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 ルナリア、初夜の前に胸を開発される 2

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 私を見下ろしていたレーヴェ様の頭は、私の胸の上にあって、開けた視界に真っ白い天井が映った。

「や、だ……っ、だめ……っ、だめ、……レーヴェ様、なめたら、駄目です……っ」

「だめ?」

「レーヴェ様、高貴なお方、なのに、……私の、そんなところ……駄目、だから……」

「君は……本当に、可愛いね。ルーナ、大好きだよ、私のルーナ。胸だけじゃなくて、全身、ちゃんと舐めてあげるからね。だから、心配しないで」

「っ、ゃ、あ、……っ、は、……ん……っ」

 熱くてぬめり気のある舌が、私の胸の先端を包み込むようにして舐める。
 ちゅう、と吸われて、尖った舌先で上下にちろちろと舐められると、言いようのない感覚がひっきりなしに襲ってくる。
 どうして良いのかわからなくて、私は白いシーツを掴んだ。
 口を開くと、呼吸とともにはしたない声が、堪えようとするのに、漏れてしまう。

「っ、ぁ、ああ……っ、ゃだ、ぁ……っ、へん、なの、私、こんな……ごめ、なさ……っ」

「どうして、謝るの、ルーナ」

「声、変、だから……レーヴェ様、私、はしたなく、て、……嫌われちゃ……っ、こんな、の、駄目なのに……っ」

「……可愛い。辛い、可愛い」

 私、レーヴェ様のこと、好きなのに。
 レーヴェ様も、私を可愛いって言ってくれているのに。
 情けない姿を見せてしまったら、嫌われてしまうかもしれない。
 私も、私だって、ミエレ様みたいに毅然とした美人だったらと思う。
 美人、ではないし、色気だってそんなにないし。
 その上、はじめて会ったばかりなのに、少し触っていただいただけで、こんなに、気持ちよくなってしまうなんて。

「ルーナ、ほら、言って。胸、気持ち良いです、って」

 レーヴェ様の唾液に濡れて卑猥にひかる私の胸の先端から唇を離して、レーヴェ様は言った。
 濡れて滑りが良くなったその場所を、指先が、きゅうと摘んで、カリカリと弾き始める。

「っ、レーヴェ様、許して、くださ……っ、言えないの、私、駄目、だから……」

「私の言うことを聞いて。そうしたら、許してあげる」

「……っ、ぁ、あ……っ!」

 長い時間触れられたせいで、すっかり敏感になって立ち上がっている胸の突起を、レーヴェ様は軽く摘んだ。
 それから、まだ舐められていない反対側にも唇を落とす。
 はしたない音を立てながら、レーヴェ様の長い舌が私の乳首を舐っている。
 切なくて、苦しくて、気持ちよくて、私は膝頭を擦り合わせた。
 とろりと、足の間から、何かが滴り落ちていくのがわかる。
 頭がじんじん焼け付くようで、体が、熱くて、背中がぞくぞくする。
 体は何かを求めているのに、それがなんだかわからなくて、苦しい。

「レーヴェ、さま……っ」

 何かに手が届きそうになったところで、レーヴェ様は唇を離して、再び手のひらで私の胸をこねるように揉み始める。
 硬い手のひらに胸の先端が擦れて、私はいやいやと、首を振った。

「っ、あ、ぁう……っ、も、ぅ、……胸、いゃぁ……っ」

「ルーナ。私の言うことを聞いて。その可憐な声で、教えて。どこが、気持ち良いの?」

「………っ」

 駄目なのに。
 恥ずかしくて、はしたなくて、駄目なことなのに。
 唇が、薄くひらく。
 声が、こぼれ落ちる。

「……レーヴェ様に、舐めて、もらうと、乳首、気持ち良い、です……」

 小さな声で、なんとかそう言った。
 あまりの恥ずかしさに涙がこぼれると同時に、どういうわけか、全身が燃え上がるように熱くなった。
 指先も、体に触れるシーツも、レーヴェ様の髪も。
 私の皮膚に触れる全てが、私を溶かしていく気さえする。

「あぁ、ルーナ。すごく、可愛い。私が教えたよりも、いやらしいことを言えて、良い子」

「っ、ぁ、あああっ、や、あぁ、きもち、い、です、レーヴェさま、きもち、い……っ」

 とろりと、頭の中で何かがとろけた。
 褒められて、嬉しい。
 レーヴェ様の声が、優しくて嬉しい。
 私のこと、愛してくださっているみたいで、嬉しい。
 レーヴェ様は片方の指で私の胸の頂をドアノブを回すようにして指先で挟んで優しく転がしながら、もう片方を口の中に食べるようにして含んで、強く吸った。

「っ、ぁ、ああっ、へん、わたし、へん、なの……っ、レーヴェさま……っ」

「ルーナ、イくって、言って。イく。……大丈夫、怖くないから」

「っ、い、く、……っ、レーヴェさま、いく、いく、……あ、は、……っ、あああぁぁっ」

 甲高い嬌声とともに、目の前が白く弾けた。
 深く、シーツに沈んでいくみたいな、変な感じ。
 泣き出したいぐらいに、苦しくて、気持ちよくて、世界がレーヴェ様と私、二人だけになる感じ。
 レーヴェ様のことしか、わからなくて。
 他の何も、わからなくて。
 ぎゅっと抱きしめてくださるレーヴェ様から、なんだかとても良い香りがする。

「好き、レーヴェ様、好き……」

 ぼんやりしながらそう言うと、レーヴェ様は喉の奥で、小さく獣染みた唸り声をあげた。
 


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