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番外編
嫉妬、お仕置き、羞恥プレイという欲張り三点セット 2
しおりを挟むジークハルト様は感心したように私の下着の尻尾を無造作に引っ張りながら、食い込み続けるパールを眺めた。
そうしながら、胸の突起を挟み込んでいるパールを、ぐりと指で摘んで擦り上げる。
「あっ、ぁあ、……ゃん……っ」
(なに、これ……っ)
直接触られているわけではないのに、気持ち良い。
パールの粒が性感帯を強く刺激して、私は体をくねらせた。
「ジーク様、違うの……、これ、ちがうの、……こりこり、したら、だめ……っ」
「ティア。私は、少々、嫉妬をしているよ。あなたが、カルナに抱かれたいとさえ思っていたこと。……仕置きをする約束だった。あなたも期待してくれていただろう?」
ジークハルト様が、珍しいことに少しだけ不機嫌そうに言った。
基本的にはジークハルト様はいつも私に優しい。
その声音も、視線も、全て優しくて、表情の変化は乏しいのだけれど、私を大切にしてくださっていることをいつも感じることができる。
不機嫌なジークハルト様は、初めて見た気がする。
優しく微笑んでいる姿も素敵だけれど、不機嫌な表情もとても素敵……!
私は激しく胸をときめかせながら、けれどまだまだ元気な理性でもって、ふるふると首を振った。
「で、でも、それは、帝国のお部屋に、帰ってからで……っ、ここ、だと、声が……っ」
「気になるなら、我慢していなさい」
「は、はぃ……」
「猫は、人の言葉を話さないと言った筈。ティア、返事はなんと言えば良いか分かるか?」
「にゃ、にゃぁ……っ」
何これ、とっても恥ずかしい。
にゃあ、と答えながら、私は顔が真っ赤になるのがわかる。
確かにシフォンは、にゃんにゃん言わせたくなると言っていたのだけれど、ジークハルト様がそのような遊びに興じるなんて思っていなかったので、あんまり本気にしていなかった。
こんなに恥ずかしいなんて、流石にやめておけば良かったかしらと、後悔が胸を過ぎる。
耳と尻尾はやめておいて、普通の下着にしておけば良かった。
「良い子だ、ティア。ほら、もっと良く見せて」
「にゃあん……っ」
前言撤回です。
不機嫌ながらも、加虐的な笑みを浮かべたジークハルト様がとっても素敵。
ジークハルト様が喜んでくださるのなら、猫のような声も、はい喜んで! という意気込みで、是非是非そのようにさせて頂こうと思うの。
私はおずおずと両足を広げた。
皮膚よりも濃い色をした花弁に食い込む白いパールがぬらぬらと光っているのが淫猥で、恥ずかしくて、私はジークハルト様から視線を逸らした。
「ティア、あなたの侍女が、色々と準備をしてくれているようだけれど、何をされたい? 縛ろうか、それとも、目隠し? そこにある液体は、潤滑油だという話だ。蜂蜜を元に作られていて、甘いらしい」
「っ、わたくし、……っ、あ、あ……!」
返事をしようとしたタイミングで、さらにぐい、と尻尾が引っ張られる。
腰が持ち上がるほど強く、食い込んだパールが小さな芽を押しつぶした。
「んー、んぅ、んっ」
私は両手で口を押さえる。
帝国の後宮にはジークハルト様以外に男性はいない。誰にも聞かれないという安心感があった。
でも、今は違う。
「もっと乱れて、ティア。あなたは、私のものだと、感じたい」
「っ、やぁ、あ、あ……」
甘えるような声音で耳元で囁かれて、ときめきに胸が震える。
同時に長い指が私の中をぐちゅりとかきまわす。
私はジークハルト様の夜着を掴んで、堪えきれない声を漏らした。
「じーくさまぁ……」
あぁ、もう、好き……!
頭の中で、五体投地して、なんでもしてくださいまし! と元気よく答えるいつもの私。
羞恥心よりもジークハルト様が愛しい気持ちと、独占欲を向けられ、いじめられて嬉しい気持ちが勝った。
冷静で大人びているジークハルト様が甘えてくださるのが嬉しい。
私にだけ、と思うと、愛しさが溢れる。
「せっかくの気遣いなのだから、使うべきなのだろうな」
ジークハルト様が視線を向けると、ふわりと飾り棚の上の小瓶が浮いた。
魔法なのだろう。
そのままふわふわと小瓶がこちらに向かって、宙に浮いたまま移動してくる。
それを手にしたジークハルト様は、中の液体を私の胸や恥骨の上にとろりとかけた。
ひやりとして冷たく、やや粘ついていて甘い香りがする。
私の体は蜜で飾られたようにてらてらと光った。
ジークハルト様は手のひらで液体を塗り込めるように、腹や大腿を撫でる。
二連のパールごと胸の突起を口に含んで、口の中で舌で転がされると、あまりの快楽に腰が跳ねる。
「あ、あ、きもちぃ、……っ、ん、ん」
「ティア、鳴いて」
「に、にゃ、あぁっ、ぁ、あぅぅ」
何度も尻尾が引っ張られて、パールが秘所へと擦り付けられる。
長い指先が私の花弁を開き、剥き出しになった花芽が硬い粒に擦られて、はくはくと息をついた。
潤滑油のせいで滑りが良くなり、擦れる度にくちゅくちゅと卑猥な音が響く。
突っ張った足でシーツを蹴る。腰が浮いて、勝手に揺れた。
「ぃく、ゃあ、あっ、んっ、んーっ……!」
かり、と胸を噛まれて、花芽をぐり、と押し込まれる。
頭の先まで突き抜けるような快楽に、目の前がちかちかした。
大きな声をあげないように、私は自分の指を噛む。
見開いた瞳から、涙が溢れる。
「もっと、見せて、ティア。あなたの恥ずかしい姿が見たい」
「ん、んぅ、んん……っ」
体に纏わりついた液体を舐めとるようにして、ジークハルト様の舌が胸から、臍を舐り、擦られて熟れて敏感になった花芽に触れる。
舐られ、まるで食べられるようにして啜られる。
達した気怠さに微睡む暇もなく、強い快楽によって再び無理やり高みに押し上げられる。
舌の柔らかく滑り気のある感触に混じり、パールの硬くつるりとした感触が容赦なく敏感な場所を虐め抜く。
びくん、びくんと体を跳ねさせて、私は何度目かの絶頂を迎える。
「あ、んんんっ、ぅ、んん……っ、やだぁ、じーくさま、も、なめちゃ、やあ……っ」
「可愛い、ティア。甘くて、美味しい」
「ぃく、もう、いくの、いやぁ……っ、やっ、あ、あ!」
「声、おさえて。聞かれたくないのだろう?」
「できな……っ、きもちぃの、じーくさま、きもちい……」
いやいやと、私は首を振る。
とろとろ流れる愛液を丁寧に舌が舐めとる。
わざと音を立てるようにして、じゅるじゅると啜られる。
いつもよりも、執拗で、呼吸が出来なくなるぐらいに容赦のない愛撫に、私はもう口を押さえることもできず、震えながらさめざめと泣くことしかできない。
何度も高みにのぼらされて、おかしくなるぐらいに気持ち良くて、蜜壺が欲しい欲しいと収縮を繰り返す。
勝手にきゅうきゅうと閉まる奥が、更に新しい快楽を、皮膚の裏側にびりびりと走らせた。
「あ、あ゛、やあああっ、イク、もぅ、いってる、から……っ、ぃやぁぁ……っ」
ぐりりと、舌が剥き出しの小さな芽を押しつぶした。私は背中を逸らせて悲鳴じみた声をあげた。
息が苦しい。苦しいぐらいに気持ち良い。
意識が濁り、くたりと体が弛緩する。
ジークハルト様は私から一度離れると、優しく額に口付けて、それから私の体をうつ伏せにした。
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