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第2章 ハルシュライン編
第51話 アリスとシアの初めて
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「あのなぜ、ハンナがここで出てくるのですか?」
アリスはハンナの自由奔放な所に頭が痛くなるのを感じる。
もう、この人なら何でもありだと思うアリスであった。
「それよりも、一時的に治す方法があります」
「ハンナさん、一時的ではダメなんです。第二王子として男性に戻らねばならないのです」
「いえ、ここからが重要な所よ。私のスキル“解呪”で呪いを一時的に解いて、その間に二人には愛し合って貰うわ。そうすれば無事、呪いは解けるわ。ちなみにアリスの“拒絶”を使うと解呪と違い寿命が削られたりする可能性が高いから使わないでね」
「それではアリスを傷つけてしまいます。私はアリスを傷つけてまで元に戻りたくはありません」
シアはアリスとハンナに向けて本音を告げる。
しかし、アリスはというと何かを隠しているかのように黙っている。
「アリス、ここで本音を言わなければ後悔するわよ」
「っう……わかりました。シアのことが初めて会ったときから好きでした。その美しさに引かれて愛し合いたいと思ってしまいました!」
アリスは限界まで顔を赤く染め本音を吐き出す。
この言葉にシアは嬉しさのあまり涙する。
「それでは、さっそく解呪するわよ。スキル“解呪”」
ハンナはシアに解呪をかけるとさっさと部屋から出ていってしまった。
「シア、それではお願いします」
「はい、私がリードしますので任せてください」
シアは呪いが解けたのか不安になるくらい何も変わっていなかった。
しかし、それでもアリスの心臓はうるさいほど強く脈打っていた。
シアは服を脱いでいき一糸まとわぬ姿になる。
アリスはその裸をみて驚く。
美しい顔に似合わず全身が傷だらけだったのだ。
「あのその身体はどうしたのですか?」
アリスは聞かずにはいられずに、その原因を問う。
「これは母からの戦闘訓練で付いた傷です。うちの母は軍部の頂点にいる方ですので、私を鍛え上げようとしたのでしょう。ですが、私には才能がなく最後は訓練をしなくなりました――」
アリスはこの言葉を聞いていてシアも辛い経験があるのだと知り安心してしまう。
辛いのは自分だけではないのだという安心感を得てしまったのだ。
アリスはそんな卑しい自分に嫌気が差す。
「これが男性の裸ですか。」
「アリスの裸を私も見たいです」
アリスはシアが自分を求めていると知り嬉しさに心が満たされるのを感じる。
彼女は恥ずかしさに耐えながら服を脱いでいく。
下着姿になった時、アリスはシアの顏を確かめるように見つめる。
(あぁ、本当にうれしそうな顔をしていますね。愛する人と結ばれることが嬉しいのでしょうか。この人なら私のすべてを見て受け止めて貰えるでしょう)
アリスは下着を脱ぎ捨て一糸まとわぬ姿になる。
そしてお互いに産まれた姿で抱き合う。
互いの体温が伝わり相手の身体が緊張と興奮で火照っているのを感じる。
「アリス、愛しています。ですからあなたの初めてを私にください」
シアはアリスをより強く抱きしめる。
その力強さにアリスは安心感と心が潤っていく充足感に満たされる。
「はい、私の初めてを貰ってください」
こうして二人は愛し合い結ばれたのだった。
アリスはハンナの自由奔放な所に頭が痛くなるのを感じる。
もう、この人なら何でもありだと思うアリスであった。
「それよりも、一時的に治す方法があります」
「ハンナさん、一時的ではダメなんです。第二王子として男性に戻らねばならないのです」
「いえ、ここからが重要な所よ。私のスキル“解呪”で呪いを一時的に解いて、その間に二人には愛し合って貰うわ。そうすれば無事、呪いは解けるわ。ちなみにアリスの“拒絶”を使うと解呪と違い寿命が削られたりする可能性が高いから使わないでね」
「それではアリスを傷つけてしまいます。私はアリスを傷つけてまで元に戻りたくはありません」
シアはアリスとハンナに向けて本音を告げる。
しかし、アリスはというと何かを隠しているかのように黙っている。
「アリス、ここで本音を言わなければ後悔するわよ」
「っう……わかりました。シアのことが初めて会ったときから好きでした。その美しさに引かれて愛し合いたいと思ってしまいました!」
アリスは限界まで顔を赤く染め本音を吐き出す。
この言葉にシアは嬉しさのあまり涙する。
「それでは、さっそく解呪するわよ。スキル“解呪”」
ハンナはシアに解呪をかけるとさっさと部屋から出ていってしまった。
「シア、それではお願いします」
「はい、私がリードしますので任せてください」
シアは呪いが解けたのか不安になるくらい何も変わっていなかった。
しかし、それでもアリスの心臓はうるさいほど強く脈打っていた。
シアは服を脱いでいき一糸まとわぬ姿になる。
アリスはその裸をみて驚く。
美しい顔に似合わず全身が傷だらけだったのだ。
「あのその身体はどうしたのですか?」
アリスは聞かずにはいられずに、その原因を問う。
「これは母からの戦闘訓練で付いた傷です。うちの母は軍部の頂点にいる方ですので、私を鍛え上げようとしたのでしょう。ですが、私には才能がなく最後は訓練をしなくなりました――」
アリスはこの言葉を聞いていてシアも辛い経験があるのだと知り安心してしまう。
辛いのは自分だけではないのだという安心感を得てしまったのだ。
アリスはそんな卑しい自分に嫌気が差す。
「これが男性の裸ですか。」
「アリスの裸を私も見たいです」
アリスはシアが自分を求めていると知り嬉しさに心が満たされるのを感じる。
彼女は恥ずかしさに耐えながら服を脱いでいく。
下着姿になった時、アリスはシアの顏を確かめるように見つめる。
(あぁ、本当にうれしそうな顔をしていますね。愛する人と結ばれることが嬉しいのでしょうか。この人なら私のすべてを見て受け止めて貰えるでしょう)
アリスは下着を脱ぎ捨て一糸まとわぬ姿になる。
そしてお互いに産まれた姿で抱き合う。
互いの体温が伝わり相手の身体が緊張と興奮で火照っているのを感じる。
「アリス、愛しています。ですからあなたの初めてを私にください」
シアはアリスをより強く抱きしめる。
その力強さにアリスは安心感と心が潤っていく充足感に満たされる。
「はい、私の初めてを貰ってください」
こうして二人は愛し合い結ばれたのだった。
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