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第2章 冒険へ
第16話 生き残りたい
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第16話 生き残りたい。
山賊の数は30人ほどで森で動きやすいレザーアーマーとショートソードで武装していた。
こちらは金髪と大斧使いと反っ歯男が山賊側なのでそれ以外を合計すると僕含む護衛が7人と武装した商人が20人。
数だけなら互角だけど戦いに慣れない商人は荷馬車を守るのに集中しているから護衛7人で30人を相手にする計算になる。
「ユキナとミレーヌは援護に徹してくれ!!山賊は私とセシルで片をつける!!」
シグレさんが太刀を手に山賊へと突っ込んでいく。
事前に決めた作戦だと人間を相手に戦った事のない僕とミレーヌは戦闘で足手まといになりかねないので魔法で援護。
援護を受けたシグレさんとセシルさんが山賊のボスを見つけて倒す。
そうすれば頭を失った山賊はバラバラになって逃げていくだろう。
「群れで弱い者に襲い掛かるしかない賊など恐れる事は無い!!」
そう言って皆を叱咤するシグレさん。
山賊のなかには昨日まで兵士だった逃亡兵も混じっているから腕前が劣る訳ではないが山賊同士で訓練もしていない寄せ集めなので集団戦には弱い。
「はああっっ!!」
シグレさんが気合の叫びと共に刀を振るうと山賊の一人が袈裟懸けに切り倒される。
返す刀で背後の一人を切り殺すと山賊が怯んだのか背を向ける者まで現れた。
シグレさんは手練れの技で、山賊の着るレザーアーマーが覆っていない部位を切り戦闘力を奪っていく。
他の傭兵が泣き叫ぶ山賊を確実に仕留めていく。
数こそ劣るものの戦いに慣れた傭兵と冒険者によって山賊は一人ずつ倒されて行った。
「おっと逃がさないよ」
セシルさんが荷馬車の隙間から短弓を手に逃げる山賊の背中を射る。
商人達が松明で照らし月明かりが明るいので標的がよく見えるのか、ほぼ外れる事無く射殺されて行く。
他の傭兵達も慣れた様子で切り叩き魔法で吹き飛ばしている。
奇襲失敗の時点で山賊に勝ち目は無かった。
「畜生この糞ガキ!!」
山賊たちに合図した反っ歯男が僕に向かってくる。
ショートソードをラウンドシールドで受け止めロングソードを振るおうとしたが、人間を切るという行為に手が震えてロングソードを振るえない。
「ビビってんのかクソガキ」
僕の内心を見抜いた反っ歯男がショートソードを振り回しながら向かってくる。
剣術も何もあったものじゃない乱暴な攻撃をシールド防御するのは簡単だがこのまま防戦一方だといずれ斬られる。
「死ねやクソガキ!!」
反っ歯男が大振りでショートソードを振りかぶりながら向かってきた。
出鱈目な攻撃を盾で防ぎつつ後退する。
「くっ!!」
この世界の人間は人を殺めるのに抵抗がないのだろうか。
僕は前世人間を殺す事は勿論、鳥を絞めた事すらない。
ロングソードを一振りすればいい。
それだけでいいのに出来ない。
「オラオラオラ!!死ね死ね死ね!!」
ラウンドシールドに傷が増えていく。
魔法付与されているとはいえまったく無抵抗では成すすべがない。
「死ね死ね死ね!!ぐがっ!!」
僕を攻撃していた反っ歯男の動きが止まり血を吐いて倒れた。
反っ歯男から引き抜かれるエストック。
ミレーヌだった。
「……ユキナ大丈夫?」
ミレーヌの持つエストックが血に濡れている。
反っ歯男の血だ。
気丈に振舞っているがミレーヌの手は震えていた。
僕を助けるためにミレーヌは人を殺した。
「ごめんミレーヌ…ごめんね」
「いいよ。いつか慣れるから」
この世界出身のミレーヌでも殺人は怖いのだ。
シグレさんもセシルさんも最初は怖かっただろう。
そう考えていた時、ミレーヌの後ろに大斧を持った筋骨隆々とした山賊の仲間の傭兵が立っていた。
「クソチビがああああ!!」
そのまま巨大なグレートアックスをミレーヌに振りかぶる。
背後の男の気配に気が付いたミレーヌの目が恐怖に見開かれた。
僕は必死になってミレーヌを横に突き飛ばし、グレートアックスを盾で受け止めるが、魔法付与されたラウンドシールドでも防ぎきれない。
ラウンドシールドごと吹き飛ばされた僕にグレートアックスが迫る。
(嫌だ死にたくない!!)
そう思った瞬間ロングソードを構えて傭兵の胸に飛び込んだ。
グレートアックスは僕のブレストアーマーに命中するが魔法付与の高級品はその一撃に耐えきる。
直後傭兵の胸に僕のロングソードが突き刺さる。
傭兵の着ていたレザーアーマーを切り裂き傭兵の背中までロングソードの刃が貫通していた。
「ぐああああ!!クソガキィィィ!!」
傭兵は僕の首にめがけて腕を伸ばし手で掴もうとする。
あんな手に掴まれたら僕の首なんて一発で折られてしまうだろう。
「うあああああ!!」
僕は傭兵に刺さったままのロングソードから手を離し腰に挿していたショートソードを引き抜いて傭兵の腕に切りかかる。
ショートソードが傭兵の腕に食い込み寸断した。
ズバブシュ!!
傭兵の腕が切り飛ばされる。
傭兵の腕から血が噴き出し辺りを血で染める。
胸に突きさされたロングソードと腕を切り落とされた痛みに傭兵が唸る。
「ぐぎゃああああ!!」
痛みで地面にのたうちまわる傭兵の背中に僕はショートソードを突き刺した。
ブスリという音と肉が切り裂かれる感触。
骨に当たり骨ごと砕く剣先。
「ぐふあ!!」
傭兵が大量の血を口と傷口から吹き出し動きを止める。
僕のブレストアーマーと服が血で真っ赤に染まり、ショートソードを引き抜くとぬるりとした感触と共に傭兵の背中から刃が抜かれる。
地面に広がる血だまりに僕は尻もちをついてしまう。
「人、人を殺した」
ガチガチと歯が鳴り手が震える。
妖魔であるゴブリンを殺す事に抵抗感が無かった訳ではないが、あの戦場でそんな事を考えていたら今頃僕は死体になって地面に埋められていただろう。
でも今は違う。
殺人という前世で絶対の禁忌を犯してしまった。
この時僕は自分が前世とは全く違う世界に生きていると知った。
僕が震えている間に大勢は決していた。
こちらの損失は傭兵の軽傷者2人。
山賊側は10体程の死体を残して逃げ散った。
「ユキナよくやった」
そう言ってタオルを渡してくれるシグレさん。
シグレさんの身体も返り血で赤く染まっていた。
渡されたタオルで顔を拭くと固まった血がタオルに剥がれ落ちる。
僕は血だらけになったタオルを握りしめて声を上げて泣いた。
僕の手を包んでくれるミレーヌの手。
ミレーヌも声を上げて泣いていた。
山賊の数は30人ほどで森で動きやすいレザーアーマーとショートソードで武装していた。
こちらは金髪と大斧使いと反っ歯男が山賊側なのでそれ以外を合計すると僕含む護衛が7人と武装した商人が20人。
数だけなら互角だけど戦いに慣れない商人は荷馬車を守るのに集中しているから護衛7人で30人を相手にする計算になる。
「ユキナとミレーヌは援護に徹してくれ!!山賊は私とセシルで片をつける!!」
シグレさんが太刀を手に山賊へと突っ込んでいく。
事前に決めた作戦だと人間を相手に戦った事のない僕とミレーヌは戦闘で足手まといになりかねないので魔法で援護。
援護を受けたシグレさんとセシルさんが山賊のボスを見つけて倒す。
そうすれば頭を失った山賊はバラバラになって逃げていくだろう。
「群れで弱い者に襲い掛かるしかない賊など恐れる事は無い!!」
そう言って皆を叱咤するシグレさん。
山賊のなかには昨日まで兵士だった逃亡兵も混じっているから腕前が劣る訳ではないが山賊同士で訓練もしていない寄せ集めなので集団戦には弱い。
「はああっっ!!」
シグレさんが気合の叫びと共に刀を振るうと山賊の一人が袈裟懸けに切り倒される。
返す刀で背後の一人を切り殺すと山賊が怯んだのか背を向ける者まで現れた。
シグレさんは手練れの技で、山賊の着るレザーアーマーが覆っていない部位を切り戦闘力を奪っていく。
他の傭兵が泣き叫ぶ山賊を確実に仕留めていく。
数こそ劣るものの戦いに慣れた傭兵と冒険者によって山賊は一人ずつ倒されて行った。
「おっと逃がさないよ」
セシルさんが荷馬車の隙間から短弓を手に逃げる山賊の背中を射る。
商人達が松明で照らし月明かりが明るいので標的がよく見えるのか、ほぼ外れる事無く射殺されて行く。
他の傭兵達も慣れた様子で切り叩き魔法で吹き飛ばしている。
奇襲失敗の時点で山賊に勝ち目は無かった。
「畜生この糞ガキ!!」
山賊たちに合図した反っ歯男が僕に向かってくる。
ショートソードをラウンドシールドで受け止めロングソードを振るおうとしたが、人間を切るという行為に手が震えてロングソードを振るえない。
「ビビってんのかクソガキ」
僕の内心を見抜いた反っ歯男がショートソードを振り回しながら向かってくる。
剣術も何もあったものじゃない乱暴な攻撃をシールド防御するのは簡単だがこのまま防戦一方だといずれ斬られる。
「死ねやクソガキ!!」
反っ歯男が大振りでショートソードを振りかぶりながら向かってきた。
出鱈目な攻撃を盾で防ぎつつ後退する。
「くっ!!」
この世界の人間は人を殺めるのに抵抗がないのだろうか。
僕は前世人間を殺す事は勿論、鳥を絞めた事すらない。
ロングソードを一振りすればいい。
それだけでいいのに出来ない。
「オラオラオラ!!死ね死ね死ね!!」
ラウンドシールドに傷が増えていく。
魔法付与されているとはいえまったく無抵抗では成すすべがない。
「死ね死ね死ね!!ぐがっ!!」
僕を攻撃していた反っ歯男の動きが止まり血を吐いて倒れた。
反っ歯男から引き抜かれるエストック。
ミレーヌだった。
「……ユキナ大丈夫?」
ミレーヌの持つエストックが血に濡れている。
反っ歯男の血だ。
気丈に振舞っているがミレーヌの手は震えていた。
僕を助けるためにミレーヌは人を殺した。
「ごめんミレーヌ…ごめんね」
「いいよ。いつか慣れるから」
この世界出身のミレーヌでも殺人は怖いのだ。
シグレさんもセシルさんも最初は怖かっただろう。
そう考えていた時、ミレーヌの後ろに大斧を持った筋骨隆々とした山賊の仲間の傭兵が立っていた。
「クソチビがああああ!!」
そのまま巨大なグレートアックスをミレーヌに振りかぶる。
背後の男の気配に気が付いたミレーヌの目が恐怖に見開かれた。
僕は必死になってミレーヌを横に突き飛ばし、グレートアックスを盾で受け止めるが、魔法付与されたラウンドシールドでも防ぎきれない。
ラウンドシールドごと吹き飛ばされた僕にグレートアックスが迫る。
(嫌だ死にたくない!!)
そう思った瞬間ロングソードを構えて傭兵の胸に飛び込んだ。
グレートアックスは僕のブレストアーマーに命中するが魔法付与の高級品はその一撃に耐えきる。
直後傭兵の胸に僕のロングソードが突き刺さる。
傭兵の着ていたレザーアーマーを切り裂き傭兵の背中までロングソードの刃が貫通していた。
「ぐああああ!!クソガキィィィ!!」
傭兵は僕の首にめがけて腕を伸ばし手で掴もうとする。
あんな手に掴まれたら僕の首なんて一発で折られてしまうだろう。
「うあああああ!!」
僕は傭兵に刺さったままのロングソードから手を離し腰に挿していたショートソードを引き抜いて傭兵の腕に切りかかる。
ショートソードが傭兵の腕に食い込み寸断した。
ズバブシュ!!
傭兵の腕が切り飛ばされる。
傭兵の腕から血が噴き出し辺りを血で染める。
胸に突きさされたロングソードと腕を切り落とされた痛みに傭兵が唸る。
「ぐぎゃああああ!!」
痛みで地面にのたうちまわる傭兵の背中に僕はショートソードを突き刺した。
ブスリという音と肉が切り裂かれる感触。
骨に当たり骨ごと砕く剣先。
「ぐふあ!!」
傭兵が大量の血を口と傷口から吹き出し動きを止める。
僕のブレストアーマーと服が血で真っ赤に染まり、ショートソードを引き抜くとぬるりとした感触と共に傭兵の背中から刃が抜かれる。
地面に広がる血だまりに僕は尻もちをついてしまう。
「人、人を殺した」
ガチガチと歯が鳴り手が震える。
妖魔であるゴブリンを殺す事に抵抗感が無かった訳ではないが、あの戦場でそんな事を考えていたら今頃僕は死体になって地面に埋められていただろう。
でも今は違う。
殺人という前世で絶対の禁忌を犯してしまった。
この時僕は自分が前世とは全く違う世界に生きていると知った。
僕が震えている間に大勢は決していた。
こちらの損失は傭兵の軽傷者2人。
山賊側は10体程の死体を残して逃げ散った。
「ユキナよくやった」
そう言ってタオルを渡してくれるシグレさん。
シグレさんの身体も返り血で赤く染まっていた。
渡されたタオルで顔を拭くと固まった血がタオルに剥がれ落ちる。
僕は血だらけになったタオルを握りしめて声を上げて泣いた。
僕の手を包んでくれるミレーヌの手。
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