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第九章 ブレイメン公国の戦争
第五十七話 フリッツの想い
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第五十七話 フリッツの想い
僕はいつからアカネに惹かれていたのだろうか。
ハヤト義兄さんに聞かれてから思い出した。
たぶん一目ぼれだったのだと思う。
「私アカネって言うんだ。君がフリッツ君だよね、これから親戚としてよろしくね」
そういってアカネは僕に手を差し出した。
初めてだった。
公子として生きて来た僕に対等の立場の女性はクリス姉さんだけだったからだ。
僕はきっとクリス姉さんが好きだったのだろう。
それは家族としての愛情だったけど、クリス姉さんのような女性が好みになったのは確かだ。
綺麗な黒髪と変わった髪型。
いつも楽しそうに笑う笑顔と快活な性格。
こんな女性は初めてだった。
アカネは僕の好きという感情にまったく気が付いていない。
アカネにとって僕は弟のような存在なのだろう。
それはそうだ。
アカネはクリス姉さんより年下で、多分僕より年上だと思う。
きっと僕は年上好みだったのだろう。
そんな時だ。
アルスラン帝国が侵攻してきたのは。
僕は公子として軍を率いて国境に向かった。
長いにらみ合いが続いた頃アカネから文とハチミツ茶が届いたのだ。
文には僕の身体を気遣う言葉と新作のお茶の感想を聞かせて欲しいと書いてあった。
そのハチミツ茶を飲んで身体が温まった時に気が付いた。
僕の身体は戦陣で冷え切っていたのだ。
今は改善されたとはいえ僕は身体が弱い。
一時は公子の任に堪え切れないと判断され父から見放されそうになった。
あれは今でも思い出すと辛い。
クリス姉さんが僕の身体を気遣ってくれて一緒に鍛錬してくれて、僕が寝込んだ時はいつも一緒にいてくれた。
その事を思い出した。
それから僕はアカネに何度も手紙を出し、アカネもきちんと返事をくれた。
僕は他人に言えない戦場の不安や部下との軋轢。
父上との意見の食い違い。
特に父上が僕を戦力としてみてくれないという泣き言を書いてしまった。
今思えば親戚だという事に甘えてしまったのだろう。
アカネも様々な実験の失敗や慣れないブレイメン公国の生活について書いてくれた。
僕達は離れていてもお互いの心情を語り合うくらい仲良くなれたと思う。
ある日手紙にお守りが同封されてきた。
アカネの故郷のお守りを模したものらしい。
ちゃんとブレイメン語で戦勝祈願と書いてある。
裏には『私の大切な人をどうかお守りください』
と書かれていた。
そしてお守りのご加護で敵将を討ち取る事が出来た。
いや、あれは本当に運がよかったのだ。
敵の将軍は手ごわかったし、味方の兵士たちも疲労困憊でいつ崩壊してもおかしくない状態だったからだ。
確かに敵将の首への道が見えたけど、多分アカネのお守りが守ってくれたのだと思う。
そして僕は無事帰還した。
僕が勲功第一位を得たと知ったとき、アカネはすごく喜んでくれて戦勝パーティで一緒に長くダンスをした。
他の令嬢には恨まれたと思うけど、僕はアカネ意外と踊りたくなかったのだ。
僕は自分の気持ちに気が付いたのだ。
僕はアカネが好きだ。
初めて会った時からずっと好きだったんだと。
◆◆◆
「フリッツ君。アカネはドラゴンの糞を見て喜ぶような変人だぞ?確かに身内から見ても美少女だし色々な技術を持っているが」
とハヤト義兄さんに言われたけど、それでも僕はアカネが好きだ。
でもまだ告白できない。
だって僕はまだ子供でアカネに釣り合わないからだ。
だからもっと大人になって立派な男になってから告白するつもりだ。
僕がそんな事を考えているとクリス姉さんがやって来た。
「どうしたフリッツ?」
「いえ、なんでもありません」
僕がそう言うとクリス姉さんは笑って「そうか」と言って僕の隣に座った。
僕はクリス姉さんが大好きだ。
僕を大切に扱ってくれるし、一緒に訓練もしてくれるし、アカネに会えない時は話し相手にもなってくれる。
僕のアカネへの想いはクリス姉さんへの想いと一緒なのだろうか?
何度も自分に問う。
でもそんな思いはアカネから貰った手紙を見るたびに消し飛んでしまう。
僕はアカネが好きだ。
本当に心の底から大好きだ。
だから僕はもっと立派な男になると誓ったのだ。
◆◆◆
僕はミナセ侯爵領に新しくできた士官学校で教官として働いている。
公子という立場上そんなに頻繁に通えないがドラゴンに乗ればすぐの距離だから問題は無い。
ハヤト義兄さんはミナセ侯爵領に士官学校ができると同時にすぐに奨学金制度を作ったのだ。
平民の学生でもきちんとした訓練を受ければ士官として雇うという制度だ。
もちろんまだ士官の枠は少ないけど、それでも多くの若者が応募してきた。
僕は士官学校で軍人としての心構えや戦術、戦略などを教えている。
ハヤト義兄さんの話ではこの士官学校は将来的には軍の士官を育てるだけでなく、様々な技術を持った職人を育成しブレイメン公国の発展につなげるらしい。
「フリッツ君は本当に努力家ね」
そう言ってアカネが執務室で僕の頭を撫でる。
もう子供扱いされるのは嫌だと何度も言っているけど、アカネにはそれが通じないのだ。
「アカネ、一応僕は公子なんだよ?」
「だから公の場所ではちゃんと身分をわきまえてるでしょ」
そう言ってアカネは僕の頭を撫でるのを止めない。
やっぱり僕は弟としてしか見られていないのだろう。
「そう言えばフリッツ君の想い人ってどんな子なの?」
突然アカネがそんな事を言い出した。
僕は思わず飲んでたお茶でむせる。
「だ、誰からそれを聞いたんですか!!」
僕が慌ててそう聞くとアカネは楽しそうに笑う。
「お兄ちゃんだよ。フリッツ君に好きな子がいるから相談にのってあげてって言ってた」
その言葉を聞いて僕の顔が真っ赤になる。
ハヤトさんなりの援護射撃なんだろうけど、やり方が最悪です。
ハヤトさんは政治とか得意だけどこういう事は下手らしい。
義兄さんの欠点に気が付いたのはよかったけど、好きな女の子にこんな事言わせないでください。
「それでどんな子なの?」
アカネは僕の顔をのぞき込んでくる。
「そ、それは……」
僕が言いよどんでいるとアカネがさらに聞いてくる。
「私の知ってる人?ねえ誰?」
知ってるも何もあなた本人です。
僕は思わず立ち上がってしまう。
「い、言えません!!」
そう言って僕は部屋から飛び出した。
「あ、ちょっとフリッツ君!?」
後ろからアカネの声が聞こえるけど、僕はそのまま執務室から逃げ出した。
その日の訓練はいつもより気合が入りすぎて生徒が倒れてしまった。
八つ当たりでしたごめんなさい。
◆◆◆
「う~む。失敗だったか」
ハヤトは彼なりにフリッツの援護射撃をしたつもりだった。
話の流れでフリッツがアカネに告白したらという発案だったが大失敗だ。
当分フリッツはハヤトを許さないだろう。
「どうしたのだ?」
愛妻クリスに問われてハヤトを腕汲みをする。
流石に『フリッツ君がアカネを好きだけど、どうすればいいと思う?』とは言えない。
「いやね、フリッツ君も青春だなあって思ってさ」
「ああ、フリッツがアカネを好きな事だろ?」
「ぶっ!!」
ハヤトは思わず飲んでいた茶を噴いた。
いつのまに気が付いていたのだろう。
「何年私はフリッツの姉をしていると思う。フリッツがアカネを好きなくらいお見通しだぞ」
「ま、それはそうだな」
「まったく情けない。私はフリッツをあんな勇気がない男に育てた気はないぞ」
「そう言ってやるなよ。俺だってクリスに告白するのに苦労したんだからよくわかるよ」
「うすうすアカネだって気が付いているぞ。まったくもどかしい事だ」
多分フリッツ君は一生クリスに頭が上がらない。
僕はいつからアカネに惹かれていたのだろうか。
ハヤト義兄さんに聞かれてから思い出した。
たぶん一目ぼれだったのだと思う。
「私アカネって言うんだ。君がフリッツ君だよね、これから親戚としてよろしくね」
そういってアカネは僕に手を差し出した。
初めてだった。
公子として生きて来た僕に対等の立場の女性はクリス姉さんだけだったからだ。
僕はきっとクリス姉さんが好きだったのだろう。
それは家族としての愛情だったけど、クリス姉さんのような女性が好みになったのは確かだ。
綺麗な黒髪と変わった髪型。
いつも楽しそうに笑う笑顔と快活な性格。
こんな女性は初めてだった。
アカネは僕の好きという感情にまったく気が付いていない。
アカネにとって僕は弟のような存在なのだろう。
それはそうだ。
アカネはクリス姉さんより年下で、多分僕より年上だと思う。
きっと僕は年上好みだったのだろう。
そんな時だ。
アルスラン帝国が侵攻してきたのは。
僕は公子として軍を率いて国境に向かった。
長いにらみ合いが続いた頃アカネから文とハチミツ茶が届いたのだ。
文には僕の身体を気遣う言葉と新作のお茶の感想を聞かせて欲しいと書いてあった。
そのハチミツ茶を飲んで身体が温まった時に気が付いた。
僕の身体は戦陣で冷え切っていたのだ。
今は改善されたとはいえ僕は身体が弱い。
一時は公子の任に堪え切れないと判断され父から見放されそうになった。
あれは今でも思い出すと辛い。
クリス姉さんが僕の身体を気遣ってくれて一緒に鍛錬してくれて、僕が寝込んだ時はいつも一緒にいてくれた。
その事を思い出した。
それから僕はアカネに何度も手紙を出し、アカネもきちんと返事をくれた。
僕は他人に言えない戦場の不安や部下との軋轢。
父上との意見の食い違い。
特に父上が僕を戦力としてみてくれないという泣き言を書いてしまった。
今思えば親戚だという事に甘えてしまったのだろう。
アカネも様々な実験の失敗や慣れないブレイメン公国の生活について書いてくれた。
僕達は離れていてもお互いの心情を語り合うくらい仲良くなれたと思う。
ある日手紙にお守りが同封されてきた。
アカネの故郷のお守りを模したものらしい。
ちゃんとブレイメン語で戦勝祈願と書いてある。
裏には『私の大切な人をどうかお守りください』
と書かれていた。
そしてお守りのご加護で敵将を討ち取る事が出来た。
いや、あれは本当に運がよかったのだ。
敵の将軍は手ごわかったし、味方の兵士たちも疲労困憊でいつ崩壊してもおかしくない状態だったからだ。
確かに敵将の首への道が見えたけど、多分アカネのお守りが守ってくれたのだと思う。
そして僕は無事帰還した。
僕が勲功第一位を得たと知ったとき、アカネはすごく喜んでくれて戦勝パーティで一緒に長くダンスをした。
他の令嬢には恨まれたと思うけど、僕はアカネ意外と踊りたくなかったのだ。
僕は自分の気持ちに気が付いたのだ。
僕はアカネが好きだ。
初めて会った時からずっと好きだったんだと。
◆◆◆
「フリッツ君。アカネはドラゴンの糞を見て喜ぶような変人だぞ?確かに身内から見ても美少女だし色々な技術を持っているが」
とハヤト義兄さんに言われたけど、それでも僕はアカネが好きだ。
でもまだ告白できない。
だって僕はまだ子供でアカネに釣り合わないからだ。
だからもっと大人になって立派な男になってから告白するつもりだ。
僕がそんな事を考えているとクリス姉さんがやって来た。
「どうしたフリッツ?」
「いえ、なんでもありません」
僕がそう言うとクリス姉さんは笑って「そうか」と言って僕の隣に座った。
僕はクリス姉さんが大好きだ。
僕を大切に扱ってくれるし、一緒に訓練もしてくれるし、アカネに会えない時は話し相手にもなってくれる。
僕のアカネへの想いはクリス姉さんへの想いと一緒なのだろうか?
何度も自分に問う。
でもそんな思いはアカネから貰った手紙を見るたびに消し飛んでしまう。
僕はアカネが好きだ。
本当に心の底から大好きだ。
だから僕はもっと立派な男になると誓ったのだ。
◆◆◆
僕はミナセ侯爵領に新しくできた士官学校で教官として働いている。
公子という立場上そんなに頻繁に通えないがドラゴンに乗ればすぐの距離だから問題は無い。
ハヤト義兄さんはミナセ侯爵領に士官学校ができると同時にすぐに奨学金制度を作ったのだ。
平民の学生でもきちんとした訓練を受ければ士官として雇うという制度だ。
もちろんまだ士官の枠は少ないけど、それでも多くの若者が応募してきた。
僕は士官学校で軍人としての心構えや戦術、戦略などを教えている。
ハヤト義兄さんの話ではこの士官学校は将来的には軍の士官を育てるだけでなく、様々な技術を持った職人を育成しブレイメン公国の発展につなげるらしい。
「フリッツ君は本当に努力家ね」
そう言ってアカネが執務室で僕の頭を撫でる。
もう子供扱いされるのは嫌だと何度も言っているけど、アカネにはそれが通じないのだ。
「アカネ、一応僕は公子なんだよ?」
「だから公の場所ではちゃんと身分をわきまえてるでしょ」
そう言ってアカネは僕の頭を撫でるのを止めない。
やっぱり僕は弟としてしか見られていないのだろう。
「そう言えばフリッツ君の想い人ってどんな子なの?」
突然アカネがそんな事を言い出した。
僕は思わず飲んでたお茶でむせる。
「だ、誰からそれを聞いたんですか!!」
僕が慌ててそう聞くとアカネは楽しそうに笑う。
「お兄ちゃんだよ。フリッツ君に好きな子がいるから相談にのってあげてって言ってた」
その言葉を聞いて僕の顔が真っ赤になる。
ハヤトさんなりの援護射撃なんだろうけど、やり方が最悪です。
ハヤトさんは政治とか得意だけどこういう事は下手らしい。
義兄さんの欠点に気が付いたのはよかったけど、好きな女の子にこんな事言わせないでください。
「それでどんな子なの?」
アカネは僕の顔をのぞき込んでくる。
「そ、それは……」
僕が言いよどんでいるとアカネがさらに聞いてくる。
「私の知ってる人?ねえ誰?」
知ってるも何もあなた本人です。
僕は思わず立ち上がってしまう。
「い、言えません!!」
そう言って僕は部屋から飛び出した。
「あ、ちょっとフリッツ君!?」
後ろからアカネの声が聞こえるけど、僕はそのまま執務室から逃げ出した。
その日の訓練はいつもより気合が入りすぎて生徒が倒れてしまった。
八つ当たりでしたごめんなさい。
◆◆◆
「う~む。失敗だったか」
ハヤトは彼なりにフリッツの援護射撃をしたつもりだった。
話の流れでフリッツがアカネに告白したらという発案だったが大失敗だ。
当分フリッツはハヤトを許さないだろう。
「どうしたのだ?」
愛妻クリスに問われてハヤトを腕汲みをする。
流石に『フリッツ君がアカネを好きだけど、どうすればいいと思う?』とは言えない。
「いやね、フリッツ君も青春だなあって思ってさ」
「ああ、フリッツがアカネを好きな事だろ?」
「ぶっ!!」
ハヤトは思わず飲んでいた茶を噴いた。
いつのまに気が付いていたのだろう。
「何年私はフリッツの姉をしていると思う。フリッツがアカネを好きなくらいお見通しだぞ」
「ま、それはそうだな」
「まったく情けない。私はフリッツをあんな勇気がない男に育てた気はないぞ」
「そう言ってやるなよ。俺だってクリスに告白するのに苦労したんだからよくわかるよ」
「うすうすアカネだって気が付いているぞ。まったくもどかしい事だ」
多分フリッツ君は一生クリスに頭が上がらない。
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