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第10章 僕とボクの行き違い
第64話 余興の試合
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第64話 余興の試合。
英雄譚を聞いたあと広場を散策すると広場の一角で歓声があがる。
そちらを見ると広場の石畳の上に怪我防止のクッションを敷いた簡易なリングがあってレスリングが行われていた。
元気がよさそうな子供たちがレスリング技で対戦相手を投げたり関節技をして遊んでいた。
レスリングはフレーベルでよく遊ばれている競技の一つで僕も故郷の街でよく遊んだものだ。
体格差が直接勝敗を決める事が多いので当時の身長が150㎝くらいの僕は結構強かった。
レスリングリングでは身長2mを超える20歳くらいの岩みたいな顔をした短髪の大男が広場に集まった観客に鍛え抜かれた肉体をアピールしながら大声で挑戦者を求める。
「誰か俺様バージに挑戦する者はいないか!!俺に勝てたら金貨をやるぜ!!」
その声に顔を見合わせていた農民らしいこちらも大男が背負っていた野菜を下ろして男に挑戦料の銀貨を渡した。
賭博の類だが黙認されている。
「どっちが勝つと思う?」
「ボクはあっちのレスリングしてるバージって人かな。オーガにだって勝てそうだよ」
「だよね」
僕達の予想通り筋肉男があっさりと農民を地面に叩きつける。
この賭け事は相手が降参するまで続く。
農民から距離を取りわざと投げ飛ばされた。
あっさり勝ったら挑戦者がいなくなるからと手加減しているのだ。
数度の接戦を制したのはバージってレスラーだ。
負けた農民の手を取って立ち上がらせると観客が拍手してリング脇に置いてある籠に銀貨を入れていく。
観客が試合に満足したら料金を払うシステムのようだ。
「誰か俺に挑戦する者はいないか!!」
バージの声に別の挑戦者が挑むがやはり敵わない。
それはそうだ。
バージはプロレスラーなので敵う訳がない。
「そこの可愛い彼女を連れた兄ちゃん。あんたはどうだい?」
「え、僕?」
「そうだあんただ。なかなか強そうじゃないか。彼女にいいとこ見せるチャンスだぜ。それとも顔が綺麗なだけの貴族さまか?」
そう言って僕をバージが挑発すると広場の観客が僕とミレーヌを見る。
先ほどと違って僕が無様に負けてミレーヌの目の前で叩きのめされるのを期待している目だ。
こんな美人で可愛いミレーヌを連れた優男がみんなの前で叩きのめされるのが見たいらしい。
「やめとくよ。僕は見世物じゃ…」
「ユキナやっちゃえ!!ボクにカッコイイとこ見せてよ」
「わかった、やるよ」
断ろうとした僕をミレーヌが焚きつける。
ミレーヌは僕が負けるとは思っていないらしい。
つい二つ返事で応えてしまった僕とミレーヌのやりとりに観客が笑いだす。
「兄ちゃん頑張れよ~」
「彼女にいいとこ見せてやれ」
観客が僕をはやし立てるがミレーヌの前で僕が恥をかくのを期待している目をしている人もいる。
僕はベストとシャツを脱ぐ。
バージ程ではないが無駄の無い僕の身体を見てバージが口笛を吹いた。
「貴族にしてはいい体じゃないか。久しぶりに楽しめそうだ」
「僕は貴族じゃないんだけどな」
「じゃあ兵士か?」
「似たようなものだよ」
ここで冒険者だと言えば観客がしらけるのは僕にもわかる。
冒険者はならず者と似たようなものだからだ。
短いやりとりの後、僕とバージの試合は始まった。
バージはやっぱりプロで僕が掴みかかろうとしたら余裕でかわされる。
体勢を立て直したら挑みかかってきたので僕は後ろに下がって距離を取った。
「どうした貴族様。彼女にカッコいいとこ見せてやらないのか?」
「これから見せてやるつもりさ」
「そいつは楽しみだな!!」
そう言ってバージが突進して来た。
これ以上後退するとリングから出て負けになってしまう。
仕方なく僕はバージの突進を正面から受け止める。
僕とバージが掴みあい腕比べが始まった。
「ぐっなんて馬鹿力だ」
「あんたも優男だと思ったがやるじゃないか」
正面からの力比べでは僕に勝機は無い。
僕はバージの身体を掴んだまま足払いをする。
それを読んでいたバージは僕をリングの中央に投げ飛ばした。
空中で一回転して着地する僕を見て観客が快哉の声を上げる。
「ユキナ頑張れ!!」
後ろからミレーヌの声援が聞こえて僕は反撃に突進する。
バージが受け止めようとした時、腕を捻り腰でバージの腰を乗せて腕を引いて投げ飛ばした。
前世で一本背負いと言われた柔道の技だ。
この世界に転生してから幼馴染のヤオやシンジ相手に色々な格闘技を練習していたのがうまくいった。
「うおおお!?」
バージの身体がマットに叩きつけられる。
そのまま羽交い絞めにして抑え込んだ。
「ぐっこのっ変な技を使いやがって」
バージが藻掻くが僕の寝技に動く事が出来ない。
そのうちバージが手を上げて降参の合図で手を上げた。
「おおおおお!!」
観客がまさかの僕の勝利に歓声を上げる。
バージが本気で向かって来たら勝てたかどうかわからない。
「負けだ負けだ。金貨を持って行きな」
「でも今のは」
「いいって事よ。たまには負けないと挑戦者が来ないからな。それに本気を出すだけがレスラーじゃねえぜ冒険者さんよ」
バージには僕が冒険者だという事がわかっていたらしい。
満面の笑顔で僕を見つめるバージに僕はまいったなという風に困った顔で頬を掻いた。
「この金貨はあそこで遊んでる子供のお菓子代に寄付するよ」
「あんたもお人よしだな。名前は?」
「ユキナ。いつか有名になる冒険者だよ」
「覚えておくぜ。その時は本気の試合をしようぜ」
そう言ってバージが子供たちを呼び寄せて駄菓子屋で沢山のお菓子を買ってくるように言う。
駄菓子屋で大量の菓子を手に入れた子供たちにお菓子を配るバージの顔は優しかった
その光景を見ているとミレーヌがタオルを渡してくれた。
「ユキナ格好良かったよ」
「恥ずかしいな。でもミレーヌが喜んでくれてよかったよ」
「うん。ボク惚れ直したよ」
「照れるなあ」
そう言いながら僕はタオルで汗を拭いた。
殺し合いだけじゃなく誰かを喜ばせる為に格闘技を使える事もあるんだ。
僕はプロレスラーのバージに良い勉強をさせて貰ったと頭を下げた。
英雄譚を聞いたあと広場を散策すると広場の一角で歓声があがる。
そちらを見ると広場の石畳の上に怪我防止のクッションを敷いた簡易なリングがあってレスリングが行われていた。
元気がよさそうな子供たちがレスリング技で対戦相手を投げたり関節技をして遊んでいた。
レスリングはフレーベルでよく遊ばれている競技の一つで僕も故郷の街でよく遊んだものだ。
体格差が直接勝敗を決める事が多いので当時の身長が150㎝くらいの僕は結構強かった。
レスリングリングでは身長2mを超える20歳くらいの岩みたいな顔をした短髪の大男が広場に集まった観客に鍛え抜かれた肉体をアピールしながら大声で挑戦者を求める。
「誰か俺様バージに挑戦する者はいないか!!俺に勝てたら金貨をやるぜ!!」
その声に顔を見合わせていた農民らしいこちらも大男が背負っていた野菜を下ろして男に挑戦料の銀貨を渡した。
賭博の類だが黙認されている。
「どっちが勝つと思う?」
「ボクはあっちのレスリングしてるバージって人かな。オーガにだって勝てそうだよ」
「だよね」
僕達の予想通り筋肉男があっさりと農民を地面に叩きつける。
この賭け事は相手が降参するまで続く。
農民から距離を取りわざと投げ飛ばされた。
あっさり勝ったら挑戦者がいなくなるからと手加減しているのだ。
数度の接戦を制したのはバージってレスラーだ。
負けた農民の手を取って立ち上がらせると観客が拍手してリング脇に置いてある籠に銀貨を入れていく。
観客が試合に満足したら料金を払うシステムのようだ。
「誰か俺に挑戦する者はいないか!!」
バージの声に別の挑戦者が挑むがやはり敵わない。
それはそうだ。
バージはプロレスラーなので敵う訳がない。
「そこの可愛い彼女を連れた兄ちゃん。あんたはどうだい?」
「え、僕?」
「そうだあんただ。なかなか強そうじゃないか。彼女にいいとこ見せるチャンスだぜ。それとも顔が綺麗なだけの貴族さまか?」
そう言って僕をバージが挑発すると広場の観客が僕とミレーヌを見る。
先ほどと違って僕が無様に負けてミレーヌの目の前で叩きのめされるのを期待している目だ。
こんな美人で可愛いミレーヌを連れた優男がみんなの前で叩きのめされるのが見たいらしい。
「やめとくよ。僕は見世物じゃ…」
「ユキナやっちゃえ!!ボクにカッコイイとこ見せてよ」
「わかった、やるよ」
断ろうとした僕をミレーヌが焚きつける。
ミレーヌは僕が負けるとは思っていないらしい。
つい二つ返事で応えてしまった僕とミレーヌのやりとりに観客が笑いだす。
「兄ちゃん頑張れよ~」
「彼女にいいとこ見せてやれ」
観客が僕をはやし立てるがミレーヌの前で僕が恥をかくのを期待している目をしている人もいる。
僕はベストとシャツを脱ぐ。
バージ程ではないが無駄の無い僕の身体を見てバージが口笛を吹いた。
「貴族にしてはいい体じゃないか。久しぶりに楽しめそうだ」
「僕は貴族じゃないんだけどな」
「じゃあ兵士か?」
「似たようなものだよ」
ここで冒険者だと言えば観客がしらけるのは僕にもわかる。
冒険者はならず者と似たようなものだからだ。
短いやりとりの後、僕とバージの試合は始まった。
バージはやっぱりプロで僕が掴みかかろうとしたら余裕でかわされる。
体勢を立て直したら挑みかかってきたので僕は後ろに下がって距離を取った。
「どうした貴族様。彼女にカッコいいとこ見せてやらないのか?」
「これから見せてやるつもりさ」
「そいつは楽しみだな!!」
そう言ってバージが突進して来た。
これ以上後退するとリングから出て負けになってしまう。
仕方なく僕はバージの突進を正面から受け止める。
僕とバージが掴みあい腕比べが始まった。
「ぐっなんて馬鹿力だ」
「あんたも優男だと思ったがやるじゃないか」
正面からの力比べでは僕に勝機は無い。
僕はバージの身体を掴んだまま足払いをする。
それを読んでいたバージは僕をリングの中央に投げ飛ばした。
空中で一回転して着地する僕を見て観客が快哉の声を上げる。
「ユキナ頑張れ!!」
後ろからミレーヌの声援が聞こえて僕は反撃に突進する。
バージが受け止めようとした時、腕を捻り腰でバージの腰を乗せて腕を引いて投げ飛ばした。
前世で一本背負いと言われた柔道の技だ。
この世界に転生してから幼馴染のヤオやシンジ相手に色々な格闘技を練習していたのがうまくいった。
「うおおお!?」
バージの身体がマットに叩きつけられる。
そのまま羽交い絞めにして抑え込んだ。
「ぐっこのっ変な技を使いやがって」
バージが藻掻くが僕の寝技に動く事が出来ない。
そのうちバージが手を上げて降参の合図で手を上げた。
「おおおおお!!」
観客がまさかの僕の勝利に歓声を上げる。
バージが本気で向かって来たら勝てたかどうかわからない。
「負けだ負けだ。金貨を持って行きな」
「でも今のは」
「いいって事よ。たまには負けないと挑戦者が来ないからな。それに本気を出すだけがレスラーじゃねえぜ冒険者さんよ」
バージには僕が冒険者だという事がわかっていたらしい。
満面の笑顔で僕を見つめるバージに僕はまいったなという風に困った顔で頬を掻いた。
「この金貨はあそこで遊んでる子供のお菓子代に寄付するよ」
「あんたもお人よしだな。名前は?」
「ユキナ。いつか有名になる冒険者だよ」
「覚えておくぜ。その時は本気の試合をしようぜ」
そう言ってバージが子供たちを呼び寄せて駄菓子屋で沢山のお菓子を買ってくるように言う。
駄菓子屋で大量の菓子を手に入れた子供たちにお菓子を配るバージの顔は優しかった
その光景を見ているとミレーヌがタオルを渡してくれた。
「ユキナ格好良かったよ」
「恥ずかしいな。でもミレーヌが喜んでくれてよかったよ」
「うん。ボク惚れ直したよ」
「照れるなあ」
そう言いながら僕はタオルで汗を拭いた。
殺し合いだけじゃなく誰かを喜ばせる為に格闘技を使える事もあるんだ。
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