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 古井戸に落ちて移転した。多分。

 で、井戸を扉として時代を行き来したりとか? ってファンタジーじゃなくて現代日本でありうるの? そもそも、古井戸って、どこにあるのよ? 人が寄りつくような場所にあるの?あ、遺跡とか?
 ありえない! と思ったのに、世の中絶対ということはない。落ちる瞬間マジかこれ!? と、それしか頭に浮かばなかったから。声を上げる暇も余裕もなかった。





 気がつくと、腰掛けるのに丁度いいブロックのような石の上に座って手を前方に伸ばしていた。
 古井戸は、実は中は数十センチの高さしかありませんでした、と尻餅をついたような格好だった。

は?

やべ、恥ずかし、大げさすぎた。

 失敗をこっぱずかしがるも、一人で来ていたんだと思い返し、ふと違和感。
 辺りを見渡すと知らない場所だった。少なくとも落ちたと思った古井戸のあった場所ではなかった。気温が違う。確かに落ちたのは、雑木林の中のなんでこんなところに古井戸が? と思う下草の手入れもされていない薄暗く寒い雑木林の中だった。
 なのに、周りは木々に囲まれた拓けた場所だった。ポカポカ陽気に草いきれではなく、爽やかな空気。空を見上げれば、今日は曇りだったはずなのに、雲ひとつない突き抜ける青空。
 大きな鳥が飛び……

今なんか、見ちゃいけないものを見た気がする。

 立ち上がろうと、腰掛けていた石に手をつく。その手にまた違和感。

……

 いい歳してさ、ライトノベルとか、ネット小説とか気軽に読めるファンタジーも好きでよく読んでたよ? でもだからと言ってさ、古井戸に落ちたら異世界へ転移したとか。

ないない

 パッと顔を上げると、真正面の木陰から出てきた柴犬サイズの、ゲームで見たことのある、額に真紅の宝石を乗せた生き物と目があった。

「……」
「……」

 くるっと回れ右をして、二足歩行で歩いて行ってしまった。

「額にツノがあるウサギが『アルミラージ』で、宝石があるのが『カーバンクル』だっけ…?」

 いやいや、額にあったのはきっと傷で、血がぬめってキラキラしてるように見えたんだ。
 え、じゃあ、あんなに血を出しておきながら、平然とスタスタ歩くの? っていうか、二足歩行してた……
 呆然とナゾ生き物が立ち去った場所を見ると、キラリと光るものがあったので近寄って、取り上げてみると赤い綺麗な石だった。なんとなく心惹かれたので、元の石に戻り腰掛けてじっくり眺める。ふわっと、体が温かくなるような不思議な感覚がしたのは、パワーストーンマニアでルビーがエネルギー活性作用があると知っていたからだろうか。

 不思議な生物のいる、不思議な力が存在する、不思議な世界に来たと、認めよう。認めるしかない。だって、ぎゅっと握ったらチラチラと発光し、赤い石ころがつるんと磨かれたオーバル型に変形してしまったからだ。勾玉の方が、と思ってもう一度イメージしながら握るとチラチラ発光して勾玉になった。元のオーバル型に戻しポケットの中のお守り袋に入れておいた。

これはもう決定的だ。なら、ステータスとか意識集中したりすれば見れちゃったりするの?

・・・・・・・・・・・・・・・
名前:松田 美千恵
性別:女
年齢:42
職業:無職



見れた。

って、ちょっと待て、おい!
42歳!? なんで老けてんのよ。こういう時って、体力の全盛期とか赤ん坊に戻るとかじゃないの!? なんで微妙に老けてんの!

さっき確かに自分の手に体に違和感があった。井戸に落ちて体を強く打ったからだと思いたかった。でも、無職って!!
なんかの報道された犯罪者みたいな書かれ方だな。確かに、ここが異世界なら無職だ。なら空欄でいいじゃん!

 諦めて、続きを見る。

HP:42
SP:58
ATT:
DEF:
AGI:
INT:136

なんで途中空欄なんだ? 職業は無職って表示するくせに。STRじゃなくて、ATT攻撃力、DEF防御力…戦闘職じゃないから計測できない? 必要ない? で、見えてるこの数値は低いの? 高いの? 普通の人とかならこんなもんなの?

 戻る術もアテもない。盛大にため息をついて頭を抱えた。










年齢:42
職業:無職

 ずーん

 見るたびに落ち込む。
 この世界では来たばっかりで、職に就ていないから確かに無職だ。でも42歳って、なんで? 微増してるの!? 若かないって知ってるけど、38だったけど。なんで4とか微妙な数字で増えてんの?
 異世界へ移転しちゃって、冒険するにももう体力ないよ? もし、この世界が17~8で結婚して子供産むような世界なら、子供がいるどころか孫がいる年齢じゃない? ラブストーリーも展開されないでしょ。っていうか、そもそも言葉通じるの? 日本語以外わからないんですけど。意思疎通も難しいのに……。え、じゃあ、私なんで異世界に移転させられちゃったの1?
 古井戸に落ちたから。
 させられた、じゃなくて、しちゃった、の間違い。

むおぉぉ~

 頭を抱えて呻く。

「ーーーーー?」

 突然、ぽんと肩を叩かれ声を掛けられた。目の前には老年の男性がいた。しかし何を言ってるのかさっぱりわからない。聞いたことのない発音、イントネーション。意味がわからなくても、北欧系の言葉っぽいとか、中東っぽいとか、だいたいなんとなくどこらへんの言葉っぽいというのはわかる。でも今回はそのどれでもない、未知の言語。

「ーーーーー?」

 疑問形と思った。首を傾げるのは、文化、世界が違っても人体の構造上、共通の仕草なのだろうか? 取り敢えず、怒られたり責められたり、敵意や害意は感じない。むしろ、具合でも悪いのですか? ぐらいの心配そうな表情に見える。

「あの、……」
「ーーーーー、ーーーーー!ーーーー」

 さっぱりわからない。驚いたっぽい感じはする。ゆっくり喋ってるっぽい気もする。

 おじいさんは私を立ち上がらせ、困った顔をした。バタバタと上着を叩いたり、ズボンを指したりしつつ私の顔と胸元を見て不思議そうな顔をしている。
 そうか、きっとこの世界では女性がズボンを履いたりしないのだろう。
 ちなみに今の私の格好は、軽く山に入る格好。所有者の爺さんを説得し、鉱石掘りに来ていた。黒いフリースのパーカーに、インディゴカラーのデニムパンツ、黒いトレッキングシューズに、バックパック。山と言っても、個人所有の土地の山なので標高何千メートルみたいな山ではない。裏山とか、里山とか、高低差のある雑木林くらいの山だ。とは言え邪魔になるので髪は後ろで一つにまとめ、低い位置でヘアゴムで留めている。
 対して、おじいさんは生成り地ぽいシャツに、ニットの胴着、こげ茶のズボンに革のブーツみたいな靴を履いている。

 少なくとも、布を織ったり、毛糸を紡いだり、皮を舐めしブーツを作るだけの技術、文化はあるらしい。

 おじいさんはリュックの様に担いでいた巾着を下ろすと、中からフードのついたマントの様な、ローブ? を取り出し私を指差し何か言いながら腰に巻いてみせた。自分を指差し、ズボンを指し、次に森を指差す。

 私にローブを巻きつける様に着せ、手を取りゆっくり移動を開始した。
 この人の住んでいる居住区へ行くのだろう。もしかして実は売っぱらわれちゃうのかな。そんな悪どそうな人には見えなかったけど。と言うか、こんな年齢の女なんて下女として働かせるにも言葉は通じないし、単純労働力にしても力無いし、買い手も無いだろう。

 ムラというか、集落に着くと、周りの家と比べるとやや大きめな家屋に連れてこられた。

『おお! 女神のご神託、と言うのは本当だったのか!』
『村長、しかしそのご神託の人物かどうかまでは私にもわかりません。』
『なに? じゃあなぜ連れてきた?』
『それが……』

 通された部屋で、椅子に座らされおとなしくしていると、村人らしき者たちがワイワイ騒いでいる。しかも、チラチラとこちらを見ながら。
 直接攻撃されそうな感じは無いけど、不安げな視線や、縋り付くような視線や不満そうな表情が見て取れる。ここにいる人たちは別に一致団結した意思統一されているわけでは無い様子。

『……それが、言葉が喋れないようなのです』
『なに?』
『いえ、正確には言葉が通じないようです。』
『それではますます、どうやって、ここへ連れてきた? どうやって、我々の望みを伝えるのだ?』
『身振り手振りでの意思疎通は可能でした。』
『なるほど。いっその事、言葉で伝えるのではなく、会わせてしまえば早いのでは?』

 ごちゃごちゃやってる人たちが一斉にこっちを見た。
 え、なに? 処分決定? 私どうなるの? ていうか、本当にここへ付いてきてしまって良かったんだろうか? でも、戻る術はないし、お腹が空いたら何か食べなきゃいけない、けど、食料を得られるあてもない。なら、やっぱり付いてくるより他にない。

 悶々と考えていると、今度は別の建物の2階へ連れて行かれた。ぞろぞろと後ろに付いてきた者たちは恐る恐る中を覗いてる。
 光があまり入らず、空気も淀み辛気臭い部屋だ。背中を押され、奥へ進められる。軟禁させられてしまうのだろうか。と思ったのは一瞬で、奥から弱々しく咳き込む声がする。

「……病人?」
『なんと言った?』
『知るわけないでしょ。』

 私の呟きにいちいち反応する。なんと言っているかサッパリわからん。病人の前に連れてこられて、私、医者と勘違いされてる? 見知らぬ服装、言葉、見知らぬ文化圏の人なら、この病気の治し方を知ってるのではないか? みたいな?

「……(参ったな。医者じゃないのに。私がここで、何かしないと、解放されない感じ?)」

 ちらりと後ろを振り返ると、期待と不安の混じった人々の顔が見える。どうしよう。病人をじっと見る。女性がベッドに横たわり、眠っている。顔色は悪く、時々ヒューヒュー喉が鳴り、ゴホゴホと咳き込む。
うん、私も咳き込みたくなる、埃っぽさとカビ臭さ。とりあえず、空気の入れ替えしたらいいんじゃないか?
 部屋を見渡せば、隙間から光の差し込む木の雨戸があった。開けられないのか? 窓を開けに行こうとしたら、逃げるとでも思われたのか、ガシッと腕を掴まれた。仕方ないので、窓を指差し開けるよう身振りで伝え、伝わらず、自分で開ける。

「……(ようやくまともに息ができる空気になってきた。で、この後どうしよう?)」

『おいおい、本当に大丈夫なのか?』
『いや、女神のご神託だぞ?』
『でも、その本人かわからないじゃないか。』

 私に聞こえないようにヒソヒソやっている。声を潜めなくても、そもそもなに喋ってるかわからないのに。
 気がつかないふりをして、窓の外を眺める。長閑な風景、建物の脇にある木に止まった小鳥がチチチと鳴き、空には大きな鳥が羽ばたき……見なかったことにしよう。
先程と同じように、見てはいけないものを見た。

さっき?

 あ、と思い出しポケットにしまった赤い石を取り出す。ベッドに近づき、女性の手に握らせた。









 あれから数日後、私は田舎のあぜ道を歩いていた。
 あぜ道の脇に、ヨモギによく似た草を見つける。中心部分の若芽はふわふわの銀色の産毛。この世界でも同じなのだろうか? しゃがみこんで葉っぱをつまむ。鼻に近づけて匂いを嗅ぐ。ヨモギっぽいかも。指で葉をすりつぶしもう一度匂いを嗅ぐ。やっぱりヨモギ。
 せっせとスカートの上によもぎの若芽を摘む。満足して立ち上がろうとして、ハタと気付く。

「まいった。このままスカート持ち上げたまま村まで帰るわけにはいかない……」

 どういう理屈か、赤い石をあげた病人は回復に向かい、私は感謝されているのか住処がないことを憐れまれているのか、早く帰れよ、と思われているのか村長さんらしきお宅に一日3食付きで部屋を貸してもらっている。

 赤い石といえば、ルビー。ルビーは生命力を高め、血を強くする。その効果だろうか。ガーネットも血を強くするっていう効果はあるけど、ルビーはもっとエネルギッシュ、精力増強って感じ。あの病人は何の病気だったんだろう。

 あぜ道のヘリに座り込んでぼーっと畑と空を眺める。こんなに人が来ないなら、スカート持ち上げたまま帰っても大丈夫なんじゃ……? そう思ったところで、髪を後ろにまとめるように被っている頭巾を思い出した。布を広げ、ヨモギを包んで持ち帰った。

 持ち帰ったものの、団子を作ろうにもだんご粉がない。小豆もきな粉も黒蜜もない。蒸しパン風にしようかと思ったが、粉が強力粉か薄力粉かわからない。こちらで食事に出されるパンは、ライ麦パン風のどっしりもっちり。穀物が違うのか、無発酵のソーダブレッドなのか、雑穀の含有が多いのかわからない。結局、乾燥させてお茶にすることにした。

 しかしお茶用に天日干しにすること数日間、やる事もなく、『いつまでいるの? こいつ』オーラに耐え切れなくなる。ふと思い立って、もう一度あの森に行ってみようと思った。
 ほら、よくあるじゃん? タイムスリップとか、入れ替わりとか同じ状況で再現されて戻れるとか。まあ、世の中そんな都合よくなんかないけど。でも万が一、戻れちゃったら……
 夜明け前、元着ていた服を身につけてこっそり森に向かう。田舎の朝は早い。日の出とともに活動開始し、日の入りとともに寝む。日の出前に起きれる気がしなかったので日中昼寝し徹夜した。バックパックに入れていた保温ボトルにヨモギ茶を入れ、準備する。辛うじて星座が見えるけど、まだ暗いそんな時間じゃないと村の人が起き出してきてしまうので、そーっと家を出た。
 なんでこそこそしてるかって? そりゃ戻れなかったら、また出戻るの気まずいから。そもそもこの服装になると騒がれそうだし。好都合なことにバックパックもパーカーも黒、インディゴのデニムは暗めの色なので闇に溶ける。先日連れてこられた時の道を逆に歩く。

 森についたのは、足元もしっかり見えるほど明るい日の出数十分前。薄暗い森に慎重に踏み出し数歩行くと、蛍のような儚げな光がふわふわと先導するように光った。

「夜の森は危険だって言うけど、狼とか人を襲う動物が居るから? ただ、暗くて迷子になるから?」

 思わず独り言が出た。あの村では独り言も吐けない。わからない言葉を発せられたと、余計な警戒をされてしまう。寝床と食事を提供してくれたことは、とてもありがたいことだとは思うけど、息苦しかった。

 そんなことを思い出している間にこの世界に来た時の森の中の広場に出た。ふと振り向くと、カーバンクルみたいな額を煌めかせる動物が居て、目が合うとぷいっと背を向けて森の中に入って行ってしまった。

「あいつはなんだったんだろう……」

 気を取り直して、ドキドキしながら石の台に腰かける。

……

 うん、何も起きない。
 ううう、どうしよう。戻れなかった。またあの村にお世話になるの? 今から戻ろうにも、もう既に村の人たちは活動開始してる。この格好で村に入ったら驚かれるんじゃ……

 頭を抱えてがっくりする。そういや、ここ来た時もそうだった。で、カーバンクル見つけて、石……
バッと先程カーバンクルが居たところに駆け寄ると、また赤い石があった。握ればじんわり温かい。雫型にして穴開けて紐通してペンダントにしようかな、そう思うとチラチラと発光し形が変わった。不思議だなあと思いながら、お守り袋に入れ、ポケットにしまった。
 どかっと石の台に座ったら、勢い余ってバックパックが座面の向こう側に落ち、私は亀のようにコロンと仰向けに転がってしまった。

「おわわわわ!」

 慌てて何かをつかもうと手を伸ばすも掴むものがなく、手が空を切る。
 落ちる衝撃に備え、ぎゅっと目を瞑りクラクラとしためまいのような感覚に襲われる。

「……」

 予想していた衝撃が来ず、恐る恐る目を開ける。やや薄暗く、じっとりとした日陰の草いきれ。
 あたりを見渡せば、鉱石掘りに来ていた山だった。古井戸のヘリに座り、手を前に突き出したポーズをしていた。

「まさか、このポーズで後ろに転がることがトリガーとか……」

 もう一度検証してみようかと思ったけど、戻って来れなかったら困るのでやめておいた。
 バックパックのポケットからスマホを取り出し、日時を確認すれば、日付は変わっておらず時間もおそらく転移した直後に戻ったと思われる。つまり、ここにたどり着いたくらいの時間帯だった。違う世界に迷い込んでしまったと思ったのは、白昼夢か? ポケットの中のお守り袋を取り出し、中から赤い雫型の石をつまむ。

「夢ではないみたい。でもこれ、売っちゃまずいよね……」

 この後、日暮れ近くまで採取に励み、宿に戻った。「やっぱ和牛最高~」と名産牛に舌鼓を打っていたころ、私が抜け出した部屋で、いなくなったと騒がれるとは思っていたが、それ以上の騒動が起こっていることはもちろん知らない。

『お嬢さん、起きてます? ……』
『急病とかで中で倒れてるんじゃ……、おい、お前、開けてみろ。』

 村長さんとその奥さんがドアの前でヒソヒソ会話する。
 男性が女性の部屋に許可なく入り込むわけにいかず、奥方に部屋を見てもらう。

『あ!』
『どうした……』
『部屋が片付いてますね。出ていかれたのでしょうか。』
『うーん。言葉が通じぬから、何を考えていたのかもわからないしなあ』
『あら、これは……?』

 よもぎが日本欧州問わず万能薬と言われるほど、よもぎが取れる地域では薬草として知られる野草ではあったが、この世界、この地域では、苦い=毒のある草だと思われていた。が、彼女が摘んだのは若芽でアクが少ない。テーブルに残っていた水筒に入りきらなかったお茶を恐る恐る口にし、独特の香味に茶ではないかと結論づける。なぜこんなにたくさん茶葉があるのか? それはあの病人に飲ませるためでは? だって、彼女は女神の神託により現れ、言葉は通じなくても病人を見て治してくれた。まだ完治していないから、きっとこれを飲めば回復が早くなるのでは?
 そんな都合の良い解釈をされ、病人に飲ませ、回復力が増したことで、薬草茶と認められた。
 らしい。
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