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「今日も、誰とも何もできなかった……」
「……そうかよ。バカなの?」
ここは柳淵、通称「ヤナギ」の下宿するアパートの一室。ちなみに101号室の角部屋である。いま102号室には人が住んでいないため、ある程度は「学生ノリ」で騒いでも大丈夫と認識され気味だ。ただしヤナギは、あまり大勢を誘い入れて飲み会を開くようなタイプではない。むしろ静かなほうが好きなタイプで、部屋を散らかすと出禁にされてしまう。
「バカなの、ってそんだけですかよ!」
「他になにか言えっての? その若さでハッテン場まで行って何もできないってさ、おまえよっぽどモテねーんだな」
「……お願いです、もう少しだけ手加減してくださいっす」
「だっておまえ、どうせまたあれだろ。駅西口の裏にあるっていう『暗闇型ハッテン空間』だろ?」
「そうですよ!」
「ほとんどファーストコンタクトで互いを視認できないくらい暗い、って前も言ってなかったか?」
「見えねーです!」
「それでも、誰とも何にもできないもんなの?」
「そうですよ。ああ!」
ヤナギは三角形をしたメロン味のデザートチーズをウーロンハイで飲みこみながら、冷たく宣告した。
「あのさぁ、だったらなんで出会い系アプリとか使わねーんだよ。危なっかしくて見てらんねーんだが」
「SNSのがいま怖ぇーじゃねーすか! 大学生ならまだいいけど、就職してバレたらどーすんですか!」
「……オレには、おまえがまともな就職にたどり着くまえにどっかですごく痛い目に会うようにしか思えねーんだよなぁ」
ヤナギからしてみれば、タケルは「犬系男子」の典型例のように見える。愛想がよく誰にでも尻尾を振っているような幻像がたまに見えるレベルだが、なぜか性的なことになると、とてつもなく奥手になるようだった。
ゲイを隠しもしないが、顔がはっきり見えたり「露出の多い」ハッテン場には行けないらしい。というか、ゲイバーや「男だけの合コン」ですら行けないっていうのは何なんだろう。べつにブサイクとかじゃないし、むしろかわいがられそうなものだが。
「でも暗がりならケツ触られたり、股間に手で触れられたりチンコ握られたり、そんくらいはあるんだろ」
「あるよ! それも怖いんですってば!」
「……おまえが何がしたいのか、オレには分かんなすぎるんだけど。そんで入場料だけ払って半泣きで逃げ帰って、酒持ち込んでオレのアパートに乱入してくんのとかさ、もうやめてほしいんだけど。リアクションに困るから」
「ヤナギ先輩に見捨てられたらおれ、もう生きていけねーですよ!」
「だからオレはヤナフチであってヤナギじゃねーし……」
ヤナギ先輩、という通称は高校時代に野球部でつけられたアダ名だった。当時はリリーフ投手として「抑え」をメインに任されていた。シンカーやカーブ、高速スライダーにチェンジアップなど多様な変化球を武器にしていて、副主将として監督の信頼も篤かった。
そんなヤナギだが一年の浪人後、大学に入ってからはスッパリ野球とは無縁の生活を送っていて、いまも大学野球部に顔を出しているタケルからは「もったいないです」と言われていた。ヤナギいわく「余計なお世話」なのだが。
「あー、でもさぁ、おまえ一応はハッテン場に行くくらいなんだから溜まってはいるんだろ? そういうときにチンコ握られたりしたらさ、相手の顔がわからんでも反応したりしちまうもんじゃねーのか?」
「そういう生々しいハナシはやめてくださいって──!」
顔を赤らめて、その両手でも隠しきれていない表情は滑稽というか、ヤナギにしてみれば「ただただ謎」である。
「うん。やっぱ意味わからん」
やや混乱してきたヤナギは、なぜかタケルの股間に手を置いていた。
「や、ヤナさん……?」
「誰だよそれ。てかおまえ、いまチンコ半勃ちなのはどうしてなんだ」
「半勃ち? 嘘っしょ、それはないっすよ」
タケルは自分の股間に手をやり、それからおずおずとヤナギを見上げる。
「やっぱ勃ってないっすよ。びっくりさせないでくださいって」
「そっか? おまえのブツのサイズが普段からこんなだったら、わりと騒がれてたんじゃねーのか」
なんか妙にずっしりした手応えがある。まったく勃ってないんだとしたら、なんだか芯でも太いのだろうか。そのままヤナギの長い指は下へと沿わされ、睾丸を掴んだ。妙に手応えがあるというか、弾力が強いというか。
「痛い、痛いっすよちょっと! アンタ自分の『握力のヤバさ』忘れたんですか!」
タケルは強引にその手を振り払うと、己の股間を両手でガードするような姿勢で前かがみになった。
「いやー、引退してだいぶ経つからよ、べつにそこまでじゃねーだろー」
「もう野球やってないのは知ってますけど、それでも当時70キロくらいはあったでしょ!」
ちなみにプロ野球選手でも握力70キロオーバーというのはあまり聞かないレベルだ。
「べつに本気で握ったわけでもなし、大げさなんだよ」
「握りつぶされるかと思いましたけどね、マジで!」
「べつに後輩と、しかも外野手だったおまえらとはオレ、あんまり絡みなかったからな。もしかしておまえ部内でも巨根とかで有名なタイプだったか?」
「あ、まーそうっすね。タマとかカリとか、エグいくらいでけーとは言われてましたね。風呂とかで」
二、三年生のときに甲子園出場経験もあり、事実上は部内ナンバーツー投手だったヤナギと、当時はまだレギュラー入りしていなかった外野手のタケルとは練習メニューもまるで違うし、それほど話をすることもなく。
それでも偶然、入学式で顔を合わせたときタケルは声も出ないほどビビりながらも「ヤナギ先輩っすよね、え、なんで──?」と言葉を失ったものだ。ヤナギも数秒ほどして、目の前の新入生が高校時代の後輩であることに気がついた。
「まあ『宝の持ち腐れ』ってヤツだな。気の毒に……」
「哀れみの目で見下ろさないで! つーか先輩のせいでマジで勃ちかけたじゃねーすか……」
ヤナギの表情は変わらないが、なんだかちょっとだけ雰囲気が変わったようだ。
「ん、じゃあいまが半勃ちくらいか?」
「いや、いま必死にそうならないように別のこと考えてますね!」
「いーじゃん、ちょっと見せてみろよ」
「ちょっと先輩、アンタ実は酔ってますね──!」
ヤナギはよく酒を飲むがかなり弱い。顔には出ないので気づかれにくいが、度数の低い酒をちょっと口にするだけで酔えるタイプの、アルコールコストの安い男だった。
「たまたま学科まで同じで講義も同じのばっか、ってだけでオレんちに入り浸りやがって。しかもハッテン場から逃げ帰ってきた直後とか、何度もしょうもない話を長々と聞かされる身にもなってみろよ。服の上から半勃ち見せるくらいいーだろ?」
空になった缶チューハイを片手で簡単に握りつぶし、立ち上がるヤナギはタケルの目の前に立ちふさがる。
「その手のガードを外せって」
見上げるタケルの表情は、酒も入っていないのに赤い。
「先輩、怖──っ! ってかおれがゲイだって知ってましたよね?」
「そりゃ知ってるよ。おまえ隠そうとしねーから、つーかシンプルにバレたんだったか」
「そうっすよ! そんなヤツ相手にチンコ見せろとか、ふつう言いますか?」
「べつに脱げって言ってるわけでもねーし、めんどくせーヤツだなぁ……」
ヤナギは強引にタケルの両手を上げさせた。抵抗していたがまるで敵わないと悟ったタケルは無抵抗になる。
「……それさ、半勃ちっていうよりもう、勃起してんじゃないの」
見下ろすヤナギは、初めて驚いたような顔を見せた。
「いや、違うっすケド……ってちょっと!?」
「ちょっと貸せ」
ヤナギはタケルの股間の、テントを張って見える「そこ」を握った。確かに若い男が勃起しているにしてはまだなんだか柔らかい、ただ妙に手応えがある。本人が言ったように亀頭先端あたりが顕著で、指の位置を下げていくとサオの部分も太かった──なんだか生意気だぞこいつ、という謎の感情がわいてくる。
そのまま手を伝わせていってタマを手に収めると、存在感のあるそれはゴムボールみたいで、思わず「そのふたつ」を握ってゴリゴリと擦り合わせていた。
「痛ェ……ってこれ、もう先輩のせいっすからね──」
「何が、って、おぉ?」
タケルのハーフパンツの突き上げは、生地を突き破りそうな勢いで怒張している。赤い顔のタケルは涙目だった。
「おれが溜まってるって知ってて──『こんなことされたらこうなる』って、わかっててやったんすか?」
「いや。わりーわりー、オレも酔ってたかな?」
怒らせてはいけない相手を怒らせたような気がヤナギにはしていた。確かにこいつがゲイって知ってて、ここまで追い込んだのはマズかったか、と思ったがすでに遅く。
「責任取ってくださいよ……」
あまりにキツかったのだろう、タケルはハーフパンツのフロントホックを外すとそれは勝手に足首まで落ちた。そうすると、ボクサーパンツのゴムの内側から伸びてはみ出し、軽くヘソあたりまで伸びる先端が覗いて見えている。鼓動に合わせてはビクビクと動き、Tシャツに先走りの染みがつくのが見えた。
「うっわ、エッグいなおまえそれ……」
「ッそういう反応が怖いから、おれ中途半端なことしか出来なかったのに……くそ」
タケルはもう半泣きだった──そうしてヤナギはというと、そのタケルを真正面から抱きしめていた。
「……そうかよ。バカなの?」
ここは柳淵、通称「ヤナギ」の下宿するアパートの一室。ちなみに101号室の角部屋である。いま102号室には人が住んでいないため、ある程度は「学生ノリ」で騒いでも大丈夫と認識され気味だ。ただしヤナギは、あまり大勢を誘い入れて飲み会を開くようなタイプではない。むしろ静かなほうが好きなタイプで、部屋を散らかすと出禁にされてしまう。
「バカなの、ってそんだけですかよ!」
「他になにか言えっての? その若さでハッテン場まで行って何もできないってさ、おまえよっぽどモテねーんだな」
「……お願いです、もう少しだけ手加減してくださいっす」
「だっておまえ、どうせまたあれだろ。駅西口の裏にあるっていう『暗闇型ハッテン空間』だろ?」
「そうですよ!」
「ほとんどファーストコンタクトで互いを視認できないくらい暗い、って前も言ってなかったか?」
「見えねーです!」
「それでも、誰とも何にもできないもんなの?」
「そうですよ。ああ!」
ヤナギは三角形をしたメロン味のデザートチーズをウーロンハイで飲みこみながら、冷たく宣告した。
「あのさぁ、だったらなんで出会い系アプリとか使わねーんだよ。危なっかしくて見てらんねーんだが」
「SNSのがいま怖ぇーじゃねーすか! 大学生ならまだいいけど、就職してバレたらどーすんですか!」
「……オレには、おまえがまともな就職にたどり着くまえにどっかですごく痛い目に会うようにしか思えねーんだよなぁ」
ヤナギからしてみれば、タケルは「犬系男子」の典型例のように見える。愛想がよく誰にでも尻尾を振っているような幻像がたまに見えるレベルだが、なぜか性的なことになると、とてつもなく奥手になるようだった。
ゲイを隠しもしないが、顔がはっきり見えたり「露出の多い」ハッテン場には行けないらしい。というか、ゲイバーや「男だけの合コン」ですら行けないっていうのは何なんだろう。べつにブサイクとかじゃないし、むしろかわいがられそうなものだが。
「でも暗がりならケツ触られたり、股間に手で触れられたりチンコ握られたり、そんくらいはあるんだろ」
「あるよ! それも怖いんですってば!」
「……おまえが何がしたいのか、オレには分かんなすぎるんだけど。そんで入場料だけ払って半泣きで逃げ帰って、酒持ち込んでオレのアパートに乱入してくんのとかさ、もうやめてほしいんだけど。リアクションに困るから」
「ヤナギ先輩に見捨てられたらおれ、もう生きていけねーですよ!」
「だからオレはヤナフチであってヤナギじゃねーし……」
ヤナギ先輩、という通称は高校時代に野球部でつけられたアダ名だった。当時はリリーフ投手として「抑え」をメインに任されていた。シンカーやカーブ、高速スライダーにチェンジアップなど多様な変化球を武器にしていて、副主将として監督の信頼も篤かった。
そんなヤナギだが一年の浪人後、大学に入ってからはスッパリ野球とは無縁の生活を送っていて、いまも大学野球部に顔を出しているタケルからは「もったいないです」と言われていた。ヤナギいわく「余計なお世話」なのだが。
「あー、でもさぁ、おまえ一応はハッテン場に行くくらいなんだから溜まってはいるんだろ? そういうときにチンコ握られたりしたらさ、相手の顔がわからんでも反応したりしちまうもんじゃねーのか?」
「そういう生々しいハナシはやめてくださいって──!」
顔を赤らめて、その両手でも隠しきれていない表情は滑稽というか、ヤナギにしてみれば「ただただ謎」である。
「うん。やっぱ意味わからん」
やや混乱してきたヤナギは、なぜかタケルの股間に手を置いていた。
「や、ヤナさん……?」
「誰だよそれ。てかおまえ、いまチンコ半勃ちなのはどうしてなんだ」
「半勃ち? 嘘っしょ、それはないっすよ」
タケルは自分の股間に手をやり、それからおずおずとヤナギを見上げる。
「やっぱ勃ってないっすよ。びっくりさせないでくださいって」
「そっか? おまえのブツのサイズが普段からこんなだったら、わりと騒がれてたんじゃねーのか」
なんか妙にずっしりした手応えがある。まったく勃ってないんだとしたら、なんだか芯でも太いのだろうか。そのままヤナギの長い指は下へと沿わされ、睾丸を掴んだ。妙に手応えがあるというか、弾力が強いというか。
「痛い、痛いっすよちょっと! アンタ自分の『握力のヤバさ』忘れたんですか!」
タケルは強引にその手を振り払うと、己の股間を両手でガードするような姿勢で前かがみになった。
「いやー、引退してだいぶ経つからよ、べつにそこまでじゃねーだろー」
「もう野球やってないのは知ってますけど、それでも当時70キロくらいはあったでしょ!」
ちなみにプロ野球選手でも握力70キロオーバーというのはあまり聞かないレベルだ。
「べつに本気で握ったわけでもなし、大げさなんだよ」
「握りつぶされるかと思いましたけどね、マジで!」
「べつに後輩と、しかも外野手だったおまえらとはオレ、あんまり絡みなかったからな。もしかしておまえ部内でも巨根とかで有名なタイプだったか?」
「あ、まーそうっすね。タマとかカリとか、エグいくらいでけーとは言われてましたね。風呂とかで」
二、三年生のときに甲子園出場経験もあり、事実上は部内ナンバーツー投手だったヤナギと、当時はまだレギュラー入りしていなかった外野手のタケルとは練習メニューもまるで違うし、それほど話をすることもなく。
それでも偶然、入学式で顔を合わせたときタケルは声も出ないほどビビりながらも「ヤナギ先輩っすよね、え、なんで──?」と言葉を失ったものだ。ヤナギも数秒ほどして、目の前の新入生が高校時代の後輩であることに気がついた。
「まあ『宝の持ち腐れ』ってヤツだな。気の毒に……」
「哀れみの目で見下ろさないで! つーか先輩のせいでマジで勃ちかけたじゃねーすか……」
ヤナギの表情は変わらないが、なんだかちょっとだけ雰囲気が変わったようだ。
「ん、じゃあいまが半勃ちくらいか?」
「いや、いま必死にそうならないように別のこと考えてますね!」
「いーじゃん、ちょっと見せてみろよ」
「ちょっと先輩、アンタ実は酔ってますね──!」
ヤナギはよく酒を飲むがかなり弱い。顔には出ないので気づかれにくいが、度数の低い酒をちょっと口にするだけで酔えるタイプの、アルコールコストの安い男だった。
「たまたま学科まで同じで講義も同じのばっか、ってだけでオレんちに入り浸りやがって。しかもハッテン場から逃げ帰ってきた直後とか、何度もしょうもない話を長々と聞かされる身にもなってみろよ。服の上から半勃ち見せるくらいいーだろ?」
空になった缶チューハイを片手で簡単に握りつぶし、立ち上がるヤナギはタケルの目の前に立ちふさがる。
「その手のガードを外せって」
見上げるタケルの表情は、酒も入っていないのに赤い。
「先輩、怖──っ! ってかおれがゲイだって知ってましたよね?」
「そりゃ知ってるよ。おまえ隠そうとしねーから、つーかシンプルにバレたんだったか」
「そうっすよ! そんなヤツ相手にチンコ見せろとか、ふつう言いますか?」
「べつに脱げって言ってるわけでもねーし、めんどくせーヤツだなぁ……」
ヤナギは強引にタケルの両手を上げさせた。抵抗していたがまるで敵わないと悟ったタケルは無抵抗になる。
「……それさ、半勃ちっていうよりもう、勃起してんじゃないの」
見下ろすヤナギは、初めて驚いたような顔を見せた。
「いや、違うっすケド……ってちょっと!?」
「ちょっと貸せ」
ヤナギはタケルの股間の、テントを張って見える「そこ」を握った。確かに若い男が勃起しているにしてはまだなんだか柔らかい、ただ妙に手応えがある。本人が言ったように亀頭先端あたりが顕著で、指の位置を下げていくとサオの部分も太かった──なんだか生意気だぞこいつ、という謎の感情がわいてくる。
そのまま手を伝わせていってタマを手に収めると、存在感のあるそれはゴムボールみたいで、思わず「そのふたつ」を握ってゴリゴリと擦り合わせていた。
「痛ェ……ってこれ、もう先輩のせいっすからね──」
「何が、って、おぉ?」
タケルのハーフパンツの突き上げは、生地を突き破りそうな勢いで怒張している。赤い顔のタケルは涙目だった。
「おれが溜まってるって知ってて──『こんなことされたらこうなる』って、わかっててやったんすか?」
「いや。わりーわりー、オレも酔ってたかな?」
怒らせてはいけない相手を怒らせたような気がヤナギにはしていた。確かにこいつがゲイって知ってて、ここまで追い込んだのはマズかったか、と思ったがすでに遅く。
「責任取ってくださいよ……」
あまりにキツかったのだろう、タケルはハーフパンツのフロントホックを外すとそれは勝手に足首まで落ちた。そうすると、ボクサーパンツのゴムの内側から伸びてはみ出し、軽くヘソあたりまで伸びる先端が覗いて見えている。鼓動に合わせてはビクビクと動き、Tシャツに先走りの染みがつくのが見えた。
「うっわ、エッグいなおまえそれ……」
「ッそういう反応が怖いから、おれ中途半端なことしか出来なかったのに……くそ」
タケルはもう半泣きだった──そうしてヤナギはというと、そのタケルを真正面から抱きしめていた。
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