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第11章 船出
第77話 幽霊船
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第77話 幽霊船
航海開始から15日経った。
行きの工程の半分を過ぎた時、甲板から大きな鐘の音が鳴る。
異常事態発生という合図だ。
先ほどまで酒盛りをしていた冒険者と傭兵たちが一斉に立ち上がり、軽そうな皮鎧を身に着けて甲板へ出る扉を開いて次々と部屋を出ていく。
先ほどまでの乱痴気騒ぎが嘘のようだった。
「ユキナ出番だぞ」
そう言ってシグレさんが手慣れた様子でブレストプレートを身に着けた。
留め金を合わせるだけでシグレさんとボクたちのブレストプレートは着用できるようになっている優れものだ。
やはりフレーベルで一二を争う首都フレーベルのガルム武具店が作った逸品だと思った。
「右舷(みぎげん)7時の方向!!不明船!!距離2000マール!!」
マストに上って船員が大声で叫びながら手旗を振る。
右舷を(みぎげん)左舷を(ひだりげん)と呼ぶのは波風によって、うげんとさげんを聞き間違わないからだとシグレさんに教わった。
僕達が乗っているザ・セント号は高速帆船で魔法の付与された帆が風の風力を効率的に受け止め、今回は積み荷を銀や金だけに限定し軽量化している。
時速にしたら30㎞~40㎞という速さだ。
この世界の高速帆船が時速15~20㎞なのでこの船に追いつく船などフレーベル国も含めてほとんどないと言っていい。
海賊船が速度が速いと言っても振り切れるはずなのに。
「距離1800マール!!」
信じられない事に追いついてくる。
船員たちも僕たちもありえない光景に驚きつつも戦闘準備を整える。
この世界には火薬があるが大砲や銃の類は存在しない。
燃焼時間が長いのと爆発力が低すぎるのだ。
だから魔法か弓矢が主力武器になる。
船員たちが大型の石弓、前世でバリスタと呼ばれる大きな機械式の弓に長さ2mくらいの大型の矢を仕掛け準備をしている。
「まだ撃つなよ。1000マールまで近づいたら攻撃開始だ」
船長のジョルジュさんが船員に指示する。
なぜ海賊船がこの船に追いつくのか不明だけど準備は怠らない。
ザ・セント号は巧みに向かい風にジグザク運動しながらも速度は落とさない。
帆船は向かい風の場合帆の向きを変え、向かい風を右に左にとジグザグと操作しながら前に進む。
だからどうしても船の速度は落ちるけど前には進める。
それは海賊船も同じ条件なのだがよく見ると海賊船は帆すら動かしていない。
こんなのありえない。
だけど目の前に迫ってくるのは確かなんだ。
海賊船は10分もしない間に追いついてきた。
ジョルジュ船長が手をふるとバリスタの矢先に縛り付けた油を含ませた布に点火され大きな矢が一斉に射撃される。
バリスタの火矢が何本も海賊船に命中し海賊船の帆が燃える。
それでも海賊船は向かってくる。
「なんで、どうして」
僕の隣にいた船員がそう呟くが僕たちは接近する海賊船に備えて各々武器を構えた。
そして異変に気が付く。
海賊船の真下に何か巨大な生物がいることに。
「なんだありゃ!?」
熟練の船乗りであるジョルジュ船長が呟いた。
つまりまったく未知の怪物だという事だ。
その怪物は巨体を持っていて、波の下には固いものがある。
鱗だ。
その巨体が水中で盛り上がり顔を現した。
「───ッ!!」
それは巨大な蛇だった。
シーサーペントと呼ばれる巨大な水中に生息する蛇でドラゴンに間違われる事もある。
全長は20mくらいの大きさが殆どだがこいつは全長100mは越える超巨大なタイプだった。
背中についていた海賊船はこいつが船に接近するために取り付けたアイテムでその狙いはただ一つ。
僕たちを喰らう事だろう。
その蛇が言葉を発した。
「ハハハハハッ!!見つけたぞ勇者ミレーヌ!!お前を喰らいその首を魔王さまに献上してやるわ!!」
その言葉に青ざめたミレーヌは僕の手を握り締める。
咄嗟の行動でボクを頼ってくれたミレーヌ。
僕は嬉しさと共に、既にミレーヌの存在が魔王の知る所となった事。
最初からサ・セント号を狙っていた事を知る。
僕たちが乗っていたからサ・セント号は襲われた。
その事実は僕たちを打ちのめすには十分だった。
ジョルジュ船長は敵の海賊船の帆に燃え移った火矢を見て手を挙げた。
他の船員はバリスタに点火した油を含ませた布を取り替える。
そしてジョルジュ船長が合図を送った。
その瞬間、バリスタの矢が風を切って次々と怪物シーサーペントへ命中する。
「勇者ってどういうことだよ!?」
ジョルジュ船長がミレーヌの方に向かって叫んだ。
その叫びにミレーヌがビクっと身体を震わせる。
まさかこの船が狙われたのは勇者の自分が乗船したからだろうか。
ミレーヌがそう考えているのは幼馴染として一緒に生きてきた僕にはよくわかる。
ジョルジュ船長もそう考えたらしく、ミレーヌを睨むように見たが目の前にいるシーサーペントを倒すのが先決だと判断して攻撃を続行した。
ジョルジュ船長は何度もバリスタで攻撃するが巨大なシーサーペントにはまったく効き目がない。
そしてシーサーペントの口からウォーターブレスが放たれる。
船員はバリスタから離れ、船乗り特有のロープワークで攻撃を避けた。
その間もバリスタの火矢が何度もシーサーペントに命中するが奴はまったく怯む様子がない。
シーサーペントが大きく口を開け再びウォーターブレスが放たれる。
「ぎゃああああああああ」
そのブレスは数人の冒険者を薙ぎ払い、断末魔と共に冒険者の体が海へと落ちていく。
そしてシーサーペントが海に落とされた冒険者を咥えた。
冒険者は恐怖で見開いた目をして僕たちに叫んだ。
「た、助けてくれえ!!ぎゃああああああ!!」
シーサーペントは僕たちに見せつけるように冒険者を噛み潰す。
惨殺された冒険者を咀嚼し食べるシーサーペントの口から冒険者だった肉塊と血が零れ落ちた。
「ひいいいいいっ!!」
目の前で人間が食い殺されたのを見せつけられた船員たちがバリスタから離れて狭い甲板を逃げ惑う。
目と耳をふさいでうずくまる船員もいて戦闘も操船も出来る状態じゃなくなった。
「馬鹿野郎!!死にたくなかったら逃げるんだよ!!それとも海に飛び込んであいつに食い殺されたいのか!!」
ジョルジュ船長がそう叫ぶが一旦恐慌状態に陥った船員はすぐに落ち着かない。
そして僕たちの方にもシーサーペントが顔を向けてきた。
巨大なシーサーペントの顔が近づいてきてみんな恐怖で震えあがる。
震えるミレーヌを庇った僕に巨大な怪物は口から大量のウォーターブレスを吐き出した。
逃げないといけないのはわかっているけどミレーヌは恐怖で動けない。
無理もない。
勇者と言われていてもまだミレーヌは冒険者として慣れていないんだ。
だから僕はミレーヌを庇いウォーターブレスを受けた。
その瞬間、僕の意識が消えてなくなった。
航海開始から15日経った。
行きの工程の半分を過ぎた時、甲板から大きな鐘の音が鳴る。
異常事態発生という合図だ。
先ほどまで酒盛りをしていた冒険者と傭兵たちが一斉に立ち上がり、軽そうな皮鎧を身に着けて甲板へ出る扉を開いて次々と部屋を出ていく。
先ほどまでの乱痴気騒ぎが嘘のようだった。
「ユキナ出番だぞ」
そう言ってシグレさんが手慣れた様子でブレストプレートを身に着けた。
留め金を合わせるだけでシグレさんとボクたちのブレストプレートは着用できるようになっている優れものだ。
やはりフレーベルで一二を争う首都フレーベルのガルム武具店が作った逸品だと思った。
「右舷(みぎげん)7時の方向!!不明船!!距離2000マール!!」
マストに上って船員が大声で叫びながら手旗を振る。
右舷を(みぎげん)左舷を(ひだりげん)と呼ぶのは波風によって、うげんとさげんを聞き間違わないからだとシグレさんに教わった。
僕達が乗っているザ・セント号は高速帆船で魔法の付与された帆が風の風力を効率的に受け止め、今回は積み荷を銀や金だけに限定し軽量化している。
時速にしたら30㎞~40㎞という速さだ。
この世界の高速帆船が時速15~20㎞なのでこの船に追いつく船などフレーベル国も含めてほとんどないと言っていい。
海賊船が速度が速いと言っても振り切れるはずなのに。
「距離1800マール!!」
信じられない事に追いついてくる。
船員たちも僕たちもありえない光景に驚きつつも戦闘準備を整える。
この世界には火薬があるが大砲や銃の類は存在しない。
燃焼時間が長いのと爆発力が低すぎるのだ。
だから魔法か弓矢が主力武器になる。
船員たちが大型の石弓、前世でバリスタと呼ばれる大きな機械式の弓に長さ2mくらいの大型の矢を仕掛け準備をしている。
「まだ撃つなよ。1000マールまで近づいたら攻撃開始だ」
船長のジョルジュさんが船員に指示する。
なぜ海賊船がこの船に追いつくのか不明だけど準備は怠らない。
ザ・セント号は巧みに向かい風にジグザク運動しながらも速度は落とさない。
帆船は向かい風の場合帆の向きを変え、向かい風を右に左にとジグザグと操作しながら前に進む。
だからどうしても船の速度は落ちるけど前には進める。
それは海賊船も同じ条件なのだがよく見ると海賊船は帆すら動かしていない。
こんなのありえない。
だけど目の前に迫ってくるのは確かなんだ。
海賊船は10分もしない間に追いついてきた。
ジョルジュ船長が手をふるとバリスタの矢先に縛り付けた油を含ませた布に点火され大きな矢が一斉に射撃される。
バリスタの火矢が何本も海賊船に命中し海賊船の帆が燃える。
それでも海賊船は向かってくる。
「なんで、どうして」
僕の隣にいた船員がそう呟くが僕たちは接近する海賊船に備えて各々武器を構えた。
そして異変に気が付く。
海賊船の真下に何か巨大な生物がいることに。
「なんだありゃ!?」
熟練の船乗りであるジョルジュ船長が呟いた。
つまりまったく未知の怪物だという事だ。
その怪物は巨体を持っていて、波の下には固いものがある。
鱗だ。
その巨体が水中で盛り上がり顔を現した。
「───ッ!!」
それは巨大な蛇だった。
シーサーペントと呼ばれる巨大な水中に生息する蛇でドラゴンに間違われる事もある。
全長は20mくらいの大きさが殆どだがこいつは全長100mは越える超巨大なタイプだった。
背中についていた海賊船はこいつが船に接近するために取り付けたアイテムでその狙いはただ一つ。
僕たちを喰らう事だろう。
その蛇が言葉を発した。
「ハハハハハッ!!見つけたぞ勇者ミレーヌ!!お前を喰らいその首を魔王さまに献上してやるわ!!」
その言葉に青ざめたミレーヌは僕の手を握り締める。
咄嗟の行動でボクを頼ってくれたミレーヌ。
僕は嬉しさと共に、既にミレーヌの存在が魔王の知る所となった事。
最初からサ・セント号を狙っていた事を知る。
僕たちが乗っていたからサ・セント号は襲われた。
その事実は僕たちを打ちのめすには十分だった。
ジョルジュ船長は敵の海賊船の帆に燃え移った火矢を見て手を挙げた。
他の船員はバリスタに点火した油を含ませた布を取り替える。
そしてジョルジュ船長が合図を送った。
その瞬間、バリスタの矢が風を切って次々と怪物シーサーペントへ命中する。
「勇者ってどういうことだよ!?」
ジョルジュ船長がミレーヌの方に向かって叫んだ。
その叫びにミレーヌがビクっと身体を震わせる。
まさかこの船が狙われたのは勇者の自分が乗船したからだろうか。
ミレーヌがそう考えているのは幼馴染として一緒に生きてきた僕にはよくわかる。
ジョルジュ船長もそう考えたらしく、ミレーヌを睨むように見たが目の前にいるシーサーペントを倒すのが先決だと判断して攻撃を続行した。
ジョルジュ船長は何度もバリスタで攻撃するが巨大なシーサーペントにはまったく効き目がない。
そしてシーサーペントの口からウォーターブレスが放たれる。
船員はバリスタから離れ、船乗り特有のロープワークで攻撃を避けた。
その間もバリスタの火矢が何度もシーサーペントに命中するが奴はまったく怯む様子がない。
シーサーペントが大きく口を開け再びウォーターブレスが放たれる。
「ぎゃああああああああ」
そのブレスは数人の冒険者を薙ぎ払い、断末魔と共に冒険者の体が海へと落ちていく。
そしてシーサーペントが海に落とされた冒険者を咥えた。
冒険者は恐怖で見開いた目をして僕たちに叫んだ。
「た、助けてくれえ!!ぎゃああああああ!!」
シーサーペントは僕たちに見せつけるように冒険者を噛み潰す。
惨殺された冒険者を咀嚼し食べるシーサーペントの口から冒険者だった肉塊と血が零れ落ちた。
「ひいいいいいっ!!」
目の前で人間が食い殺されたのを見せつけられた船員たちがバリスタから離れて狭い甲板を逃げ惑う。
目と耳をふさいでうずくまる船員もいて戦闘も操船も出来る状態じゃなくなった。
「馬鹿野郎!!死にたくなかったら逃げるんだよ!!それとも海に飛び込んであいつに食い殺されたいのか!!」
ジョルジュ船長がそう叫ぶが一旦恐慌状態に陥った船員はすぐに落ち着かない。
そして僕たちの方にもシーサーペントが顔を向けてきた。
巨大なシーサーペントの顔が近づいてきてみんな恐怖で震えあがる。
震えるミレーヌを庇った僕に巨大な怪物は口から大量のウォーターブレスを吐き出した。
逃げないといけないのはわかっているけどミレーヌは恐怖で動けない。
無理もない。
勇者と言われていてもまだミレーヌは冒険者として慣れていないんだ。
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