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遺跡探索と雪解けの春
気を取り直して初体験 2
しおりを挟む夜の営みというのは、男性が女性の中に入るということぐらいは、知っていた。
けれど一番初めは痛いのよねと、ずっと思っていた。
だって中に入るのだし。
でも、痛みはまるでなくて、ただひたすらに気持ち良い。フィオルド様の指と、舌に体の全てが支配されてしまって、それ以外のことは何も考えられない。
「あ、あっ、っるど、さまぁ……っ、ゃ、あああっ」
中をかきまわすように、指がばらばらと動く。
優しく何度も媚肉を辿られて、勝手に内壁がひくついてフィオルド様の指を包み込むようにして締め上げる。
少し圧迫感を感じる場所を幾度か撫でられ、指が引き抜かれた。
耳を舐られている水音が、私の秘所を指がぐちゃぐちゃと嬲る音と混じり合って、もうどちらがはしたない音を立てているのかよくわからない。
「リリィ、お前の中は狭くて、柔らかいな。……中に、入りたい。お前と繋がりたい。リリィ、許せ」
「っ、はい、ふぃおるどさまの、好きに……」
「あぁ、リリィ。愛している。リリィ」
「ふぃおるどさまぁ……っ」
愛していると言われるのって、こんなに幸せなことなのね。
私はうっとりと目を細めた。
恥ずかしいしちょっとだけ怖いので、フィオルド様の上半身から下に視線を落とすことはできないけれど、何か固くて熱いものが、私の秘所に押し付けられているのがわかる。
燃えたぎるように熱いそれは、フィオルド様の清涼な魔力の奥にある深い情熱のようだ。
ぐちぐちと幾度か擦り付けられて、花芯にまるで口付けでもするように、固くて丸みを帯びた先端がぷちゅぷちゅとあたる。
どうやらそれは、長くて、硬くて、質量があるみたいだ。
男性の昂りを見たことなんて一度もないけれど、美しいフィオルド様の体の一部がそのように獰猛に猛っているなんて、何だか信じられない。
「ぁ、あ、ぅぅ、くぅ、ん……」
フィオルド様の昂りと花芯が擦れるたびに、もっと欲しいと阿るように、蜜壺からとろとろと蜜が滴り落ちて、膣壁が蠕動する。
それがひどく淫らで恥ずかしくて、私は顔を枕に押し付けるようにして背けた。
「リリィ、私のリリィ、どうか、その美しい瞳に私を映してくれ。お前を淫らに花開かせる男の顔を、しっかり覚えていて欲しい」
「っ……」
哀願するような響きを帯びた声音なのに、同時に有無を言わせない支配者のようでもある。
恥ずかしくて見ていられないはずなのに、私は瞼を開いてフィオルド様を見上げてしまう。
艶やかに頬を染めて、切なげに眉を寄せたフィオルド様が視界にうつった途端に、一気に身体中に熱が巡った。
「愛している、リリィ。お前だけを、ずっと。今までも、これからも」
「フィオルド様ぁ……好き、私も、好き……っ」
甘えるように手を伸ばすと、しっかりと抱きしめてくださる。
蜜口にあてがわれた昂りの先端が、柔らかく潤んだ媚肉を開きわり、一息に中まで貫かれた。
何かが弾けるような痛みを感じたのは一瞬で、押し付けられた先端の膨らみが私の一番奥に口付けて、肚の底にフィオルド様の魔力がそそがれるのがわかる。
「あ、ああああ……っ、あ゛、あっ、だめ、だめ……ふぃお、さま、……っ!」
体に魔力が巡っていく。果てのない深いところに落ちていくような快楽が全身を走り、私は声にならない悲鳴をあげた。
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