先生が好きです

雫川サラ

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 手際良くゴムをかぶせていく先生の姿に、この姿を知る過去の女性たちの存在を重ねて、俺は少し気分が重くなった。だが、そんなものは先生に覆いかぶさられ、深く口付けられてしまえば、あっという間に消え去ってしまう。

「どうした? 怖くなったか?」

 ふるふると首を振る俺に、先生が瞳をギラつかせる。雄の顔をした先生に、俺はもうどうしようもなく興奮して、その熱に溶けてぐずぐずになりそうだった。

「早く……」

 涙目で、精一杯誘う。目一杯足を開かされて、ちゅ、と先生の先端が俺の後ろに触れるのが分かった。ぬりゅ、ぬりゅ、と何回か浅く出し入れされて、焦ったい気持ちに腰が揺れる。その瞬間、ずずっ……と先端がナカに入ってきた。

「あ、あああ……ッ」

 凄まじい圧迫感、それと熱。

「せん、せ、の……入って、くる、ッ」
「痛く、ない?」
「痛くない、あ、すご、せんせの、熱い、硬いッ」

 感じたまま口にすれば、さらに先生の雄が中で質量を増すのが分かった。

「ひあぁ、すごい、すごいよぉッ……」

 涙がポロポロと俺の頬を伝い落ちる。先生が心配そうな声をかけてきたが、俺はそれどころではなかった。

「痛いんじゃない、嬉しいんだよ、ッあ、先生と、一つになれて、嬉しい、ッん」
「ああッ、もうだめだ、結城、俺の我慢の限界」

 唸るように先生が言うや否や、中のモノがグッ、グッと奥をえぐるように動き始めた。

「ッや、あ、せんせ、すごいッ」
「結城の中もすげ、締めてくるッ……」
「やぁッ、そこ、や! ああ、ああッ」
「ここか?」

 さっき覚えさせられたばかりの前立腺を擦られ、あられもない声を上げてしまう。自分の甲高くて甘ったるい声が恥ずかしくて口を塞ぎたいのに、先生の腕がそうさせてくれない。

「結城、もっとお前の、可愛い声、聞かせて……」
「ああ、ッせんせ、ぁ、気持ちイイッ」
「こっちは? 好き?」

 そう聞かれながら、ひときわ奥をずちゅずちゅと突き上げられて、目の前が真っ白になる。

「ッひ! あ、ああ、やあああッ」

 もう自分が何を口走っているのか、分からなくなっていた。ズン、ズン、と突き上げられるたびに、目の裏で星がスパークする。腹の奥からは熱くて大きな波が生まれ、それに飲み込まれるように溺れていく。

「や、あ、だめ、やだッ、俺ヘン、なんかクるッ、あああッ」
「イきそうか?」
「わかんな、ぁ、ああッ、せんせ、俺、どうかなるッ」
「いいよ、そのままいっぱい気持ち良くなって」

 そう言いながら、俺のびしょ濡れの屹立も先生の手の平に包まれて扱かれて、俺は本当に訳がわからなくなった。

「ッあ、ああ、あああーー……ッ!」

 腹の奥で、大きな熱が爆発したみたいに、ぶわあって何か熱いものがこみ上げてきて、一瞬意識が飛んだ。
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