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その後7
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ストコンを終え、くたびれて甘いものが食べくなり、繁華街のドーナツがウリのコーヒーショップに入った。口どけの悪いチョコのかかったドーナツをかじり、コーヒーをすする。
翠が焼いてくれたスパイスのきいた焼き菓子が食べたい。コーヒーに合う、ヨーロッパのお菓子。最近は翠も仕事が忙しくてなかなかお菓子を焼く余裕もない。それでも、昼は店のまかないで済ませたり、本社の社食に行ったりコンビニ弁当だったり、不規則な俺のために具沢山のスープを毎日用意しておいてくれている。翌日昼が、会社のカフェテラスで食えるとわかっているときは、翠の作ってくれた弁当を持っていく。
「ああ、くそ…」
思い出すと食べたくなる。気を紛らそうと外を見る。目の前は役場だ。緑の見える公園ってわけでもなく、癒されない。そもそも、この店は場所柄、仕事や用事、遊びに行くまでのちょっとした時間つぶしに利用する感じの客が多い。癒しやのんびりコーヒーを楽しみにくる客は少ない。
窓の外を一人の男が通り過ぎた。ざわっと、総毛立つ思いがした。姿勢の悪さがあの男を思い出させる、が、別人だった。ホッとした。
カップに口をつけた瞬間気がついた。もし、夜間窓口にこっそり書類を出されてしまったら?
ざわざわと胃のあたりがムカつき、背筋が冷えて行くのを感じた。
夕方からの会議に出た。頭の上を議題が通り過ぎる。会議が終わって、資料を鞄にしまっていると同僚に声を掛けられたが、生返事で内容も把握しないまま自宅へ急いだ。
「おかえりなさーい」
「…ただいま」
俺の不安をよそに、ご機嫌な翠が出迎えてくれた。腕に閉じ込めて、存在を確かめる。頬に額に髪にキスをし、柔らかな体を押しつぶす様にきつく抱きしめ、髪の匂いを嗅ぐ。花のような甘い……
「…甘い匂いがしない、シーフードく…」
「んな!」
しまった。臭いはない。腕から逃れようとする翠をホールドして目を見て謝る。
「ゴメン。いつもの甘い花の香りかと思ったら料理の匂いだったから、驚いたの。美味しそうな匂い。」
「シーフードミックスが安かったから、チャウダー作ったの」
「もう食える?」
「はい」
「明日、弁当に持っていける?」
「連日で食べるんですか?」
「うん」
風呂上がり、翠が身支度を済ませて寝室に来るのを待つ。部屋の明かりを落とし、ベッドに潜り込んできた翠を抱える。いつもここから二人の時間が始まる。明るいと話しにくい話題だったり、ただウトウトしながらとりとめのない話題だったり。
「翠、住所変更の手続きは終えたの?」
「引越し前の金曜日に行っておきました。」
「そっか、よかった」
「何か心配事?」
枕元の小物入れへ手を伸ばすのを止められた。
「なくていいの?」
「だめ、話の途中。」
翠がじっと俺の目を覗き込んで視線を外さない。きっと帰ってきた時の俺の様子から何かあったとバレている。翠を抱え直し、頭を胸に抱き寄せる。
「今日さ、役場の夜間窓口から出てくる男を見てさ、ふと思った。」
「男?」
「あいつじゃないよ。職員だったのかもしれないし、ただの通りすがりかもしれないけど。」
「それが?」
「こっそり夜間窓口に書類提出して、婚姻成立しちゃったらとか考えて、ぞっとした。」
「ありえない。私の本籍は実家だもの。」
「もし業者や人を使って調べてって、」
「そんな行動力あるくらいなら、とっくに私どうにかなってた。」
「……奴らの思考回路が理解できない。なんで今更そんなこと思いついちゃうんだ、って時に行動開始するから気味が悪いんだ。」
「…不受理申出」
「え?」
「結構前だけど、役場に届け出てる。」
「不受理、受理しない、申し出…? 何の?」
「主に戸籍が絡む手続きを、本人以外から書類を受理しないでって予め届け出ておく制度。」
「…ああ、何か聞いたことあるな。」
「私の本籍は実家にあるし、実家の市区町村までは知らないだろうしね。今更思いついて仮にそんな悪どい手を使おうとしても、無理。勝手にそういうことされないための届け出だよ。」
そこまで周到に予防線を張っているのか。だからこの余裕なのか。
「その届けを出す時、すでにこういうことが起きるかもって覚悟してた?」
「ううん、別件で10年以上も前に出したものなの。」
「…もしかして、翠ってそういう面倒ごとに巻き込まれ易い体質?」
「失礼な」
「でも、今回それが役に立ってるね。」
「うん。後、すごく不本意ながら、身内の力を借りた」
「身内? 何?」
「DV防止法、ストーカー規制法、権力に頼った。」
「ぶっ」
頼れるほどの権力を持った人ってこと? 俺一人じゃ頼りないのか。いや、守ってやろうとする人がいたからって、一般人がそれで守り切れるなら世の中にDVやストーカーってもの自体存在しないわけで。って言うか、翠ってどんな家系なの?
しょげる俺に、翠がしょんぼり聞いてきた。
「今日はもう、ゆっくり休む?」
「ゆっくりやろう。」
寝間着の裾から手を入れ、しっとり吸い付くような肌を撫でる。ずっしりと重く手のひらから溢れる果実をゆっくりと揉み込む。マシュマロのような先端をそっと撫でる。耳たぶに口づけ、頬を伝い唇にたどり着く。柔らかな唇の感触を楽しみ、とろりと中へ侵入する。膝を割り、そっと敏感なところを擦る。薄い布がすでにしっとりしてきているのを感じる。気がつけばマシュマロのような先端はコリコリになっている。指先で優しくしごき、舌を絡め吸い上げる。
「…ん、はぁ…・」
甘い声が漏れ出したのを確認し、服を剥ぐ。枕元からコンドームを取り出し装着する。とろとろに潤んだそこに擦り付け、蜜を絡め取る。これだけで気持ちいいのか、物足りないのか彼女の涙の浮かんだ目を覗き込めば、縋り付くような視線を絡められる。呼吸がもう上がってる。ゆっくり潜り込む。途端にざわざわと中がうねり絡みつくように吸い付いてくる。
「翠、気持ちいいよ。」
「ん…そんなゆっくりされたら…」
「しっかり俺の形確かめて、中の肉押し広げてくの感じてろ」
いつも以上にゆっくり時間をかけて埋めていく。
「…っ、…んっ竜一さんっ……はぁ」
「くっ……翠、中締めるな、それ反則。」
「あぁぁん…竜一さん…気持ちいい」
「ああ、凄え気持ち良い、から、翠っ」
腰を動かさず中の動きだけでグイグイと俺を締め上げるから、脳の血管ブチ切れそうになるくらい必死に耐える。
「ああっ…だめっ…!」
「だめじゃない、いいよ、翠。イキたいならイケよ。」
翠の太ももを開き、自分の腿の上に乗せるように腰を浮かせて引き寄せる。根元まで収まる。少し前に屈むとコツンと奥に当たる感触。彼女が脈打つように締め付け、全身に力を入れたかと思ったらフッと力が抜け、イッてしまった。彼女のイッた後の中の感触が俺の我慢の限界を振り切る。腰を揺らし薄い膜越しに放った。
全然ゆっくりじゃない、ゆっくりだったのは挿れる速度だけだった。この吸い付く感触がたまらなくて、このままもう一度したくて、ゴムを付け替えてまた潜り込んだ。
ふと気がつく。ひんやりした空気が火照った肌に気持ち良い。汗が垂れて行く感触が気持ち悪い、髪が口元にかかっていて払いたいけど億劫だ。と思っていると、柔らかなタオルで顔を拭われ、髪を後ろに撫で付け、首筋から耳の後ろあたりまで汗を拭いてくれるのがわかる。
ああ、イッた後、眠ちゃってたんだ。まだこのまま目を閉じていたい。背中が蒸れて暑い。
竜一さんが隣にそっと体を横たえる。私の頭をそっと持ち上げ、腕に乗せられる。髪、汗でべしょべしょなのに気持ち悪くないのかな。ゴロンと頭を転がされ、引き寄せられ抱き寄せるように体も横にされる。背中もタオルで拭いてくれた。
眠いし、ひんやりした空気が気持ちいいし、竜一さんの頭を撫でてくれる感触が気持ちいいからこのままでいたい。
頭を撫でていた手の動きが止まる。と思ったら、頬に手が添えられる。迫ってくる気配。額にキスをされ、触れるだけのキスを唇に落とされる。
「翠、愛してる。」
甘く低い声で囁かれた。ゾクリと背中が震えた。最中に囁いてくれる声はとろけそうな声、ここまで深く甘くない。どんな顔で言ってくれたのか見てみたいけど、眠くて目が開かない。まだこのとろんとした状態でいたい。
ふわりと温かいものに包まれた。顔はまだ火照ってるけど腕や肩は冷えて来た、ちょうどいいタイミングで布団をかけてくれた。嬉しくて竜一さんの胸におでこを押し付けるように擦り寄る。
「ん、寒い?」
肩まで布団を引き上げてくれる。どうして、何も言ってないのに、わかってくれるんだろう。嬉しくなってつい口元が緩む。
「あ、翠、起きてるでしょ。」
気がついてはいるけど、眠くてまだ目を開けらんない。
でも、頑張ってみたら半目にくらいまで開けられた。でもすぐ閉じてしまう。
「ん~、眠そうだね。もうちょっと寝てな。」
ゆっくり息を吐くと、また頭を撫でるように髪を撫でられた。
「また、後でね」
翠が焼いてくれたスパイスのきいた焼き菓子が食べたい。コーヒーに合う、ヨーロッパのお菓子。最近は翠も仕事が忙しくてなかなかお菓子を焼く余裕もない。それでも、昼は店のまかないで済ませたり、本社の社食に行ったりコンビニ弁当だったり、不規則な俺のために具沢山のスープを毎日用意しておいてくれている。翌日昼が、会社のカフェテラスで食えるとわかっているときは、翠の作ってくれた弁当を持っていく。
「ああ、くそ…」
思い出すと食べたくなる。気を紛らそうと外を見る。目の前は役場だ。緑の見える公園ってわけでもなく、癒されない。そもそも、この店は場所柄、仕事や用事、遊びに行くまでのちょっとした時間つぶしに利用する感じの客が多い。癒しやのんびりコーヒーを楽しみにくる客は少ない。
窓の外を一人の男が通り過ぎた。ざわっと、総毛立つ思いがした。姿勢の悪さがあの男を思い出させる、が、別人だった。ホッとした。
カップに口をつけた瞬間気がついた。もし、夜間窓口にこっそり書類を出されてしまったら?
ざわざわと胃のあたりがムカつき、背筋が冷えて行くのを感じた。
夕方からの会議に出た。頭の上を議題が通り過ぎる。会議が終わって、資料を鞄にしまっていると同僚に声を掛けられたが、生返事で内容も把握しないまま自宅へ急いだ。
「おかえりなさーい」
「…ただいま」
俺の不安をよそに、ご機嫌な翠が出迎えてくれた。腕に閉じ込めて、存在を確かめる。頬に額に髪にキスをし、柔らかな体を押しつぶす様にきつく抱きしめ、髪の匂いを嗅ぐ。花のような甘い……
「…甘い匂いがしない、シーフードく…」
「んな!」
しまった。臭いはない。腕から逃れようとする翠をホールドして目を見て謝る。
「ゴメン。いつもの甘い花の香りかと思ったら料理の匂いだったから、驚いたの。美味しそうな匂い。」
「シーフードミックスが安かったから、チャウダー作ったの」
「もう食える?」
「はい」
「明日、弁当に持っていける?」
「連日で食べるんですか?」
「うん」
風呂上がり、翠が身支度を済ませて寝室に来るのを待つ。部屋の明かりを落とし、ベッドに潜り込んできた翠を抱える。いつもここから二人の時間が始まる。明るいと話しにくい話題だったり、ただウトウトしながらとりとめのない話題だったり。
「翠、住所変更の手続きは終えたの?」
「引越し前の金曜日に行っておきました。」
「そっか、よかった」
「何か心配事?」
枕元の小物入れへ手を伸ばすのを止められた。
「なくていいの?」
「だめ、話の途中。」
翠がじっと俺の目を覗き込んで視線を外さない。きっと帰ってきた時の俺の様子から何かあったとバレている。翠を抱え直し、頭を胸に抱き寄せる。
「今日さ、役場の夜間窓口から出てくる男を見てさ、ふと思った。」
「男?」
「あいつじゃないよ。職員だったのかもしれないし、ただの通りすがりかもしれないけど。」
「それが?」
「こっそり夜間窓口に書類提出して、婚姻成立しちゃったらとか考えて、ぞっとした。」
「ありえない。私の本籍は実家だもの。」
「もし業者や人を使って調べてって、」
「そんな行動力あるくらいなら、とっくに私どうにかなってた。」
「……奴らの思考回路が理解できない。なんで今更そんなこと思いついちゃうんだ、って時に行動開始するから気味が悪いんだ。」
「…不受理申出」
「え?」
「結構前だけど、役場に届け出てる。」
「不受理、受理しない、申し出…? 何の?」
「主に戸籍が絡む手続きを、本人以外から書類を受理しないでって予め届け出ておく制度。」
「…ああ、何か聞いたことあるな。」
「私の本籍は実家にあるし、実家の市区町村までは知らないだろうしね。今更思いついて仮にそんな悪どい手を使おうとしても、無理。勝手にそういうことされないための届け出だよ。」
そこまで周到に予防線を張っているのか。だからこの余裕なのか。
「その届けを出す時、すでにこういうことが起きるかもって覚悟してた?」
「ううん、別件で10年以上も前に出したものなの。」
「…もしかして、翠ってそういう面倒ごとに巻き込まれ易い体質?」
「失礼な」
「でも、今回それが役に立ってるね。」
「うん。後、すごく不本意ながら、身内の力を借りた」
「身内? 何?」
「DV防止法、ストーカー規制法、権力に頼った。」
「ぶっ」
頼れるほどの権力を持った人ってこと? 俺一人じゃ頼りないのか。いや、守ってやろうとする人がいたからって、一般人がそれで守り切れるなら世の中にDVやストーカーってもの自体存在しないわけで。って言うか、翠ってどんな家系なの?
しょげる俺に、翠がしょんぼり聞いてきた。
「今日はもう、ゆっくり休む?」
「ゆっくりやろう。」
寝間着の裾から手を入れ、しっとり吸い付くような肌を撫でる。ずっしりと重く手のひらから溢れる果実をゆっくりと揉み込む。マシュマロのような先端をそっと撫でる。耳たぶに口づけ、頬を伝い唇にたどり着く。柔らかな唇の感触を楽しみ、とろりと中へ侵入する。膝を割り、そっと敏感なところを擦る。薄い布がすでにしっとりしてきているのを感じる。気がつけばマシュマロのような先端はコリコリになっている。指先で優しくしごき、舌を絡め吸い上げる。
「…ん、はぁ…・」
甘い声が漏れ出したのを確認し、服を剥ぐ。枕元からコンドームを取り出し装着する。とろとろに潤んだそこに擦り付け、蜜を絡め取る。これだけで気持ちいいのか、物足りないのか彼女の涙の浮かんだ目を覗き込めば、縋り付くような視線を絡められる。呼吸がもう上がってる。ゆっくり潜り込む。途端にざわざわと中がうねり絡みつくように吸い付いてくる。
「翠、気持ちいいよ。」
「ん…そんなゆっくりされたら…」
「しっかり俺の形確かめて、中の肉押し広げてくの感じてろ」
いつも以上にゆっくり時間をかけて埋めていく。
「…っ、…んっ竜一さんっ……はぁ」
「くっ……翠、中締めるな、それ反則。」
「あぁぁん…竜一さん…気持ちいい」
「ああ、凄え気持ち良い、から、翠っ」
腰を動かさず中の動きだけでグイグイと俺を締め上げるから、脳の血管ブチ切れそうになるくらい必死に耐える。
「ああっ…だめっ…!」
「だめじゃない、いいよ、翠。イキたいならイケよ。」
翠の太ももを開き、自分の腿の上に乗せるように腰を浮かせて引き寄せる。根元まで収まる。少し前に屈むとコツンと奥に当たる感触。彼女が脈打つように締め付け、全身に力を入れたかと思ったらフッと力が抜け、イッてしまった。彼女のイッた後の中の感触が俺の我慢の限界を振り切る。腰を揺らし薄い膜越しに放った。
全然ゆっくりじゃない、ゆっくりだったのは挿れる速度だけだった。この吸い付く感触がたまらなくて、このままもう一度したくて、ゴムを付け替えてまた潜り込んだ。
ふと気がつく。ひんやりした空気が火照った肌に気持ち良い。汗が垂れて行く感触が気持ち悪い、髪が口元にかかっていて払いたいけど億劫だ。と思っていると、柔らかなタオルで顔を拭われ、髪を後ろに撫で付け、首筋から耳の後ろあたりまで汗を拭いてくれるのがわかる。
ああ、イッた後、眠ちゃってたんだ。まだこのまま目を閉じていたい。背中が蒸れて暑い。
竜一さんが隣にそっと体を横たえる。私の頭をそっと持ち上げ、腕に乗せられる。髪、汗でべしょべしょなのに気持ち悪くないのかな。ゴロンと頭を転がされ、引き寄せられ抱き寄せるように体も横にされる。背中もタオルで拭いてくれた。
眠いし、ひんやりした空気が気持ちいいし、竜一さんの頭を撫でてくれる感触が気持ちいいからこのままでいたい。
頭を撫でていた手の動きが止まる。と思ったら、頬に手が添えられる。迫ってくる気配。額にキスをされ、触れるだけのキスを唇に落とされる。
「翠、愛してる。」
甘く低い声で囁かれた。ゾクリと背中が震えた。最中に囁いてくれる声はとろけそうな声、ここまで深く甘くない。どんな顔で言ってくれたのか見てみたいけど、眠くて目が開かない。まだこのとろんとした状態でいたい。
ふわりと温かいものに包まれた。顔はまだ火照ってるけど腕や肩は冷えて来た、ちょうどいいタイミングで布団をかけてくれた。嬉しくて竜一さんの胸におでこを押し付けるように擦り寄る。
「ん、寒い?」
肩まで布団を引き上げてくれる。どうして、何も言ってないのに、わかってくれるんだろう。嬉しくなってつい口元が緩む。
「あ、翠、起きてるでしょ。」
気がついてはいるけど、眠くてまだ目を開けらんない。
でも、頑張ってみたら半目にくらいまで開けられた。でもすぐ閉じてしまう。
「ん~、眠そうだね。もうちょっと寝てな。」
ゆっくり息を吐くと、また頭を撫でるように髪を撫でられた。
「また、後でね」
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