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がくっ。
立っていられなくなったアンガスが地面に膝をつくと、女性陣の責め立てがつかの間、止まった。それを待っていたように、シンディーは暴露の続きをはじめた。
「みなさん。どうしてこの男は、そんなことを言っていたと思います? 家事を使用人に任せているこのわたくしと、すべての家事を自分で頑張っていたエミリアさんを比べていたからなのです。手が荒れているだの。髪や肌に艶がないなどと暴言を吐いていたうえ、せっかく作った料理も、残していたそうですよ? 前回の慰労会で出された料理と比べて、不味いと文句をつけて。どう思います?」
女性陣の強く握られたこぶしが、わなわなと震え出した。それを視界に捉えたアンガスが、小さく悲鳴を上げる。
「……ちょ、もう止めてください! ぼくはそのようなこと、言っていません! だってそれはエミリアが勝手に言っていたことであって、い、居酒屋でのこととはまた別でしょ? 証拠はあるんですか? それとも、それも団長の使用人の誰かが盗み聞きしてたっていうのですか?!」
団長は「お前の人となりはもう暴かれているんだよ」と吐き捨てた。
「ここにいる者の大多数が、もはやお前ではなく、エミリア・ブルーノを信じている。そもそも、シンディーを堂々と、しかも本気で愛していると宣言した時点で、お前は自分から、信用をなくしにいったんだ。それすら理解できていないのか?」
「……それは、言葉のあやというか……シンディーさんが、素敵な女性という意味でっ」
シンディーが「鳥肌が立つので、わたくしの名前を呼ぶの、もう止めてもらえます?」と、ぴしゃりと言い放つと、アンガスは目に涙を浮かべた。
苛ついたように、シンディーは片眉をぴくりと上げた。
「……毎日、毎日。エミリアさんが必死に作っていた料理を残していたあげく、ぼくの食欲がわくようなものを、頑張って作れと偉そうに言ったこともないと?」
「…………っ」
──あいつ、どこまでベラベラと話してんだ!!
ばちんっ。
否定もせず、ぎりっと奥歯を噛んだことで、それが実際に言われた台詞なのだと理解した一人の騎士の妻が、我慢ができなくなったように、アンガスの頬を平手で叩いた。
「…………なっ」
なにをする。怒鳴ろうとしたが、その前に複数人の女性に囲まれた。鋭い幾人もの視線に晒されたアンガスがたじろぐ。
「……この最低男!」
アンガスを叩いたのは、騎士団の妻たちの中でも、比較的エミリアと親しくしていた女性だった。
涙声の女性の肩に、別の女性がぽんと手を置いた。
「……エミリアさん。まだ、子どもいなかったわよね」
「……ええ。よかったと思うわ。ただでさえ家事と育児の両立は大変なのに、こんななんの役にも立たないどころか、暴言しか吐くことしか脳のない夫がいたら、肉体的にも、精神的にも、きっと耐えられなかったでしょうから」
団長やシンディーにならともかく、どうしてただの主婦である女にここまで言われなければならないのかと、アンガスはむかっ腹が立った。
「……これは立派な暴力だ! 誰か、警察を呼んでくれ!」
応じる者は、むろんいない。それをアンガスだけが、本気でわかっていなかった。
「……なんだよ、みんな! 一緒に戦ってきた仲間だろ!?」
ボロッと泣き始めたアンガスを白い目で見ていた騎士の一人が、屋敷の二階を見上げた。そこにある子ども部屋には、クリフトンとシンディーの息子と、ここに集まった騎士たちの子どもたちがいて、この屋敷の使用人たちが面倒を見ている。
──こうなることがわかっていたから、あそこに子どもたちを集めたのか。
確かにこんな情けないとこ、子どもたちに見せたくないよなあと、五歳の娘を持つ騎士は、大きくため息をついた。
さんざ喚きちらしたあと、アンガスはシンディーをゆらりと見上げた。
「……あなたがこんな人だったなんて思わなかった」
鼻をすするアンガスに、シンディーが冷たく言い放つ。
「あなたがわたくしをどう思っていたのか知りませんが、嫌われたのならなによりです。それにしても──こう言ってはなんですが、どうしてあなたは、エミリアさんにこうも偉そうな態度をとれたのですか? その自信はどこから?」
「…………?」
ふむ。
首を捻るだけのアンガスに代わるように、クリフトンが紙の束をめくった。
「『一人じゃなにもできないお嬢様のきみが、ぼくに捨てられたらどうなると思う?』とあるから、そこからきた自信じゃないか?」
妻の内の誰かが「そんなの脅迫と同じじゃない!」と叫び、続いて、心底軽蔑したように小さく声を上げはじめたのは、アンガスと同期の騎士だった。
「……あんまりこんなこと言いたくないけど。ぼくたちは爵位が継げる長男でもなくて、ありつけた仕事は、あまり給金が高くない、小さな街の騎士だ。元貴族令嬢のエミリアさんがお前と結婚するのは、相当な覚悟があって。実際、使用人も雇えなくて、苦労させていたわけだろ? シンディーさんの言うとおりだよ。なんでそんな偉そうにできたんだ?」
「……でも、エミリアを養っていたのは事実だろ……?」
お前までぼくを責めるのか、という絶望と同時に、わからない、といった風に首を傾げるアンガスに、同期の騎士は「……本気か?」と、眉をひそめた。
「なにが? 騎士になるには努力と才能が必要だったけど、家事なんて、誰でもできるじゃないか。お金も稼げないし……」
傍にいる自身の妻が鬼の形相になるのを横目に見ながら、同期の騎士は思い切ったように口を開いた。
「もう、はっきり言わせてもらう。お前。身長は低くて、小太りで、見た目も……不細工じゃないか。その上爵位もなくて、お金もなくて。でも、エミリアさんはそんなお前を選んでくれた。あれだけ容姿が整っている人なら、もっといくらでもいい人が選べただろうに」
容姿が整っている。と、ぼんやり繰り返したアンガスは、でも、ともらした。
「……シンディーさんに比べたら全然」
「──ああ。わたくしに近付けるように努力しろ、と上から目線で日々、命令していたそうですね。あんな素敵な方に」
地面に膝をついたままのアンガスを、氷のような眼差しで見下ろすシンディー。あまりに冷たい双眸に、アンガスはごくりと息をのんだ。
「……嘘だろ。あんな若くて綺麗な奧さんを、容姿まで貶していたのか?」
ぽつりと吐露された仲間の台詞に、アンガスは「へ……?」と、間抜けな声を出した。同期の騎士は、次々暴かれるアンガスの本心、本性に、頭痛がしていた。
「……アンガス。奧さんとシンディーさんを比べる前に、自分と団長、比べてみたら?」
「…………」
アンガスはシンディーの隣に立つ団長を、目玉だけ動かし、無言で見詰めた。
団長は、二十八才。元貴族令息で、長男ではないが、いまや男爵の位も持つ男だ。容姿は整っていて、高身長。品があって、優しくて。
いまのアンガスとは、対極にいる人物だった。
立っていられなくなったアンガスが地面に膝をつくと、女性陣の責め立てがつかの間、止まった。それを待っていたように、シンディーは暴露の続きをはじめた。
「みなさん。どうしてこの男は、そんなことを言っていたと思います? 家事を使用人に任せているこのわたくしと、すべての家事を自分で頑張っていたエミリアさんを比べていたからなのです。手が荒れているだの。髪や肌に艶がないなどと暴言を吐いていたうえ、せっかく作った料理も、残していたそうですよ? 前回の慰労会で出された料理と比べて、不味いと文句をつけて。どう思います?」
女性陣の強く握られたこぶしが、わなわなと震え出した。それを視界に捉えたアンガスが、小さく悲鳴を上げる。
「……ちょ、もう止めてください! ぼくはそのようなこと、言っていません! だってそれはエミリアが勝手に言っていたことであって、い、居酒屋でのこととはまた別でしょ? 証拠はあるんですか? それとも、それも団長の使用人の誰かが盗み聞きしてたっていうのですか?!」
団長は「お前の人となりはもう暴かれているんだよ」と吐き捨てた。
「ここにいる者の大多数が、もはやお前ではなく、エミリア・ブルーノを信じている。そもそも、シンディーを堂々と、しかも本気で愛していると宣言した時点で、お前は自分から、信用をなくしにいったんだ。それすら理解できていないのか?」
「……それは、言葉のあやというか……シンディーさんが、素敵な女性という意味でっ」
シンディーが「鳥肌が立つので、わたくしの名前を呼ぶの、もう止めてもらえます?」と、ぴしゃりと言い放つと、アンガスは目に涙を浮かべた。
苛ついたように、シンディーは片眉をぴくりと上げた。
「……毎日、毎日。エミリアさんが必死に作っていた料理を残していたあげく、ぼくの食欲がわくようなものを、頑張って作れと偉そうに言ったこともないと?」
「…………っ」
──あいつ、どこまでベラベラと話してんだ!!
ばちんっ。
否定もせず、ぎりっと奥歯を噛んだことで、それが実際に言われた台詞なのだと理解した一人の騎士の妻が、我慢ができなくなったように、アンガスの頬を平手で叩いた。
「…………なっ」
なにをする。怒鳴ろうとしたが、その前に複数人の女性に囲まれた。鋭い幾人もの視線に晒されたアンガスがたじろぐ。
「……この最低男!」
アンガスを叩いたのは、騎士団の妻たちの中でも、比較的エミリアと親しくしていた女性だった。
涙声の女性の肩に、別の女性がぽんと手を置いた。
「……エミリアさん。まだ、子どもいなかったわよね」
「……ええ。よかったと思うわ。ただでさえ家事と育児の両立は大変なのに、こんななんの役にも立たないどころか、暴言しか吐くことしか脳のない夫がいたら、肉体的にも、精神的にも、きっと耐えられなかったでしょうから」
団長やシンディーにならともかく、どうしてただの主婦である女にここまで言われなければならないのかと、アンガスはむかっ腹が立った。
「……これは立派な暴力だ! 誰か、警察を呼んでくれ!」
応じる者は、むろんいない。それをアンガスだけが、本気でわかっていなかった。
「……なんだよ、みんな! 一緒に戦ってきた仲間だろ!?」
ボロッと泣き始めたアンガスを白い目で見ていた騎士の一人が、屋敷の二階を見上げた。そこにある子ども部屋には、クリフトンとシンディーの息子と、ここに集まった騎士たちの子どもたちがいて、この屋敷の使用人たちが面倒を見ている。
──こうなることがわかっていたから、あそこに子どもたちを集めたのか。
確かにこんな情けないとこ、子どもたちに見せたくないよなあと、五歳の娘を持つ騎士は、大きくため息をついた。
さんざ喚きちらしたあと、アンガスはシンディーをゆらりと見上げた。
「……あなたがこんな人だったなんて思わなかった」
鼻をすするアンガスに、シンディーが冷たく言い放つ。
「あなたがわたくしをどう思っていたのか知りませんが、嫌われたのならなによりです。それにしても──こう言ってはなんですが、どうしてあなたは、エミリアさんにこうも偉そうな態度をとれたのですか? その自信はどこから?」
「…………?」
ふむ。
首を捻るだけのアンガスに代わるように、クリフトンが紙の束をめくった。
「『一人じゃなにもできないお嬢様のきみが、ぼくに捨てられたらどうなると思う?』とあるから、そこからきた自信じゃないか?」
妻の内の誰かが「そんなの脅迫と同じじゃない!」と叫び、続いて、心底軽蔑したように小さく声を上げはじめたのは、アンガスと同期の騎士だった。
「……あんまりこんなこと言いたくないけど。ぼくたちは爵位が継げる長男でもなくて、ありつけた仕事は、あまり給金が高くない、小さな街の騎士だ。元貴族令嬢のエミリアさんがお前と結婚するのは、相当な覚悟があって。実際、使用人も雇えなくて、苦労させていたわけだろ? シンディーさんの言うとおりだよ。なんでそんな偉そうにできたんだ?」
「……でも、エミリアを養っていたのは事実だろ……?」
お前までぼくを責めるのか、という絶望と同時に、わからない、といった風に首を傾げるアンガスに、同期の騎士は「……本気か?」と、眉をひそめた。
「なにが? 騎士になるには努力と才能が必要だったけど、家事なんて、誰でもできるじゃないか。お金も稼げないし……」
傍にいる自身の妻が鬼の形相になるのを横目に見ながら、同期の騎士は思い切ったように口を開いた。
「もう、はっきり言わせてもらう。お前。身長は低くて、小太りで、見た目も……不細工じゃないか。その上爵位もなくて、お金もなくて。でも、エミリアさんはそんなお前を選んでくれた。あれだけ容姿が整っている人なら、もっといくらでもいい人が選べただろうに」
容姿が整っている。と、ぼんやり繰り返したアンガスは、でも、ともらした。
「……シンディーさんに比べたら全然」
「──ああ。わたくしに近付けるように努力しろ、と上から目線で日々、命令していたそうですね。あんな素敵な方に」
地面に膝をついたままのアンガスを、氷のような眼差しで見下ろすシンディー。あまりに冷たい双眸に、アンガスはごくりと息をのんだ。
「……嘘だろ。あんな若くて綺麗な奧さんを、容姿まで貶していたのか?」
ぽつりと吐露された仲間の台詞に、アンガスは「へ……?」と、間抜けな声を出した。同期の騎士は、次々暴かれるアンガスの本心、本性に、頭痛がしていた。
「……アンガス。奧さんとシンディーさんを比べる前に、自分と団長、比べてみたら?」
「…………」
アンガスはシンディーの隣に立つ団長を、目玉だけ動かし、無言で見詰めた。
団長は、二十八才。元貴族令息で、長男ではないが、いまや男爵の位も持つ男だ。容姿は整っていて、高身長。品があって、優しくて。
いまのアンガスとは、対極にいる人物だった。
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