったにないことだった。
 痛々しくて見ているのもつらい。
 何も感じないように心を閉ざすようにしているけど、目が離せない。

 男が少年の中で果てると、部屋の扉へと向かう。

「片づけておけ」

 私は少年に近寄り、肩を貸して風呂場へ連れていく。

「これを塗ると少し楽になると思う」
「……ありがとう」

 今日の子は特に大人しい。
 反抗的な子ほど、あの男はプライドをへし折る。
 商品だから体を痛めつけることはしないけど、徹底的に力の差を見せつけるのだ。
 
 少年の世話をした後、部屋を片づける。
 独特な精の臭いにもだいぶ慣れたとはいえ、高いところにある小窓を開けた。
 寝具を剥がし、床に飛んだ精を拭き取る。
 鏡を拭き上げ、窓を閉めて男の元へと向かった。

「終わりました」

 風呂上りで寛ぐ男に私が声をかけると、目の前に呼ばれる。

「お前の番だ」

 少年を仕込むのは男にとって物足りないことらしい。
 私は男の足の間にしゃがみ込み、いつもやる様に柔らかい陰茎を両手でそっと包み、口づけた。
 それから舌で舐め回し、口に含む。
 そうするとむくむく大きくなるから、彼が吐精するまで吸ったり舐めたり大きく頭を動かして奉仕する。

 なるべく何も考えない様に。
 精を飲み込み、舐めて綺麗にする。
 私は目線を下げて、部屋に戻れと言われるのを待つ。
 こんな生活が一年ほど続いていた。

「そろそろ先に進むか」

 ドキッとした。
 いつか、声がかかると思っていた。
 ただ、私は男じゃない。
 男は気づいている気もするが、そうじゃないかもしれない。
 もしかしたら、私も娼婦として売られるのかもしれない。

「……準備してきます」

 そういうと、男が私の顎を掴んで目を合わせる。

「どうやって?」
「……それは、これまで見てきたので……お手を煩わせることはしません」

 やったことはないが、すぼまりにオイルを塗り込めばいいのだと思う。
 男が眉を上げてニヤリと笑った。

「いや、それは俺の愉しみだ。移動するぞ」

 いつもの少年達を手折る部屋ではなく、彼の寝室に向かった。

「服を脱げ」

 私は覚悟を決めて全て脱ぎ捨てた。
 きっと見つめているであろう男の視線に耐えられず、俯く。
 
「……顔を上げろ」

 男の欲を孕んだ瞳に心臓が跳ねた。
 うまく息が吸えない。

「そろそろ、男装も終わりだな。……お前に俺が男を教えてやる」

 そのままベッドに仰向けに倒されて、男がのしかかった。
 私が女だと全く驚いてない様子に、やっぱりそうなのかと納得する。
 けれど、彼は男性だけが好きというわけではないことに驚いていた。

「お前を抱いていいのは、俺だけだ」

 そう言って胸をわし掴み、私の顔を見ながら先端の周りを舌で舐める。
 それから、赤子の様に先端を口に含んで吸ったり舐めたり甘噛みして私の反応を引き出そうとした。

 こんなの違う。
 これまで少年にこんなやり方はしてこなかった。

 混乱する私の脚の付け根に触れ、低く笑った。

「いつものお返しをしないとな」

 少年達の窄まりをほぐすときに使うオイルを手にしたから思わず身体に力が入った。

「そのまま、力を抜いていろ」

 男の指が窄まりではなく、秘裂を撫でると聞き慣れない音がした。

「使わなくてもいいかもな」

 そう呟いて、蜜口に指を差し込んだ。
 異物感に震える。
 ゆっくりと指を動かしながら指を増やしていくのは、いつもの少年たちと同じやり方だ。

 でも、少年達はうつ伏せでの行為だったのに対し、私は仰向けで大きく足を広げている。
 解される場所も違う。
 恥ずかしくてたまらない。
 
「そろそろいいか」

 男の陰茎が、こすりつけられた。 
 くぷくぷと音を立てながら、先端を沈めて遊ばせる。
 なんだか変な気になってきた。
 は、っと息を漏らして男が一息に打ち込んだ。

「いっ……!」

 身体が裂ける様な痛みに、涙がポロポロ溢れる。

「女が痛いのは最初だけだ……息を吐け」

 そう言われても痛くて、浅い呼吸しかできない。

「しかたないな」

 窄まりに使うオイルとは別の容器に入ったものをお互いのつながりに垂らした。
 彼の指がぬちゃぬちゃと音を立てながら塗り広げていく。
 その時硬くなった突起に触れられて、ぴくんと身体が跳ねた。

「ここ、好きか?」

 何度も何度も突起を撫でる。
 強い刺激に身体が跳ねて頭がぼんやりしてきた。

「その調子だ」

 男がゆっくり腰を引き、私は腰を這い上がる快感に震えた。
 
「あっ、はぁ……、あぁっ……」

 何もかもよくわからない。 
 ただ気持ちいいとしか。

 パンパンと皮膚を打つ音と、二人のつながりからぐちゅぐちゅと水音が聞こえて、頭が混乱する。

 気持ち良くてたまらない。
 男の陰茎がこんな快感をもたらすなんて。

「……っく、締めつけすぎだ……これじゃ、もたない」

 男の声に私は幼児のようにいやいやをする。

「やっ、もっとして! きもち、いいのっ」
「くそっ」

 男が悪態を吐きながら激しく腰を振る。
 それからグッと強く奥に押しつけると、じわじわと暖かいものが広がった。

 男が果てて、少し残念に思っていると、喉奥まで突っ込む勢いで口内に舌が突っ込まれて、蹂躙される。
 男の陰茎が硬さを取り戻し、数度腰を前後してから抜いた。
 その刺激に私は声を漏らす。

「もう一度だ。上に乗れ」

 ベッドの縁に腰を下ろした、男の上を向いた陰茎を見てごくりと唾を飲んだ。

「お前は俺以外とヤるなよ」
「……はい」

 男に促されて陰茎の上に座るように受け入れた。

「ああっ……」

 気持ち良さに思わず背を逸らした私の、胸に噛みつくようにしゃぶった。

「お前を善がらせていいのは俺だけだ」

 男の言葉に私は頷く。
 
「ほら、好きに動け」

 ぎこちなく腰を浮かせては下ろす。
さっきまでの良さはなくてもどかしくて男を見つめた。

「手伝ってやる」

 腰を支えて、下から突き上げられてすぐに頭が真っ白になる。

「きもち、いいっ……」
「お前がいい子にしていたら、いつでもこいつをやろう」
「いい子に、する……いい子で、います!」

 男は返事の代わりに私を思い切り突き上げて乱した。








 今日も、男は少年の手ほどきをする。
 時々、私が男の陰茎をしゃぶり勃たせて少年にやり方を見せつける。
 屹立した陰茎は少年の解した窄まりへ。
 男はまっすぐ私を見つめながら腰を振る。
 何もできない私はただ隅に立って男が少年を蹂躙するところをじっと耐えた。

 終わると男は部屋を出て行き、湯浴みをする。
 私は少年の世話と部屋の掃除をした。
 あの夜の後、あと一年だけ従者をさせてほしいと頼んだ。
 男は何か考えていたようだが静かに頷いた。
 
 片づけが終わり男の元へ戻った後、私はしとどに濡れていて、彼の陰茎を咥え込む。

「そんなに俺が欲しかったのか?」
「はい、とても」

 喉の奥で笑いながら私の腰を掴む。
 男に合わせるように、動きながら唇を求めた。
 この男がいれば、私は幸せだ。

「一生、そばに、置いてください」









               終







******


 お読みいただきありがとうございました。
 

 
 
 
 
 

 
 
 
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