14 / 56
好きな人に監禁陵辱されるなら本望だよねと思う出来の悪い侍女とヤンデレ公爵令息の話[改稿版]※☆
しおりを挟む※ 作者の地雷、監禁陵辱ものを苦手チャレンジで書きました。やらなくていいチャレンジですが。
※ 愛あるヤンデレさんです。♡飛びます。あほエロかというと何か違う、いつも以上にすべっています。あほヒロイン。
※ 睡魔に襲われながらわずかに改稿しました。
******
私は公爵家の侍女として一年ほど働いている。
厳しい侍女長に、意地悪な先輩。
そんな中続けることができたのは、勤め先の令息アレグサンダー様に恋していたから。
彼はおっちょこちょいな私にも優しく接してくれて、失敗して落ち込んでいた時だってさりげなく慰めてくれた。
「シャーロット、私にお茶を淹れてくれるかい? 君のお茶はとてもおいしい」
「はい、只今準備いたします」
お茶を淹れるのだけは得意。
優しく微笑まれて、それだけで心が満たされる。
同僚や先輩に早く仕事に戻れっていうような目配せがあっても気にしない、気にしない。
ずっと、ずっとアレグサンダー様のお側にいたい。
だけど、とうとう実家の子爵家から縁談があるから帰ってこいと手紙が届いた。
貴族だから政略結婚は仕方ない。
両親は私の性格を考えてくれているはず。
格式張った高位の貴族でしきたりやしがらみでうんざりするくらいなら、商家や後妻でいいから妻の仕事が少ないところへ嫁ぎたいと父に訴えた。
すると、こめかみを押さえていた父が、しばらく公爵家で箔をつけてこいと送り出したのだもの。
きっと、残りの人生をのんびり過ごせる相手を見つけてくれたんだと思う。
恋と結婚は別だものね。
侍女長に退職の旨を伝えて、一週間後に私はここを去ることが決まった。
「今までよく頑張りましたね。三日と持たないと思ってましたよ。……旦那様も奥方様もあなたがいる間にはお戻りにならないから、アレグサンダー様には、最終日にご挨拶を忘れないように。なるべく周りにもぎりぎりまで伏せるように」
そう言われた私だけど、同僚に打ち明けると、あっという間に広まってアレグサンダー様の耳に入ることとなった。
「シャーロット、君、結婚するのか?」
アレグサンダー様の琥珀色の瞳が私をまっすぐ見つめる。
さっと視線を落として頷いた。
「…………はい」
この方の近くにいられるのも今だけ。
近くにいるといい匂いがして、胸がキュンとする。
私はこの瞬間も全て、覚えていたい。
そんな私の上に影が落ち、頬にアレグサンダー様の指が触れた。
今日のことは、絶っっ対に忘れない。
「ここに残ってくれないか?」
「……そういうわけには、まいりません」
「俺が頼んでも?」
できることなら、その通りにしたい!
でも、ねぇ。
彼の話し方にほんの少し違和感を感じたけど、私は申し訳ございませんと頭を下げた。
「そう……わかった。では、最後の日にも、私に挨拶に来てくれるかい?」
「はい、もちろんです。アレグサンダー様にはたくさんお世話になりましたので、必ず挨拶に伺います」
彼の柔らかい笑顔を見て、ふと感じた違和感を忘れてしまった。
「痛っ……!」
目を覚ました私は、脚の間の違和感と目の前に迫るアレグサンダー様の見たことのない表情に驚いた。
「心配しないで。君はもう俺のものだから」
何が起こっているかすぐに理解ができなかったけれど、彼がぐっと腰を押しつけてきて、痛みに震えた。
私は何も身につけておらず、彼の分身が私の中にいる?
あれ? なんで?
最終日に挨拶して、翌朝待合馬車を待っていた私を、アレグサンダー様が公爵家の馬車に乗せて送ると言った。
申し訳ないと思いつつも、あと少し一緒にいられるのが嬉しかったのも本当で。
ただ、途中で昼ご飯を食べた後から記憶がない。
「どうして……」
「君がいけないんだよ? 結婚するなんて言うから」
無意識に上へと逃げるように動いた私の腰を掴む。
「俺はずっと君をそばにおくつもりだった。これからは、ここで俺とずっと暮らすんだ」
仄暗い瞳から目を逸らせない。
え? ちょっと待って?
「実家は……」
「シャーロットは土砂崩れに巻き込まれて死んだことになっている。だから帰ることはできない」
「そんな……」
「それに、俺に犯されて、もう処女ではない。もう結婚は無理だろう」
「私……」
縁談を受けなくてもいいってこと?
このまま、ずっとアレグサンダー様といていいの?
「アレグサンダー様……」
嬉しくて笑い出しそうになったから、唇を噛んでこらえた。
「泣いたって、もう遅い」
いえ、嬉しくて。
「……シャーロット、一生ここから出すつもりはない。だから、」
愛人枠?
働かなくていいってこと?
ますますイイ!
「俺を愛せ」
真顔のアレグサンダー様、カッコいい。
すでに好きだけどね!
「そんなに唇を噛むな……。まずは体から堕とす、か」
アレグサンダー様は、私が返事をする前に私の唇をぺろりと舐めた。
そのまま遠慮なく口内に舌を滑り込ませる。
ま、いっか。
「……あっ、……んむ、ふ……っ」
つまり、アレグサンダー様も私のことを憎からず思ってくれているってことね?
キスに溺れて頭の中がぼんやりしてきた。
「そのまま力を抜いていろ」
そう言って、彼が腰を引いた。
「……ぁっ!」
動かれると、脚の間が焼けるように痛んで太ももに力が入る。
「……っ、シャーロット、ダメだっ!」
アレグサンダー様が何度が腰を打ちつけて、私の中で子種を吐き出した。
「…………アレグサンダー様?」
これって。
私、子どもを産んでもいいの?
「泣くな。……もう、俺のものだと言っただろう? この家で子供を産んでもらうつもりだ。諦めろ」
ありがとうございます!
それならアレグサンダー様がいない時も寂しくないはず。
むしろ、妻より楽じゃない?
「次はシャーロットの番だ」
アレグサンダー様に揺さぶられるうちに、痛み以外の熱が押し寄せてきた。
「あっ……アレグサンダー、さまぁ♡」
余裕のある笑みを見せながら私を見つめる。
彼が私が気持ちよくなるところばかり突いてくるから、頭の中が真っ白で訳がわからなくなってきた。
「よくなってきたか……何度でも突いてやる」
「あ♡そこ、ばっかり、やっ……♡」
「ならば、ここはどうだ」
乳首をキュッとつねられて私はビクビクと体を震わせる。
「だめ~~っっ♡」
「本当に? ほら、すべて手放せ。俺が全部受け止めてやる」
くにくにと乳首を弄びながら、緩急つけて揺さぶられた。
「アレグサンダー、さまっ♡あっ、へん、からだっ……おかしぃ♡♡」
快楽に飲み込まれて、アレグサンダー様のたくましい体に縋りつく。
すると、私の中でますます存在を主張して荒ぶる。
「はっ……シャーロット、俺のものだ。もっと、もっと、乱れろ」
私の体はアレグサンダー様に開かれ、快楽を知り、何度も何度も子種を与えられた。
どれくらいの時間が経ったのか、よくわからない。
ただ、私の背中の中程までだった髪が、今では腰のあたりまで伸びた。
しばらくの間はベッドの上以外の移動も許されなかったけれど、それも別に問題なし。
私も彼が好きだと伝えて、彼が何度か一人で出かけた時も、逃げ出すつもりもなく大人しくしていたから、家の中では自由に動いていいことになった。
きっと、彼は私がどうするか試したのかもしれない。
飽きることなく毎夜私を抱き、目が覚めるのはいつも日が高くなってからだから、だるくてどこかに行きたいとも思わない。
月のものがあれば、ますます寝ていたいと思うし、実際そうしている。
その時彼は毎回残念そうにしているけれど、その間に仕事を片づけているらしい。
私が起きている時はほとんどそばにいて、泊まりでいなくなったこともない。
どんなに遅くなっても私のところへ帰ってくる。
「シャーロット、外に出すことはできない」
「……わかっております」
「ずっと、ここにいるんだ」
「はい」
アレグサンダー様が思っているより、私、意外とこの生活満喫してますよ?
******
お読みくださりありがとうございます。
最終的に軟禁でマイルドな仕上がりかな、と思います。
2
お気に入りに追加
596
あなたにおすすめの小説
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
社長の奴隷
星野しずく
恋愛
セクシー系の商品を販売するネットショップを経営する若手イケメン社長、茂手木寛成のもとで、大のイケメン好き藤巻美緒は仕事と称して、毎日エッチな人体実験をされていた。そんな二人だけの空間にある日、こちらもイケメン大学生である信楽誠之助がアルバイトとして入社する。ただでさえ異常な空間だった社内は、信楽が入ったことでさらに混乱を極めていくことに・・・。(途中、ごくごく軽いBL要素が入ります。念のため)
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
明智さんちの旦那さんたちR
明智 颯茄
恋愛
あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。
奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。
ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。
*BL描写あり
毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる