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第八章 政治と軍事と微妙な立場
第四十二話 医師不足
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第四十二話 医師不足
俺とフランツ宰相は午後のお茶を楽しみながら話を続ける。
本来ならこういう個別の提案は良くないのだがフランツ宰相というフィルターを通してオットー大公にも伝わるだろう。
「ハヤト殿は貴族に悪い印象をお持ちのようですな」
そう言ってたしなめるようにフランツ宰相は言った。
俺も伯爵様だから立派な貴族だしクリスを妻に迎えたのだから侯爵までは楽に進むだろう。
異世界人で爵位を持ち、かつ大公家の一員の俺が貴族の権力を弱めようとしている。
それはフランツ宰相にとって嬉しさ半面といった所だろう。
俺が侯爵になればクリスを妻に迎えた事もあって次期大公のフリッツ君の強力な後ろ盾になるだろうし、オットー大公もフランツ宰相もそれを望んでいる。
半面俺が外戚、つまりクリスの夫という立場を利用してフリッツ君の権力を脅かそうとするという危険もある。
フランツ宰相は考え方が保守派の人だから俺の提案に驚くのも無理はない。
はっきりいって俺は王様になんてまったく興味がない。
クリスが一緒にいてくれるなら庶民として一生を過ごしてもいいんだ。
そんな俺が政治に口出す理由はたった一つ。
クリスの笑顔が見たいからだ。
だから俺が粛清されるなどと言ったことは絶対に避けなくてはいけない。
そして改革などを公に叫べば遠からず暗殺されるだろう。
「仰られる通り良い印象は持っていません。貴族が権力者で官僚で軍人でもあり高度な教育を受けたエリートだという事は理解しています。でもフリッツ君の政治に口出しする、もしくは妨害するなら排除する必要があると考えています」
「過激なお考えですな」
「俺の住んでいた日本では官僚も軍人も教師も全て学業で選別されます。全国民が教育を受ける事が出来る社会で建前上は全員平等に勉強し、貧しい子でも宰相になる事ができます。あくまで建前ですが」
「建前ですか?」
「建前です。俺自身大学の学費を返済する為に大学時代はアルバイト───ええと仕事をしていました。裕福な家の子が大学のレストランでパスタを食べてる時に握り飯を食って我慢したものです」
日本も裕福な子は良い大学へ進学する比率が高いという厳然たる事実がある。
昼飯に八百円するパスタを歓談しながら食べられる金持ちとバイトに追われる貧乏人の俺とは雲泥の差がある。
これは能力だけでは埋められない。
だが建前上だけでも平等な教育が施されているだけでも十分凄い事だ。
ブレイメン公国に必要なのは小学校の教師であり教師を養成するには高校が必要で高校教師を養成するには大学が必要だ。
だから俺は大学を作った。
「ですので日本に貧富の差はありますが基本全員平等です。だから貴族という階層は名前以外にはありません」
「想像つきかねますな」
「ですよね。俺も逆の立場なら頭がおかしいと思うでしょう」
そう言う俺の言葉にフランツ宰相は苦笑する。
やっぱり誇大妄想な人間だと少しは思っていたのだろう。
当たり前なので俺も苦笑するしかない。
それでも聞いてくれるのだからフランツ宰相は懐が深い。
「ですので将来は貴族が必要無くなるでしょうが今すぐは無理なのもわかっています」
「それで貴族の官僚化という方策ですな」
「まあこれも上手くやらないとフリッツ君に抵抗する勢力になりますから難しいですが、領地と軍隊を持っている貴族よりはやりやすいでしょう」
「確かに。フリッツ公子が任免権を持つ官僚なら最悪罷免してしまえばよいですが、貴族を敵にすると最悪戦争ですからな」
貴族の反乱は最悪の結果をもたらす。
不平貴族が反乱を起こせば外国の勢力が反乱に加担するのは目に見えているからだ。
フリッツ君に不満がある貴族を取り込もうと外国が動いているのは間違いないだろうし。
だから平和な日本人の俺は本当はやりたくない方法を取る事にする。
軍事力の強化である。
「軍隊を強化してフリッツ君を守りましょう。軍事も政治も両方経済力があるほうの勝ちです。ですからまず全ての産業と税をフリッツ君に集めてフリッツ君を守る軍隊を作るんです」
「思い切った事を考えられますな。そんな事が可能なのですか?」
「俺のいた日本では全ての軍は一番偉い政治家の命令に従います」
「ふむ。なるほど、そういう社会なら軍隊の序列は政治よりは下位ですな」
フランツ宰相が理解した所で俺は続ける。
「大公家を頂点とする政治体制を作ります。その頂点にフリッツ君がいて貴族や大商人も彼に従うようにするのです。そうすれば反乱は防げるでしょう」
「確かにそうですが、それはつまり貴族と対立するという事ですぞ?」
「はい。ですが全ての貴族を敵にする必要はありません。フリッツ君に従う貴族は軍事権を手放すという条件で今の生活を保障します」
「そのために経済力と軍事力の強化という事ですな」
フランツ宰相が納得したので俺は頷いた。
俺が考えたのはこうだ。
貴族の次男三男を大公家直属の官僚にし、その給料を大公家が一括管理して支払う。
そして各地方を治める知事として貴族を任命する。
知事は各地方の税収を管理して大公家の国庫に納めるようにする。
さらに軍事も強化して軍隊の指揮権を大公家が持つようにする。
これで反乱を防止するのだ。
そのための大学、そのための農業改革。
経済も技術も軍事力も他の貴族を抑え込めるだけの力を持たなければ。
そうでなければ外国の支援を受けた貴族によって内乱になる。
敵はブレイメン公国だけじゃない。
外国も敵なんだ。
軍事はまったくの素人だから俺が出来ることはそう多くはない。
オットー大公は軍事の専門家だし俺が口出ししても邪魔なだけだろう。
ただ一つの事を除いては。
補給だ。
補給とは兵站とも呼ばれる食料や武器や人員を準備して軍隊に送り届ける事だ。
簡単に言うが食料は農産物の増産の見込みが立てば大丈夫としよう。
武器はブレイメン公国には豊かな地下資源があるので、特に鉄に困ることは無い。
人員が一番の問題だがこれはすぐに増やせるものではない。
一番の問題は医療だ。
この世界の医療はかなり遅れている。
いまだに効くかわからない怪しげなハーブ便りだし、医師も不足している。
俺の大学で医学部を設立しないとな。
いますぐ出来ることは毎日シーツや衣服を洗濯して空気の入れ替えや掃除をこまめにすることだ。
これで劇的に変わるのはナイチンゲールって人が実証済みだ。
「軍事力の強化で一番重要なのは補給であり、今もっとも問題なのは医師不足です」
俺がそういうとフランツ宰相は目を見開いて驚いている。
よしよし、一本取ったぞ。
なんて言ってる場合じゃない。
俺のちっぽけな自尊心を満たすのは後にしよう。
「医療は全てに通じます。人口不足が防げれば全てが解決します。ブレイメン公国はまず人口を増やさないといけません。軍事力の強化とはまず人口を増やす事です」
中世世界で国力は人口に直結している。
勿論人の口だから食料が不足しては何にもならない。
今のブレイメン公国は食料を外国に依存しているので大変危険だ。
外国も飢えたブレイメン公国の竜騎士が略奪にこないように食料を輸出しているという面もあるが、いつまでも続く訳がない。
そして折角増えた人口を未熟な医療で死なせてはいけない。
つまり平和とは戦争の準備期間という事だ。
勿論戦争しない平和が最も繁栄に近い事を俺たちは歴史で知っている。
だが平和を得るためには軍事力が必要なのも歴史で知っている。
俺とフランツ宰相は午後のお茶を楽しみながら話を続ける。
本来ならこういう個別の提案は良くないのだがフランツ宰相というフィルターを通してオットー大公にも伝わるだろう。
「ハヤト殿は貴族に悪い印象をお持ちのようですな」
そう言ってたしなめるようにフランツ宰相は言った。
俺も伯爵様だから立派な貴族だしクリスを妻に迎えたのだから侯爵までは楽に進むだろう。
異世界人で爵位を持ち、かつ大公家の一員の俺が貴族の権力を弱めようとしている。
それはフランツ宰相にとって嬉しさ半面といった所だろう。
俺が侯爵になればクリスを妻に迎えた事もあって次期大公のフリッツ君の強力な後ろ盾になるだろうし、オットー大公もフランツ宰相もそれを望んでいる。
半面俺が外戚、つまりクリスの夫という立場を利用してフリッツ君の権力を脅かそうとするという危険もある。
フランツ宰相は考え方が保守派の人だから俺の提案に驚くのも無理はない。
はっきりいって俺は王様になんてまったく興味がない。
クリスが一緒にいてくれるなら庶民として一生を過ごしてもいいんだ。
そんな俺が政治に口出す理由はたった一つ。
クリスの笑顔が見たいからだ。
だから俺が粛清されるなどと言ったことは絶対に避けなくてはいけない。
そして改革などを公に叫べば遠からず暗殺されるだろう。
「仰られる通り良い印象は持っていません。貴族が権力者で官僚で軍人でもあり高度な教育を受けたエリートだという事は理解しています。でもフリッツ君の政治に口出しする、もしくは妨害するなら排除する必要があると考えています」
「過激なお考えですな」
「俺の住んでいた日本では官僚も軍人も教師も全て学業で選別されます。全国民が教育を受ける事が出来る社会で建前上は全員平等に勉強し、貧しい子でも宰相になる事ができます。あくまで建前ですが」
「建前ですか?」
「建前です。俺自身大学の学費を返済する為に大学時代はアルバイト───ええと仕事をしていました。裕福な家の子が大学のレストランでパスタを食べてる時に握り飯を食って我慢したものです」
日本も裕福な子は良い大学へ進学する比率が高いという厳然たる事実がある。
昼飯に八百円するパスタを歓談しながら食べられる金持ちとバイトに追われる貧乏人の俺とは雲泥の差がある。
これは能力だけでは埋められない。
だが建前上だけでも平等な教育が施されているだけでも十分凄い事だ。
ブレイメン公国に必要なのは小学校の教師であり教師を養成するには高校が必要で高校教師を養成するには大学が必要だ。
だから俺は大学を作った。
「ですので日本に貧富の差はありますが基本全員平等です。だから貴族という階層は名前以外にはありません」
「想像つきかねますな」
「ですよね。俺も逆の立場なら頭がおかしいと思うでしょう」
そう言う俺の言葉にフランツ宰相は苦笑する。
やっぱり誇大妄想な人間だと少しは思っていたのだろう。
当たり前なので俺も苦笑するしかない。
それでも聞いてくれるのだからフランツ宰相は懐が深い。
「ですので将来は貴族が必要無くなるでしょうが今すぐは無理なのもわかっています」
「それで貴族の官僚化という方策ですな」
「まあこれも上手くやらないとフリッツ君に抵抗する勢力になりますから難しいですが、領地と軍隊を持っている貴族よりはやりやすいでしょう」
「確かに。フリッツ公子が任免権を持つ官僚なら最悪罷免してしまえばよいですが、貴族を敵にすると最悪戦争ですからな」
貴族の反乱は最悪の結果をもたらす。
不平貴族が反乱を起こせば外国の勢力が反乱に加担するのは目に見えているからだ。
フリッツ君に不満がある貴族を取り込もうと外国が動いているのは間違いないだろうし。
だから平和な日本人の俺は本当はやりたくない方法を取る事にする。
軍事力の強化である。
「軍隊を強化してフリッツ君を守りましょう。軍事も政治も両方経済力があるほうの勝ちです。ですからまず全ての産業と税をフリッツ君に集めてフリッツ君を守る軍隊を作るんです」
「思い切った事を考えられますな。そんな事が可能なのですか?」
「俺のいた日本では全ての軍は一番偉い政治家の命令に従います」
「ふむ。なるほど、そういう社会なら軍隊の序列は政治よりは下位ですな」
フランツ宰相が理解した所で俺は続ける。
「大公家を頂点とする政治体制を作ります。その頂点にフリッツ君がいて貴族や大商人も彼に従うようにするのです。そうすれば反乱は防げるでしょう」
「確かにそうですが、それはつまり貴族と対立するという事ですぞ?」
「はい。ですが全ての貴族を敵にする必要はありません。フリッツ君に従う貴族は軍事権を手放すという条件で今の生活を保障します」
「そのために経済力と軍事力の強化という事ですな」
フランツ宰相が納得したので俺は頷いた。
俺が考えたのはこうだ。
貴族の次男三男を大公家直属の官僚にし、その給料を大公家が一括管理して支払う。
そして各地方を治める知事として貴族を任命する。
知事は各地方の税収を管理して大公家の国庫に納めるようにする。
さらに軍事も強化して軍隊の指揮権を大公家が持つようにする。
これで反乱を防止するのだ。
そのための大学、そのための農業改革。
経済も技術も軍事力も他の貴族を抑え込めるだけの力を持たなければ。
そうでなければ外国の支援を受けた貴族によって内乱になる。
敵はブレイメン公国だけじゃない。
外国も敵なんだ。
軍事はまったくの素人だから俺が出来ることはそう多くはない。
オットー大公は軍事の専門家だし俺が口出ししても邪魔なだけだろう。
ただ一つの事を除いては。
補給だ。
補給とは兵站とも呼ばれる食料や武器や人員を準備して軍隊に送り届ける事だ。
簡単に言うが食料は農産物の増産の見込みが立てば大丈夫としよう。
武器はブレイメン公国には豊かな地下資源があるので、特に鉄に困ることは無い。
人員が一番の問題だがこれはすぐに増やせるものではない。
一番の問題は医療だ。
この世界の医療はかなり遅れている。
いまだに効くかわからない怪しげなハーブ便りだし、医師も不足している。
俺の大学で医学部を設立しないとな。
いますぐ出来ることは毎日シーツや衣服を洗濯して空気の入れ替えや掃除をこまめにすることだ。
これで劇的に変わるのはナイチンゲールって人が実証済みだ。
「軍事力の強化で一番重要なのは補給であり、今もっとも問題なのは医師不足です」
俺がそういうとフランツ宰相は目を見開いて驚いている。
よしよし、一本取ったぞ。
なんて言ってる場合じゃない。
俺のちっぽけな自尊心を満たすのは後にしよう。
「医療は全てに通じます。人口不足が防げれば全てが解決します。ブレイメン公国はまず人口を増やさないといけません。軍事力の強化とはまず人口を増やす事です」
中世世界で国力は人口に直結している。
勿論人の口だから食料が不足しては何にもならない。
今のブレイメン公国は食料を外国に依存しているので大変危険だ。
外国も飢えたブレイメン公国の竜騎士が略奪にこないように食料を輸出しているという面もあるが、いつまでも続く訳がない。
そして折角増えた人口を未熟な医療で死なせてはいけない。
つまり平和とは戦争の準備期間という事だ。
勿論戦争しない平和が最も繁栄に近い事を俺たちは歴史で知っている。
だが平和を得るためには軍事力が必要なのも歴史で知っている。
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