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2.失恋
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学校を卒業してもギルバートとは良い友人だった。彼の家は歴史ある伯爵家。だがギルバートには他にも男兄弟はいるので、彼は領地に引っ込むことはせずに首都のタウンハウスに留まることにしたようだった。そこで
伯爵家の当主は伝統的な領地経営から近代的な商売へと変化を望んでいるようで、ギルバートが首都に滞在することにも特にお咎めはないようだった。
一方、私は父の伝手で第2王子であるアルガーノン様の補佐へとなっていた。正確には補佐の補佐程度なのだけれど、アルガーノン様のそばに控えて細々とした手配をしたり、アルガーノン様の影のように彼を支えるようになっていた。
王族は気難しいし政に関わる場というのは常にピンと緊張の糸が張っていて、勤めるのは楽なことではなかった。だけどギルバートと同じように首都に留まれるというのは、領地に引っ込むよりも遥かに嬉しいことだった。
普段はアルガーノン様の補佐をし、時折訪れてくるギルバートと語らい肩の力を抜く。ギルバートも彼の父上の手伝いなんかですっかり忙しくなっていたけれど、僅かな時間でも顔を合わせられることが幸せだった。
だがその表面上だけ平穏な日々は、あっさりと崩れ落ちた。ギルバートの何気ない一言によって。
「ルース、俺、結婚するかも」
いつものようにギルバートが私のタウンハウスを訪れた夜。片手に葡萄酒の入ったグラスを持ちながら、いつもよりも緊張した面持ちでそう呟いた彼に私は思わず目を見開いた。
「……君が?」
掠れてしまいそうになる声をなんとか絞り出す。不自然に唾を飲みこんだ私をどう思ったのか、彼は少し皮肉そうに笑った。
「なんだ、意外だって言いたいのか」
意外? 意外じゃないさ。いつかは彼が結婚するだろうと分かっていた。だけどまさか何の前兆もなく結婚? 浮いた噂はいくつか聞いていたけれど、まさか真剣な付き合いなんかをすっ飛ばして結婚なんていう言葉が出てくるとは。
ぐ、と喉の奥が詰まるような気がした。
前から心の準備をしていたつもりだったのに、情けなく手の先が震えそうで、それを隠すためにわざと顔に大きな笑顔を張り付けた。
「いや……すまない。どこのご令嬢なんだ?」
「レイナ・マクレガー」
「レイナ嬢? それは面食いだな」
ギルバートの口から出てきたのは、広い社交界でも聞いたことのある女性の名前だった。
美しい銀色の髪に菫色の瞳、触れたら壊れそうなほど細い肩。17歳になったばかりの、咲いたばかりの花のような人。身分は低いがその美貌で人々を虜にしているらしい。実際に会ったことはなかったが、それでもそんな噂を聞くような女性だ。
なるほど彼女を好きになったのかと、心の中で呟いた。
適齢期なのになかなか結婚しなかったギルバート。誰が彼の心を射止めるのだろうと戦々恐々としていたけれど、なるほど彼にお似合いの、御伽噺のお姫様のような女性を選んだらしい。
冗談めかして面食いだと告げると、ギルバートは少し不機嫌そうに顔を歪めた。
「うるさい」
「はは。冗談だよ、おめでとう。こんなワインじゃなくて、もっと特別なものを用意するべきだったな」
「これだって十分美味いよ」
テーブルの上の酒を掲げると、彼は首をゆっくり横に振ってから手の中の酒を飲みほした。
その仕草が、あまり恋に浮かれている男のものには見えなくて……私は少し訝しく思って首を傾げた。
「ギル?」
「あ、いや、何でもない。もう一杯もらっても?」
催促されるままに彼のグラスへと酒を注ぐ。それをどこか忌々しく飲み干す彼に、どんな言葉を掛けたらいいのか分からなくて口ごもる。そのまま少しの沈黙が落ちて、その気まずさに私はもぞもぞと椅子の上の尻を動かした。
「あー、それで、もうお互いのご両親の許可は貰っているのか?」
「いや……まだなんだ。俺の父が少し難色を示していて……」
ああ、なるほど。そのせいか。
彼のその言葉に、なるほどこの醸し出された陰鬱な空気はそのせいかと合点がいった。
「彼女のマクレガー家は裕福とはいえ元は平民だからな。もっと良い縁談があるんじゃないかと言われているんだ」
「お父上が……? そんなことを言うとは思えないが……」
そう口にだしてしまうが、彼の父上のことは彼の方がずっと良く知っているだろう。
レイナ嬢の家は貴族だが、先々代まではただの商家だった。
それが彼女の父親の代で大きく財を成し、国に多額の寄付をして貴族へと取り立てられた……と言えば聞こえがいいが、周りからは爵位を金で買ったと陰口をたたかれることもあるのだ。レイナ嬢が目立たない女性だったらそう人の口に上ることもなかったかもしれないが、なにしろ彼女は天使のように美しいのだ。美しい人は心を惹き付けるが、同時にいらぬ嫉妬心も買うことがある。
もしかしたらギルバートの父上の反対は、彼女と結婚すると苦労が多いだろうと心配する親心なのかもしれない。
それならあり得るな。
そう思って私は口の中で言葉をもごもごといくつか転がすが、どうにも上手く元気づける話を思いつかなくて、ありきたりで薄っぺらい台詞を吐き出した。
「……ギル、きっとうまくいくよ。君はどんな困難にも打ち勝てるいい男だ。私が保証しよう」
「よく言うよ……ありがとう」
具体性の全くない私の励まし。だけどそんなものでも少し心が軽くなったのか、ギルバートは引きつったような笑みを浮かべた。その顔にホッと胸を撫でおろし、私は明るく振る舞おうといつものような軽口を叩いた。
「それにしてもギルバートの女性の趣味、変わったよな。覚えてるか? 貴族学校に入ったばかりの頃はそれはそれは派手な女性ばっかりとっかえひっかえ……」
「うるさい」
「はは、君が真剣に恋をできるようになって嬉しいよ」
いや、本当は嬉しくない。誰とも恋なんてして欲しくない。しかもこんなに本気の恋なんて。
そんなことを言えるわけもなく、私はヒビが入りそうになる心を押し殺して友人の仮面をかぶって話し続けた。ぺらぺらと口を動かす私に、ギルバートが口を尖らせる。
「そういうルースこそどうなんだ」
「私は仕事が恋人だよ」
「好みの相手くらいいるだろう」
ああいるさ。目の前に。
そう心の中で呟きながら、私は何名かの顔を思い浮かべて腕を組む。
好みの相手。
好みの相手。
美しい金髪に冷たそうな青い瞳。物語から飛び出してきたような見た目に、私のものにならない手の届かない残酷な中身。そんな相手がいただろうか。ほんの少し考えた後に、そう言えばと一人の女性を思い出した。
「そうだな……イヴリン・マイワット嬢」
「は!? おい本気か……!? 既婚者じゃないか! しかも彼女、8人も愛人を持ってるって噂だぞ!?」
「叫ばないでくれ。見た目が好みなんだ」
「………………見た目」
「ああ。あと……あまり人に構わなさそうなところもいいな。去る者は追わずというか」
「情に厚い人の方が良くないか?」
「そうでもないよ」
美しくて残酷な人。
きっとギルバートよりも私の心を傷つける相手はいないだろう。ギルバートが手に入らないのなら正直だれでも同じだけれど、悪女と名高い女性の方が私を傷つけてくれそうだ。
ギルバートには想いを告げることすらできないのだから、どうせなら悪い女性に弄ばれて捨てられてしまいたい。なんならあなたのような陰気な男は相手にしないとすっぱりと振られてしまいたい。一種の自傷願望のようなものだ。
そんな私の胸中を知らないギルバートは、呆然としたような顔で椅子に座り直した。
「イヴリン嬢ねぇ……」
「なんだ。まだ文句あるのか?」
「いや、ないさ。……上手くいくことを願っているよ」
「私も、ギルの恋を応援している」
応援? 滑稽過ぎて笑ってしまいそうな言葉だ。
私は友人のふりをして、ずっと彼を騙してきたんだ。彼の幸せを嘯きながら、心の中では誰のものにもなって欲しくないと願っていた。
だけどようやく、この恋心に終止符を打つ時がきたのだろう。
情けなく痛む心を酒で誤魔化しながら、私はそっと心の奥に燻る恋心に別れを告げた。
伯爵家の当主は伝統的な領地経営から近代的な商売へと変化を望んでいるようで、ギルバートが首都に滞在することにも特にお咎めはないようだった。
一方、私は父の伝手で第2王子であるアルガーノン様の補佐へとなっていた。正確には補佐の補佐程度なのだけれど、アルガーノン様のそばに控えて細々とした手配をしたり、アルガーノン様の影のように彼を支えるようになっていた。
王族は気難しいし政に関わる場というのは常にピンと緊張の糸が張っていて、勤めるのは楽なことではなかった。だけどギルバートと同じように首都に留まれるというのは、領地に引っ込むよりも遥かに嬉しいことだった。
普段はアルガーノン様の補佐をし、時折訪れてくるギルバートと語らい肩の力を抜く。ギルバートも彼の父上の手伝いなんかですっかり忙しくなっていたけれど、僅かな時間でも顔を合わせられることが幸せだった。
だがその表面上だけ平穏な日々は、あっさりと崩れ落ちた。ギルバートの何気ない一言によって。
「ルース、俺、結婚するかも」
いつものようにギルバートが私のタウンハウスを訪れた夜。片手に葡萄酒の入ったグラスを持ちながら、いつもよりも緊張した面持ちでそう呟いた彼に私は思わず目を見開いた。
「……君が?」
掠れてしまいそうになる声をなんとか絞り出す。不自然に唾を飲みこんだ私をどう思ったのか、彼は少し皮肉そうに笑った。
「なんだ、意外だって言いたいのか」
意外? 意外じゃないさ。いつかは彼が結婚するだろうと分かっていた。だけどまさか何の前兆もなく結婚? 浮いた噂はいくつか聞いていたけれど、まさか真剣な付き合いなんかをすっ飛ばして結婚なんていう言葉が出てくるとは。
ぐ、と喉の奥が詰まるような気がした。
前から心の準備をしていたつもりだったのに、情けなく手の先が震えそうで、それを隠すためにわざと顔に大きな笑顔を張り付けた。
「いや……すまない。どこのご令嬢なんだ?」
「レイナ・マクレガー」
「レイナ嬢? それは面食いだな」
ギルバートの口から出てきたのは、広い社交界でも聞いたことのある女性の名前だった。
美しい銀色の髪に菫色の瞳、触れたら壊れそうなほど細い肩。17歳になったばかりの、咲いたばかりの花のような人。身分は低いがその美貌で人々を虜にしているらしい。実際に会ったことはなかったが、それでもそんな噂を聞くような女性だ。
なるほど彼女を好きになったのかと、心の中で呟いた。
適齢期なのになかなか結婚しなかったギルバート。誰が彼の心を射止めるのだろうと戦々恐々としていたけれど、なるほど彼にお似合いの、御伽噺のお姫様のような女性を選んだらしい。
冗談めかして面食いだと告げると、ギルバートは少し不機嫌そうに顔を歪めた。
「うるさい」
「はは。冗談だよ、おめでとう。こんなワインじゃなくて、もっと特別なものを用意するべきだったな」
「これだって十分美味いよ」
テーブルの上の酒を掲げると、彼は首をゆっくり横に振ってから手の中の酒を飲みほした。
その仕草が、あまり恋に浮かれている男のものには見えなくて……私は少し訝しく思って首を傾げた。
「ギル?」
「あ、いや、何でもない。もう一杯もらっても?」
催促されるままに彼のグラスへと酒を注ぐ。それをどこか忌々しく飲み干す彼に、どんな言葉を掛けたらいいのか分からなくて口ごもる。そのまま少しの沈黙が落ちて、その気まずさに私はもぞもぞと椅子の上の尻を動かした。
「あー、それで、もうお互いのご両親の許可は貰っているのか?」
「いや……まだなんだ。俺の父が少し難色を示していて……」
ああ、なるほど。そのせいか。
彼のその言葉に、なるほどこの醸し出された陰鬱な空気はそのせいかと合点がいった。
「彼女のマクレガー家は裕福とはいえ元は平民だからな。もっと良い縁談があるんじゃないかと言われているんだ」
「お父上が……? そんなことを言うとは思えないが……」
そう口にだしてしまうが、彼の父上のことは彼の方がずっと良く知っているだろう。
レイナ嬢の家は貴族だが、先々代まではただの商家だった。
それが彼女の父親の代で大きく財を成し、国に多額の寄付をして貴族へと取り立てられた……と言えば聞こえがいいが、周りからは爵位を金で買ったと陰口をたたかれることもあるのだ。レイナ嬢が目立たない女性だったらそう人の口に上ることもなかったかもしれないが、なにしろ彼女は天使のように美しいのだ。美しい人は心を惹き付けるが、同時にいらぬ嫉妬心も買うことがある。
もしかしたらギルバートの父上の反対は、彼女と結婚すると苦労が多いだろうと心配する親心なのかもしれない。
それならあり得るな。
そう思って私は口の中で言葉をもごもごといくつか転がすが、どうにも上手く元気づける話を思いつかなくて、ありきたりで薄っぺらい台詞を吐き出した。
「……ギル、きっとうまくいくよ。君はどんな困難にも打ち勝てるいい男だ。私が保証しよう」
「よく言うよ……ありがとう」
具体性の全くない私の励まし。だけどそんなものでも少し心が軽くなったのか、ギルバートは引きつったような笑みを浮かべた。その顔にホッと胸を撫でおろし、私は明るく振る舞おうといつものような軽口を叩いた。
「それにしてもギルバートの女性の趣味、変わったよな。覚えてるか? 貴族学校に入ったばかりの頃はそれはそれは派手な女性ばっかりとっかえひっかえ……」
「うるさい」
「はは、君が真剣に恋をできるようになって嬉しいよ」
いや、本当は嬉しくない。誰とも恋なんてして欲しくない。しかもこんなに本気の恋なんて。
そんなことを言えるわけもなく、私はヒビが入りそうになる心を押し殺して友人の仮面をかぶって話し続けた。ぺらぺらと口を動かす私に、ギルバートが口を尖らせる。
「そういうルースこそどうなんだ」
「私は仕事が恋人だよ」
「好みの相手くらいいるだろう」
ああいるさ。目の前に。
そう心の中で呟きながら、私は何名かの顔を思い浮かべて腕を組む。
好みの相手。
好みの相手。
美しい金髪に冷たそうな青い瞳。物語から飛び出してきたような見た目に、私のものにならない手の届かない残酷な中身。そんな相手がいただろうか。ほんの少し考えた後に、そう言えばと一人の女性を思い出した。
「そうだな……イヴリン・マイワット嬢」
「は!? おい本気か……!? 既婚者じゃないか! しかも彼女、8人も愛人を持ってるって噂だぞ!?」
「叫ばないでくれ。見た目が好みなんだ」
「………………見た目」
「ああ。あと……あまり人に構わなさそうなところもいいな。去る者は追わずというか」
「情に厚い人の方が良くないか?」
「そうでもないよ」
美しくて残酷な人。
きっとギルバートよりも私の心を傷つける相手はいないだろう。ギルバートが手に入らないのなら正直だれでも同じだけれど、悪女と名高い女性の方が私を傷つけてくれそうだ。
ギルバートには想いを告げることすらできないのだから、どうせなら悪い女性に弄ばれて捨てられてしまいたい。なんならあなたのような陰気な男は相手にしないとすっぱりと振られてしまいたい。一種の自傷願望のようなものだ。
そんな私の胸中を知らないギルバートは、呆然としたような顔で椅子に座り直した。
「イヴリン嬢ねぇ……」
「なんだ。まだ文句あるのか?」
「いや、ないさ。……上手くいくことを願っているよ」
「私も、ギルの恋を応援している」
応援? 滑稽過ぎて笑ってしまいそうな言葉だ。
私は友人のふりをして、ずっと彼を騙してきたんだ。彼の幸せを嘯きながら、心の中では誰のものにもなって欲しくないと願っていた。
だけどようやく、この恋心に終止符を打つ時がきたのだろう。
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