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 耳と尻尾がはえる男 2

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 レーヴェ様の体に、ヴェルニア様の姿が重なったような気がした。
 私を見下ろしていたヴェルニア様はいなくなって、レーヴェ様の中に、ヴェルニア様の姿が重なって、一つになっていくみたいだ。

 レーヴェ様の足の間に、見たこともないものがある。
 それは大きくて、太くて、血管が浮き出ていて、そりかえっている。

 そのそりかえった大きなものには、赤いリボンのようなものが巻き付いていた。
 それが、はらりと解けて消滅していく。

「……ふふ、……やった、……ルーナ、喜んで。ヴェルニアが君を花嫁だと認めて、性交の許可が降りたよ。ルーナ、私は今、初めて勃起をしている。童貞として生きてきて二十五年で、勃起をするのは初めてだよ、ルーナ。見て……!」

「み、見れません……」

「さっき見ていたのに」

「思わず見てしまっただけで、恥ずかしいです……っ」

「恥ずかしがることはないよ。これから、嫌というほど見るのだから。我慢に我慢を重ねていた分、すごく、大きく育ったのではないかなと思うよ」

 そ、そんなに嬉しそうに、男性器について自慢しなくても……!
 確かにレーヴェ様のそれは、かなり、とても、すごく、大きいのではないのかしらと思う。

 受け入れることが不安になるぐらいには、大きいのではないかしら。

 お、思わずじっくり見てしまったのよ。
 すごく、失礼なのではないかしら。それに、恥ずかしい。

「ルーナ……これで君と交わることができる。それに、君の中で何度も果てることができるし、君を孕ませることもできる。私の男根を見ただけで、果てることができるようになるまで、君を可愛がってあげるね、ルーナ」

「っ、あ、……っ、レーヴェさま、……っ、私、色々、わからない、けど、嬉しい……です……」

 私に理解できるのはほんの少しだけれど。
 レーヴェ様に愛していただくのは嬉しい。
 赤ちゃんだって、欲しいと思う。

「ルーナ……っ、あまり可愛いことを言ってはいけないよ。私は、君の中で果てたいのだから」

 濡れそぼった私の秘所に、レーヴェ様の先端が押しつけられる。
 先端の膨らみで陰唇を押し開くようにされて、陰核に先端がするようにして擦り付けられる。

 レーヴェ様のご自身の先端からは、透明な液体が滲んでいる。

 それは、熱くて、すごく硬い。
 何度も擦り付けられていたそれが、私の蜜口にあたった。

「入れるよ、ルーナ。さっきは、このまま愛らしい膜を保存したいと思ったのだけれど、……ルーナの健気な膜を破って中に入るのだと思うと、たまらなく興奮する。……少し痛いかもしれないけれど、頑張ってね、ルーナ」

「は、はい……」

「愛しているよ、ルーナ」

「はい……っ、レーヴェ様、私も、好き……」

 レーヴェ様は私の両足を抱えると、密口にピタリと当てた先端を、じわりと中に押し進めた。
 レーヴェ様が、私の狭い膣壁を開いて、中に入ってくる。

 たくさん気持ちよくしてもらって、大雨の日の水たまりみたいに愛液が溢れているからか、太くて大きなレーヴェ様を、私のその場所は、簡単に呑み込んでいく。

「ぁ、ぅ、あああ……っ」

 行き止まりの薄い膜に、レーヴェ様が触れた。
 レーヴェ様は私の腰を抱き寄せるようにすると、ばちゅんと、皮膚が触れ合うぐらいに思い切り腰を打ちつけた。

 考えられないぐらい奥に、レーヴェ様の熱がある。
 痛みよりも、燃えるような熱さを感じた。
 異物感に膣壁がきゅうきゅう収縮して、レーヴェ様の肉棒をまるで、食べるかのように包み込んだ。

「ルーナ、すごい……っ、気持ち良いよ、ルーナ……ごめんね、ひどく、して」

「大丈夫、です……痛く、なくて……あついの、レーヴェ様……っ、私、……」

「泣かないで、ルーナ。愛しているよ。一生、離さない」

 胸がいっぱいになって、ぼろぼろ涙が溢れる。
 レーヴェ様は苦しげに眉を寄せて、頬を染めながら、私をぎゅっと抱きしめてくださる。
 やっぱり、優しい。好き。

「好き、レーヴェ様、好きなの……私、嬉しい……レーヴェ様の、ものに、なれて……」

 私はレーヴェ様が好き。
 一つになれて、嬉しい。愛しい。好き。

「ルーナ……ルーナ……好きだよ、ルーナ。あんまり可愛いと、私は、……耐えられなく、なってしまう……」

 ドクンと、私の中でレーヴェ様のご自身が震えた気がした。

 抱きしめていた私からそっと体を離して、私の両足を肩に担ぐようにして広げているレーヴェ様の頭から、三角形の白い耳がはえている。
 それから、ふさふさの九本の尻尾もある。

 それはまるで、先ほど消えてしまったヴェルニア様の姿に見えた。

「……あぁ、やっぱり」

「レーヴェさま、耳が……」

「うん。はえるのだね。ルーナがあまりにも可愛くて、興奮が絶頂を迎えてしまったから、耳と、尻尾が」

 レーヴェ様は困ったように言って、それから、口角を吊り上げた。
 私の中のレーヴェ様が、さらに大きく硬く肥大したような気がした。



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