31 / 84
三章 首無し騎士と幻想無し
杞憂
しおりを挟む
装具と89小銃を地面に置き、額の汗を乱暴に拭い去る俺の目の前には人が一人が入れるぐらいの穴が出来ていた。草原の土は草の根を除去すれば案外掘りやすく、湿った土質のお陰で掘った穴が土崩れで埋まると言うことも無かった。
俺は携帯円匙を片手に持ったまま、空いてる手でタバコを取り出し火を点ける。
「ぷふぅ……あ~、一仕事終えた後の一服は美味いぜ」
タバコの吸い過ぎだと言われてしまえば何も言い返せ無いのだが、それでも吸いたい時はやはり吸いたいものである。喫煙者としての性に俺は全く逆らわず口に煙を含んでは吐き出していた。
見上げれば晴天、見渡せば草原、見下ろせば豊かな大地。
豊かな自然とはこの景色の事。そう思わざるを得ない光景を俺は暫し堪能していた。
「…………アッツイ!?」
時を忘れてぼんやり空を眺めていた俺の指に、突如として高熱が襲いくる。慌てて俺が指を払いタバコを落とすと、すっかり短くなったタバコの身はフィルターのところまで焦げていた。ぼんやりと空を眺めている間にタバコを一本無駄にしてしまい、俺は軽く肩を落とす。
「ヤベ、イオンに怒られちまう。さっさと埋めねえとな」
俺は円匙をしっかりと握り食べカスとなった骨の山を捨てる為に後方を見る。そして思わず固まってしまった。
肉一つ無い骨の山に、何やら緑色をした半透明の物体がくっ付いていたのだ。新緑色を思わせるその色は怪しく蠢き、骨を端から端まで飲み込み徐々に溶かしていった。
「キぃヤァァ!?」
俺はあまりの気持ち悪さについ声を上げてしまう。すると緑色のそいつは声に反応したのか、俺の顔めがけて飛び込んでくる。
「ちょ、まっ、この、セェイっ!」
咄嗟に穴掘りで使っていた円匙をがむしゃらに振り回し、飛び込んできた緑色の物体を叩き落とす。水風船を割る様な感覚を手に振動として感じ、俺は荒い呼吸のままぐちゃぐちゃになった物体を見る。
「ハァ、ハァ……風邪ひいた時の鼻水みたいだな。気持ち悪い」
俺は視界から隠す様に、足で土をかけてその物体を隠す。
「ハジメ、何かあったの?」
戦闘用のブーツを土で汚していく俺に、ルチアが声をかけてきた。先程の俺の悲鳴に気付いて急いできてくれたのか、じんわりと額に汗をかいていた。
「何でも無いさ。襲われただけだ」
「襲われた? これに?」
ルチアは屈みこんで飛散した緑色の物体を覗き込み、そしてなにが可笑しいのやらクスクスと笑い始めた。
「な、何だよルチア、何がおかしいんだ?」
「いや~、ハジメって強いのか弱いのかわかんないね?」
ルチアは近くに置いてある牛の骨を拾い上げると、俺の前で左右に揺らし、草むらへと投げる。
「あれはスライム。すっごい弱い魔物なんだよ!」
その行動の意味が理解出来ずに首を傾げる俺にルチアが目尻を緩ませながらも拾ってはまた投げ、草むらを揺らしていく。
「ゴミでも何でも食べちゃうの。イオンが言ってた[捨てといて]はそう言う意味よ?」
ルチアの言う通り、投げられた骨をよく見るとついさっき俺が倒したスライムと同じ姿をしたモノがへばりついていた。
「危険な奴もいるけどさ。大抵のスライムは、女の子みたいな悲鳴をあげる、そんな男の人でも倒せるからさ」
「……悪かったな、女の子みたいな悲鳴でな」
ニヤニヤとした目で俺を見るルチアに、バツを悪そうに顔を背け答える。
「じゃあ行こうか、今日は村にまで行きたいってジェリコが言ってたしね」
「りょーかいっと」
にやけ顔をそのままに、嬉しそうに話す可愛い顔へ俺は気怠げな動作で敬礼し、咄嗟に役立った円匙を腰に装着し、咄嗟に役立たなかった小銃を手に持った。
―――――
「どんな村なんだ」
再度出発した揺れる馬車の中、俺は誰に言うにも無く質問した。
ルチアは運転を代わって行者席へ、ジェリコは馬車の後方で警戒し、残す質問の相手はイオンしかいない。
その事に気付いたイオンは軽くため息の音を口から出しこちらに仮面を向けた。
「何の変哲も無い村だ。作物を育てて、家畜を育てて、人口は……百人ぐらいじゃ無いかな?」
イオンは食事の際も俺達から離れた場所で摂っていたのでその表情は見れなかった。腹を満たしたせいなのか、どこか機嫌が良さそうな雰囲気を感じる。
「なんかイメージ出来無いわ」
「ハジメちゃんはゲームは好きか?」
俺が馬車の天井を見上げ首を捻っていると、ジェリコが唐突にそんな事を言い出した。質問の意味が一瞬理解出来なかったがすぐさま俺は頭を働かし、休日にタケさんとやった数々のゲーム作品を思い出す。
「大好きだ。ファンタジー系のロールプレイングゲームとか最高だな」
「なら、そのゲームに出てくる村を想像してみな。大体その通りだからよ」
「おぉ、イメージ出来たわ。お前ってたまには役立つんだな?」
「……感謝の言葉ありがとよ。嬉し過ぎて涙出ちまうぜ」
背中で語るジェリコの背中は馬車の揺れの所為なのか、僅かに揺れていた。
「そこで案内人と合流する。今回は……ギルドに所属する冒険者達だな」
「案内人?」
聞き慣れない言葉を耳にした俺はまたもや首を傾げる。
「ハジメ君、そんなに傾げて首は痛くならないのか?」
「お気遣いありがとよ。ついでに案内人ってのも教えてくれるとさらに感謝するぜ?」
「案内人というのは調査する際に同行する者達の事だ。今回は首無し騎士を発見した冒険者パーティ達だな」
(なるほどね……)
俺は心の中で相槌を打った。
言われてみれば理にかなっている。調査するという事は即ち情報を集める事だ。
では、全ての情報を自身が集めなくてはいけないものなのか。
答えは否だ。必ずしも肯では無い。
情報とは全てを自分が調べなくてはいけないことでは無い。
勿論、信頼すべくは自身が調べた情報だろう。しかし、知りたい情報全てを自分で集めるのは労力があり大変だ。土地の情報はその土地の者に聞く、首無し騎士の情報は首無し騎士を発見した者達に聞くのが一番だ。
ましてや、俺は話を聞くことは出来るが話す事は出来ないと考えて良い。ルチアの事は別として、そんな簡単には言葉の壁は越えられない。
「ちなみにそいつら信頼出来るのか?」
「僕が知るわけ無いだろう?」
「あっそう」
イオンの面倒臭そうな返事を聞き、俺の胸にある出来事が浮かんだ。
(あの時ルチアを襲ったのは……)
俺が殺し、ルチアが埋葬したあの三人の男達を思い出す。恐らく彼らはイオンが言っていた案内人という者達だったのだろう。
(大丈夫か? 襲って来ないよな?)
今回はあの時とは違い仲間もいる。冒険者ギルドという言葉から察するに、ある程度は規律管理されている組合と考えてもいいだろう。
何も知らなかったあの時とは違い少しは安心感を持ってもいいはずだ。
だが、それでも俺は不安を感じていた。
(もしもの時、俺はまた……)
手に持った小銃の重さはいつもより心無しか重い。
俺は今回の旅路に一抹の不安を胸に秘めながらも、不安を吐き出すように深呼吸をして体力温存の為に瞼を落とす。
覚めた思考と冴えた目は、俺に安らかな眠りを許してはくれなかった。
俺は携帯円匙を片手に持ったまま、空いてる手でタバコを取り出し火を点ける。
「ぷふぅ……あ~、一仕事終えた後の一服は美味いぜ」
タバコの吸い過ぎだと言われてしまえば何も言い返せ無いのだが、それでも吸いたい時はやはり吸いたいものである。喫煙者としての性に俺は全く逆らわず口に煙を含んでは吐き出していた。
見上げれば晴天、見渡せば草原、見下ろせば豊かな大地。
豊かな自然とはこの景色の事。そう思わざるを得ない光景を俺は暫し堪能していた。
「…………アッツイ!?」
時を忘れてぼんやり空を眺めていた俺の指に、突如として高熱が襲いくる。慌てて俺が指を払いタバコを落とすと、すっかり短くなったタバコの身はフィルターのところまで焦げていた。ぼんやりと空を眺めている間にタバコを一本無駄にしてしまい、俺は軽く肩を落とす。
「ヤベ、イオンに怒られちまう。さっさと埋めねえとな」
俺は円匙をしっかりと握り食べカスとなった骨の山を捨てる為に後方を見る。そして思わず固まってしまった。
肉一つ無い骨の山に、何やら緑色をした半透明の物体がくっ付いていたのだ。新緑色を思わせるその色は怪しく蠢き、骨を端から端まで飲み込み徐々に溶かしていった。
「キぃヤァァ!?」
俺はあまりの気持ち悪さについ声を上げてしまう。すると緑色のそいつは声に反応したのか、俺の顔めがけて飛び込んでくる。
「ちょ、まっ、この、セェイっ!」
咄嗟に穴掘りで使っていた円匙をがむしゃらに振り回し、飛び込んできた緑色の物体を叩き落とす。水風船を割る様な感覚を手に振動として感じ、俺は荒い呼吸のままぐちゃぐちゃになった物体を見る。
「ハァ、ハァ……風邪ひいた時の鼻水みたいだな。気持ち悪い」
俺は視界から隠す様に、足で土をかけてその物体を隠す。
「ハジメ、何かあったの?」
戦闘用のブーツを土で汚していく俺に、ルチアが声をかけてきた。先程の俺の悲鳴に気付いて急いできてくれたのか、じんわりと額に汗をかいていた。
「何でも無いさ。襲われただけだ」
「襲われた? これに?」
ルチアは屈みこんで飛散した緑色の物体を覗き込み、そしてなにが可笑しいのやらクスクスと笑い始めた。
「な、何だよルチア、何がおかしいんだ?」
「いや~、ハジメって強いのか弱いのかわかんないね?」
ルチアは近くに置いてある牛の骨を拾い上げると、俺の前で左右に揺らし、草むらへと投げる。
「あれはスライム。すっごい弱い魔物なんだよ!」
その行動の意味が理解出来ずに首を傾げる俺にルチアが目尻を緩ませながらも拾ってはまた投げ、草むらを揺らしていく。
「ゴミでも何でも食べちゃうの。イオンが言ってた[捨てといて]はそう言う意味よ?」
ルチアの言う通り、投げられた骨をよく見るとついさっき俺が倒したスライムと同じ姿をしたモノがへばりついていた。
「危険な奴もいるけどさ。大抵のスライムは、女の子みたいな悲鳴をあげる、そんな男の人でも倒せるからさ」
「……悪かったな、女の子みたいな悲鳴でな」
ニヤニヤとした目で俺を見るルチアに、バツを悪そうに顔を背け答える。
「じゃあ行こうか、今日は村にまで行きたいってジェリコが言ってたしね」
「りょーかいっと」
にやけ顔をそのままに、嬉しそうに話す可愛い顔へ俺は気怠げな動作で敬礼し、咄嗟に役立った円匙を腰に装着し、咄嗟に役立たなかった小銃を手に持った。
―――――
「どんな村なんだ」
再度出発した揺れる馬車の中、俺は誰に言うにも無く質問した。
ルチアは運転を代わって行者席へ、ジェリコは馬車の後方で警戒し、残す質問の相手はイオンしかいない。
その事に気付いたイオンは軽くため息の音を口から出しこちらに仮面を向けた。
「何の変哲も無い村だ。作物を育てて、家畜を育てて、人口は……百人ぐらいじゃ無いかな?」
イオンは食事の際も俺達から離れた場所で摂っていたのでその表情は見れなかった。腹を満たしたせいなのか、どこか機嫌が良さそうな雰囲気を感じる。
「なんかイメージ出来無いわ」
「ハジメちゃんはゲームは好きか?」
俺が馬車の天井を見上げ首を捻っていると、ジェリコが唐突にそんな事を言い出した。質問の意味が一瞬理解出来なかったがすぐさま俺は頭を働かし、休日にタケさんとやった数々のゲーム作品を思い出す。
「大好きだ。ファンタジー系のロールプレイングゲームとか最高だな」
「なら、そのゲームに出てくる村を想像してみな。大体その通りだからよ」
「おぉ、イメージ出来たわ。お前ってたまには役立つんだな?」
「……感謝の言葉ありがとよ。嬉し過ぎて涙出ちまうぜ」
背中で語るジェリコの背中は馬車の揺れの所為なのか、僅かに揺れていた。
「そこで案内人と合流する。今回は……ギルドに所属する冒険者達だな」
「案内人?」
聞き慣れない言葉を耳にした俺はまたもや首を傾げる。
「ハジメ君、そんなに傾げて首は痛くならないのか?」
「お気遣いありがとよ。ついでに案内人ってのも教えてくれるとさらに感謝するぜ?」
「案内人というのは調査する際に同行する者達の事だ。今回は首無し騎士を発見した冒険者パーティ達だな」
(なるほどね……)
俺は心の中で相槌を打った。
言われてみれば理にかなっている。調査するという事は即ち情報を集める事だ。
では、全ての情報を自身が集めなくてはいけないものなのか。
答えは否だ。必ずしも肯では無い。
情報とは全てを自分が調べなくてはいけないことでは無い。
勿論、信頼すべくは自身が調べた情報だろう。しかし、知りたい情報全てを自分で集めるのは労力があり大変だ。土地の情報はその土地の者に聞く、首無し騎士の情報は首無し騎士を発見した者達に聞くのが一番だ。
ましてや、俺は話を聞くことは出来るが話す事は出来ないと考えて良い。ルチアの事は別として、そんな簡単には言葉の壁は越えられない。
「ちなみにそいつら信頼出来るのか?」
「僕が知るわけ無いだろう?」
「あっそう」
イオンの面倒臭そうな返事を聞き、俺の胸にある出来事が浮かんだ。
(あの時ルチアを襲ったのは……)
俺が殺し、ルチアが埋葬したあの三人の男達を思い出す。恐らく彼らはイオンが言っていた案内人という者達だったのだろう。
(大丈夫か? 襲って来ないよな?)
今回はあの時とは違い仲間もいる。冒険者ギルドという言葉から察するに、ある程度は規律管理されている組合と考えてもいいだろう。
何も知らなかったあの時とは違い少しは安心感を持ってもいいはずだ。
だが、それでも俺は不安を感じていた。
(もしもの時、俺はまた……)
手に持った小銃の重さはいつもより心無しか重い。
俺は今回の旅路に一抹の不安を胸に秘めながらも、不安を吐き出すように深呼吸をして体力温存の為に瞼を落とす。
覚めた思考と冴えた目は、俺に安らかな眠りを許してはくれなかった。
0
お気に入りに追加
226
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~
みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】
事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。
神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。
作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。
「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。
※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる