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第3章 人と人とが行き交う街 アザレア
3-1 冒険の始まり〜人と人とが行き交う街 アザレア〜
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「ここが、外の世界……」
審判の関所から続く長い虹色の滑り台を滑り降りた先は、森の中だった。ミミリたちが住む家の川向こうにあった森とはどこか違う雰囲気のする、穏やかな森。
陽の光が少しは抑えられるはずの森の中だというのに、外気温が高いためかミミリはすでにじんわりと額に汗をかいていた。それにここの地面はふんわり柔らかく、温かみもある。ミミリは滑り降りた時に尻もちをついたが、不思議と衝撃が少なかった。
今はちょうど、お昼過ぎぐらいだろうか。ミミリのお腹が、そう告げている。
「あれ、うさみー! ゼラくん、どこ?」
――ポフッ!
ミミリが呼んだからなのか、どこからともなく現れた柔らかいあの子の重みを背中に感じるミミリ。
「ふわ~! 怖かったわ。 ……って、ミミリごめんね、痛かった?」
「ううん、ポフッてしただけだからちっとも。うさみより私のほうが先にここに着いたんだね。うさみ、ゼラくんが見当たらないんだよ。どこなんだろう」
ミミリは背中にしがみついたままのうさみの耳に頬擦りしながら、辺りを見渡すもやはりゼラはいない。
「あの、ミミりん? 下、下よ……」
「エッ、下?」
――!
こんなことが、あるのだろうか。
ミミリのお尻の下敷きになって、ゼラがうつ伏せになって倒れていた。
「きゃああああああ! ごめんね、ゼラくん、大丈夫? しっかりして!」
ミミリは慌てて飛び降りて、ゼラを揺さぶってみたところ、うつ伏せのまま漸く返事が返ってきた。
「大丈夫、生きてるから。俺、着地に失敗して顔面からここに突っ込んでちょっとクラッとしちゃってさ。起きあがろうとしたら、突然ものすごい衝撃を背中に感じて。そのまま意識失ってたみたいなんだ。何だったんだろう、あれは。モンスターの襲撃かな」
「……私のせいだから、怒るに怒れないけど……。うううう~!」
「えっ、ミミリどうしたんだ? 泣いてるのか? ごめん、起き上がりたいけど、背中を何かで強打したみたいなんだ。……うさみ! うさみー! ミミリが酷い目にあったみたいなんだ。うさみはどこだ? 返事してくれー!」
自分の体重をモンスターに例えられたことにぷうっと膨れるミミリ。そしてその原因が自分にあるとは思いもせずにうつ伏せのままミミリを心配するゼラ。
うさみはミミリの背中から、二人のやりとりを見て小さなため息を1つついてしまうも、少し遅れて込み上げてきた気持ちによって、クスリと笑ってしまうのだった。
「まだ見ぬ世界に緊張していたけれど、いい意味で私たちらしいわよね。だって、いつもどおりなんですもん。とりあえず、探索魔法で感知した、気配が多数ある方へ向かってみましょ! ……回復魔法かけてあげるから、ゼラもちゃんと立ち上がってちょうだいね?」
◆ ◆ ◆
――森の端までやってきたミミリたち。
長い年月をかけて心に降り積もった期待による上乗せ効果もあるのかもしれないが、森の中から見る外の世界は、それは眩いものだった。
森の終わりを境目に、明らかに人の手を加えて整えられた青い芝生が広がっている。土地を左右に区切るのは、白茶色をした歩きやすそうな幅太の土の道。道を挟んで左右対称、等間隔に埋められているのは所々に赤い花を咲かせた大きな木々たち。
そして、道の上に見えるのは――。
「ひっ、人だよ! うさみ、ゼラくん、人がいる。それも、あんなにたくさん!」
「ほっ、ほんとね! たくさんいるわ!」
人のいる方へ先に足を進めようとしていたゼラは振り返ってみてミミリたちが足を止めていたことに気がついた。足を止めるだけでなく、ミミリたちはこっそり木の幹に身体を隠して、ひょっこりと顔だけ覗かせている。
「そうだよな、2人はこんなにたくさんの人を見るのは初めてだもんな。たしかに、警戒するのは俺も大事だと思う。だから、俺から1つだけ提案」
「提案?」
「そ、主にうさみへの提案な」
「私?」
「うん。今から行く場所にどんな人間がいるかわからないから、とりあえず様子見ってことで、ぬいぐるみのフリしてほしいんだ」
「……? 私、そもそもぬいぐるみだけど」
ゼラの提案にミミリたちは揃って小首を傾げている。その様子があまりにも可笑しくて、ゼラは少し吹き出してしまった。
「フハッ。ごめんごめん。俺の説明が悪かったな。元々うさみはぬいぐるみだった。そうじゃなくて動かず喋れもしないただのぬいぐるみのフリしてほしいんだ」
「えぇぇ、なんでそんな……」
不満たっぷりな反応を返すうさみに向けるのは、ゼラの意外にも気の利いた一言。
「ホラ、ただでさえ可愛い見た目のうさぎのぬいぐるみなんだ。そのうえ、喋れて魔法が使えるなんて知れたら大変だろ? 攫われちゃうかもしれないからな?」
「ひゃあああ! それは大変! うさみ、喋ったらダメだよ?」
「わかったわ。ものすごく説得力があったもの。これから私は、ただのうさぎよ!」
……はぁ、よかった。上手くいった。ありがとうございます、くまゴロー先生。
と、ゼラは心の中で感謝を述べた。
くまゴロー先生からいい影響を受けて、ゼラの紳士的な振る舞いは確実にレベルアップしていた。
◆ ◆ ◆
「わあぁ、すごい! 人工的に作られた石の壁なのかなぁ」
「ほんとだな。多分、この長い列は壁の中に入る順番待ちをしているんじゃないかな」
ミミリたちは、先人たちに倣って列向こうに聳える石の壁へと続く長い列の最後尾についてみた。
ゼラの隣でミミリはそっとうさみを抱き、うさみはただのぬいぐるみのようにじっと動かず抱かれている。
ゼラは、異なる地からやって来た者達だ、と排斥されないか懸念していたが、どうやら列の一員として馴染めたようで、内心とっても安心していた。
――ここまでは、怖いくらいに順調だ。
安心して一息つけたということもあり、ミミリたちの耳に、ようやく前列のほうの会話が耳に入ってきた。
――!
――――!
「身分証!」
「ハ、ハイッ!」
身分証、と語気を強めに言い放った男性の低い声から感じ取れるのは、かなり強めな威圧感。しかも、ぶっきらぼうな印象まで感じ取れる。
その証拠に受け手の男性の返答は、かなり気圧されてしまっているようだ。
「今日の門番は、ガウラさんなんだねぇ。今日も元気に頑張ってくれておる。どれ、お手間をかけないように、身分証を出しておこうかのう」
おそらく列の中間地点くらいに位置する幌馬車の中、白く長い髭をたくわえた高齢の男性が懐に手を入れて何かを探しているようだ。
大きな独り言から察するに、「門番」をしている「ガウラ」さんという人に「身分証」なるものを見せねばならないようで……。
……身分証……。
……身分証……?
「「み、身分証ッ⁉︎」」
ゼラとミミリは顔を見合わせて驚いた。そしてうさみも、身体を強ばらせながらもピクンと反応してしまう。
「どうしたの、大丈夫? お嬢ちゃんたち」
「あ、はい、大丈夫です。ありがとうございます」
ミミリたちがあまりに大きな声を出したので、前に並ぶ優しそうな女性が心配そうに声をかけてくれた。ミミリは少し顔を赤らめてお礼を言う。
女性だけでなく、少し前に並ぶ人たちまでざわつかせてしまったようで、次々に振り返る人の顔にミミリもゼラも顔の上気が止められなかった。
……ごめんね、ミミリにゼラ。
私は、ただのうさぎの演技をしなくちゃならないから。
顔を赤らめる2人のすぐ側で、うさみは1人、公然とただのぬいぐるみのフリをするのだった。
審判の関所から続く長い虹色の滑り台を滑り降りた先は、森の中だった。ミミリたちが住む家の川向こうにあった森とはどこか違う雰囲気のする、穏やかな森。
陽の光が少しは抑えられるはずの森の中だというのに、外気温が高いためかミミリはすでにじんわりと額に汗をかいていた。それにここの地面はふんわり柔らかく、温かみもある。ミミリは滑り降りた時に尻もちをついたが、不思議と衝撃が少なかった。
今はちょうど、お昼過ぎぐらいだろうか。ミミリのお腹が、そう告げている。
「あれ、うさみー! ゼラくん、どこ?」
――ポフッ!
ミミリが呼んだからなのか、どこからともなく現れた柔らかいあの子の重みを背中に感じるミミリ。
「ふわ~! 怖かったわ。 ……って、ミミリごめんね、痛かった?」
「ううん、ポフッてしただけだからちっとも。うさみより私のほうが先にここに着いたんだね。うさみ、ゼラくんが見当たらないんだよ。どこなんだろう」
ミミリは背中にしがみついたままのうさみの耳に頬擦りしながら、辺りを見渡すもやはりゼラはいない。
「あの、ミミりん? 下、下よ……」
「エッ、下?」
――!
こんなことが、あるのだろうか。
ミミリのお尻の下敷きになって、ゼラがうつ伏せになって倒れていた。
「きゃああああああ! ごめんね、ゼラくん、大丈夫? しっかりして!」
ミミリは慌てて飛び降りて、ゼラを揺さぶってみたところ、うつ伏せのまま漸く返事が返ってきた。
「大丈夫、生きてるから。俺、着地に失敗して顔面からここに突っ込んでちょっとクラッとしちゃってさ。起きあがろうとしたら、突然ものすごい衝撃を背中に感じて。そのまま意識失ってたみたいなんだ。何だったんだろう、あれは。モンスターの襲撃かな」
「……私のせいだから、怒るに怒れないけど……。うううう~!」
「えっ、ミミリどうしたんだ? 泣いてるのか? ごめん、起き上がりたいけど、背中を何かで強打したみたいなんだ。……うさみ! うさみー! ミミリが酷い目にあったみたいなんだ。うさみはどこだ? 返事してくれー!」
自分の体重をモンスターに例えられたことにぷうっと膨れるミミリ。そしてその原因が自分にあるとは思いもせずにうつ伏せのままミミリを心配するゼラ。
うさみはミミリの背中から、二人のやりとりを見て小さなため息を1つついてしまうも、少し遅れて込み上げてきた気持ちによって、クスリと笑ってしまうのだった。
「まだ見ぬ世界に緊張していたけれど、いい意味で私たちらしいわよね。だって、いつもどおりなんですもん。とりあえず、探索魔法で感知した、気配が多数ある方へ向かってみましょ! ……回復魔法かけてあげるから、ゼラもちゃんと立ち上がってちょうだいね?」
◆ ◆ ◆
――森の端までやってきたミミリたち。
長い年月をかけて心に降り積もった期待による上乗せ効果もあるのかもしれないが、森の中から見る外の世界は、それは眩いものだった。
森の終わりを境目に、明らかに人の手を加えて整えられた青い芝生が広がっている。土地を左右に区切るのは、白茶色をした歩きやすそうな幅太の土の道。道を挟んで左右対称、等間隔に埋められているのは所々に赤い花を咲かせた大きな木々たち。
そして、道の上に見えるのは――。
「ひっ、人だよ! うさみ、ゼラくん、人がいる。それも、あんなにたくさん!」
「ほっ、ほんとね! たくさんいるわ!」
人のいる方へ先に足を進めようとしていたゼラは振り返ってみてミミリたちが足を止めていたことに気がついた。足を止めるだけでなく、ミミリたちはこっそり木の幹に身体を隠して、ひょっこりと顔だけ覗かせている。
「そうだよな、2人はこんなにたくさんの人を見るのは初めてだもんな。たしかに、警戒するのは俺も大事だと思う。だから、俺から1つだけ提案」
「提案?」
「そ、主にうさみへの提案な」
「私?」
「うん。今から行く場所にどんな人間がいるかわからないから、とりあえず様子見ってことで、ぬいぐるみのフリしてほしいんだ」
「……? 私、そもそもぬいぐるみだけど」
ゼラの提案にミミリたちは揃って小首を傾げている。その様子があまりにも可笑しくて、ゼラは少し吹き出してしまった。
「フハッ。ごめんごめん。俺の説明が悪かったな。元々うさみはぬいぐるみだった。そうじゃなくて動かず喋れもしないただのぬいぐるみのフリしてほしいんだ」
「えぇぇ、なんでそんな……」
不満たっぷりな反応を返すうさみに向けるのは、ゼラの意外にも気の利いた一言。
「ホラ、ただでさえ可愛い見た目のうさぎのぬいぐるみなんだ。そのうえ、喋れて魔法が使えるなんて知れたら大変だろ? 攫われちゃうかもしれないからな?」
「ひゃあああ! それは大変! うさみ、喋ったらダメだよ?」
「わかったわ。ものすごく説得力があったもの。これから私は、ただのうさぎよ!」
……はぁ、よかった。上手くいった。ありがとうございます、くまゴロー先生。
と、ゼラは心の中で感謝を述べた。
くまゴロー先生からいい影響を受けて、ゼラの紳士的な振る舞いは確実にレベルアップしていた。
◆ ◆ ◆
「わあぁ、すごい! 人工的に作られた石の壁なのかなぁ」
「ほんとだな。多分、この長い列は壁の中に入る順番待ちをしているんじゃないかな」
ミミリたちは、先人たちに倣って列向こうに聳える石の壁へと続く長い列の最後尾についてみた。
ゼラの隣でミミリはそっとうさみを抱き、うさみはただのぬいぐるみのようにじっと動かず抱かれている。
ゼラは、異なる地からやって来た者達だ、と排斥されないか懸念していたが、どうやら列の一員として馴染めたようで、内心とっても安心していた。
――ここまでは、怖いくらいに順調だ。
安心して一息つけたということもあり、ミミリたちの耳に、ようやく前列のほうの会話が耳に入ってきた。
――!
――――!
「身分証!」
「ハ、ハイッ!」
身分証、と語気を強めに言い放った男性の低い声から感じ取れるのは、かなり強めな威圧感。しかも、ぶっきらぼうな印象まで感じ取れる。
その証拠に受け手の男性の返答は、かなり気圧されてしまっているようだ。
「今日の門番は、ガウラさんなんだねぇ。今日も元気に頑張ってくれておる。どれ、お手間をかけないように、身分証を出しておこうかのう」
おそらく列の中間地点くらいに位置する幌馬車の中、白く長い髭をたくわえた高齢の男性が懐に手を入れて何かを探しているようだ。
大きな独り言から察するに、「門番」をしている「ガウラ」さんという人に「身分証」なるものを見せねばならないようで……。
……身分証……。
……身分証……?
「「み、身分証ッ⁉︎」」
ゼラとミミリは顔を見合わせて驚いた。そしてうさみも、身体を強ばらせながらもピクンと反応してしまう。
「どうしたの、大丈夫? お嬢ちゃんたち」
「あ、はい、大丈夫です。ありがとうございます」
ミミリたちがあまりに大きな声を出したので、前に並ぶ優しそうな女性が心配そうに声をかけてくれた。ミミリは少し顔を赤らめてお礼を言う。
女性だけでなく、少し前に並ぶ人たちまでざわつかせてしまったようで、次々に振り返る人の顔にミミリもゼラも顔の上気が止められなかった。
……ごめんね、ミミリにゼラ。
私は、ただのうさぎの演技をしなくちゃならないから。
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