4 / 4
④
しおりを挟む
「覚悟はいいな。オレ初めてだから、ぜんぜん巧く出来ないと思うけど、勘弁な?」
「あ、もういい、おかせよこんなんおかしいから、なんかのユメかなんかだ、でないとおれっ」
「でないと、どうなんだ──?」
「ッぐぐがっ、いてえぇぇっえええよぉおおおっ!」
ギリギリだった。裂けちまわないか心配だったが、たっぷり時間をかけて穿ち進むオレの剛直がちょうど半分くらいまで埋まったところで、マサヤは急に呼吸を荒げて涙目になる。そこまで痛むのか、
「どうだ、このへんなのか。けどまだだいぶ残ってるぞ、最後までちゃんと貫き通すからな、おまえが壊れても止めねえぞ?」
「あああァ、てめえのそれぇふざけんなよ、ころすきかよぉお!」
「そうかもな。マサヤ、おまえ意外にもエロ過ぎんだよ。受けの素質ありそうだなぁ?」
オレの本性ってこんなだったんかな。マサヤに負担を強いるようなことは絶対したくなかったのに、雄交尾になると遠慮もなにもないケダモノじゃねえか、これは。
それともオレは、あの「エルダー」とかいう男に力を与えられて「暴走」しているだけなのか。
そうやって何発もくりかえしヤッて、イッて、体位も「寝バック」とかいろいろと試して。
顔を見ると、さすがにもうマサヤのほうが痙攣しつつ白目を剥きかけてて限界だろうな、ってところでいきなり空気が動き出すような予感がした。
時計を見ると秒針が動き始めており、これヤベーぞ、って思ったところでまた覚えのある「一瞬の砂塵」が吹き抜けて。
そんでその後に残ったのはちゃんと柔道着を身につけて柔道場のド真ん中で眠ってるマサヤと、同じくちゃんと帯まで締めて立ち尽くしたままのオレ。ふたりしてハッとして視線を合わせたが、道着も道場も精液に汚れているわけでもない。ただ互いに、まだちんこが半勃ちだったくらいのもので。
ただしマサヤはまだうまく立てないみたいだったので、互いに頬を赤らめつつも肩を貸して、一緒にシャワールームへ向かう。なんだったんだ、あれは本当にただの幻覚だったのか──そうだとしたら、あまりにも現実味がありすぎる白昼夢のようなものに思えたが。
「アツシ、おまえマジでえげつねーセックスしやがって。しかも『生で全発全弾中出し』とかよぉぉ……」
となりのシャワールームからはマサヤの声がして、思わず遠慮なくオレは覗き込んでしまった。かなり大量と言える精液がマサヤのケツから泡音をともなって溢れ出しては踵までを伝い落ちていて、どうしてその痕跡だけが残っているのかという疑問にまた訳がわからなくなった。
すべてが幻だった、というわけじゃないんだろうな。オレのちんこもイキ過ぎで赤く張り詰めて鈍く痛み、たとえ扱いてみたところでもう、精液なんて一滴も出てきそうになかった。
それからの関係性だが、一部の状況証拠しか残らなかったこともありマサヤはこの日のことをもう話題には出そうともしなかった。ただしオレはマサヤを屈服させた錯覚からか、どこかで殻を破ったかのように鍛錬に全力を注ぎこみ、まだまだ成長しているマサヤをも超える勢いで技量を伸ばしていく。
いつしか実力差は拮抗していき、逆転する日も近いんじゃないかと噂されていたけど。
だけどマサヤは、積極的にオレに抱かれるようになっていた。犯されたいなんて「オレがかつて思ってた」のが嘘みたいに、オレはマサヤを徹底的に犯したし、マサヤもまたオレに跨ってちんこを深く奥まで咥えこんでは、オレの精液が空になるまで搾り取ろうとする。なんか完全にこれは「異常だろう」とは思ってたけど、これもすべて「エルダー」と名乗ったあの男の能力なんだって、そう割り切ってしまえばいい──どうせ分からねーことは、いくら考えても分からねーんだから、──な。
「あ、もういい、おかせよこんなんおかしいから、なんかのユメかなんかだ、でないとおれっ」
「でないと、どうなんだ──?」
「ッぐぐがっ、いてえぇぇっえええよぉおおおっ!」
ギリギリだった。裂けちまわないか心配だったが、たっぷり時間をかけて穿ち進むオレの剛直がちょうど半分くらいまで埋まったところで、マサヤは急に呼吸を荒げて涙目になる。そこまで痛むのか、
「どうだ、このへんなのか。けどまだだいぶ残ってるぞ、最後までちゃんと貫き通すからな、おまえが壊れても止めねえぞ?」
「あああァ、てめえのそれぇふざけんなよ、ころすきかよぉお!」
「そうかもな。マサヤ、おまえ意外にもエロ過ぎんだよ。受けの素質ありそうだなぁ?」
オレの本性ってこんなだったんかな。マサヤに負担を強いるようなことは絶対したくなかったのに、雄交尾になると遠慮もなにもないケダモノじゃねえか、これは。
それともオレは、あの「エルダー」とかいう男に力を与えられて「暴走」しているだけなのか。
そうやって何発もくりかえしヤッて、イッて、体位も「寝バック」とかいろいろと試して。
顔を見ると、さすがにもうマサヤのほうが痙攣しつつ白目を剥きかけてて限界だろうな、ってところでいきなり空気が動き出すような予感がした。
時計を見ると秒針が動き始めており、これヤベーぞ、って思ったところでまた覚えのある「一瞬の砂塵」が吹き抜けて。
そんでその後に残ったのはちゃんと柔道着を身につけて柔道場のド真ん中で眠ってるマサヤと、同じくちゃんと帯まで締めて立ち尽くしたままのオレ。ふたりしてハッとして視線を合わせたが、道着も道場も精液に汚れているわけでもない。ただ互いに、まだちんこが半勃ちだったくらいのもので。
ただしマサヤはまだうまく立てないみたいだったので、互いに頬を赤らめつつも肩を貸して、一緒にシャワールームへ向かう。なんだったんだ、あれは本当にただの幻覚だったのか──そうだとしたら、あまりにも現実味がありすぎる白昼夢のようなものに思えたが。
「アツシ、おまえマジでえげつねーセックスしやがって。しかも『生で全発全弾中出し』とかよぉぉ……」
となりのシャワールームからはマサヤの声がして、思わず遠慮なくオレは覗き込んでしまった。かなり大量と言える精液がマサヤのケツから泡音をともなって溢れ出しては踵までを伝い落ちていて、どうしてその痕跡だけが残っているのかという疑問にまた訳がわからなくなった。
すべてが幻だった、というわけじゃないんだろうな。オレのちんこもイキ過ぎで赤く張り詰めて鈍く痛み、たとえ扱いてみたところでもう、精液なんて一滴も出てきそうになかった。
それからの関係性だが、一部の状況証拠しか残らなかったこともありマサヤはこの日のことをもう話題には出そうともしなかった。ただしオレはマサヤを屈服させた錯覚からか、どこかで殻を破ったかのように鍛錬に全力を注ぎこみ、まだまだ成長しているマサヤをも超える勢いで技量を伸ばしていく。
いつしか実力差は拮抗していき、逆転する日も近いんじゃないかと噂されていたけど。
だけどマサヤは、積極的にオレに抱かれるようになっていた。犯されたいなんて「オレがかつて思ってた」のが嘘みたいに、オレはマサヤを徹底的に犯したし、マサヤもまたオレに跨ってちんこを深く奥まで咥えこんでは、オレの精液が空になるまで搾り取ろうとする。なんか完全にこれは「異常だろう」とは思ってたけど、これもすべて「エルダー」と名乗ったあの男の能力なんだって、そう割り切ってしまえばいい──どうせ分からねーことは、いくら考えても分からねーんだから、──な。
0
お気に入りに追加
5
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説

ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。




男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。


変態高校生♂〜俺、親友やめます!〜
ゆきみまんじゅう
BL
学校中の男子たちから、俺、狙われちゃいます!?
※この小説は『変態村♂〜俺、やられます!〜』の続編です。
いろいろあって、何とか村から脱出できた翔馬。
しかしまだ問題が残っていた。
その問題を解決しようとした結果、学校中の男子たちに身体を狙われてしまう事に。
果たして翔馬は、無事、平穏を取り戻せるのか?
また、恋の行方は如何に。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる