どれほど罵られようと、慰謝料は請求させていただきます。

「──レイラ。お願いだ。もう、ぼくを解放してくれ」

「あたしからも、お願いします。バートを、自由にしてあげて」

 バートと、バートの愛する女が、悲痛な声色で、頭を下げる。さらに十歳の男の子が、レイラをきつく睨み付けてきた。

「お父さんとお母さんを虐めるな!」


 レイラはもう、どうしたらいいのかわからなかった。


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