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第四章 ミナセ伯爵誕生
第二十話 断ち切れぬ故郷への想い
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第二十話 断ち切れぬ故郷への想い
「クリス顔上げろよ」
「すまない。全てわたしの責任だ」
「やっちゃった事は仕方ないさ。それに俺は嬉しかった。クリスが俺の事好きだって言ってくれて。しかも大公女って立場も顧みず。俺だってクリスが好きだ。結婚してくれるなんて夢みたいだよ。だから少し時間をくれないか?」
「───え?」
「もしかしたら三周位(地球だと二年)の間に俺が日本に帰る方法が見つかるかもしれない。だが見つからない時は俺はブレイメン公国に骨を埋める。それでどうだろう?結婚前の生娘を待たせてしまうけど」
「いいのか?」
「ああ、俺だってあそこまで言われてクリスを拒むなんて出来ないよ。ただ今は大学設立とかに集中したい。三周位(地球だと二年)なんてあっという間だと思う。待っててくれるか?」
「うん。私は待つ」
「ありがとう」
それから俺はミナセ伯爵領に戻って大学の建設に取り掛かった。
その前にやる事があったのだ。
俺の領地には銀山があって豊富な銀が眠っている。
ただこの銀はいささか純度に問題があった。
そこで俺は学者と鉱山長と一緒に会議する。
「確か灰吹き法っていうのがあったんだ」
「灰吹き法ですか?」
学者も鉱山長も聞き慣れない言葉に驚く。
たしか鉛を混ぜて熱したら鉛と銀が溶ける温度が違うからそれを骨杯という動物の骨を焼いた粉で作った皿にのせる。
ドロドロの鉛と銀の混合物は骨杯の中で分離され鉛は骨杯に吸収され吸収されない銀だけが残る。
大雑把に言えばそういう手法だ。
「聞いたことがありませんな」
鉱山長が知らないのも無理がない。
これを知らなかった戦国期の日本は純度の高い銀を作れず、輸出先の中国で灰吹き法で純度を高めた銀に加工されて大損をしたという。
技術を知らないというのはそういう事だ。
ただ異世界フォーチュリアでこの方法が通用するかは分からない。
ここから先は学者と鉱山長に試行錯誤してもらうしかない。
何しろドラゴンの翼に浮力があってそれで大量の荷物を乗せれる気球ができる世界だから、地球の発明が通用するとは言い切れない。
「幸い鉛は沢山ありますが大量の木材が必要になりますな」
金属を溶かすほどの火力を得るのに大量の木材が必要なのは当然だろう。
このままではミナセ伯爵領の木材を刈り尽くして禿山を作ってしまう。
精製された銀を使ってブレイメン公国中から木材を調達するしかないな。
なんとか石炭を使いたいけど公害問題があるんだよな。
俺が邸の部屋で悩んでいるとクリスが隣の椅子に座って俺の好きな薬草茶を淹れてくれた。
「前途多難だな」
「そうだな。それでクリス、どうしてここにいるんだ?」
「無論ハヤトと一緒にいたいからだ」
「一国の公女が警戒心が足りないと思うけどな。俺だって男だぜ。自分の事を好きだって言ってくれる子が隣にいたら押し倒すかもだぞ?」
「まさにそれが狙いだ。私はハヤトが望めばいつだって処女を捧げられる。私はハヤトの子供を産みたいからな」
積極的すぎるだろ!?
ブレイメン公国だと普通なのだろうか?
「ずるい女だと軽蔑してくれても構わない。だがそれでも私はハヤトと添い遂げたい。ハヤトと一生共に生きていけるなら手段は選ばない」
なんて情熱的な女性だろうか。
一言で言うなら肝が座っている。
俺の中で日本への想いが少しだけ揺らいだのは仕方が無いと思う。そして俺は大学設立と気球の開発に勤しむ。
ただ、この銀精錬は最初は上手くいかなかった。
だがこの失敗から学べる事も多い。
俺は学者や鉱山長と共に試行錯誤する日々を続けたのだ。
俺が大学の設立と気球の開発と灰吹き法の開発に勤しんでいるころ同時に行っていた教師の選別も行われた。
ほとんどが外国人だ。
ブレイメン公国の学者は優秀だが人数が少ない。
またどうしても視野が狭い。
だから外国から雇う事にしたのだ。
各国へ出向いている気球船団に大学を作るという宣伝も行ってもらった。
その努力が実を結び西はアルスラン帝国から東はシリカ国まで幅広い人材が集まっていた。
ブレイメン公国の豊富な地下資源を有効に生かすため土木建築地質学などが特に充実している。また、教師は学者だけではなく様々な分野の人間もいる。
例えば俺の領地の鉱山長もそうだ。
彼は鉱山経営だけでなく鉱物学や冶金学にも詳しくはないがある程度の知識はある。
うちの大学の教授の受け売りが多いけどね。
他にも建築士に医者、弁護士などだ。
この人材を大学に集めれば日本の学校のように幅広い知識を教えることが出来るだろう。
そして俺は気球の開発と大学の開設で忙しくなる中、フランツ宰相とも協議を重ねた。
俺の提案である金細工と銀細工の開発にも成果が出てきた。
特にアルスラン帝国に販売する為に金と宝石で作ったブローチやネックレスや指輪などが売れ出したのだ。
金を産出するブレイメン公国では少ない金で最大限の利益をと望む貴族が多かったが俺は出来るだけ値段を低くした。
確かに値段を高めに設定すれば一時的に利益は上がるだろう。
だがそれではアルスラン帝国全土に売れはしない。
アルスラン帝国は総人口一億人とも言われている超巨大帝国でその富ははかりしれない。
この市場を逃す手はない。
それにフランツ宰相は俺が領地経営に苦慮していることを知っていた。
なので俺の提案を喜んで受け入れてくれたのだ。
「それで得た利益がこの金額という訳ですな?」
「そうです」
アルスラン帝国に販売する金細工と銀細工の利益である。
正直言ってこれだけ売れるとは思わなかった。
ブレイメン公国の細工師の精緻な技術とアルスラン帝国から招いたデザイナーの共同作で、竜神シュマラをかたどったデザインとアルスラン帝国で人気のエメラルドを組み合わせている。
そしてその全てがブレイメン公国で産出するものだった。
またシュマラ高機動型を使った遠距離交易で商売の国シリカ国との販路が出来た事で、シリカ国経由で真珠やサファイアやルビー、ダイアモンド、香辛料など高価な宝石も手に入ってきた。
それはそのままアルスラン帝国へ転売するのと宝石細工に加工されて売られる。
近距離用で大型だが航続距離が短い『シュマラ輸送型どるにえ』によって隣国への大量輸送が可能となり、シリカ国から運ばれた宝石や香辛料が運ばれ帰りに小麦やジャガイモなどの農産物が持ち帰られる。
今まで食べていたライ麦やカラス麦などは豚に食べさせ人間は小麦やジャガイモを食べるようになっていく。
絹が輸入される事で絹を使ったシュマラ高機動型が量産されシュマラ先行量産型は早々に製造が終了した。
寂しくはあるが貴重なドラゴンの翼の再利用が行われる。
余った気球がブレイメン公国領内で食料品や物資を山間の街や村に直接送り届けられた。
「クリス顔上げろよ」
「すまない。全てわたしの責任だ」
「やっちゃった事は仕方ないさ。それに俺は嬉しかった。クリスが俺の事好きだって言ってくれて。しかも大公女って立場も顧みず。俺だってクリスが好きだ。結婚してくれるなんて夢みたいだよ。だから少し時間をくれないか?」
「───え?」
「もしかしたら三周位(地球だと二年)の間に俺が日本に帰る方法が見つかるかもしれない。だが見つからない時は俺はブレイメン公国に骨を埋める。それでどうだろう?結婚前の生娘を待たせてしまうけど」
「いいのか?」
「ああ、俺だってあそこまで言われてクリスを拒むなんて出来ないよ。ただ今は大学設立とかに集中したい。三周位(地球だと二年)なんてあっという間だと思う。待っててくれるか?」
「うん。私は待つ」
「ありがとう」
それから俺はミナセ伯爵領に戻って大学の建設に取り掛かった。
その前にやる事があったのだ。
俺の領地には銀山があって豊富な銀が眠っている。
ただこの銀はいささか純度に問題があった。
そこで俺は学者と鉱山長と一緒に会議する。
「確か灰吹き法っていうのがあったんだ」
「灰吹き法ですか?」
学者も鉱山長も聞き慣れない言葉に驚く。
たしか鉛を混ぜて熱したら鉛と銀が溶ける温度が違うからそれを骨杯という動物の骨を焼いた粉で作った皿にのせる。
ドロドロの鉛と銀の混合物は骨杯の中で分離され鉛は骨杯に吸収され吸収されない銀だけが残る。
大雑把に言えばそういう手法だ。
「聞いたことがありませんな」
鉱山長が知らないのも無理がない。
これを知らなかった戦国期の日本は純度の高い銀を作れず、輸出先の中国で灰吹き法で純度を高めた銀に加工されて大損をしたという。
技術を知らないというのはそういう事だ。
ただ異世界フォーチュリアでこの方法が通用するかは分からない。
ここから先は学者と鉱山長に試行錯誤してもらうしかない。
何しろドラゴンの翼に浮力があってそれで大量の荷物を乗せれる気球ができる世界だから、地球の発明が通用するとは言い切れない。
「幸い鉛は沢山ありますが大量の木材が必要になりますな」
金属を溶かすほどの火力を得るのに大量の木材が必要なのは当然だろう。
このままではミナセ伯爵領の木材を刈り尽くして禿山を作ってしまう。
精製された銀を使ってブレイメン公国中から木材を調達するしかないな。
なんとか石炭を使いたいけど公害問題があるんだよな。
俺が邸の部屋で悩んでいるとクリスが隣の椅子に座って俺の好きな薬草茶を淹れてくれた。
「前途多難だな」
「そうだな。それでクリス、どうしてここにいるんだ?」
「無論ハヤトと一緒にいたいからだ」
「一国の公女が警戒心が足りないと思うけどな。俺だって男だぜ。自分の事を好きだって言ってくれる子が隣にいたら押し倒すかもだぞ?」
「まさにそれが狙いだ。私はハヤトが望めばいつだって処女を捧げられる。私はハヤトの子供を産みたいからな」
積極的すぎるだろ!?
ブレイメン公国だと普通なのだろうか?
「ずるい女だと軽蔑してくれても構わない。だがそれでも私はハヤトと添い遂げたい。ハヤトと一生共に生きていけるなら手段は選ばない」
なんて情熱的な女性だろうか。
一言で言うなら肝が座っている。
俺の中で日本への想いが少しだけ揺らいだのは仕方が無いと思う。そして俺は大学設立と気球の開発に勤しむ。
ただ、この銀精錬は最初は上手くいかなかった。
だがこの失敗から学べる事も多い。
俺は学者や鉱山長と共に試行錯誤する日々を続けたのだ。
俺が大学の設立と気球の開発と灰吹き法の開発に勤しんでいるころ同時に行っていた教師の選別も行われた。
ほとんどが外国人だ。
ブレイメン公国の学者は優秀だが人数が少ない。
またどうしても視野が狭い。
だから外国から雇う事にしたのだ。
各国へ出向いている気球船団に大学を作るという宣伝も行ってもらった。
その努力が実を結び西はアルスラン帝国から東はシリカ国まで幅広い人材が集まっていた。
ブレイメン公国の豊富な地下資源を有効に生かすため土木建築地質学などが特に充実している。また、教師は学者だけではなく様々な分野の人間もいる。
例えば俺の領地の鉱山長もそうだ。
彼は鉱山経営だけでなく鉱物学や冶金学にも詳しくはないがある程度の知識はある。
うちの大学の教授の受け売りが多いけどね。
他にも建築士に医者、弁護士などだ。
この人材を大学に集めれば日本の学校のように幅広い知識を教えることが出来るだろう。
そして俺は気球の開発と大学の開設で忙しくなる中、フランツ宰相とも協議を重ねた。
俺の提案である金細工と銀細工の開発にも成果が出てきた。
特にアルスラン帝国に販売する為に金と宝石で作ったブローチやネックレスや指輪などが売れ出したのだ。
金を産出するブレイメン公国では少ない金で最大限の利益をと望む貴族が多かったが俺は出来るだけ値段を低くした。
確かに値段を高めに設定すれば一時的に利益は上がるだろう。
だがそれではアルスラン帝国全土に売れはしない。
アルスラン帝国は総人口一億人とも言われている超巨大帝国でその富ははかりしれない。
この市場を逃す手はない。
それにフランツ宰相は俺が領地経営に苦慮していることを知っていた。
なので俺の提案を喜んで受け入れてくれたのだ。
「それで得た利益がこの金額という訳ですな?」
「そうです」
アルスラン帝国に販売する金細工と銀細工の利益である。
正直言ってこれだけ売れるとは思わなかった。
ブレイメン公国の細工師の精緻な技術とアルスラン帝国から招いたデザイナーの共同作で、竜神シュマラをかたどったデザインとアルスラン帝国で人気のエメラルドを組み合わせている。
そしてその全てがブレイメン公国で産出するものだった。
またシュマラ高機動型を使った遠距離交易で商売の国シリカ国との販路が出来た事で、シリカ国経由で真珠やサファイアやルビー、ダイアモンド、香辛料など高価な宝石も手に入ってきた。
それはそのままアルスラン帝国へ転売するのと宝石細工に加工されて売られる。
近距離用で大型だが航続距離が短い『シュマラ輸送型どるにえ』によって隣国への大量輸送が可能となり、シリカ国から運ばれた宝石や香辛料が運ばれ帰りに小麦やジャガイモなどの農産物が持ち帰られる。
今まで食べていたライ麦やカラス麦などは豚に食べさせ人間は小麦やジャガイモを食べるようになっていく。
絹が輸入される事で絹を使ったシュマラ高機動型が量産されシュマラ先行量産型は早々に製造が終了した。
寂しくはあるが貴重なドラゴンの翼の再利用が行われる。
余った気球がブレイメン公国領内で食料品や物資を山間の街や村に直接送り届けられた。
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