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四章 幻想調査隊隊員日本一
アルベインという男
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普段ならば様々な料理が並ぶ食卓。だが今はまだ夕食には少しばかり早い時間帯で何も並べられていない。
にも関わらず俺がこの席に座っているのには理由がある。
卓を挟んで向かい側、対面する男の姿を俺は注視している。黒い髪の毛に日系人を思わせる顔付き。さすがに煌びやかな装飾がされた外套は外しているが、着込んだ鎧の節々に散りばめられた宝石の類がどこか成金趣味を感じさせる。
「……ふんっ」
俺の隣に座っているルチアはどこか不機嫌な様子だ。普段はしない腕組みをしていて、さらに足も交差させて組んでいる。お行儀が悪いことこの上無いのだが、ギラついた眼光が俺に言葉を許さない。
「貴方がヒノモト殿ですねっ! 僕はアルベインですっ! よろしくお願いしますっっっ!!!」
不機嫌な理由は無駄に圧が凄いこの男だ。
屈託の無い笑顔は見るからに好青年なのだが、苦手な人は苦手と思える。
「アルベインね。よろしく」
俺はアルベインの笑顔に応えるように笑顔で握手をした。
「ふーん」
俺が固い握手を交わしていると、ルチアは面白くなさそうに冷めた視線を送ってくる。
(居心地悪いな。勘弁してくれよ)
俺は自分の後ろにいるイオンの方を振り向き、目で助けを求める。
「……」
イオンは無視をしているのか、黙ったままその場に棒のように突っ立ているだけでだった。
「……ジェリコ」
俺は次にアルベインから一つ開けた隣に座るジェリコの名前を呼ぶ。
ジェリコと目が合い、俺が言わんとしてることを理解したのか気怠そうに目元を弄ると横向きへ姿勢を変えた。
「アルちゃんは今日何しに来たんだい?」
「おおっ! ジェリコ殿、私はですね今日は……」
アルベインがジェリコとの会話に夢中になった隙に、俺はルチアへとこっそり声をかける。
「……なんでそんなに不機嫌なんだ……?」
「ハジメはアイツの事が平気なの? 私は無理。生理的に無理」
死んだ魚のような生気の無い目でアルベインを睨み続けている。
「俺は別に平気だな。ただ単に、なんか圧が凄い奴だなって感じ?」
俺が先輩自衛官として後輩の指導に当たるときは、アルベインのようなタイプも少なからずいた。いわゆる元気だけが取り柄な人間だ。
別にそれが悪いわけではない。正直な話、自衛官とは言ってしまえば体育会系の組織だ。うじうじと陰から気怠く文句を言われるよりかは、分かりやすいほど元気な方が指導する側も楽だ。
「そ、そ、それで! ルチア殿! この後お暇ですか!? よ、良ければこのアルベインと庭園の散歩を是非ッ!」
俺とルチアが内緒話をしているのをアルベインが気付くと、唾を飛ばしながらルチアにそんなことを言う。
「だってよルチ……」
「お断り致します勇者アルベイン殿」
一切顔の表情筋を動かさずに、ただ淡々とルチアは即答した。アルベインどころか俺にすら有無を言わさ無いほど素早い。
(あ……こいつアレだ。可哀想だけど脈は無いな)
恐らく、いや、十中八九で勇者アルベインはルチアの事が好きなのだ。しかし、悲しい事に本人からは拒絶されている。
確かにルチアは可愛い。日本にいた頃はアイドルや舞台女優など世界中の美女をテレビ越しに見てきた俺だが、それらと比べて見てもルチアは抜群だ。
クリッとした大きめな目に整った鼻。小さく控えめな口から時折覗かせる白い歯。胸は……普通だがそれは好みの問題だ。
(あと、なんか由紀に似てるんだよなぁ……?)
髪色や瞳の色は全くの別人なのだが、どこか俺の好きな人に似ているのだ。今、顔を改めてじっくり見てもそう思う。
「ハジメ。見過ぎ」
ルチアは俺の胸に手を押し当てて軽く突き離す。じっくりと見られた事により恥ずかしくなってきたのか、誤魔化すように髪を弄り仕切りに搔き上げる。
「ルチアお前あんまり髪を掻き上げるとおでこ広めなのバレるぞ?」
「どこ見てん……のよっ!」
俺の言葉に反応して即座に握り拳が飛んでくる。
「ぶふぅッッ!? お前グーでパンチすんのやめろってばッ!」
俺は頬を押さえて痛みを堪える。遠慮など一切合切無い一撃は、俺に初めて会った時を思い出させた。
「イテテ、ほんとルチアっては暴力女だよなぁ?」
「ハジメなら別に殴っても良いかなってさ?なんというか……遠慮しなくていい人みたいな?」
「さいで」
後半の言葉は少し嬉しいが、前半の言葉は酷く理不尽だ。
「……ヒノモト殿はルチア殿と随分仲がよろしいのですね」
俺がルチアとじゃれていると、急激に背筋が凍るようなゾッとする声が俺の対面から聞こえてくる。
先程までの陽気で明るい青年の姿は鳴りを治め、今はまるで猛禽類のような鋭い目つきで俺を睨みつける。獲物を横取りされた鷹が奪い返さんと狙いを定めているようにも見える。
思わず反射的に身構え、力が入った俺の肩を背後から優しく包み込む手の感触。
「アルベイン。君はここに何をしにきたのかな?」
俺が後ろを振り向くと、視界のすぐ近くを仮面が占めていた。俺の後頭部に自分の胸が当たるほど密着させたイオンは目線の先にいるアルベインを力強く睨みつけた。
「……失礼しました。申し訳ありませんイオン殿」
アルベインはイオンに対して頭を下げると、放っていた威圧感を鎮める。しかし、依然として俺に対しては敵対心のようなものを感じる。
「謝るのは僕にかい? 違うだろう」
「……申し訳ありません。ヒノモト殿」
頭を下げてもらったが、本心は違うのだろう。もはや俺と目線を合わせようとはしない。
イオンはやれやれとばかりに鼻息を吐き、俺の肩から手を外し元の位置に戻る。
「……まあまぁ、ハジメちゃんもアルちゃんも喧嘩しちゃダメだってば! ほら、男同士の仲直りの握手しよっか!」
ジェリコは場の空気を和ませようとしているのか、努めて明るい調子で俺とアルベインの名を呼ぶ。
「喧嘩なんかしてねぇけど……。まあいい、すまないアルベイン」
「いえ、こちらこそ申し訳ありません。ヒノモト殿」
軽めの握手を机の上で交すと場の空気は少し元に戻っていく。
(全く。めんどくさい男だな? こいつは)
俺は心の中でアルベインの人柄を評す。
恐らくは甘やかされて育ってきたのだろう。欲しいものを手に入れ、気に入らないものは排除され、おおよそ困難という壁にも当たったことは無い。
勇者という肩書きから察するに特別な待遇を受けていると想像できる。ルチアと話しただけの俺に対して、猛禽類のような殺気を放ったことから自尊心と独占欲も高い。
つまり、自分が特別でないと我慢できないタイプ。そして多分ルチアが大好き。本人から嫌われているとは知らずに。
(親の顔が見てみたいってのはこういう事だな)
確証もない勝手な推論だが俺はこれがあながち間違ってはいないと思う。元気の良い活発さの裏に底知れない嫉妬心がしかと根付いている。
「では、気を取り直して。此度この屋敷に来た理由はですね……これです」
俺の勝手な論評をつゆとも知らずに、アルベインは一枚の封筒を俺に渡す。その封を破り中を覗くとそこには一枚の紙が入っており中には日本語の文字が書いてあった。
[中元班長の目が覚めました。パイセンの目でも確認お願いします]
一行。たったそれだけの文字なのだが俺はこの内容にどこか不安な要素を感じずにはいられなかった。
目の前でなおも敵対心が混じった視線を送るアルベイン。
俺はその姿を日本にいたときの一番嫌いな人物と重ねていた。
にも関わらず俺がこの席に座っているのには理由がある。
卓を挟んで向かい側、対面する男の姿を俺は注視している。黒い髪の毛に日系人を思わせる顔付き。さすがに煌びやかな装飾がされた外套は外しているが、着込んだ鎧の節々に散りばめられた宝石の類がどこか成金趣味を感じさせる。
「……ふんっ」
俺の隣に座っているルチアはどこか不機嫌な様子だ。普段はしない腕組みをしていて、さらに足も交差させて組んでいる。お行儀が悪いことこの上無いのだが、ギラついた眼光が俺に言葉を許さない。
「貴方がヒノモト殿ですねっ! 僕はアルベインですっ! よろしくお願いしますっっっ!!!」
不機嫌な理由は無駄に圧が凄いこの男だ。
屈託の無い笑顔は見るからに好青年なのだが、苦手な人は苦手と思える。
「アルベインね。よろしく」
俺はアルベインの笑顔に応えるように笑顔で握手をした。
「ふーん」
俺が固い握手を交わしていると、ルチアは面白くなさそうに冷めた視線を送ってくる。
(居心地悪いな。勘弁してくれよ)
俺は自分の後ろにいるイオンの方を振り向き、目で助けを求める。
「……」
イオンは無視をしているのか、黙ったままその場に棒のように突っ立ているだけでだった。
「……ジェリコ」
俺は次にアルベインから一つ開けた隣に座るジェリコの名前を呼ぶ。
ジェリコと目が合い、俺が言わんとしてることを理解したのか気怠そうに目元を弄ると横向きへ姿勢を変えた。
「アルちゃんは今日何しに来たんだい?」
「おおっ! ジェリコ殿、私はですね今日は……」
アルベインがジェリコとの会話に夢中になった隙に、俺はルチアへとこっそり声をかける。
「……なんでそんなに不機嫌なんだ……?」
「ハジメはアイツの事が平気なの? 私は無理。生理的に無理」
死んだ魚のような生気の無い目でアルベインを睨み続けている。
「俺は別に平気だな。ただ単に、なんか圧が凄い奴だなって感じ?」
俺が先輩自衛官として後輩の指導に当たるときは、アルベインのようなタイプも少なからずいた。いわゆる元気だけが取り柄な人間だ。
別にそれが悪いわけではない。正直な話、自衛官とは言ってしまえば体育会系の組織だ。うじうじと陰から気怠く文句を言われるよりかは、分かりやすいほど元気な方が指導する側も楽だ。
「そ、そ、それで! ルチア殿! この後お暇ですか!? よ、良ければこのアルベインと庭園の散歩を是非ッ!」
俺とルチアが内緒話をしているのをアルベインが気付くと、唾を飛ばしながらルチアにそんなことを言う。
「だってよルチ……」
「お断り致します勇者アルベイン殿」
一切顔の表情筋を動かさずに、ただ淡々とルチアは即答した。アルベインどころか俺にすら有無を言わさ無いほど素早い。
(あ……こいつアレだ。可哀想だけど脈は無いな)
恐らく、いや、十中八九で勇者アルベインはルチアの事が好きなのだ。しかし、悲しい事に本人からは拒絶されている。
確かにルチアは可愛い。日本にいた頃はアイドルや舞台女優など世界中の美女をテレビ越しに見てきた俺だが、それらと比べて見てもルチアは抜群だ。
クリッとした大きめな目に整った鼻。小さく控えめな口から時折覗かせる白い歯。胸は……普通だがそれは好みの問題だ。
(あと、なんか由紀に似てるんだよなぁ……?)
髪色や瞳の色は全くの別人なのだが、どこか俺の好きな人に似ているのだ。今、顔を改めてじっくり見てもそう思う。
「ハジメ。見過ぎ」
ルチアは俺の胸に手を押し当てて軽く突き離す。じっくりと見られた事により恥ずかしくなってきたのか、誤魔化すように髪を弄り仕切りに搔き上げる。
「ルチアお前あんまり髪を掻き上げるとおでこ広めなのバレるぞ?」
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「ぶふぅッッ!? お前グーでパンチすんのやめろってばッ!」
俺は頬を押さえて痛みを堪える。遠慮など一切合切無い一撃は、俺に初めて会った時を思い出させた。
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アルベインはイオンに対して頭を下げると、放っていた威圧感を鎮める。しかし、依然として俺に対しては敵対心のようなものを感じる。
「謝るのは僕にかい? 違うだろう」
「……申し訳ありません。ヒノモト殿」
頭を下げてもらったが、本心は違うのだろう。もはや俺と目線を合わせようとはしない。
イオンはやれやれとばかりに鼻息を吐き、俺の肩から手を外し元の位置に戻る。
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俺の勝手な論評をつゆとも知らずに、アルベインは一枚の封筒を俺に渡す。その封を破り中を覗くとそこには一枚の紙が入っており中には日本語の文字が書いてあった。
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