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第15話 諦めないで。
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第15話 諦めないで。
「キキ。たわいもないキキ」
自分の足元で絶頂しながら痙攣するレッドバスターカレンを見下して勝利を確信するコウモリ怪人ケット。
悪の組織ダークネスシャドーの宿敵レッドバスターカレンを倒した彼は歓呼を持って迎えられるだろう。
世界はダークネスシャドーの物。
その立役者である怪人ケット様の名は不滅の物となるはずだ。
「そろそろトドメを刺すキキ」
そう言ってコウモリ怪人ケットは短剣のような牙を剥きレッドバスターカレンの首筋に牙をあてる。
最後のトドメに全ての血液とエナジーを飲み干し確実に殺すのだ。
「死ね!!レッドバスターカレン!!」
ゾブリと鋭い牙がレッドバスターカレンの首に突き刺された。
コウモリ怪人ケットは恐るべき吸引力でレッドバスターカレンの血液とエナジーを吸い取っていく。
絶頂に痙攣した身体から血液とエナジーを吸われてレッドバスターカレンの身体がショックで激しく震える。
(カレンさん!!カレンさん!!目を覚まして!!このままじゃカレンさんが死んじゃう!!)
AI・マシロは悲痛な叫びをあげる。
自分がもっと早くコウモリ怪人ケットの催淫音波に気が付いていれば。
もっと早く雛月カレンという少女の心の傷に気が付いていればこんな事にはならなかった。
正義のヒロイン、レッドバスターカレンはまだ雛月カレンという少女なのだ。
恋も知らない少女が体験するには過酷すぎる凌辱と屈辱と苦痛。
カレン一人に背負わせるにはあまりにも過酷で残酷な使命。
だがカレンは泣き言も言わず戦う事を選んだのだ。
彼女の大切な人々と全人類を救うために。
その結果がこれなのか? カレンは敗北し陵辱された挙句殺されるのか?
自分は人類の未来を守る為に生み出されたサポートAIだ。
この絶望的な状況を打開しなくてはいけない。
たとえそれが不可能に近いとしても諦めるわけにはいかない。
(私はサポートAI。AI・マシロ。雛月カレンをサポートする者)
AI・マシロはレッドバスターカレンから急激に吸いつくされそうな血液量とエナジー量を計算し、コウモリ怪人ケットが一度に吸える血液量と吸引が止まる瞬間を導き出す。
必ず一旦止まる瞬間がある。
その瞬間にエナジーを一気に回復すればバスタースーツによってカレンの身体は保護される。
AI・マシロは一瞬のチャンスに全てを賭けた。
レッドバスターカレンのエナジーは子宮で生成されている。
AI・マシロは残り少なくなってきたカレンの血液を子宮に集中させてエナジーの再生産を行いつつ、カレンの子宮でバスタースーツを再構成出来る量のエナジーを貯蓄しておく。
「キキ!!キキキ!!美味いキキ!!こんな美味い血は初めてキキ!!」
今まで何人も生娘の血をすすってきたコウモリ怪人ケットはレッドバスターカレンの血液の味に恍惚とする。
こんなに美味な血は初めてだ。
彼の好物は初潮前の幼女の血液だ。
それも生まれたばかりでは味が薄い。
これから成長していく盛りの少女の血が一番美味い。
だがレッドバスターカレンの血はそれとはちがう。
レッドバスターカレンの身体は少女から大人になりつつある身体で処女でもなく初潮もきている。
それなのにこんなに美味なのだ。
まさに奇跡の血液。
人類全てで唯一無二の血液。
人類の希望と同義語の血液が不味いはずがない。
正義のヒロインレッドバスターカレンの血液を一滴残らず飲み干そうと躍起になって吸血を続ける。
「キキキキキキ!!美味い!!最高!!さいこぉぉぉっ!!」
ケットは血液の味に気を取られていてレッドバスターカレンのエナジーを吸いつくし確実に殺すという目的をすっかり忘れていたのだ。
「キキ?」
血液と一緒に吸い取っていたエナジーが無くなった事に気が付き驚くコウモリ怪人ケット。
レッドバスターカレンはダークネスシャドーの怪人達を悉く倒してきた恐るべき宿敵だという事を彼は失念していた。
全てのエナジーを吸いつくすまで油断してはならない相手だという事を忘れてしまったのだ。
(カレンさん、エナジーの準備は出来ました)
(AI・マシロ。ボクはまだ戦えると思う?)
(システムも能力も問題はありません。あとはカレンさんの気持ち一つです)
(ボクの気持ち?)
(人類の未来をかけて、また戦ってくれますか?)
雛月カレンはためらう。
ここで再び戦うと決心したらまた人外の凌辱に晒されるかもしれない。
レッドバスターカレンの弱点を次々に暴いていくダークネスシャドーの怪人達に、次こそなぶり殺しにあうかもしれない。
まだ学生の少女がためらった事を誰が責められるだろう。
その時カレンの心にAI・マシロとは別の声が聞こえる。
(お母さん負けないで)
AI・マシロとは違う声。
聞いたことがないはずの声。
でもどこかで聞いたような気がする声が語り掛けてくる。
(君は誰?)
(私はヒカリ。お母さんの娘)
(ボクは赤ちゃんを産んだことはないよ?)
(……そう、だね)
ヒカリという名の少女はとても寂しそうな声で答えた。
(カレン負けないで。カレンだけがみんなの未来を守る事が出来る)
(ボクにそんな事できるのかな)
(カレンにしか出来ないよ。だから負けないで。みんなの為にカレン自身の為に。わたしはもうお母さんの為に戦う事はできないけど。わたしはお母さんの娘に生まれて幸せだったよ)
何故この声はボクをお母さんと呼ぶのだろう。
それはわからない。
でも一つだけわかってる事は。
まだボクの物語は終わっていない。
(ボク戦うよ。これからもっともっともっと辛い目にあうだろうけど。またくじけちゃうかもだけど。AI・マシロこれからもボクと一緒に戦ってくれる?)
(当然です。カレンさんありがとう)
レッドバスターカレンの子宮で再生性されたエナジーが全身にいきわたり、傷ついた体組織とバスタースーツを再生させる。
コウモリ怪人ケットが突き刺していた牙が根本から砕けた。
「クキキキキィィイッ!?私の牙がっ!?」
コウモリ怪人ケットの牙はすぐに生え変わるが彼はもっと信じられないものを見た。
凌辱と苦痛に傷つき倒れ死ぬはずだったレッドバスターカレンが立ち上がったのだ。
「キキ!?何故動ける!?お前は完全に殺したはず!!」
「残念だったね。ボクはしぶとくて頑丈で諦めが悪いんだ」
驚愕するコウモリ怪人ケットに不敵な笑みを浮かべて答えるレッドバスターカレン。
「キキ!!なら今度こそ殺してやる!!」
コウモリ怪人ケットは再び催淫音波を発生させる。
しかしレッドバスターカレンには効果がない。
「何故だ!?何故効果が無いキキ!?」
「ボクの相棒は優秀でね。一度受けた攻撃は二度とボクに通用しないようにしてくれるんだ」
その言葉を聞いてAI・マシロがえへんと胸を張ったような気がしてカレンは苦笑した。
レッドバスターカレンは床に落としたレーザーブレードを手に取って腰を落とし刺突の構えを取る。
「しまった!?人質はどこに」
「そんな心配をしている場合かぁぁぁ!!」
ブスリ!!
厚い毛に覆われたコウモリ怪人ケットの腹にレーザーブレードが突き刺さり貫通する。
「ぎゃあああああっ!!」
「これで終わりだあああああっっ!!」
そのままレッドバスターカレンは斜め下から上まで怪人ケットの身体を切り裂いた。
「キキ!!キキキィィィ!?ばかな…ありえんキキィィィ!!」
そう言い残してコウモリ怪人ケットは消滅した。
「キキ。たわいもないキキ」
自分の足元で絶頂しながら痙攣するレッドバスターカレンを見下して勝利を確信するコウモリ怪人ケット。
悪の組織ダークネスシャドーの宿敵レッドバスターカレンを倒した彼は歓呼を持って迎えられるだろう。
世界はダークネスシャドーの物。
その立役者である怪人ケット様の名は不滅の物となるはずだ。
「そろそろトドメを刺すキキ」
そう言ってコウモリ怪人ケットは短剣のような牙を剥きレッドバスターカレンの首筋に牙をあてる。
最後のトドメに全ての血液とエナジーを飲み干し確実に殺すのだ。
「死ね!!レッドバスターカレン!!」
ゾブリと鋭い牙がレッドバスターカレンの首に突き刺された。
コウモリ怪人ケットは恐るべき吸引力でレッドバスターカレンの血液とエナジーを吸い取っていく。
絶頂に痙攣した身体から血液とエナジーを吸われてレッドバスターカレンの身体がショックで激しく震える。
(カレンさん!!カレンさん!!目を覚まして!!このままじゃカレンさんが死んじゃう!!)
AI・マシロは悲痛な叫びをあげる。
自分がもっと早くコウモリ怪人ケットの催淫音波に気が付いていれば。
もっと早く雛月カレンという少女の心の傷に気が付いていればこんな事にはならなかった。
正義のヒロイン、レッドバスターカレンはまだ雛月カレンという少女なのだ。
恋も知らない少女が体験するには過酷すぎる凌辱と屈辱と苦痛。
カレン一人に背負わせるにはあまりにも過酷で残酷な使命。
だがカレンは泣き言も言わず戦う事を選んだのだ。
彼女の大切な人々と全人類を救うために。
その結果がこれなのか? カレンは敗北し陵辱された挙句殺されるのか?
自分は人類の未来を守る為に生み出されたサポートAIだ。
この絶望的な状況を打開しなくてはいけない。
たとえそれが不可能に近いとしても諦めるわけにはいかない。
(私はサポートAI。AI・マシロ。雛月カレンをサポートする者)
AI・マシロはレッドバスターカレンから急激に吸いつくされそうな血液量とエナジー量を計算し、コウモリ怪人ケットが一度に吸える血液量と吸引が止まる瞬間を導き出す。
必ず一旦止まる瞬間がある。
その瞬間にエナジーを一気に回復すればバスタースーツによってカレンの身体は保護される。
AI・マシロは一瞬のチャンスに全てを賭けた。
レッドバスターカレンのエナジーは子宮で生成されている。
AI・マシロは残り少なくなってきたカレンの血液を子宮に集中させてエナジーの再生産を行いつつ、カレンの子宮でバスタースーツを再構成出来る量のエナジーを貯蓄しておく。
「キキ!!キキキ!!美味いキキ!!こんな美味い血は初めてキキ!!」
今まで何人も生娘の血をすすってきたコウモリ怪人ケットはレッドバスターカレンの血液の味に恍惚とする。
こんなに美味な血は初めてだ。
彼の好物は初潮前の幼女の血液だ。
それも生まれたばかりでは味が薄い。
これから成長していく盛りの少女の血が一番美味い。
だがレッドバスターカレンの血はそれとはちがう。
レッドバスターカレンの身体は少女から大人になりつつある身体で処女でもなく初潮もきている。
それなのにこんなに美味なのだ。
まさに奇跡の血液。
人類全てで唯一無二の血液。
人類の希望と同義語の血液が不味いはずがない。
正義のヒロインレッドバスターカレンの血液を一滴残らず飲み干そうと躍起になって吸血を続ける。
「キキキキキキ!!美味い!!最高!!さいこぉぉぉっ!!」
ケットは血液の味に気を取られていてレッドバスターカレンのエナジーを吸いつくし確実に殺すという目的をすっかり忘れていたのだ。
「キキ?」
血液と一緒に吸い取っていたエナジーが無くなった事に気が付き驚くコウモリ怪人ケット。
レッドバスターカレンはダークネスシャドーの怪人達を悉く倒してきた恐るべき宿敵だという事を彼は失念していた。
全てのエナジーを吸いつくすまで油断してはならない相手だという事を忘れてしまったのだ。
(カレンさん、エナジーの準備は出来ました)
(AI・マシロ。ボクはまだ戦えると思う?)
(システムも能力も問題はありません。あとはカレンさんの気持ち一つです)
(ボクの気持ち?)
(人類の未来をかけて、また戦ってくれますか?)
雛月カレンはためらう。
ここで再び戦うと決心したらまた人外の凌辱に晒されるかもしれない。
レッドバスターカレンの弱点を次々に暴いていくダークネスシャドーの怪人達に、次こそなぶり殺しにあうかもしれない。
まだ学生の少女がためらった事を誰が責められるだろう。
その時カレンの心にAI・マシロとは別の声が聞こえる。
(お母さん負けないで)
AI・マシロとは違う声。
聞いたことがないはずの声。
でもどこかで聞いたような気がする声が語り掛けてくる。
(君は誰?)
(私はヒカリ。お母さんの娘)
(ボクは赤ちゃんを産んだことはないよ?)
(……そう、だね)
ヒカリという名の少女はとても寂しそうな声で答えた。
(カレン負けないで。カレンだけがみんなの未来を守る事が出来る)
(ボクにそんな事できるのかな)
(カレンにしか出来ないよ。だから負けないで。みんなの為にカレン自身の為に。わたしはもうお母さんの為に戦う事はできないけど。わたしはお母さんの娘に生まれて幸せだったよ)
何故この声はボクをお母さんと呼ぶのだろう。
それはわからない。
でも一つだけわかってる事は。
まだボクの物語は終わっていない。
(ボク戦うよ。これからもっともっともっと辛い目にあうだろうけど。またくじけちゃうかもだけど。AI・マシロこれからもボクと一緒に戦ってくれる?)
(当然です。カレンさんありがとう)
レッドバスターカレンの子宮で再生性されたエナジーが全身にいきわたり、傷ついた体組織とバスタースーツを再生させる。
コウモリ怪人ケットが突き刺していた牙が根本から砕けた。
「クキキキキィィイッ!?私の牙がっ!?」
コウモリ怪人ケットの牙はすぐに生え変わるが彼はもっと信じられないものを見た。
凌辱と苦痛に傷つき倒れ死ぬはずだったレッドバスターカレンが立ち上がったのだ。
「キキ!?何故動ける!?お前は完全に殺したはず!!」
「残念だったね。ボクはしぶとくて頑丈で諦めが悪いんだ」
驚愕するコウモリ怪人ケットに不敵な笑みを浮かべて答えるレッドバスターカレン。
「キキ!!なら今度こそ殺してやる!!」
コウモリ怪人ケットは再び催淫音波を発生させる。
しかしレッドバスターカレンには効果がない。
「何故だ!?何故効果が無いキキ!?」
「ボクの相棒は優秀でね。一度受けた攻撃は二度とボクに通用しないようにしてくれるんだ」
その言葉を聞いてAI・マシロがえへんと胸を張ったような気がしてカレンは苦笑した。
レッドバスターカレンは床に落としたレーザーブレードを手に取って腰を落とし刺突の構えを取る。
「しまった!?人質はどこに」
「そんな心配をしている場合かぁぁぁ!!」
ブスリ!!
厚い毛に覆われたコウモリ怪人ケットの腹にレーザーブレードが突き刺さり貫通する。
「ぎゃあああああっ!!」
「これで終わりだあああああっっ!!」
そのままレッドバスターカレンは斜め下から上まで怪人ケットの身体を切り裂いた。
「キキ!!キキキィィィ!?ばかな…ありえんキキィィィ!!」
そう言い残してコウモリ怪人ケットは消滅した。
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