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遺跡探索と雪解けの春

試される忍耐力 1

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 スライムに襲われた私は、次にアルラウネに襲われた。
 そして今度は、これは、何かしら。うねうねした触手がいっぱいはえている、アメフラシとイソギンチャクの中間みたいな魔物だ。

 クラゲにも似ているけれど、傘の部分はない。
 その触手の塊のようなものは、私の体にぬるぬるの長い触手を這い回らせはじめる。

 服の下から肌をぬるりと辿り、ちゅぷちゅぷと胸に吸い付く。
 触手の先端には細かい絨毛のようなものがはえていて、胸の飾りをこりこりと刺激されるだけで、すぐに体が快楽を追いかけはじめる。

「ゃだ……っ」

 ぬめりけのある体液が、私の体を濡らしていく。
 体の芯が熱を帯びたように熱くなる。これは、さっきと一緒。一緒だけれど、アルラウネのそれよりももっと、効果が高いような気がする。

 一気に高みに押し上げられた私は、はぁはぁと荒い呼吸を繰り返した。
 服が捲られ、下着も押し上げられて、腹から両胸を思い切りさらけ出している。

 両足は広げられて、白くてフリルの多いレースの下着が露わになっている。
 下着の上から何度も触手が私の秘所へとこすりつけられる。

 そうしながら、細い触手が何本も下着の中に入り込んで、肉の狭間にある小さな突起をつついたり、巻きついた触手がクチュクチュ音を立てながら擦りあげはじめる。

「あ、あ……っ、ゃあ……っ」

「リリィ!」

 フィオルド様の目の前で、なんだかよくわからない魔物に拘束されて、はしたなく体を晒しながら甘い声をあげていることに気づいて、私はぽろぽろ涙をこぼした。

 せっかく、フィオルド様が私に優しくなってくださったのに、こんな姿を見せたらまた嫌われてしまうかもしれない。

「見ないで、フィオルド様、ごめんなさい、私……」

 不気味な魔物に拘束されて、気持ち良くなってしまうとか、幻滅してしまうわよね。

 奥歯を噛み締めて声を我慢しようとするけれど、柔らかい肉を開かれて、何本もの細い触手で花芯の薄い皮を剥かれて、柔らかい先端で一斉にかりかりと擦られると、全身に堪え切れない快楽の渦が走り回った。

「ゃ、あ、あああ……っ、ふ、あああ……っ」

 下着を触手の粘液と、私の中からこぼれ落ちた液体が濡らしている。

 フィオルド様は私をまるで時が止まったかのように、食い入るように見ていた。
 けれど、はっとしたように目を見開くと、深く眉間に皺を寄せる。

「今、助ける」

「ふぃお、るどさまぁ……っ」

「リリィ……あぁ、くそ、落ち着け……」

 フィオルド様が魔物に向けて手をかざす。

 手のひらに、多量の魔力が集まってくるのが、魔力量に乏しい私でも感じることができる。
 魔物は攻撃されるのに気づいているのかいないのか、私の体をじゅるじゅると弄び続けている。

「ふ、ぁ、ああ……っ」

 どうやら魔力を吸われているみたいだ。 
 強い脱力感とともに、なんともいえない解放感を感じる。

 全てをさらけだして、不安も心配も全部なくなったような、多幸感が胸を支配する。

 目の前に甘い果実が吊り下げられていて、あと少しで手が届きそうな感覚。
 気持ち良くて、羞恥心や恐ろしさなんて消えてしまって、回らない頭が快楽を積極的に受け入れようとしている。

「凍える刃よ!」

 力強い詠唱とともに、私を拘束していた巨大な魔物の触手が、無数の氷の刃によってすっぱりと切られて、ぶつ切りになる。

 ぶつ切りになった触手は、切られた箇所から凍りついて、パキパキと音を立てて割れて、粉々に砕けた。


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