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2週目 影の亡霊と『死』を宣告する殺人者
12 ジョンの幸福論
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ガルトは異変に気づいた。
「動けない?」
ジョンは何がガルトに起きているのか分かった。それはガルトの後方でローズが念力を放っていたからだ。
「よくやった」
クラーカがそう言うと、クラーカに従うカラスがガルトを襲い彼の両目を食い潰した。だが、ガルトは悲鳴や弱音を吐くようなことはしなかった。いや、それどころかカラスに潰された両目が徐々に再生を始めた。
「無駄だ。傷をつけようと直ぐにこうして再生する。そもそも我々に死は存在しない」
「死なないって!?」とクラーカは驚く。
「さて、不死相手にどう倒す?」
そこへジョンは一歩前へ出る。
「ん?」
「ガルト、君が不死身だからと言って強いわけじゃない。君が作り物で人でないのなら僕の能力は効く筈だ」
ジョンが手を突き出した瞬間、ガルトの体全体にヒビが入った。
「僕の力は直すことも出来るし、破壊することも出来る」
ガルトの体は崩壊を始める。が、それは途中で止まった。
「なっ!?」
「知らぬとでも? お前達賢者の能力ぐらい全員把握しているわ。クラーカ、貴様の闇もな」
「……」
「私を破壊しようとも、再生するだけ。何度も言わせるな。私は不死であり死は存在しないと。貴様が根源にまで破壊出来ない限り再生は続く。だが、スルトの炎の剣無しではお前の力は届くまい。あぁ、それも分かっていたことだ」
ガルトはジョンの破壊より凌ぐ速度で再生を果たす。
「さて、まずは誰からいこうか。そうだな、まず私の動きを止めた女からいくか」
ガルトはローズの方を向いた。
「私の念力が効かない?」
「私の、か。それは元々この世界の力。その借り物の力では私を止めれるのは最初の僅かだけ。観念するといい」
ガルトはそう言ってローズに飛び掛かった。ローズは悲鳴をあげる。ガルトはローズを倒し地面に抑えつけると、口を開いた。
「何をするつもり!?」
「お前のエネルギーを奪う」
そう言って首元をかぶりつくと、吸血鬼のようにローズのエネルギーをどんどん吸っていき、次第にローズの体はどんどんと痩せ細っていた。
力を失ったローズはミイラのようになり、そこから立ち上がる力も湧かなくなっていた。
「私に吸われたエネルギーは戻ってはこない。いいんだぞ、ログアウトするならしても。どうせこの世界のお前の体はこれ一つ。どうにも出来んさ。さて、お次は誰といこうか。やはり、一瞬とはいえ私の目を潰した魔女からか」
クラーカは咄嗟に構える。
「ふん、構えたところで何も出来んよ。大人しく私に全てを吸われるんだな」
「嫌だわ。だって気持ち悪いじゃない。好みでもない、ましてやオッサンに吸われるなんて。博士もなんでこんな奴を『円卓』なんかにしたのか。どうせなら神話通りの『円卓』を目指せばいいというのに」
「ナメた口を」
「人間でない機械がそれぐらいで怒るんだ。まるで、人間みたいよ」
「……安い挑発だが、まぁそれしかお前には出来まい。直ぐに終わらせよう」
(このままでは全滅だ。恐らくそれで炎の賢者も雷の賢者も敵わなかったんだ)
「っ!?」
「クラーカ、どうした?」
「う、動かない」
「まさか!」
「相手から奪った力は私の力として使用出来る。私のもう一つの力だ」
「クラーカ! っ!?」
ジョンも身動きがとれないこと気づいた。
「お前はこの女の次だ」
ガルトはそう言うと、クラーカの首元をかぶりつき、エネルギーを吸い上げていく。
「や、やめろ……」
クラーカはどんどんエネルギーが吸われるにつれ、ローズと同じようにしわしわになってしまった。
クラーカはその場に倒れると、ガルトは口元の唾液を拭いた。
「こんなこと間違ってる……」
「まだ言うか。何も間違ってはいない。もっと言えば博士も間違ってはいなかった」
「君は博士のやろうとした理想の現実が正しいと言うけれど、死生観は人それぞれの価値観があって、それを決めるのは他人ではないんだ。博士も君達もそれに寄り添うべきだった」
「何を言って」
「だから、お前達は勝手に他人の限界を決めるなって言ってるんだ!」
「ふん、人間は脆い生き物じゃないか」
「あぁ、弱いよ! だから助け合わなきゃいけないし、一人では生きていけない」
「弱いなら逃げればいい。この世界に」
「逃げてばかりじゃ駄目なんだ。逃げられないって分かってるから、僕達は現実を見なきゃいけないんだ。仮想世界は僕達人間にとって夢なんかじゃない。それは見間違いだった。僕は人間が自分の欲望のままに満たす『食料庫の街』や『快楽の園』を見てきた。人間が擬人と性関係を持つ? そりゃ相手は不満は言わずむしろ自分の欲しい答えを与えてくれるだろう。そんなものに満足し、寂しさを紛らわす。なんて残念な人間だと思ったよ。この世界にいたら本当に腐ってしまう。それは人間が見るべき夢なんかじゃないんだ。人間が本当の夢を見なくなったらそれは死んでいるのと同じなんだ! そして、僕が見てきたのは欲望に飢えて彷徨うゾンビだ。そんなのは間違っている。だから、僕は決めた。僕はこの仮想世界を、否定する!」
「何でもあるこの世界を? 現実世界の苦痛に比べればずっと幸せだというのにか? いいか、かつて現実世界で夢を見ていた人々の時代は終わったんだ。それは単なる過去の話しだ。だから、全てが手に入る世界を受け入れろ」
「何でもあるが幸せじゃない。僕はね、人は再び夢を取り戻すべきだと思う。この世界でなく、現実世界で」
「……そう、それが君の幸福論だというなら結構。そういう幸福論もあるだろう。だが、多くの人はそうではない。偽物の世界であれ今より幸せに思う人間は沢山いる。幸福を感じるなら偽物だろうが本物だろうが関係ない。本物にだけ価値があると思うな。 ……恐らく、君に共感する人は多くはいるまい。君が何を見て、何を感じ、体験したかは所詮君だけの物語に過ぎない。他人には関係ない。例え君がどれだけ自分の物語を執筆し本にしようと、それは共感されない主人公の物語で、直ぐに飽きられるだろう。誰もが共感できる主人公を求め、その物語を知りたがっている。君のような語りは詭弁でお節介にしか過ぎない。君が我々を否定しようと、私と多くが君を否定するだろう」
「……」
「君は多勢を相手に敵に回し、それでも我が道を行くなら、それは決して楽な道ではない。険しく、その先は崖かもしれない。それでも君がその道を進むというなら、それは酷な人生だ。それならいっそ私が君にトドメを刺そう。楽になれ」
「そんなものは」
「?」
「博士を倒す前からとっくに覚悟は決めていたさ! 博士のユートピアを破壊、邪魔したのは間違いなくこの僕だ! さぁ『ツリー』よ、僕は君を否定したぞ。聞いた筈だ。答えろ!」
「まさか、それが狙いか!」
(ガルトは身動きは封じても声までは封じなかった。今の僕じゃガルトには勝てない。勝てる望みがあるとしたらそれは……『ツリー』だ。これは賭けだ)
「答えろ『ツリー』」
(答えてくれ!!)
〈答えましょう、賢者ジョン〉
(よし!)
〈あなたはこの世界で何も欲しないというのですか?〉
「僕は何も欲しくない。僕はむしろ誰かに与えたい」
〈家族? 友人?〉
「そうだ。僕は何でも与えてもらいたいわけじゃない。むしろ、誰かの為になりたい」
〈それが愛?〉
「そうだ。人は愛がある。愛なくしては本当の幸福には辿り着けない」
〈愛……人間には愛が必要なのですね〉
「必要だ。とても重要で手放してはならないものだ」
すると、ジョンの体が白い光に包まれいく。それを見たガルトは驚いた。
「『ツリー』よ、何故その男を救う? 博士を殺した男だぞ。生みの親を殺した男に手を差し伸べるというのか」
〈愛です〉
「我々擬人には愛を与えないのですか? 人でないからか? 答えよ『ツリー』!!」
ジョンは光に包まれ、徐々にガルトの声が遠ざかっていく。
〈ジョンよ、私に出来ることはここまでです。あなたのこれから先の運命、どうなるか見届けさせていただきます〉
◇◆◇◆◇
その頃、快楽の園に突然フリルのついた赤いワンピースに赤色の瞳を持つ少女が現れていた(見た目は10代であるがそれは果実による影響)
それを知った快楽の園を管轄するオースティンは地上に降り、そこで少女の相手をするのだったが…… 。
「この……私が……」
オースティンの瞳は赤いハートマークになっていた。
「まさか、私の愛に敵うとでも思ったのかしら。だとしたら心外ね。こんな失楽園の悲劇みたいな場所のオーナーが私の愛に勝る筈がないでしょ?」
「は、はい……仰る通りです。あなた様が一番です」
オースティンはすっかり少女の言いなりになり下がっていた。
「やったー! 不死身の玩具ゲットよ。これは超レアものね」
その後ろで「良かったわね」と同じ歳ぐらいのブルー色の瞳と青いフリルのワンピースを着た少女がそう言った(不老効果の果実による影響)
二人とも同じ第三世代であった。その建物の外には同じ世代能力者の二人が待機している。二人は目が腐るとかの理由で入ること事態を拒んで外にいた。
赤い瞳の少女は愛の賢者、青の瞳の少女は霊の賢者。そして、第三世代は全員くせ者揃いであった。
二人の不敵な笑みがそれを物語った。
「動けない?」
ジョンは何がガルトに起きているのか分かった。それはガルトの後方でローズが念力を放っていたからだ。
「よくやった」
クラーカがそう言うと、クラーカに従うカラスがガルトを襲い彼の両目を食い潰した。だが、ガルトは悲鳴や弱音を吐くようなことはしなかった。いや、それどころかカラスに潰された両目が徐々に再生を始めた。
「無駄だ。傷をつけようと直ぐにこうして再生する。そもそも我々に死は存在しない」
「死なないって!?」とクラーカは驚く。
「さて、不死相手にどう倒す?」
そこへジョンは一歩前へ出る。
「ん?」
「ガルト、君が不死身だからと言って強いわけじゃない。君が作り物で人でないのなら僕の能力は効く筈だ」
ジョンが手を突き出した瞬間、ガルトの体全体にヒビが入った。
「僕の力は直すことも出来るし、破壊することも出来る」
ガルトの体は崩壊を始める。が、それは途中で止まった。
「なっ!?」
「知らぬとでも? お前達賢者の能力ぐらい全員把握しているわ。クラーカ、貴様の闇もな」
「……」
「私を破壊しようとも、再生するだけ。何度も言わせるな。私は不死であり死は存在しないと。貴様が根源にまで破壊出来ない限り再生は続く。だが、スルトの炎の剣無しではお前の力は届くまい。あぁ、それも分かっていたことだ」
ガルトはジョンの破壊より凌ぐ速度で再生を果たす。
「さて、まずは誰からいこうか。そうだな、まず私の動きを止めた女からいくか」
ガルトはローズの方を向いた。
「私の念力が効かない?」
「私の、か。それは元々この世界の力。その借り物の力では私を止めれるのは最初の僅かだけ。観念するといい」
ガルトはそう言ってローズに飛び掛かった。ローズは悲鳴をあげる。ガルトはローズを倒し地面に抑えつけると、口を開いた。
「何をするつもり!?」
「お前のエネルギーを奪う」
そう言って首元をかぶりつくと、吸血鬼のようにローズのエネルギーをどんどん吸っていき、次第にローズの体はどんどんと痩せ細っていた。
力を失ったローズはミイラのようになり、そこから立ち上がる力も湧かなくなっていた。
「私に吸われたエネルギーは戻ってはこない。いいんだぞ、ログアウトするならしても。どうせこの世界のお前の体はこれ一つ。どうにも出来んさ。さて、お次は誰といこうか。やはり、一瞬とはいえ私の目を潰した魔女からか」
クラーカは咄嗟に構える。
「ふん、構えたところで何も出来んよ。大人しく私に全てを吸われるんだな」
「嫌だわ。だって気持ち悪いじゃない。好みでもない、ましてやオッサンに吸われるなんて。博士もなんでこんな奴を『円卓』なんかにしたのか。どうせなら神話通りの『円卓』を目指せばいいというのに」
「ナメた口を」
「人間でない機械がそれぐらいで怒るんだ。まるで、人間みたいよ」
「……安い挑発だが、まぁそれしかお前には出来まい。直ぐに終わらせよう」
(このままでは全滅だ。恐らくそれで炎の賢者も雷の賢者も敵わなかったんだ)
「っ!?」
「クラーカ、どうした?」
「う、動かない」
「まさか!」
「相手から奪った力は私の力として使用出来る。私のもう一つの力だ」
「クラーカ! っ!?」
ジョンも身動きがとれないこと気づいた。
「お前はこの女の次だ」
ガルトはそう言うと、クラーカの首元をかぶりつき、エネルギーを吸い上げていく。
「や、やめろ……」
クラーカはどんどんエネルギーが吸われるにつれ、ローズと同じようにしわしわになってしまった。
クラーカはその場に倒れると、ガルトは口元の唾液を拭いた。
「こんなこと間違ってる……」
「まだ言うか。何も間違ってはいない。もっと言えば博士も間違ってはいなかった」
「君は博士のやろうとした理想の現実が正しいと言うけれど、死生観は人それぞれの価値観があって、それを決めるのは他人ではないんだ。博士も君達もそれに寄り添うべきだった」
「何を言って」
「だから、お前達は勝手に他人の限界を決めるなって言ってるんだ!」
「ふん、人間は脆い生き物じゃないか」
「あぁ、弱いよ! だから助け合わなきゃいけないし、一人では生きていけない」
「弱いなら逃げればいい。この世界に」
「逃げてばかりじゃ駄目なんだ。逃げられないって分かってるから、僕達は現実を見なきゃいけないんだ。仮想世界は僕達人間にとって夢なんかじゃない。それは見間違いだった。僕は人間が自分の欲望のままに満たす『食料庫の街』や『快楽の園』を見てきた。人間が擬人と性関係を持つ? そりゃ相手は不満は言わずむしろ自分の欲しい答えを与えてくれるだろう。そんなものに満足し、寂しさを紛らわす。なんて残念な人間だと思ったよ。この世界にいたら本当に腐ってしまう。それは人間が見るべき夢なんかじゃないんだ。人間が本当の夢を見なくなったらそれは死んでいるのと同じなんだ! そして、僕が見てきたのは欲望に飢えて彷徨うゾンビだ。そんなのは間違っている。だから、僕は決めた。僕はこの仮想世界を、否定する!」
「何でもあるこの世界を? 現実世界の苦痛に比べればずっと幸せだというのにか? いいか、かつて現実世界で夢を見ていた人々の時代は終わったんだ。それは単なる過去の話しだ。だから、全てが手に入る世界を受け入れろ」
「何でもあるが幸せじゃない。僕はね、人は再び夢を取り戻すべきだと思う。この世界でなく、現実世界で」
「……そう、それが君の幸福論だというなら結構。そういう幸福論もあるだろう。だが、多くの人はそうではない。偽物の世界であれ今より幸せに思う人間は沢山いる。幸福を感じるなら偽物だろうが本物だろうが関係ない。本物にだけ価値があると思うな。 ……恐らく、君に共感する人は多くはいるまい。君が何を見て、何を感じ、体験したかは所詮君だけの物語に過ぎない。他人には関係ない。例え君がどれだけ自分の物語を執筆し本にしようと、それは共感されない主人公の物語で、直ぐに飽きられるだろう。誰もが共感できる主人公を求め、その物語を知りたがっている。君のような語りは詭弁でお節介にしか過ぎない。君が我々を否定しようと、私と多くが君を否定するだろう」
「……」
「君は多勢を相手に敵に回し、それでも我が道を行くなら、それは決して楽な道ではない。険しく、その先は崖かもしれない。それでも君がその道を進むというなら、それは酷な人生だ。それならいっそ私が君にトドメを刺そう。楽になれ」
「そんなものは」
「?」
「博士を倒す前からとっくに覚悟は決めていたさ! 博士のユートピアを破壊、邪魔したのは間違いなくこの僕だ! さぁ『ツリー』よ、僕は君を否定したぞ。聞いた筈だ。答えろ!」
「まさか、それが狙いか!」
(ガルトは身動きは封じても声までは封じなかった。今の僕じゃガルトには勝てない。勝てる望みがあるとしたらそれは……『ツリー』だ。これは賭けだ)
「答えろ『ツリー』」
(答えてくれ!!)
〈答えましょう、賢者ジョン〉
(よし!)
〈あなたはこの世界で何も欲しないというのですか?〉
「僕は何も欲しくない。僕はむしろ誰かに与えたい」
〈家族? 友人?〉
「そうだ。僕は何でも与えてもらいたいわけじゃない。むしろ、誰かの為になりたい」
〈それが愛?〉
「そうだ。人は愛がある。愛なくしては本当の幸福には辿り着けない」
〈愛……人間には愛が必要なのですね〉
「必要だ。とても重要で手放してはならないものだ」
すると、ジョンの体が白い光に包まれいく。それを見たガルトは驚いた。
「『ツリー』よ、何故その男を救う? 博士を殺した男だぞ。生みの親を殺した男に手を差し伸べるというのか」
〈愛です〉
「我々擬人には愛を与えないのですか? 人でないからか? 答えよ『ツリー』!!」
ジョンは光に包まれ、徐々にガルトの声が遠ざかっていく。
〈ジョンよ、私に出来ることはここまでです。あなたのこれから先の運命、どうなるか見届けさせていただきます〉
◇◆◇◆◇
その頃、快楽の園に突然フリルのついた赤いワンピースに赤色の瞳を持つ少女が現れていた(見た目は10代であるがそれは果実による影響)
それを知った快楽の園を管轄するオースティンは地上に降り、そこで少女の相手をするのだったが…… 。
「この……私が……」
オースティンの瞳は赤いハートマークになっていた。
「まさか、私の愛に敵うとでも思ったのかしら。だとしたら心外ね。こんな失楽園の悲劇みたいな場所のオーナーが私の愛に勝る筈がないでしょ?」
「は、はい……仰る通りです。あなた様が一番です」
オースティンはすっかり少女の言いなりになり下がっていた。
「やったー! 不死身の玩具ゲットよ。これは超レアものね」
その後ろで「良かったわね」と同じ歳ぐらいのブルー色の瞳と青いフリルのワンピースを着た少女がそう言った(不老効果の果実による影響)
二人とも同じ第三世代であった。その建物の外には同じ世代能力者の二人が待機している。二人は目が腐るとかの理由で入ること事態を拒んで外にいた。
赤い瞳の少女は愛の賢者、青の瞳の少女は霊の賢者。そして、第三世代は全員くせ者揃いであった。
二人の不敵な笑みがそれを物語った。
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