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終わらない交わり 2
しおりを挟む頭も体もふわふわする。このまま抱きしめてもらって、眠ることができたら、すごく幸せだと思う。
「っ……は、……はぁ……っ、……これは、癖になりそうだね。ルーナ、……可愛かったよ。すごく、可愛い」
レーヴェ様は繋がったまま、私の顔に口づけをふらせた。
唇が重なり合い、舌が絡められる。
ドレスも髪もぐちゃぐちゃになってしまったけれど、どうでも良くて。
何もかもが、夢みたいで。
私は力の入らない手を伸ばして、レーヴェ様の耳を撫でた。
ふわふわしていて、可愛い。
「気にいった? ……大丈夫。私の中の聖獣の血が、興奮すると、外に現れてしまうだけで、私は私だよ。別の何かになったというわけではないから」
私はこくんと頷いた。
ふわふわの耳を撫でて、サラサラの髪を撫でる。
不埒なことをしているのに、レーヴェ様はどこまでも綺麗。
「ルーナ、はじめて、果てることができたよ。君のおかげだね……すごかった。感動的だよ。それに、まだ、おさまらない」
私の中から、レーヴェ様の昂りがずるりと引き抜かれる。
こぷりと、蜜口から滑りけのある液体が溢れて、祭壇にこぼれた。
「あぁ、こぼしてしまったね、ルーナ。こんなに、あふれて……ふふ、愛液と、精液が混じり合ってる。良い眺めだね」
「レーヴェ様、恥ずかしいから、見ないで、お願い……」
「だめ。ほら、足、閉じないで。良く見せて。顔も、隠さないで」
膝頭を擦り合わせて足を閉じようとしたけれど、ぐい、と手で引かれて足を大きく開かされてしまう。
堪えようにもひくつく秘所からは、たくさん注がれた液体が、とろりとこぼれ落ちていく。
両腕で顔を隠そうとしたけれど、それも咎められて、私はドレスのスカートを握りしめた。
「こんなに沢山、子種が出るのだね。はじめてだよ、ルーナ。童貞の上、射精もしたことがなくて、それとない感覚はあるけれど、勃起もしたことがなかったから、二十五年で枯れ果てていた可能性についても考えていたのだけれど」
レーヴェ様の指が私の中をぐるりと蠢く。
中からどろりと白濁をかきだされて、私はふるりと震えた。
膣壁がひくつき、レーヴェ様の指を締め付ける。
まるで、もっと欲しいって強請ってるみたいで、恥ずかしいのに、止められない。
「ルーナが可愛くて、いやらしくて、……一度果てただけでは、おさまらないよね。もっとしよう、ルーナ。いっぱい、気持ち良くしてあげる」
「わ、わたし、もう……こんな、……みだらなこと、だめ、で……」
「どうして?」
「変な声、たくさん、でちゃう、し、粗相も、してしまって……私、レーヴェ様に、嫌われたらどうしよう、って……」
はらはらと涙がこぼれる。
交わっているときは蕩けきっていた理性が戻ってくると、羞恥心と罪悪感で心が埋め尽くされる。
誰にも見せたことのない、恥ずかしくて情けない姿を、沢山見せてしまった。
我慢しようと思ったのに、少しも我慢、できなかった。
「ルーナ、狂うほど可愛い。ルーナを見ているだけで、ほら、こんなに……私は、興奮しているよ」
レーヴェ様が、あつくて硬いご自身を、私の秘所へと擦り付けた。
ぐちゅぐちゅ響く音と共に、こぼれた液体が滑りをよくして、小さな芽や蜜口や花弁が擦れて、その度に快楽が体を走った。
逃げ出したくなるぐらいに気持ち良いのに、もっと欲しくなるような、奇妙な感覚。
体があつくて、ひんやりしている祭壇が、気持ち良い。
「もう、私の形を覚えてくれた? ルーナの中、狭いのに、簡単に私を呑み込んでくれる。なんて可愛らしいんだろうね、それに、すごく良い形だね……ペン立てに、調度良さそうな……」
「れ、レーヴェさま、それ、は、あの……っ」
うっとりとレーヴェ様が不吉なことを言うので、私は首を振った。
「今はしないよ。そんな、余裕、なさそう……」
「あ、ああっ、れ、ゔぇ、さま……っ、はげ、し……っ、あっ、ああっ、そこ、だめ、だめ……っ」
「だめ? 良いって、言って。気持ち良いね、ルーナ。ほら、気持ち良い。言って」
「ふぁ、ああっ、きもち、い、いいの、れ、ゔぇ、さま、いいよぉ……っ」
手前の浅いところを何度もぐちぐちと、昂ぶりの先端で押し上げられて、私は背中を反らせる。
駄目なのに。
また、そこ、されたら。
(でちゃう、わたし、また……っ、はずかしい、のに……っ)
「っ、ああ、ひ、ぁ、あああっ」
「ルーナは、沢山潮を噴いてくれるのだね。祭壇をこんなにびしょびしょにして……」
「ごめ、なさ……っ」
「大丈夫、嬉しいよ。もっと、見せて。ルーナの恥ずかしい姿、私だけに、みせて」
「あ、あ゙、れ、ゔ……さ、ぁああっ、ゃ、あっ、ああ、あぁ……」
レーヴェ様は私の顔の横に両腕をつくと、私の足をかかえて体を二つに折り曲げるようにした。
更に深いところにまで、昂ぶりの先端が触れている。
肌がぶつかるぐらいに激しく抜き差しされると、中の形が変わっていく。
蜜壺に蜜があふれて、じゅぷじゅぷと濡れた音が響く。
「あっ、ああっ、れーべ、さま、いく、いくの、もっ、いってる、あっ、ああ゙、……ゃだあ……っ」
「良いよ、ルーナ。たくさん、イッて。私も、何度でも、君の中で果てたい」
「あ、あああっ、れ、べ、さま、すき、すきなの、わたし、すき……っ」
激しく中を穿ちながら、レーヴェ様は私の目尻に口づけて、こぼれる涙を啜った。
その仕草が優しくて、胸がいっぱいになる。
自分が何を言っているのかもうわからないけれど、うわごとのように頭に浮かんだ感情を、繰り返した。
「ルーナ……ルーナ、そそぐよ、奥に、そそぐ。孕んで、ルーナ、私の子を、うんで」
「っ、あ、ぅう、……っ、あ、あああっ、まだ、そんな……っ」
どくどくと、あついものが注がれたけれど、レーヴェ様の昂ぶりは、大きくなる一方だった。
先端がまるで蓋でもするように、私の奥の入り口に深く口づけている。
お腹の奥が、熱い液体で満たされていく。
意識が濁る。呼吸をすることぐらいしかできない。
「まだ、だよ。ルーナ。まだ、だめ。もっと、したい。何度でも、君の中を、犯したい」
「ひ、ぁああ、あー……っ、あっ、こわれ、ちゃ……っ、いいの、きもち、い、すごいよぉ……っ」
休む間もなく再び始まった律動に、私は悲鳴染みた嬌声をあげた。
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