【完結】名ばかり婚約者だった王子様、実は私の事を愛していたらしい ~全て奪われ何もかも失って死に戻ってみたら~

Rohdea

文字の大きさ
上 下
8 / 36

閑話 王子と側近

しおりを挟む



「ふっ、ちゅ、…あ、」

 スルスルと私の肌の上をなぞる手が、胸を掠める。ビクッと体が跳ねて、それをまたリアスさんは嬉しそうに見つめた。
 さっきから、わざとそんな触れるか触れないかのギリギリの触り方をする。1日になんども触られる胸は、すでにピンと勃って主張していて、リアスさんが指でそれを弾いて弄ぶたび、腰が跳ね上がる。
 
「っあ、……んっ、んっ、」

 ちゅっとキスをしてから、リアスさんは私の肌の上を唇でなぞり、行き着いた頂きに舌を這わせた。

 リアスさんの硬直がお腹に当たっている。
 私で興奮してくれている。早くナカに挿れたいと言われているかのようで、たまらない。
 私だって、それが早く欲しい。その熱くて硬いのが私の膣壁を擦り上げ、奥にぐりぐりと先端を押し付け、中にアツイ精液を注ぎ込まれることを期待して、また、とろりと蜜で潤い、ビーズを伝って床にパタパタと落ちる。

 はやく触れて欲しいと彼に告げると、ぢゅぷん、といきなり指をそこに突き立てられ、

「ぁあ!!」

 っと身体をのけぞらせた。
 くち、くちゅ、っと指を浅いところで動かされ、クリも一緒に触って欲しくて腰を前に突き出してしまう。

「剥き出しのクリトリスでも、前に比べて上手にイケるようになりましたね」
「あ、っ、ふっ」

 くりゅんとクリを摘まれてこすられる。以前は敏感すぎて。そこを触られるだけで痛さを感じてすぐにやめてほしかったものも、何度も触られて、今では逆にきもちよすぎて自分から触って欲しいとクリを擦り付けてしまっている。
 リアスさんの指の動きに合わせてゆるやかに腰を振る。蜜口への指の出し入れと、クリトリスの刺激に気持ち良すぎてすぐにイキそうになる。

「え……」

 もう少しでイけたのに、彼の指がクリから離れて指も引き抜かれてしまう。
 どうしてとリアスさんを見返すと、彼はとても楽しそうに笑った。

「ダメですよ。クリトリスココでイッては。もちろんナカの浅いとこでもイッても駄目です」
「んっ、やぁ、……イきたい…」

 極限まで高められた身体は、我慢ができない。早くイキたくてたまらない。
 リアスさんが下穿きの前をくつろげると、イキリ勃った彼のモノが勢いよく出てきた。

「奥ではまだ、イけていませんよね?今日は奥でイケるまで、ココを触るのはお預けです」

 熱いモノが私のお腹に直接当たる。
 待てなくて、彼の肉棒をそっと手に持つと、自分から秘所に当てた。

「ふふ。自分から私のモノを咥え込もうとして、とてもいやらしいですね。……そんなあなたも私は好きですよ」

 ぞり、ぞり、っと私の股の間を太いものが行き来する。それを蜜壺に納めた時の感覚を思い出して、期待でゾワゾワと背中を電流がかけぬけた。

「んっ、ん、」

 なんとか蜜口に挿れようとするのに、立ったままでは、リアスさんと腰の高さが合わず、肉棒はつるんと滑ってなかなか上手く挿入はいらない。
 リアスさんは、そんな私を見てまた優しく笑う。
 ぎゅっと私を抱きしめて、ちゅ、くちゅぅ、とキスをする。
 舌を軽く吸われて、もう、限界で、欲しくて欲しくてじわりと涙が出てきた。

「おねが、ぅふむっ、いじわるしな、いでっ」

 ちゅむっ、とキスをしながらリアスさんは私の太ももに指を這わせると、片足をぐっと持ち上げた。

「ああ、本当に、あなたは……愛おしくてたまらない」
「あぁぁ!!」

 ぐぷん!っと一気に奥まで貫かれる。目の前がチカチカして、一瞬でイッてしまった。

「……っは、……うねって、ますね。……でも、ここからですよ」

 ちゅと、ちゅと、っと、リアスさんの欲望が私の奥を何度も何度もノックする。そしてぐっ、ぐっと奥へと押し込まれた。

「ぁ、っ、はっ」

 彼の腰の動きに合わせて腰を振る。クリトリスは宣言されたとおり、全く触ってくれない。
 もどかしくて触りそうになっては、リアスさんにやんわりと止められる。

「おね、がぃ、もっイキたい」

 ぐぷん、じゅぷんと出し入れを大きくし、蜜で溢れかえったソコは、抜き差しを滑らかにする。同時に容赦のない快楽を与えてくる
 お腹の奥底が熱い。徐々に迫り上がってくる快楽は、クリでイく時のように一瞬では登ってこない。

「あっ、なんか、くる、りあすさ、」
「っ、ええ。上手に奥で感じていますね。このまま、オクに集中してください」
「オク、コチュ、コチュって、ぁんっ」 
「っ、私のモノが、あなたの子宮口にキスをしていますね。……あなたのナカのヒダも、一つ一つが私を逃さないとでも主張しているかのように、吸い付いてきていますよ」
「ふっ、ヤぁ、…あっ、あっ、」

 いやらしい言葉を紡がれるたび、想像してしまい、気持ちも高まってゾクゾクとする。
 徐々に追い詰められていく感覚。だけど、イきそうでイケない。

「ん、んんっ、はっ、ぁ」

 気持ちいいのに、イけないのがつらい。

「りあす、さ、イけな、くるしぃ」

 涙目になる私をみて、

「……そうですね。意地悪はこの辺にしておきましょうか」

 そう言ったリアスさんは、ジュプっと最奥で律動を止めると、ピタリと性器どおしをくっつけたまま、腰をふった。

「あっ、オク…ずっとあたって…ぁっ!ふっぁ」

 彼の動きに合わせるように性器を離さず腰をくねらせると、オクが気持ちいい。もっと、もっとと快楽を追いかけて私も夢中で腰を振った。

「りあすさ、ぃきそう、もう、オク、気持ちいい、っあ、っあっ、ふっぁ、」

「そう、ちゃんと奥で感じていますね。上手ですよ。っ、……ああ、締め付けがキツくなってきましたね。子宮口も降りてきている……っ、私ももう、イきそうです」

 くぢゅ、ちゅぶ、ぬちゃ、ぬちょ、と粘度の高い水音がする。大きな抜き差しでなく、性器をくっつけたままのナカのみの律動は、たまらなくきもちょくて、

「ぁ、ぁあああっっ!!」
「っ!!」

 達した後も、長くきもちいいが続き、びゅるびゅる!っと彼の熱が最奥に打ち付けられると、胸がきゅんとして幸せに満たされた感覚に、途方もなくリアスさんが愛おしい。
 その愛おしい人の腕に抱かれている私は、とても幸せだとそう感じる。

 リアスさんに、ちゅっと涙を唇で拭われ、

「とても上手に奥でイけましたね」

 と、褒められると、私は嬉しくてリアスさんを抱きしめた。

「愛していますよ」

 耳元で優しい声で囁かれ、キスを繰り返す。

「私もです。リアスさん。愛しています」

 そう返すと、彼は赤い瞳を細めて嬉しそうに笑った。

 私の愛液とリアスさんの精液が混ざったものが、挿入されたままのリアスさんの肉棒をつたい、ぼたぼたと床にシミをつくる。

 リアスさんの硬直は一度精子を吐き出したのにまだおさまらず、ゆるく何度か前後に動くと、粘度が増した分きもちよくて、気づけばまたさっきと同じようにリアスさんを求めていた。
 そうして5度、精液をナカで吐き出され、今日のお勤めも無事に終了することができた。

 身体を清めて用意されていた新しいワンピースを着て、リアスさんに抱きしめられて今日も眠る。
 また明日、目が覚めたら私はリアスさんを求めるのだろうし、彼もきっとそれを望んでいる。
 そうして次にまた、新しい命が宿るまで、そして宿ってからもずっと、彼とこの場所で死ぬまで永遠に愛し愛されて生きるのだ。


 --ああ。それはなんて、幸せな--
 
しおりを挟む
感想 102

あなたにおすすめの小説

君を愛す気はない?どうぞご自由に!あなたがいない場所へ行きます。

みみぢあん
恋愛
貧乏なタムワース男爵家令嬢のマリエルは、初恋の騎士セイン・ガルフェルト侯爵の部下、ギリス・モリダールと結婚し初夜を迎えようとするが… 夫ギリスの暴言に耐えられず、マリエルは神殿へ逃げこんだ。 マリエルは身分違いで告白をできなくても、セインを愛する自分が、他の男性と結婚するのは間違いだと、自立への道をあゆもうとする。 そんなマリエルをセインは心配し… マリエルは愛するセインの優しさに苦悩する。 ※ざまぁ系メインのお話ではありません、ご注意を😓

夫から「余計なことをするな」と言われたので、後は自力で頑張ってください

今川幸乃
恋愛
アスカム公爵家の跡継ぎ、ベンの元に嫁入りしたアンナは、アスカム公爵から「息子を助けてやって欲しい」と頼まれていた。幼いころから政務についての教育を受けていたアンナはベンの手が回らないことや失敗をサポートするために様々な手助けを行っていた。 しかしベンは自分が何か失敗するたびにそれをアンナのせいだと思い込み、ついに「余計なことをするな」とアンナに宣言する。 ベンは周りの人がアンナばかりを称賛することにコンプレックスを抱えており、だんだん彼女を疎ましく思ってきていた。そしてアンナと違って何もしないクラリスという令嬢を愛するようになっていく。 しかしこれまでアンナがしていたことが全部ベンに回ってくると、次第にベンは首が回らなくなってくる。 最初は「これは何かの間違えだ」と思うベンだったが、次第にアンナのありがたみに気づき始めるのだった。 一方のアンナは空いた時間を楽しんでいたが、そこである出会いをする。

公爵令嬢は逃げ出すことにした【完結済】

佐原香奈
恋愛
公爵家の跡取りとして厳しい教育を受けるエリー。 異母妹のアリーはエリーとは逆に甘やかされて育てられていた。 幼い頃からの婚約者であるヘンリーはアリーに惚れている。 その事実を1番隣でいつも見ていた。 一度目の人生と同じ光景をまた繰り返す。 25歳の冬、たった1人で終わらせた人生の繰り返しに嫌気がさし、エリーは逃げ出すことにした。 これからもずっと続く苦痛を知っているのに、耐えることはできなかった。 何も持たず公爵家の門をくぐるエリーが向かった先にいたのは… 完結済ですが、気が向いた時に話を追加しています。

虐げられた令嬢は、耐える必要がなくなりました

天宮有
恋愛
伯爵令嬢の私アニカは、妹と違い婚約者がいなかった。 妹レモノは侯爵令息との婚約が決まり、私を見下すようになる。 その後……私はレモノの嘘によって、家族から虐げられていた。 家族の命令で外に出ることとなり、私は公爵令息のジェイドと偶然出会う。 ジェイドは私を心配して、守るから耐える必要はないと言ってくれる。 耐える必要がなくなった私は、家族に反撃します。

始まりはよくある婚約破棄のように

喜楽直人
恋愛
「ミリア・ファネス公爵令嬢! 婚約者として10年も長きに渡り傍にいたが、もう我慢ならない! 父上に何度も相談した。母上からも考え直せと言われた。しかし、僕はもう決めたんだ。ミリア、キミとの婚約は今日で終わりだ!」 学園の卒業パーティで、第二王子がその婚約者の名前を呼んで叫び、周囲は固唾を呑んでその成り行きを見守った。 ポンコツ王子から一方的な溺愛を受ける真面目令嬢が涙目になりながらも立ち向い、けれども少しずつ絆されていくお話。 第一章「婚約者編」 第二章「お見合い編(過去)」 第三章「結婚編」 第四章「出産・育児編」 第五章「ミリアの知らないオレファンの過去編」連載開始

(完結)逆行令嬢の婚約回避

あかる
恋愛
わたくし、スカーレット・ガゼルは公爵令嬢ですわ。 わたくしは第二王子と婚約して、ガゼル領を継ぐ筈でしたが、婚約破棄され、何故か国外追放に…そして隣国との国境の山まで来た時に、御者の方に殺されてしまったはずでした。それが何故か、婚約をする5歳の時まで戻ってしまいました。夢ではないはずですわ…剣で刺された時の痛みをまだ覚えていますもの。 何故かは分からないけど、ラッキーですわ。もう二度とあんな思いはしたくありません。回避させて頂きます。 完結しています。忘れなければ毎日投稿します。

こんな人とは頼まれても婚約したくありません!

Mayoi
恋愛
ダミアンからの辛辣な一言で始まった縁談は、いきなり終わりに向かって進み始めた。 最初から望んでいないような態度に無理に婚約する必要はないと考えたジュディスは狙い通りに破談となった。 しかし、どうしてか妹のユーニスがダミアンとの縁談を望んでしまった。 不幸な結末が予想できたが、それもユーニスの選んだこと。 ジュディスは妹の行く末を見守りつつ、自分の幸せを求めた。

【完結】お荷物王女は婚約解消を願う

miniko
恋愛
王家の瞳と呼ばれる色を持たずに生まれて来た王女アンジェリーナは、一部の貴族から『お荷物王女』と蔑まれる存在だった。 それがエスカレートするのを危惧した国王は、アンジェリーナの後ろ楯を強くする為、彼女の従兄弟でもある筆頭公爵家次男との婚約を整える。 アンジェリーナは八歳年上の優しい婚約者が大好きだった。 今は妹扱いでも、自分が大人になれば年の差も気にならなくなり、少しづつ愛情が育つ事もあるだろうと思っていた。 だが、彼女はある日聞いてしまう。 「お役御免になる迄は、しっかりアンジーを守る」と言う彼の宣言を。 ───そうか、彼は私を守る為に、一時的に婚約者になってくれただけなのね。 それなら出来るだけ早く、彼を解放してあげなくちゃ・・・・・・。 そして二人は盛大にすれ違って行くのだった。 ※設定ユルユルですが、笑って許してくださると嬉しいです。 ※感想欄、ネタバレ配慮しておりません。ご了承ください。

処理中です...