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第1章 アルストロメリア編
第31話 綺麗になるためには恥も覚悟です
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レイと別れたアリスは、身体を清めるために大浴場へとお付きのメイドと共に向かう。
(あぁ、なんとかお手入れのしていない身体を見られないで済みました)
「あのメイドさん?」
「なんしょうかアリス様」
「大浴場にはカミソリとかってありますか?」
「あぁ、お手入れをされるのですね。それでしたら、アリス様のお身体を洗うメイドたちに剃らせます。」
「いえ、そこは自分でやりますので大丈夫です」
「なりません。それはメイドの仕事、ご自分の立場を自覚してください」
(う~ん、メイドさんは女性ですが毛まで剃られるのは恥ずかしいのですが)
アリスは大浴場の脱衣所にて、メイドたちにより服を脱がされていた。
「アリス様、それでは脇や××、その他の毛を確認させていただきます」
アリスは抵抗することもできずに、脇、足や手、背中、胸など体の隅々までメイドたちによる毛の確認がされてくる。
「それで、どうでしたか?」
「そうですね。アリス様は体毛が非常に薄いため、脇と一部の毛を処理すれば問題ないかと思われます」
(よかった。毛深いとか言われたら立ち直れませんでした)
アリスは大浴場に入ると、メイドたちによる洗体を受ける。
アリスに満足してもらえるように、メイドたちはただ洗うのではなくマッサージを織り交ぜながら洗っていく。
(ふぅ、2回目ですが、このメイドさんからのサービスはたまらないですね。心地よすぎて眠くなってきます)
「それではアリス様、毛の処理をしていきますので脇を上げてください」
「はい、わかりました」
アリスは素直に脇を上げて、大人しく剃られていく。
(うぅ、少しくすぐったいですが我慢です。これで綺麗になればイチャイチャできます)
アリスは近くに男性がいないのをいいことにアルやレイ、ウィルとの甘い時間を想像する。
(アルは俺様ですが少し子供ぽいところがあって、レイは優しいですが内面は肉食系で、ウィルは紳士的で大人ですが恋愛にヘタレなところがあります。でも、みんなのそういう所が好きになったんですよね。これからも嫌われないように私も綺麗になりたいですね)
「アリス様、脇を剃り終わりましたので確認をお願いいたします」
アリスは自分の脇を手で触り確認する。
「はい、いい感じですね。それではお風呂に入らせて貰いますね」
「アリス様、まだすべて終わっていません」
(うぅ、逃げられませんか)
「アリス様、お風呂に入った後にお肌の手入れは如何ですか?」
「へぇ、そういうのもできるんですね」
「はい、全身のマッサージから始まり、次いでオイルマッサージ、最後にイシュリアの花から作った薬を全身に塗ります。これをしますと女性の肌はより綺麗になるのです。」
「それは、すごいですね」
「はい、ですが庶民には手の届かない上流階級のサービスになります」
「それは、何か申し訳ないですね」
「次期女王に対するサービスとしては安い方かと」
「それは驚きですね」
「アリス様、処理が終わりましたのでご確認を」
「なっ…………」
アリスは驚きのあまり固まった。
なぜなら自らの身体には毛が一本もなかったのだ。
「なんで全部剃るのですかぁあああ!!!」
「あのアリス様、生えていない状態にするのが常識かと」
(うぅ、これは文化の違いでしょうか。前世でも外国人でツルツルの方がいるのを忘れていました)
アリスは文化の違いを考慮するのを忘れていたのだ。
しかしアリスは過ぎたことは忘れ、風呂につかる。
この世界の常識であるのならば全身をツルツルにしなければ、3人の婚約者たちにも嫌われるのではないかと考えたからだ。
「あの、これは何を入れたお風呂なのでしょうか?」
風呂のお湯からは、ほのかに甘い香りが漂いアリスはその匂いに眠くなる。
(ふぅ、甘くていい匂いのお風呂ですねぇ)
「これは、ララニアの果汁を入れており美白効果があります」
「へぇ、それは凄いですね」
そういいながら、アリスは目を閉じる。
(私は、この世界のことを全然知らないですね。少しずつでも覚えていきたいものです)
「アリス様、のぼせてしまいますので起きてください」
「んっ……くぁあ」
アリスはメイドに起こされ、気持ちよさそうに伸びをする。
「アリス様、それではマッサージの準備ができましたので、こちらにお願いします」
アリスはメイドの指した方向を見ると、マッサージ台が用意されていた。
(なるほど、そこでマッサージをするのですね)
アリスは湯から上がるとメイドたちにタオルで優しく拭かれていくのだった。
(あぁ、なんとかお手入れのしていない身体を見られないで済みました)
「あのメイドさん?」
「なんしょうかアリス様」
「大浴場にはカミソリとかってありますか?」
「あぁ、お手入れをされるのですね。それでしたら、アリス様のお身体を洗うメイドたちに剃らせます。」
「いえ、そこは自分でやりますので大丈夫です」
「なりません。それはメイドの仕事、ご自分の立場を自覚してください」
(う~ん、メイドさんは女性ですが毛まで剃られるのは恥ずかしいのですが)
アリスは大浴場の脱衣所にて、メイドたちにより服を脱がされていた。
「アリス様、それでは脇や××、その他の毛を確認させていただきます」
アリスは抵抗することもできずに、脇、足や手、背中、胸など体の隅々までメイドたちによる毛の確認がされてくる。
「それで、どうでしたか?」
「そうですね。アリス様は体毛が非常に薄いため、脇と一部の毛を処理すれば問題ないかと思われます」
(よかった。毛深いとか言われたら立ち直れませんでした)
アリスは大浴場に入ると、メイドたちによる洗体を受ける。
アリスに満足してもらえるように、メイドたちはただ洗うのではなくマッサージを織り交ぜながら洗っていく。
(ふぅ、2回目ですが、このメイドさんからのサービスはたまらないですね。心地よすぎて眠くなってきます)
「それではアリス様、毛の処理をしていきますので脇を上げてください」
「はい、わかりました」
アリスは素直に脇を上げて、大人しく剃られていく。
(うぅ、少しくすぐったいですが我慢です。これで綺麗になればイチャイチャできます)
アリスは近くに男性がいないのをいいことにアルやレイ、ウィルとの甘い時間を想像する。
(アルは俺様ですが少し子供ぽいところがあって、レイは優しいですが内面は肉食系で、ウィルは紳士的で大人ですが恋愛にヘタレなところがあります。でも、みんなのそういう所が好きになったんですよね。これからも嫌われないように私も綺麗になりたいですね)
「アリス様、脇を剃り終わりましたので確認をお願いいたします」
アリスは自分の脇を手で触り確認する。
「はい、いい感じですね。それではお風呂に入らせて貰いますね」
「アリス様、まだすべて終わっていません」
(うぅ、逃げられませんか)
「アリス様、お風呂に入った後にお肌の手入れは如何ですか?」
「へぇ、そういうのもできるんですね」
「はい、全身のマッサージから始まり、次いでオイルマッサージ、最後にイシュリアの花から作った薬を全身に塗ります。これをしますと女性の肌はより綺麗になるのです。」
「それは、すごいですね」
「はい、ですが庶民には手の届かない上流階級のサービスになります」
「それは、何か申し訳ないですね」
「次期女王に対するサービスとしては安い方かと」
「それは驚きですね」
「アリス様、処理が終わりましたのでご確認を」
「なっ…………」
アリスは驚きのあまり固まった。
なぜなら自らの身体には毛が一本もなかったのだ。
「なんで全部剃るのですかぁあああ!!!」
「あのアリス様、生えていない状態にするのが常識かと」
(うぅ、これは文化の違いでしょうか。前世でも外国人でツルツルの方がいるのを忘れていました)
アリスは文化の違いを考慮するのを忘れていたのだ。
しかしアリスは過ぎたことは忘れ、風呂につかる。
この世界の常識であるのならば全身をツルツルにしなければ、3人の婚約者たちにも嫌われるのではないかと考えたからだ。
「あの、これは何を入れたお風呂なのでしょうか?」
風呂のお湯からは、ほのかに甘い香りが漂いアリスはその匂いに眠くなる。
(ふぅ、甘くていい匂いのお風呂ですねぇ)
「これは、ララニアの果汁を入れており美白効果があります」
「へぇ、それは凄いですね」
そういいながら、アリスは目を閉じる。
(私は、この世界のことを全然知らないですね。少しずつでも覚えていきたいものです)
「アリス様、のぼせてしまいますので起きてください」
「んっ……くぁあ」
アリスはメイドに起こされ、気持ちよさそうに伸びをする。
「アリス様、それではマッサージの準備ができましたので、こちらにお願いします」
アリスはメイドの指した方向を見ると、マッサージ台が用意されていた。
(なるほど、そこでマッサージをするのですね)
アリスは湯から上がるとメイドたちにタオルで優しく拭かれていくのだった。
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