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第1章 アルストロメリア編
第7話 アリスの気持ち
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アリスは部屋が準備されるまで、アルの部屋で待つように女王様から指示された。
(ふぅ、やることもないので大人しくアルの部屋でゆっくりさせてもらいます)
アル様呼びは女王から禁止されてしまった。
将来を誓い合った婚約者同士が様呼びは外聞が悪いからだ。
部屋に入ってベッドに座る様に進められ、身の危険を感じたがアリスだったが特におかしなことはなく、
この国について、城についてなどいろいろなことを丁寧に教えていくアル。
アルは急にうつむき床を睨みつける。
(なんだろでしょう。急に静かになって少し怖いですね)
アルは急に立ち上がるとアリスをベッドに押し倒し、
彼女に覆いかぶさるような体勢を取る。
「なっ!何をするんですか!!」
アルの急な行動に声を上ずらせながらアリスは抗議する。
(なんなのでしょう。うぅ、顔が近いです。あぁ、息も感じられます)
アルの荒い息が聞こえる距離まで顔を近づけられ、アリスも動揺し息を乱してしまう。
アルはアリスの耳元に口を近づけるとアリスにあってから聞きたかった質問をする。
アリスを驚かせないように優しく囁くように。
「お前、俺のことどう思っている。」
耳元で囁かれ耳がゾクゾクとして、アリスは顔を赤くする。
アリスも突然の質問に動揺をする。
(どう思っているかですか。正直、まだよくわからないっていうのが本音ですかね。ただ一緒にいて嫌な感じはしないです。それが友達なのか恋人なのか、まだ、よくわからないです。出会って数時間の相手を愛しているかなんてわからないですよ。たしかに、こうして覆いかぶされて嫌な感じはしません。でも、これが恋なのか愛なのかはわかりません。でも彼に、嘘をつくのは嫌です。正直な思いを告げましょう。彼ならばきっとわかってくれると思います)
アリスはアルの頭を優しく、自分の顔の前に導く。
「正直、まだわからないです。 アルのことは嫌いじゃないです。でも、それが友人に向けるものなのか、恋人に向けるものなのかはわかりません。だから時間をください。アル、お願いします。」
アリスはアルの黒い瞳をまっすぐに見つめて本音を吐き出す。
「そうか、そうだよな。俺は一目ぼれだったのかも知れないが、アリスはまだ俺のことはわからないよな。急にすまない。だが、これからも、アプローチは続けるぞ」
アルは最後に照れ隠しに、悪戯な笑みを浮かべると。
アリスの横でうつ伏せになって寝てしまう。
アリスも彼の横で寝転がる。
彼のことを考えると胸がモヤモヤするアリス。
(これは恋なのかはまだわかりません。でも、いつかは正直に答えを出さなければいけないですね。アルと恋人になりたいのか、なりたくないのかをはっきりと答えるのが私の役目です)
(ふぅ、やることもないので大人しくアルの部屋でゆっくりさせてもらいます)
アル様呼びは女王から禁止されてしまった。
将来を誓い合った婚約者同士が様呼びは外聞が悪いからだ。
部屋に入ってベッドに座る様に進められ、身の危険を感じたがアリスだったが特におかしなことはなく、
この国について、城についてなどいろいろなことを丁寧に教えていくアル。
アルは急にうつむき床を睨みつける。
(なんだろでしょう。急に静かになって少し怖いですね)
アルは急に立ち上がるとアリスをベッドに押し倒し、
彼女に覆いかぶさるような体勢を取る。
「なっ!何をするんですか!!」
アルの急な行動に声を上ずらせながらアリスは抗議する。
(なんなのでしょう。うぅ、顔が近いです。あぁ、息も感じられます)
アルの荒い息が聞こえる距離まで顔を近づけられ、アリスも動揺し息を乱してしまう。
アルはアリスの耳元に口を近づけるとアリスにあってから聞きたかった質問をする。
アリスを驚かせないように優しく囁くように。
「お前、俺のことどう思っている。」
耳元で囁かれ耳がゾクゾクとして、アリスは顔を赤くする。
アリスも突然の質問に動揺をする。
(どう思っているかですか。正直、まだよくわからないっていうのが本音ですかね。ただ一緒にいて嫌な感じはしないです。それが友達なのか恋人なのか、まだ、よくわからないです。出会って数時間の相手を愛しているかなんてわからないですよ。たしかに、こうして覆いかぶされて嫌な感じはしません。でも、これが恋なのか愛なのかはわかりません。でも彼に、嘘をつくのは嫌です。正直な思いを告げましょう。彼ならばきっとわかってくれると思います)
アリスはアルの頭を優しく、自分の顔の前に導く。
「正直、まだわからないです。 アルのことは嫌いじゃないです。でも、それが友人に向けるものなのか、恋人に向けるものなのかはわかりません。だから時間をください。アル、お願いします。」
アリスはアルの黒い瞳をまっすぐに見つめて本音を吐き出す。
「そうか、そうだよな。俺は一目ぼれだったのかも知れないが、アリスはまだ俺のことはわからないよな。急にすまない。だが、これからも、アプローチは続けるぞ」
アルは最後に照れ隠しに、悪戯な笑みを浮かべると。
アリスの横でうつ伏せになって寝てしまう。
アリスも彼の横で寝転がる。
彼のことを考えると胸がモヤモヤするアリス。
(これは恋なのかはまだわかりません。でも、いつかは正直に答えを出さなければいけないですね。アルと恋人になりたいのか、なりたくないのかをはっきりと答えるのが私の役目です)
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