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第二章 新世界
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エドは目を覚ますと、いつの間にか自分はベッドの中にいた。体を起こし、記憶を辿るも全く見知らぬ場所で思い出せなかった。断片的に思い出せるのは、あの最後の山と、キマイラ。
そう、確か自分はキマイラに襲われて…… 。自分は背中に届く範囲で手を当てた。体にはきつく包帯がグルグル巻きにされており、上半身は裸の状態だった。
ベッドから降りて外に出てみると、太陽の光を久しぶりに浴びたかのような眩しさが襲った。目が慣れるのに少し時間を必要とし、徐々に慣れてくると今度は目の前の広がる町並みに驚かされた。
「なんだここは?」
見知らぬ町。
すると男の声で「ようやくお目覚めか。随分ゆっくり起きるじゃかいか」と言ってきた。
それは、見知らぬ男。スキンヘッドに筋肉質の男性だ。
「誰?」
「人に名を聞く時は自分から名乗ったらどうだ」
「俺はエドだ」
「うん。俺はオスカーだ。お前は魔女に担がれここまで来た。あんたは寝ていたから知らんだろうが、ここで生きていくには働かなきゃならん。働かざる者食うべからずって言うやつだ。分かるよな?」
「あゝ」
「よし。なら、早速仕事だ」
「仕事? ミア達は知らないか」
「あの二人なら別の仕事を任されている。お前は男だから一緒にはいられないぜ。男は男の仕事があるからな」
「なにをすればいいんだ?」
「狩りさ。男は遠出して狩りをし食料を持ってくる。狩りのやり方から教えた方がよさそうか?」
「いや、狩りなら父に教わって自給自足をしていた」
「なら、問題ないな。だが、行く前にお前服は着ていけよ」
「そうだ。俺の服」
◇◆◇◆◇
エドは他の男達と同じ青い作務衣を着て狩りに出た。孤島から船を渡り陸に渡るとそこに二人の男が狩りの集団に近づいた。そして、リーダーに獲物の場所を教えた。狩りを行う前に獲物の場所とその周辺の捕獲場所の候補を予め視察してから、後から来た狩りのメンバーに伝えるのが彼らのやり方らしい。それから、移動すると鹿の群れを見つけた。獲物に気づかれないよう弓矢で矢を放ち、獲物を捕らえていく。何頭かは逃げ出しても、その先に既に遠回りして待機していたもう一つのグループがアトラトルという武器を獲物に向かって投げた。エドも続いてアトラトルを投げた。
そこでも、数頭の獲物を捕らえることが出来た。
今回の成果は鹿5頭だった。
うち一頭はエドのアトラトルが突き刺さっていた。
「やるじゃないか」
エドは少し照れくさくなった。
アトラトルや矢を獲物から引き抜き、収穫した獲物を今度は持ち帰る為に数人がかりで運んだ。
後で知ったことだが、国にはルールというものが存在した。法律とはまた違った。理由は裁判所もなければ、裁判官や検察官、弁護士も当然いない。具体的な罰則が決まっているわけでもなかった。だが、ここでは何故かルールは守られ治安は良かった。厳しい罰則が存在する国ですら治安悪化の改善はうまくいかなかったというのに、何故この国ではうまくいっているのか。それはなんとなく分かる気がした。人口は多いとは言えないこの国で(この世界では多い方かもまだはっきりとは分からないが)ルール違反を行えば村八分にされるのではないかという空気的なものがあるのではないかと思われる。そうなれば、刑務所に入れられるより過酷な運命が待っていることになるだろう。
この国では男女は別々の家で暮らすようになっていた。船着き場から真っ直ぐ伸びた道は孤島のほぼ中心にあり、奥にピラミッド、左右には民家があり、左右で男女をわけていた。子づくりは国を維持する為に、国策として行われある一定の年齢を過ぎた女性はそれに協力する義務が生じるようだが、今のところこの国ではそれが成功した試しがなかった。原因は不明だ。
そもそもこの国に医療というものはない。医者がいないのだから、誰も医学的知識を持っている人はいなかった。故に、原因を究明しようにも出来ないでいた。
エドはそこで男に聞いた。
「あの村にいる女性はどうなの?」
「いやいや無理だね。元々、あの縄文人は俺達と最初こそ一緒にいたんだ。だが、女性が子づくりに協力する義務を決めた時、連中は反対したんだ。まぁ、それ以外にもやり方に不満があって俺達とは離れていった連中だ。だから、期待は出来ないってわけ。俺だって別に連中の考えることが分からないわけじゃないぜ」と男はそう言った。
◇◆◇◆◇
その頃、ミアとキルケは女王に呼ばれ玉座の間にいた。
「どうだ? ここの暮らしには慣れたか」
「ええ、おかげさまで」とミアは答えた。
「お前達と一緒にいた男はちゃんと狩りの仕事をこなしているようだ。狩りのリーダーが彼を褒めていたよ」
「そう。それでそろそろ本題に入って欲しいんだけれども、女王様」
「まぁ、そう意地悪するな。私はこの国の人達の為にこれでも苦労しているんだぞ」
「子づくりとかですか」
「不満か。まぁ、そういう奴もいたさ。この国を出ていったが。人間の数をまずは増やすのは今生き残った人間の課題だ。人間が増えれば単純に労働力が増える。分かるか、この国の問題が。医者がいないんだ。誰かが怪我をしても我々では手当てをしてやることぐらいしかしてやれないし、病気になっても治療はできない。労働力が減ることは問題だ。近くに山を我々は見つけた。鉄が取れれば、更に我々は発展することができるだろう。大昔の人類が発展するにかかった時間よりも早く我々は発展を成し遂げられる筈だ。なにせ、大昔と違い今回は知識がある」
そう言って女王は人差し指で頭をさした。
「確かにその通りね。それで、人類はまた同じ過ちのルートへ向かうのかしら? せっかく取り戻した自然を再び人類は壊してしまうの?」
「ふん、お前は魔女のくせに私にそのような文句をつけるか。聖人にでもなったつもりか。それで免罪符でも発行されるとでも思ったか」
「いや、思ってないさ」
「なら、今の暮らしに満足しろと言うのか貴様は」
「ハッキリ言おう。この国では子どもは生まれない。薄々お前は気づいている筈だ。原因が分かっていないようだけど、それは私も同じだ。だが、国のこれ以上の発展は必要ないんじゃないのか」
「子どもの出来ないこの国にはそれは必要ないと言うんだな。だが、お前達ならどうだ? 魔女ではあるが、私は文句は言わん」
気づくと、武器を構えた男達が玉座の間に現れた。
女王が玉座から立ち上がる。
「ふん、ようやく本性をあらわしたか」
「魔法の使えないお前達魔女は私から見たらただの子どもだ」
「そうかしら?」
「なに?」
「キルケ!」
ミアがそう言うと、キルケはため息をついた。
「やっぱりこうなるのね」
そう、確か自分はキマイラに襲われて…… 。自分は背中に届く範囲で手を当てた。体にはきつく包帯がグルグル巻きにされており、上半身は裸の状態だった。
ベッドから降りて外に出てみると、太陽の光を久しぶりに浴びたかのような眩しさが襲った。目が慣れるのに少し時間を必要とし、徐々に慣れてくると今度は目の前の広がる町並みに驚かされた。
「なんだここは?」
見知らぬ町。
すると男の声で「ようやくお目覚めか。随分ゆっくり起きるじゃかいか」と言ってきた。
それは、見知らぬ男。スキンヘッドに筋肉質の男性だ。
「誰?」
「人に名を聞く時は自分から名乗ったらどうだ」
「俺はエドだ」
「うん。俺はオスカーだ。お前は魔女に担がれここまで来た。あんたは寝ていたから知らんだろうが、ここで生きていくには働かなきゃならん。働かざる者食うべからずって言うやつだ。分かるよな?」
「あゝ」
「よし。なら、早速仕事だ」
「仕事? ミア達は知らないか」
「あの二人なら別の仕事を任されている。お前は男だから一緒にはいられないぜ。男は男の仕事があるからな」
「なにをすればいいんだ?」
「狩りさ。男は遠出して狩りをし食料を持ってくる。狩りのやり方から教えた方がよさそうか?」
「いや、狩りなら父に教わって自給自足をしていた」
「なら、問題ないな。だが、行く前にお前服は着ていけよ」
「そうだ。俺の服」
◇◆◇◆◇
エドは他の男達と同じ青い作務衣を着て狩りに出た。孤島から船を渡り陸に渡るとそこに二人の男が狩りの集団に近づいた。そして、リーダーに獲物の場所を教えた。狩りを行う前に獲物の場所とその周辺の捕獲場所の候補を予め視察してから、後から来た狩りのメンバーに伝えるのが彼らのやり方らしい。それから、移動すると鹿の群れを見つけた。獲物に気づかれないよう弓矢で矢を放ち、獲物を捕らえていく。何頭かは逃げ出しても、その先に既に遠回りして待機していたもう一つのグループがアトラトルという武器を獲物に向かって投げた。エドも続いてアトラトルを投げた。
そこでも、数頭の獲物を捕らえることが出来た。
今回の成果は鹿5頭だった。
うち一頭はエドのアトラトルが突き刺さっていた。
「やるじゃないか」
エドは少し照れくさくなった。
アトラトルや矢を獲物から引き抜き、収穫した獲物を今度は持ち帰る為に数人がかりで運んだ。
後で知ったことだが、国にはルールというものが存在した。法律とはまた違った。理由は裁判所もなければ、裁判官や検察官、弁護士も当然いない。具体的な罰則が決まっているわけでもなかった。だが、ここでは何故かルールは守られ治安は良かった。厳しい罰則が存在する国ですら治安悪化の改善はうまくいかなかったというのに、何故この国ではうまくいっているのか。それはなんとなく分かる気がした。人口は多いとは言えないこの国で(この世界では多い方かもまだはっきりとは分からないが)ルール違反を行えば村八分にされるのではないかという空気的なものがあるのではないかと思われる。そうなれば、刑務所に入れられるより過酷な運命が待っていることになるだろう。
この国では男女は別々の家で暮らすようになっていた。船着き場から真っ直ぐ伸びた道は孤島のほぼ中心にあり、奥にピラミッド、左右には民家があり、左右で男女をわけていた。子づくりは国を維持する為に、国策として行われある一定の年齢を過ぎた女性はそれに協力する義務が生じるようだが、今のところこの国ではそれが成功した試しがなかった。原因は不明だ。
そもそもこの国に医療というものはない。医者がいないのだから、誰も医学的知識を持っている人はいなかった。故に、原因を究明しようにも出来ないでいた。
エドはそこで男に聞いた。
「あの村にいる女性はどうなの?」
「いやいや無理だね。元々、あの縄文人は俺達と最初こそ一緒にいたんだ。だが、女性が子づくりに協力する義務を決めた時、連中は反対したんだ。まぁ、それ以外にもやり方に不満があって俺達とは離れていった連中だ。だから、期待は出来ないってわけ。俺だって別に連中の考えることが分からないわけじゃないぜ」と男はそう言った。
◇◆◇◆◇
その頃、ミアとキルケは女王に呼ばれ玉座の間にいた。
「どうだ? ここの暮らしには慣れたか」
「ええ、おかげさまで」とミアは答えた。
「お前達と一緒にいた男はちゃんと狩りの仕事をこなしているようだ。狩りのリーダーが彼を褒めていたよ」
「そう。それでそろそろ本題に入って欲しいんだけれども、女王様」
「まぁ、そう意地悪するな。私はこの国の人達の為にこれでも苦労しているんだぞ」
「子づくりとかですか」
「不満か。まぁ、そういう奴もいたさ。この国を出ていったが。人間の数をまずは増やすのは今生き残った人間の課題だ。人間が増えれば単純に労働力が増える。分かるか、この国の問題が。医者がいないんだ。誰かが怪我をしても我々では手当てをしてやることぐらいしかしてやれないし、病気になっても治療はできない。労働力が減ることは問題だ。近くに山を我々は見つけた。鉄が取れれば、更に我々は発展することができるだろう。大昔の人類が発展するにかかった時間よりも早く我々は発展を成し遂げられる筈だ。なにせ、大昔と違い今回は知識がある」
そう言って女王は人差し指で頭をさした。
「確かにその通りね。それで、人類はまた同じ過ちのルートへ向かうのかしら? せっかく取り戻した自然を再び人類は壊してしまうの?」
「ふん、お前は魔女のくせに私にそのような文句をつけるか。聖人にでもなったつもりか。それで免罪符でも発行されるとでも思ったか」
「いや、思ってないさ」
「なら、今の暮らしに満足しろと言うのか貴様は」
「ハッキリ言おう。この国では子どもは生まれない。薄々お前は気づいている筈だ。原因が分かっていないようだけど、それは私も同じだ。だが、国のこれ以上の発展は必要ないんじゃないのか」
「子どもの出来ないこの国にはそれは必要ないと言うんだな。だが、お前達ならどうだ? 魔女ではあるが、私は文句は言わん」
気づくと、武器を構えた男達が玉座の間に現れた。
女王が玉座から立ち上がる。
「ふん、ようやく本性をあらわしたか」
「魔法の使えないお前達魔女は私から見たらただの子どもだ」
「そうかしら?」
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