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コスタ子爵の次女、ナタリアと、ビアンコ商会の一人息子のオーブリーとの出会いは、ナタリアが十四歳、オーブリーが十五歳のときのこと。
コスタ子爵夫人はよく、ビアンコ商会の会長を屋敷に招き、商品を購入していた。今日は跡取りも連れてきましたと商会の会長──オーブリーの父親が紹介してきたのが、オーブリーだった。その日は顔を合わせただけで、ナタリアはオーブリーに、特になんの印象も抱いていなかった。
けれど。同じ街に暮らすオーブリーを、馬車での移動中や、街での買い物で見かけるたび、楽しそうにいろんな人と会話する姿、子どもと遊ぶ姿、困っている人を助ける姿が目に入るようになって、ナタリアは少しずつ、オーブリーを意識しはじめるようになっていった。
(……優しい人)
そんな気持ちを、オーブリーの父親は見抜いていたのか。コスタ子爵夫人に、それとなく、ナタリアの相手に息子はどうかと勧めてくるようになった。
コスタ子爵は、平民相手に娘はやれない、と一蹴していたが、オーブリーの父親はめげなかった。
それに。
「あの、ぼく。ナタリア様のこと、好きになってしまって。身分の差は、充分承知しているんですけど」
屋敷の庭を散歩していたナタリアを見つけたオーブリーは、まわりに人がいないことを確認し、そう告げてきた。顔は真っ赤で、こぶしは震えていて。
(貴族に、こんな純粋な方はいるのかしら)
幸いにして、ナタリアには兄も姉もいた。二人よりは結婚相手を自由に選べはする。ビアンコ商会を贔屓にしているナタリアの母親の、悪くないんじゃないかしら、という後押しもあって、根気強くコスタ子爵を説得したナタリアは、オーブリーとの付き合いをはじめた。
オーブリーは、とにかく優しかった。気遣いもできたし、なにより、街の人に、商会の従業員に、好かれていた。
確かにデートは、貴族同士のそれとは比べものにはならなかったかもしれないが、街で一、二を争うという商会の肩書きは伊達じゃなく、デート代はいつもオーブリーが支払ってくれていたし、誕生日プレゼントも惜しみなく、高価な物をくれた。
二人の様子を一年間見守ってきたコスタ子爵は、ナタリアが幸せになれるのならと、ついに二人の結婚を認めてくれた。
「平民の暮らしは、貴族のそれとはまったく違う。覚悟しておきなさい」
父親の忠告に、ナタリアは「オーブリーがいるからきっと大丈夫です」と、笑ってみせた。
──それから、たった二年。
「……お父様に、叱られてしまうわね」
街で見つけた馬車に乗り込み、一息ついたナタリアは、一人でそっと呟いた。
「……わたしはただ、愛されていると思い込まされていただけだったのね。馬鹿みたい」
頬を伝った涙が、ぽたりとスカートに落ちた。オーブリーの心の中にはずっと、リリアンだけがいて。それに気付きもせず、貴族令嬢だからという理由だけで相手は結婚していたのに、相思相愛だと思っていた自分が滑稽で、憐れだった。
「……最初から、政略結婚だと言ってくれたらよかったのに」
わかっている。そしたら結婚なんてしなかったし、コスタ子爵も決して認めはしなかっただろうことも。
「……お義父さんとお義母さんは、知っていたのかな」
根っからの商売人であった義父。オーブリーとナタリアの結婚を誰より願っていた義父は、オーブリーの本心を知っていた可能性は高い。
義母は、義父が亡くなる前はとても優しかったが、最近は、少し印象が変わった気がしていた。そっけない、というか。前はニコニコしていて、いまも誰かが近くにいるときはそうなのだが、二人きりのとき、無視をされることが徐々に増えてきていた。オーブリーには心配をかけたくないと黙っていたが、密かに心を痛めていた。
「……お義母さんと、もう顔を合わせずにすむのね。それだけは、よかったかも」
理由もわからず無視をされるのは、精神的に堪えていた。追い打ちをかけるように、オーブリーからの別れ話、本音を聞かされ、ナタリアの心は、限界だった。
「…………っ」
顔を両手で覆い、ナタリアは声を殺して泣き始めた。馭者はそれに気付いたようだったが、少し顔を後ろに向けただけで、なにも言わず、馬車を走らせ続けた。
──一方のオーブリーは。
少しの罪悪感を抱きながらも、軽やかな足取りで、とあるアパートに向かっていた。もちろん、愛しい人に報告に行くためだった。
「リリアン!」
アパートの一室。扉をノックし、出てきた人物の名前を嬉しそうに呼ぶオーブリー。
「喜んで、リリアン。ぼく、妻と離縁してきたよ」
リリアンが、まあ、と両手をぱんと合わせた。
「ほんと?!」
「うん。ついさっき、離縁届を役所に提出してきたところなんだ」
「うそ、凄い! さすがは商人ね。仕事が早いわ」
褒められ、オーブリーが「そうでもないけど」と、照れたように頬を掻く。
「じゃああたし、あなたのお嫁さんになれるのね」
「離縁したばかりだから、すぐにとはいかないけど……でも、いずれできるよ。そしたら一緒に、婚姻届を役所に出しに行こうね」
「そうね、楽しみだわ。あ、上がって?」
「うん」
促され、部屋に上がる。築年数がけっこう経っているこのアパートは、あちこちひび割れ、どことなく、暗い雰囲気を醸し出していた。
「! そうだ、リリアン。よかったら、今日からうちで暮らさない?」
突然の提案に「え、でも」と、戸惑いながらも、どこか嬉しそうなリリアンに、オーブリーが続ける。
「ナタリアはもう、屋敷を出て行ったんだ。だから、いまは誰もいない。遠慮なんてすることないよ」
「そう、なの? もしかして、あなしのためにナタリアさんを追い出してくれたの?」
「追い出したっていうか、勝手に出て行ってくれたんだ。きっと、ぼくの幸せのために。ナタリアは、ぼくが大好きだったから」
「……なんだか、気の毒ね」
「仕方ないよ。だってぼくもナタリアを好きになろうと努力したけど、無理だったんだ。それはさ、ナタリアにも原因があって。女性としての魅力がなかったというか」
リリアンが、クスクスと笑う。
「酷いこというのね」
「本当のことだから。それに……リリアンが魅力的過ぎるのも、悪いと思う」
ふふ。
リリアンは妖艶に微笑み、オーブリーの身体に触れると、そっと口付けをした。
コスタ子爵夫人はよく、ビアンコ商会の会長を屋敷に招き、商品を購入していた。今日は跡取りも連れてきましたと商会の会長──オーブリーの父親が紹介してきたのが、オーブリーだった。その日は顔を合わせただけで、ナタリアはオーブリーに、特になんの印象も抱いていなかった。
けれど。同じ街に暮らすオーブリーを、馬車での移動中や、街での買い物で見かけるたび、楽しそうにいろんな人と会話する姿、子どもと遊ぶ姿、困っている人を助ける姿が目に入るようになって、ナタリアは少しずつ、オーブリーを意識しはじめるようになっていった。
(……優しい人)
そんな気持ちを、オーブリーの父親は見抜いていたのか。コスタ子爵夫人に、それとなく、ナタリアの相手に息子はどうかと勧めてくるようになった。
コスタ子爵は、平民相手に娘はやれない、と一蹴していたが、オーブリーの父親はめげなかった。
それに。
「あの、ぼく。ナタリア様のこと、好きになってしまって。身分の差は、充分承知しているんですけど」
屋敷の庭を散歩していたナタリアを見つけたオーブリーは、まわりに人がいないことを確認し、そう告げてきた。顔は真っ赤で、こぶしは震えていて。
(貴族に、こんな純粋な方はいるのかしら)
幸いにして、ナタリアには兄も姉もいた。二人よりは結婚相手を自由に選べはする。ビアンコ商会を贔屓にしているナタリアの母親の、悪くないんじゃないかしら、という後押しもあって、根気強くコスタ子爵を説得したナタリアは、オーブリーとの付き合いをはじめた。
オーブリーは、とにかく優しかった。気遣いもできたし、なにより、街の人に、商会の従業員に、好かれていた。
確かにデートは、貴族同士のそれとは比べものにはならなかったかもしれないが、街で一、二を争うという商会の肩書きは伊達じゃなく、デート代はいつもオーブリーが支払ってくれていたし、誕生日プレゼントも惜しみなく、高価な物をくれた。
二人の様子を一年間見守ってきたコスタ子爵は、ナタリアが幸せになれるのならと、ついに二人の結婚を認めてくれた。
「平民の暮らしは、貴族のそれとはまったく違う。覚悟しておきなさい」
父親の忠告に、ナタリアは「オーブリーがいるからきっと大丈夫です」と、笑ってみせた。
──それから、たった二年。
「……お父様に、叱られてしまうわね」
街で見つけた馬車に乗り込み、一息ついたナタリアは、一人でそっと呟いた。
「……わたしはただ、愛されていると思い込まされていただけだったのね。馬鹿みたい」
頬を伝った涙が、ぽたりとスカートに落ちた。オーブリーの心の中にはずっと、リリアンだけがいて。それに気付きもせず、貴族令嬢だからという理由だけで相手は結婚していたのに、相思相愛だと思っていた自分が滑稽で、憐れだった。
「……最初から、政略結婚だと言ってくれたらよかったのに」
わかっている。そしたら結婚なんてしなかったし、コスタ子爵も決して認めはしなかっただろうことも。
「……お義父さんとお義母さんは、知っていたのかな」
根っからの商売人であった義父。オーブリーとナタリアの結婚を誰より願っていた義父は、オーブリーの本心を知っていた可能性は高い。
義母は、義父が亡くなる前はとても優しかったが、最近は、少し印象が変わった気がしていた。そっけない、というか。前はニコニコしていて、いまも誰かが近くにいるときはそうなのだが、二人きりのとき、無視をされることが徐々に増えてきていた。オーブリーには心配をかけたくないと黙っていたが、密かに心を痛めていた。
「……お義母さんと、もう顔を合わせずにすむのね。それだけは、よかったかも」
理由もわからず無視をされるのは、精神的に堪えていた。追い打ちをかけるように、オーブリーからの別れ話、本音を聞かされ、ナタリアの心は、限界だった。
「…………っ」
顔を両手で覆い、ナタリアは声を殺して泣き始めた。馭者はそれに気付いたようだったが、少し顔を後ろに向けただけで、なにも言わず、馬車を走らせ続けた。
──一方のオーブリーは。
少しの罪悪感を抱きながらも、軽やかな足取りで、とあるアパートに向かっていた。もちろん、愛しい人に報告に行くためだった。
「リリアン!」
アパートの一室。扉をノックし、出てきた人物の名前を嬉しそうに呼ぶオーブリー。
「喜んで、リリアン。ぼく、妻と離縁してきたよ」
リリアンが、まあ、と両手をぱんと合わせた。
「ほんと?!」
「うん。ついさっき、離縁届を役所に提出してきたところなんだ」
「うそ、凄い! さすがは商人ね。仕事が早いわ」
褒められ、オーブリーが「そうでもないけど」と、照れたように頬を掻く。
「じゃああたし、あなたのお嫁さんになれるのね」
「離縁したばかりだから、すぐにとはいかないけど……でも、いずれできるよ。そしたら一緒に、婚姻届を役所に出しに行こうね」
「そうね、楽しみだわ。あ、上がって?」
「うん」
促され、部屋に上がる。築年数がけっこう経っているこのアパートは、あちこちひび割れ、どことなく、暗い雰囲気を醸し出していた。
「! そうだ、リリアン。よかったら、今日からうちで暮らさない?」
突然の提案に「え、でも」と、戸惑いながらも、どこか嬉しそうなリリアンに、オーブリーが続ける。
「ナタリアはもう、屋敷を出て行ったんだ。だから、いまは誰もいない。遠慮なんてすることないよ」
「そう、なの? もしかして、あなしのためにナタリアさんを追い出してくれたの?」
「追い出したっていうか、勝手に出て行ってくれたんだ。きっと、ぼくの幸せのために。ナタリアは、ぼくが大好きだったから」
「……なんだか、気の毒ね」
「仕方ないよ。だってぼくもナタリアを好きになろうと努力したけど、無理だったんだ。それはさ、ナタリアにも原因があって。女性としての魅力がなかったというか」
リリアンが、クスクスと笑う。
「酷いこというのね」
「本当のことだから。それに……リリアンが魅力的過ぎるのも、悪いと思う」
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リリアンは妖艶に微笑み、オーブリーの身体に触れると、そっと口付けをした。
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