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 ルナリア・クリーチェ味見をされる 2

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 私の大きくもなければ小さくもない胸と、薄っぺらいお腹や、そこそこに細い足が剥き出しになっている。
 裂かれたのはワンピースだけじゃなくて、ついでみたいに下着も裂かれている。

 かろうじてへばりついている布もあるけれど、全てを明るい光の下で晒してしまっている。
 寝室の扉は開きっぱなしで、誰もいないことはわかっているけれど、廊下から誰かがこちらに向かってやってきそうで、ひどく落ち着かない。

「わ、私、こんな……っ」

「隠さないで、ルーナ。すごく綺麗だよ。ルーナ、これが、女性の胸……あぁ、なんて、素晴らしいんだろう……」

 両手で体を隠そうとした私を、レーヴェ様が咎めた。
 優しい声音なのに有無を言わさない迫力がある。

 レーヴェ様に命じられただけで動けなくなってしまった私は、曝け出された体を隠すこともできずに、ただ、体を硬くするしかなかった。

「驚いたよね、ごめんね。我慢できなくて、つい、魔法で裂いてしまった。皮膚には傷をつけていないから、……でも、怖かったよね、ごめんね、ルーナ」

「大丈夫、です……レーヴェ様、恥ずかしい、私……っ、せめて、扉を……」

「気にしないで。この屋敷にいるのは紙人形だけだから」

「で、でも……」

「大丈夫だよ。いつでもどこでも、君を抱くつもりでいるから。式に見られていても、そのうち、気にならなくなる」

 レーヴェ様はにこやかにそう言って、私の肌の感触を確かめるようにして指で辿った。
 
「女性と関わってこなかった私だけれど、そういった専門書は読み込んでいるから、心配しないで。いつか……こうして、女性の体に触れる日を夢見て生きてきた。……その相手が君みたいに可愛い女性、なんて。私は幸せ者だね」

 レーヴェ様の声音はどこまでも甘くて優しい。
 紡がれる言葉が全部愛の言葉だと錯覚してしまいそうになる。

 首筋や鎖骨を辿っていた指先が、下に下にと落ちていく。
 そっと、胸に触れた。

 それから、形を確かめるようにして、くるりと乳輪に触れる。
 誰にも触られたことのない胸は、レーヴェ様が触るたびに、ゼリー菓子のようにふるふると震えた。

「っ、ん……」

「これが、胸……ルーナの、胸……すごい。柔らかい。ルーナ、柔らかいよ」

「よ、よかった、です……」

「そうだ。ルーナ、型を取ろう。型をとって政務室に置こうかな。……手首の下に置くのにちょうど良い形と柔らかさだし、いつでもルーナの胸を揉めると思うと、とても良い考えだよね」

 私は戸惑った。

 レーヴェ様が、何かよくわからないことを言っている。
 どうしよう。どうしよう。

 それに、ずっとくるくる指先で胸の先端を優しくつつかれているので、なんだか変な気持ち。
 逃げ出したくなるような、変な、感じがした。



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