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その後6
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翠を腕の中に閉じ込め、頭の上に顎を置く。翠はリラックスして身をゆだねる。いつもの態勢に戻りふと息をつく。
俺は、何があれば不安は消えるのか? 籍を入れる? こんなセックス1回で一喜一憂してるようじゃ、ただの紙切れ一枚の問題にしかなり得ない。服を脱ぐのももどかしく慌ただしかったり、一晩中焦らし焦らされ朝までたっぷり時間をかけてどろどろになったり、たまにはこんな時もあるよねって言える余裕が欲しい。
翠を抱きしめたままごろりとベッドに横たわる。翠が横に並ぶよう体をずらし、俺の顔を覗き込む。重量感ある柔らかなものが、俺の胸の上で潰れる。
腰を引き寄せ、俺の上に乗せる。彼女の体重がかかり、確かな重みに彼女を抱いてると実感する。
さらりと髪が流れ落ち、首筋に彼女の息がかかりくすぐったい。腰に腕を回し固定し、もう片手で彼女の髪を梳き、背を撫でる。
彼女もおとなしく俺に体を預け、ゆったりとした呼吸にリラックスしてくれてるのがわかる。
翠のほんのり甘い髪の香りを嗅ぎ、俺もゆっくり呼吸する。
「竜一さん、私はここにいる」
「ん?」
「体も心もここにある」
「うん。ずっとここにいろよ」
「うん」
ぎゅっと抱きしめる腕に力が入る。翠が少し苦しそうに身動ぐ。
翠が胸におでこを押し付けるように擦り寄る。そっと頭を撫でる。
ストーカーになるやつは、自分がストーキングをしている認識がない。「え? 好きな人が気になるのは当たり前、近くに行って何が悪いの?」というその行ってみた頻度が常軌を逸している。当たり前、普通の範囲と思ってる。
それか、こんなに近くにいるのに、こんなに何度も言ってるのに、どうして振り向いてくれないの! としつこくしている認識があるタイプか。
ヤツの場合は後者だろう、だからこちらが反応した時に、挙動不審になった、逃げ出した。まだこっちの方がマシだろう。前者なら言葉が通じないし、いや、どっちも同じか。反応すれば喜ばせるだけなので物理的に近寄れないようにするしかない。ストーカー規制法の保護を申し出るか。
「翠、仕事はいつまで?」
「年度末で退社する予定。」
「結構先だな。」
「年末で一プロジェクト終わる。年明けて後任決まるまで1ヶ月、引き継ぎに1ヶ月って考えればそんなに先じゃないと思うけど?」
「そうか。職場からここに帰ってくるときは気をつけて。」
翠が神妙な表情でうなずく。
彼女がヤツと知り合った会社を辞めて数年、ヤツと出くわしたことがなかったように、ヤツが彼女を追い掛けつきまとわない限り、この人の多い東京でバッタリ出くわす可能性は限りなく低いだろう。しかも、生活圏が被らなくなる。これでもし、つけられたりこの近所まで奴がやってくるなら、法的手段に出る。あの駅でのやり取りで警官もいたし、ストーカー規制法の保護要請も通りやすくなるだろう。
無理矢理自分を納得させようと考え込んでいるうちに、翠は俺の上でウトウトと船を漕いでいる。
彼女と知り合ってすでに5年。今まで見かける程度の距離で見知った彼女のこと、勝手に理想化して懸想してたわけじゃない。2度目に抱いたあの晩、高層ビルのダイニングレストランでホテルで彼女の過去の話を聞いて、不思議と違和感がなかった。彼女が怒った出来事を聞けば俺もイライラしたし、嬉しかった話を聞けば俺も嬉しかった。彼女の話は共感、シンクロってレベルで受け止められた。
付き合い始めてすぐに行った美術展で、興味を引くもの歩を進めるペース、あまりの息の合いようにくらくらした。あまりに当たり前に俺の生活に溶け込んだ彼女。でも彼女とこういう仲になってまだ数ヶ月。まだ知らないことが有ったって当たり前、と言えば当たり前。
「竜一さん」
眠っていたと思った翠が話しかける。
「ん?」
「もし、子供が欲しいと思うなら、私なんか捨てて若い子捕まえてください。」
「! な、なんでだよ。突然何言う…」
ざわざわと急速に大きくなる黒い不安の塊に押しつぶされそうになる。ごろりと乱暴に反転し彼女をベッドに押し付ける。プイと横を向かれた。ポロリと涙が溢れ泣いていると知る。
彼女が結婚をしないでいたのはそういった理由があった? 飲み忘れちゃえばいいのに、そう簡単に俺が言っちゃいけない問題? ピルを飲んでいるのは婦人科系の症状緩和のためだった、今は? 自分で選んで勝ち取って来た人生を負けと言われたくない、そう言った彼女の言葉を思い出した。
また、みぞおちのあたりがムカムカし、背筋が冷えていく。だから、まだ、彼女のことで知らないことが有ってもおかしくはない。
でも彼女の根幹に触れる、そんな気がした。
「翠、子供が欲しいから翠を好きになったわけじゃない。」
「…今の感情じゃなくて、10年、20年もっと先を想像して。体力も衰え、体の弱くなった老齢になった時、子や孫がいなくても、本当にいいと思うの?」
「……その時その隣に、翠がいてくれるなら。」
俺の回答は間違っているのか? でも本当にそう思う。仮に俺と彼女、なんの問題もなく望んでて励んだとしても、必ずしも子を授かるとは限らない。望んでも叶わない人生は内容こそ違えど誰にでもどこにでもあり得る。今から後悔したって意味がない、だから人生の選択肢を迷い考え抜き選ぶ。
それきり彼女は鼻をグズグズすすり、ポロポロ涙をこぼし泣き続けた。
「ずっと、ここ、いてくれるんだろ?」
「……いいの?」
「いいに決まってる。ピル飲み忘れちゃえばいいなんて簡単に言って、ごめん。」
「ん。私もちゃんと理由を言ってない。ごめんなさい。」
「俺、子供欲しくて翠とセックスしたことない。」
「え…」
「結果としてできてもいいとは思ったけど、始める前とか最中にそんなこと考えてないよ。」
「私、ピル飲むのやめれば多分できる。機能的には問題ない。」
「え?」
「10代20代より、中絶手術を受ける件数は4、50代の方が高いって知ってます?」
「いや…そうなの? …若ければ産んじゃうのか…?」
「多分、そうなんでしょうね。4、50代だとまさかできると思わなかったって、油断。若い子より経済的余裕はあるのになぜ産まないの? 世間体、体力の問題。経験値があるが故の楽観できない諸問題。」
「…翠…タイミングとチャンスはイコールじゃないよ。」
「うん。でも竜一さん、年老いた時、周りの人に子や孫の話をされて寂しいと思ったりしない?」
「…正直、思うことはあるかもしれない。絶対ないとは言い切れない。でも、後悔はしない。断言できる。」
「どうして?」
「それが俺の選んだ人生だから。」
「!」
ハッと彼女が正面から俺の顔を見た。あっという間に目に涙が浮かびボロボロこぼれる。手の甲を鼻と口に押し付け、グズグズと鼻をすすり嗚咽を始める。枕元のティッシュボックスから数枚抜き取り、渡す。彼女が鼻を抑え、グズグズすすりながら目を瞬かせ、涙を払う。
「翠、俺だってもういい歳なんだぜ? もし欲しいと思ってたんなら、もっと早く真剣にこの話してる。強引に手篭めにして、ピル飲ませないようにしてる。」
「手篭め……今日日聞かない言い回しね」
翠が力なく笑った。
その晩、朝まで彼女と話し込んだ。裸で肌を触れ合わせてるのにキスより先をしなかったのは初めてだ。そんな気すら起きないほど真面目に話し込んだ。将来の事、体の事子供の事、セックスに直結する話をしてるのに全く忘れていた。
「周りのジジイババアに結婚しないのか子供はどうするって、五月蝿えって思ったの一度や二度じゃない。」
翠がきょとんとした表情を浮かべる。
「男だって言われるんだぜ?」
「うん。そうじゃなくて、竜一さんがそんな言葉遣いするの、初めて聞いた。」
「ああ、ごめん。怖かった?」
「いえ、大丈夫です。」
「さすがに悪態吐かずにはいられない煩わしさなんだよ。しかも男の場合は、女なら諦められる年齢になっても、続くんだぜ。」
「確かに。その頃には仕事でそれなりの位置に着くだろうし、そしたらここぞとばかりにぶり返されそうですね」
話すほど、彼女の考え方思考回路の共通点、似通り方に感動した。あの日、美術展でドキドキした事を思い出しゾクゾクした。明け方過ぎ話も途切れてうとうとし出した頃、スマホのアラームが鳴り、翠がベッドを抜け出したのは覚えている。
昼過ぎ、腹が減って目が覚め、殆どまだ寝てる翠を抱き、逆に眠らせてしまう。いよいよ腹が減って、30分程でふと目を覚ました彼女を急き立て、近所のカフェへ飯を食いに出た。
「こういうお寝坊な日もいいですね」
俺が言えたらいいのにと思っていた言葉を、翠がクスリと笑って言った。
俺は、何があれば不安は消えるのか? 籍を入れる? こんなセックス1回で一喜一憂してるようじゃ、ただの紙切れ一枚の問題にしかなり得ない。服を脱ぐのももどかしく慌ただしかったり、一晩中焦らし焦らされ朝までたっぷり時間をかけてどろどろになったり、たまにはこんな時もあるよねって言える余裕が欲しい。
翠を抱きしめたままごろりとベッドに横たわる。翠が横に並ぶよう体をずらし、俺の顔を覗き込む。重量感ある柔らかなものが、俺の胸の上で潰れる。
腰を引き寄せ、俺の上に乗せる。彼女の体重がかかり、確かな重みに彼女を抱いてると実感する。
さらりと髪が流れ落ち、首筋に彼女の息がかかりくすぐったい。腰に腕を回し固定し、もう片手で彼女の髪を梳き、背を撫でる。
彼女もおとなしく俺に体を預け、ゆったりとした呼吸にリラックスしてくれてるのがわかる。
翠のほんのり甘い髪の香りを嗅ぎ、俺もゆっくり呼吸する。
「竜一さん、私はここにいる」
「ん?」
「体も心もここにある」
「うん。ずっとここにいろよ」
「うん」
ぎゅっと抱きしめる腕に力が入る。翠が少し苦しそうに身動ぐ。
翠が胸におでこを押し付けるように擦り寄る。そっと頭を撫でる。
ストーカーになるやつは、自分がストーキングをしている認識がない。「え? 好きな人が気になるのは当たり前、近くに行って何が悪いの?」というその行ってみた頻度が常軌を逸している。当たり前、普通の範囲と思ってる。
それか、こんなに近くにいるのに、こんなに何度も言ってるのに、どうして振り向いてくれないの! としつこくしている認識があるタイプか。
ヤツの場合は後者だろう、だからこちらが反応した時に、挙動不審になった、逃げ出した。まだこっちの方がマシだろう。前者なら言葉が通じないし、いや、どっちも同じか。反応すれば喜ばせるだけなので物理的に近寄れないようにするしかない。ストーカー規制法の保護を申し出るか。
「翠、仕事はいつまで?」
「年度末で退社する予定。」
「結構先だな。」
「年末で一プロジェクト終わる。年明けて後任決まるまで1ヶ月、引き継ぎに1ヶ月って考えればそんなに先じゃないと思うけど?」
「そうか。職場からここに帰ってくるときは気をつけて。」
翠が神妙な表情でうなずく。
彼女がヤツと知り合った会社を辞めて数年、ヤツと出くわしたことがなかったように、ヤツが彼女を追い掛けつきまとわない限り、この人の多い東京でバッタリ出くわす可能性は限りなく低いだろう。しかも、生活圏が被らなくなる。これでもし、つけられたりこの近所まで奴がやってくるなら、法的手段に出る。あの駅でのやり取りで警官もいたし、ストーカー規制法の保護要請も通りやすくなるだろう。
無理矢理自分を納得させようと考え込んでいるうちに、翠は俺の上でウトウトと船を漕いでいる。
彼女と知り合ってすでに5年。今まで見かける程度の距離で見知った彼女のこと、勝手に理想化して懸想してたわけじゃない。2度目に抱いたあの晩、高層ビルのダイニングレストランでホテルで彼女の過去の話を聞いて、不思議と違和感がなかった。彼女が怒った出来事を聞けば俺もイライラしたし、嬉しかった話を聞けば俺も嬉しかった。彼女の話は共感、シンクロってレベルで受け止められた。
付き合い始めてすぐに行った美術展で、興味を引くもの歩を進めるペース、あまりの息の合いようにくらくらした。あまりに当たり前に俺の生活に溶け込んだ彼女。でも彼女とこういう仲になってまだ数ヶ月。まだ知らないことが有ったって当たり前、と言えば当たり前。
「竜一さん」
眠っていたと思った翠が話しかける。
「ん?」
「もし、子供が欲しいと思うなら、私なんか捨てて若い子捕まえてください。」
「! な、なんでだよ。突然何言う…」
ざわざわと急速に大きくなる黒い不安の塊に押しつぶされそうになる。ごろりと乱暴に反転し彼女をベッドに押し付ける。プイと横を向かれた。ポロリと涙が溢れ泣いていると知る。
彼女が結婚をしないでいたのはそういった理由があった? 飲み忘れちゃえばいいのに、そう簡単に俺が言っちゃいけない問題? ピルを飲んでいるのは婦人科系の症状緩和のためだった、今は? 自分で選んで勝ち取って来た人生を負けと言われたくない、そう言った彼女の言葉を思い出した。
また、みぞおちのあたりがムカムカし、背筋が冷えていく。だから、まだ、彼女のことで知らないことが有ってもおかしくはない。
でも彼女の根幹に触れる、そんな気がした。
「翠、子供が欲しいから翠を好きになったわけじゃない。」
「…今の感情じゃなくて、10年、20年もっと先を想像して。体力も衰え、体の弱くなった老齢になった時、子や孫がいなくても、本当にいいと思うの?」
「……その時その隣に、翠がいてくれるなら。」
俺の回答は間違っているのか? でも本当にそう思う。仮に俺と彼女、なんの問題もなく望んでて励んだとしても、必ずしも子を授かるとは限らない。望んでも叶わない人生は内容こそ違えど誰にでもどこにでもあり得る。今から後悔したって意味がない、だから人生の選択肢を迷い考え抜き選ぶ。
それきり彼女は鼻をグズグズすすり、ポロポロ涙をこぼし泣き続けた。
「ずっと、ここ、いてくれるんだろ?」
「……いいの?」
「いいに決まってる。ピル飲み忘れちゃえばいいなんて簡単に言って、ごめん。」
「ん。私もちゃんと理由を言ってない。ごめんなさい。」
「俺、子供欲しくて翠とセックスしたことない。」
「え…」
「結果としてできてもいいとは思ったけど、始める前とか最中にそんなこと考えてないよ。」
「私、ピル飲むのやめれば多分できる。機能的には問題ない。」
「え?」
「10代20代より、中絶手術を受ける件数は4、50代の方が高いって知ってます?」
「いや…そうなの? …若ければ産んじゃうのか…?」
「多分、そうなんでしょうね。4、50代だとまさかできると思わなかったって、油断。若い子より経済的余裕はあるのになぜ産まないの? 世間体、体力の問題。経験値があるが故の楽観できない諸問題。」
「…翠…タイミングとチャンスはイコールじゃないよ。」
「うん。でも竜一さん、年老いた時、周りの人に子や孫の話をされて寂しいと思ったりしない?」
「…正直、思うことはあるかもしれない。絶対ないとは言い切れない。でも、後悔はしない。断言できる。」
「どうして?」
「それが俺の選んだ人生だから。」
「!」
ハッと彼女が正面から俺の顔を見た。あっという間に目に涙が浮かびボロボロこぼれる。手の甲を鼻と口に押し付け、グズグズと鼻をすすり嗚咽を始める。枕元のティッシュボックスから数枚抜き取り、渡す。彼女が鼻を抑え、グズグズすすりながら目を瞬かせ、涙を払う。
「翠、俺だってもういい歳なんだぜ? もし欲しいと思ってたんなら、もっと早く真剣にこの話してる。強引に手篭めにして、ピル飲ませないようにしてる。」
「手篭め……今日日聞かない言い回しね」
翠が力なく笑った。
その晩、朝まで彼女と話し込んだ。裸で肌を触れ合わせてるのにキスより先をしなかったのは初めてだ。そんな気すら起きないほど真面目に話し込んだ。将来の事、体の事子供の事、セックスに直結する話をしてるのに全く忘れていた。
「周りのジジイババアに結婚しないのか子供はどうするって、五月蝿えって思ったの一度や二度じゃない。」
翠がきょとんとした表情を浮かべる。
「男だって言われるんだぜ?」
「うん。そうじゃなくて、竜一さんがそんな言葉遣いするの、初めて聞いた。」
「ああ、ごめん。怖かった?」
「いえ、大丈夫です。」
「さすがに悪態吐かずにはいられない煩わしさなんだよ。しかも男の場合は、女なら諦められる年齢になっても、続くんだぜ。」
「確かに。その頃には仕事でそれなりの位置に着くだろうし、そしたらここぞとばかりにぶり返されそうですね」
話すほど、彼女の考え方思考回路の共通点、似通り方に感動した。あの日、美術展でドキドキした事を思い出しゾクゾクした。明け方過ぎ話も途切れてうとうとし出した頃、スマホのアラームが鳴り、翠がベッドを抜け出したのは覚えている。
昼過ぎ、腹が減って目が覚め、殆どまだ寝てる翠を抱き、逆に眠らせてしまう。いよいよ腹が減って、30分程でふと目を覚ました彼女を急き立て、近所のカフェへ飯を食いに出た。
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