メサイアの劣等

すいせーむし

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一章 仮面の少年

5話 精神世界の少女

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 対面する少女に僕は硬直していた。黒髪で入院患者のような、この世界では異質な服装をした彼女はこちらをじっと見ている。異質な存在といえば僕も同じようなものだが、自分以外におかしな人物がいることは僕にとっては不安材料でしかなかった。

「あなたは、だれ?」

 彼女は僕にそう問うてきた。
 この少女も、シュウ君の精神世界の住民なのだろうか。だとしたら、シュウ君の知り合いなのかもしれない。
 ただ、僕は彼女をどこかで見たことがあるような気がした。
 そして、考える。ここにセキチク以外の誰かが存在していることに安心していいのか、彼女も彼のような化け物である可能性を考えて警戒すべきなのか。答えを出せずに立ち竦む。
 しかし、言葉が話せて、凶器をちらつかせていないのであれば対話をするべきだ。僕は確信する。
 何かあったら薬を飲めばいい。そう考えて、病院服のポケットに片手を突っ込み瓶を握りしめる。

「僕は香水千夜。えーっと、病院で入院している記憶喪失のただの患者だよ」

 自己紹介にしてはあまりに大雑把だ。しかし、仕方がないだろう。僕には記憶がないのだ。他者に自分を伝えられるほど、自分のことを知らない。
 彼女は僕の名前を聞くと「チヨ…」と繰り返す。そして、「わかった」と言って何処かに歩き出す。

「あ、ちょっと待って。君は何者なの?」

 そう言って僕は彼女の左手を掴んだ。彼女は歩みを止めてゆっくり振り返り、口を開く。

「私は…わからない。閉じ込められてて、眠りについたら知らない場所を彷徨うの」

 少女の感情を一切感じられない喋り口調に僕は不安を募らせる。しかし、それと同時にセキチクのような化け物ではなさそうだと、胸を撫で下ろした。

「わからない…記憶がないの?それに、眠りについたら精神世界に来るなんてまるで…」

 まるで、僕と同じだ。この少女は僕と同じような境遇の子なのかもしれない。僕が妄想で生み出した彼女に仲間意識を芽生えさせていると、「ねぇ」と彼女から声をかけられる。

「チヨはいい人?」

「え?」

 突然の問いについ聞き返してしまった。彼女の質問の意図がわからない。困って、彼女の方を見やると、ただじっと僕の方を見つめ、答えを待っている。
 記憶のない僕に、自分自身の善悪を判断することなどできるはずもない。それでも、こうありたいという答えはすぐに思いついた。

「悪い人ではないよ、多分」

 それを聞くと相変わらず無表情な彼女は、「そっか、よかった」と言って、握られた僕の右手を引き歩き出す。

「チヨ、行こ」

 そう言って迷いなく、ただ歩みを進める彼女に僕はただついていく。
 どこに向かっているのか、彼女は僕と同じ病気なのか。気になることは山ほどあったが、それを忘れてしまうくらい、僕達は迷いなく道を進んでいった。

          ◇

 少女と歩きながら辺りを見渡す。先程は気づかなかったがいくつか人影が見えた。彼らは明らかに異質だ。頭部が子供の描いた落書きのようにぐちゃぐちゃで真っ黒だった。
 そして、僕たちは足を止める。路地のような狭い通路の前をそれらが立ち塞がっていたためだ。それは何かをぶつぶつと呟いている。

「ねぇチヨ。この人、知り合い?」

 相変わらず無表情の少女が、僕に向かってそう問うてくる。僕は「そんなわけない」と全力で彼女の問いを否定する。
 無視をして無理やり通ろうとしても、黒い人達は立ち塞がり僕らの邪魔をする。

「…邪魔くさい」

 少女は顔を少しも歪ませずそう呟く。彼らに耳があったなら、その言葉は彼らにもしっかりと届いている筈だ。しかし、彼らは少しも動こうとしない。意思疎通は取れないようだ。
 彼女はこの黒い人達に無関心だが、どうしても、僕は黒い人達に悪い印象を抱いていた。関わりたくない。それは、子どもが知らない大人に抱く不信感にも似た感情だった。僕は一刻も早くここから逃げ出したかった。

「別の道を探そう」

 その提案に少女はこくりと頷いた。そうして、僕は早足でそこを離れる。彼女はその僕の後ろをてくてくとついて歩いた。
 行く手を塞ぐ黒い人々はあの場所以外にも複数存在した。その度に僕たちは立ち塞がる彼らを避けるように迂回する。まぁ、目的地があるわけでもないのに迂回というのもおかしな話だ。あの塞がれた道の先が何処なのかは分からないし、そこに辿り着ける保証もない。もしかしたら、奥は行き止まりで他に道はない可能性だってある。それでも、通れそうな道をただひたすらに歩き続けた。
 それにしても、少女は何も言わずやけに素直についてくる。悪い人ではないと言ったが、僕がいい人である保証なんてない。その言葉を信じているのだろうか、それとも僕は知らず知らずのうちに彼女によってどこかに導かれているのか。
 気づけば、僕は未知の存在である彼女を知りたいと思っていた。

          ◇

 シュウ君の精神世界で出会った名前もわからない少女。やはり、彼女はこの世界において明らかに異常だった。この世界を短時間とはいえ歩き回って、彼女のような存在は僕以外にはどこにもいなかった。
 そう、彼女と僕にはやはり共通点が多い。だから、僕は彼女に少し期待をしていた。もしかしたら、僕の病気について何か知っているかもしれない。それに、僕が彼女の為になることだって…。
 僕はつい口を開いた。

「ねぇ。ちょっといいかな」

 僕がそう言うと後ろを歩く少女は無表情のままこちらを見遣る。「なに」と一言放ったのち、微動だにしなかった。時が静止したのかと思うほど微塵も動かない彼女に僕は少し怖気付く。そのなんとも言えない威圧感に飲まれそうになりながら僕は必死に二言目を発する。

「さっき閉じ込められているって言ってたけどどんな場所?」

「…なんでそんなこと聞くの?」

 彼女は僕の問いにそう返した。彼女に自分を詮索する怪しい人物だと疑われたかもしれない。しかし、言い訳を思いつき受け応える。

「君をそこから出してあげたいんだ。情報があれば、外に出る手伝いをできるかもしれない」

 彼女は少し考えるような素振りをして、ゆっくりと口を開いた。

「白くて広い空間。窓はなくて、ベッドだけ。扉はあるけどこちら側からは開けない。たまに人が入って来るの。誰かは知らない」

「広い空間に、知らない人?」

 彼女の話に少し違和感を覚える。閉じ込める為なら広い空間に閉じ込める必要はないはずだ。それに、もし中に入ってくる誰かが犯人だとして、外側から鍵をかけていても中に入る時に逃げられる可能性などは考えないのだろうか。
 そして、シュウ君の病室を思い出す。彼のベッドには手錠が施されていた。それは彼が多重人格で片方の人格が凶暴で押さえつけるためだったが、あれもある意味、閉じ込めるということではないか。僕はさらに質問を続ける。

「ねぇ、君は手錠とかでベッドに固定されていたりはしない?」

 彼女は首を横に振った。そして胸に手を当てて何かに願うような姿勢をとる。

「私は待っているの。誰かを」

 そう言って、少女は虚空を見つめていた。彼女のその様子を目にして、彼女は自分から外に出る気がないのだと察した。
 僕はすぐに「そっか」と言って、これ以上彼女の置かれている状況について聞くことはやめた。
 それから、もう一つ聞きたいことがあったと思い出し、再度口を開く。

「君をなんて呼んだらいいかわからなくて。なんて呼んだらいい?」

 少女は一度俯き、硬直する。僕が不安になって顔を覗こうとした時、顔を上げ

「"ウツツ"。そう呼んでほしい」

彼女ははっきりとそう言った。
 "ウツツ"。僕はその言葉の響きに聞き覚えがあった。
 記憶を失って目覚めたあの病院。そう、現の夢病院だ。偶然なのかもしれない。しかし、ウツツの夢…それが、まるで彼女が見ている夢を意味しているように感じて関連性を望んでしまう。

「ねぇ、ウツツ」

「なに」

 彼女の無表情に気圧されそうになりながら僕は続ける。

「なんで、ウツツって呼んで欲しいの?いや、何か理由があるのかと思って」

 僕には偶然とは思えなかった。僕と同じ記憶喪失の少女が。自分の名前も知らない彼女がウツツと口にしたことに意味を見出したかった。
 彼女は口を開く。

「誰かに、そう呼ばれていた…から?」

 そう、首を傾げながら曖昧に答えた。それから、彼女の漆黒の瞳と目が合う。「何?」という彼女の言動に感情はこもってないように思えたが、不審がられないためにも僕は「なんでもないよ。ありがとう」と、これ以上の言及は控えることにした。

          ◇

 精神世界で出会った少女"ウツツ"と話しながら道を進んでいくと、先程の場所からだいぶ離れた所に来た。ここは黒い人の気配も感じない。僕は一息ついた。すると背後やや下の方から「ねぇ、チヨ」と、ウツツの声が聞こえた。僕が振り返ると彼女はあるものを指差してこう言った。

「チヨ。この花、綺麗。いっぱい咲いてる。なんていうの?」

 僕は景色を眺めている余裕なんてなかったから気づかなかったが、彼女が指差すその花の群れを見て僕は息を呑んだ。辺り一面が赤で彩られたその光景は、まるで紅血の絨毯のようだった。そして、誰かの記憶が頭の中に流れ込んでくる。


……
………

 目の前に女性が倒れている。あれは、⬛︎⬛︎さんだ。⬛︎⬛︎さんが血を流してたおれている。僕は頭を手でおおってその光景を見ないようにした。ぼくの視界にもう赤色はない。でも、すぐにまた現れた。視界の隅っこにどくどくとながれる⬛︎⬛︎さんのちが広がっていくのを見てしまった。ちのいけはきれいな白い花をのみこんでいく。花びらはどす黒い赤色にそまり、ぼくは一歩あとずさる。その時みてしまった。⬛︎⬛︎にささった一本のナイフと、真っ赤に染まった僕の両手を。

………
……



「チヨ…チヨ?」

 僕は彼女の声で意識を自分自身に戻した。どうやら、僕は紅血の絨毯に倒れ込んでいたようだった。彼女は「大丈夫?」と一言、心配しているのかしていないのかわからない、相変わらずの人形のような無表情でしゃがみこんで僕の顔を覗き込む。

「あ、あぁ、ウツツ。大丈夫、だよ」

 僕がそう言うと少女は、「よかった」と言って立ち上がる。それに続いて僕も立ち上がると、彼女は何も映さない真っ黒な目で僕の方を見る。僕が首を傾げるとウツツは口を開く。

「チヨもこの花の名前、わからない?」

 そう言って彼女は一輪の花を指で弄っている。この世界で外に出て、最初に見たものと同じ。この、赤い花を僕は知っている。

「それ、カーネーションじゃないかな」


「かーねー、しょん?」

「そう。確か別名はオランダセキチク」

 そこまで言って僕は静止する。セキチク。彼の、シュウ君のもう一つの人格の名前。それは花に由来するものだったのか。
 それにしても、エピソード記憶…つまり自分の過去に経験した出来事の記憶がすっかり抜け落ちているにも関わらず、カーネーションの別名を記憶しているなんて、もしかしたら花が好きだったのかもしれない。

「どんな花なの?」

 僕が思考を巡らせていると彼女はそう問うてきた。カーネーションと言えばもちろん。

「母の日っていう日があってね。その日にお母さんに贈るんだ。日ごろの感謝を込めてね。基本的には赤色の花を渡すんだっけかな」

 カーネーションの話をして思い出したことがある。先程流れ込んできた記憶。あれは多分、シュウ君の記憶だ。ナイフが刺さった誰かの姿と綺麗な白いカーネーション…彼の死因はもしかしたら、母の日と関係があるのかもしれない。
 これは、大きな収穫だった。でも、何故、白だったのか。別に、白いカーネーションではダメだという決まりはなかったはずだが、赤やピンクのイメージが強い。白色であることに何か意味があるのだろうか。僕は考えることをやめられなかった。
 そんな僕を横目に、彼女は「ふーん」と言って、花を触るのをやめる。

「ねぇ、もう行こ?」

 そう言ってウツツは僕の手を引く。もう、咲き乱れるこの赤い花への興味は失せてしまったのだろうか。されるがまま僕は彼女について行く。僕たちは紅色の花畑を後にした。

          ◇

 随分と歩いた気がする。気づくと廃ビルのようなものに囲まれた空間を進んでいた。足に疲れを感じ始めたが、彼女は息も切らさずにただ無表情で歩みを止めることはなかった。

「ね、ねぇ、ウツツ。ちょっと休憩しない?」

 ウツツはそれを聞いて立ち止まる。そして振り返って一言「わかった」と言うと、彼女は繋いでいた手を離して辺りをうろうろとし始めた。
 僕はその場でへたり込む。精神世界という環境でも、疲れは存在しているらしい。「はぁ」と溜息を吐いて、ウツツのことを目で追う。彼女の存在はやはり異質だ。この世界の存在ではないことは明らかだろう。僕と同じ異能を持つと思われて記憶喪失の彼女はやはり僕と同じ病気なのではないか。今後、ゆっくり聞くべきだろう。そんなことを考えていると、気づくと僕の目の届くところから少女は姿を消していた。

「ウツツー?」

 僕は周囲にいるであろう彼女に呼びかける。しかし、返事はない。いつのまにか気味の悪い静寂に包まれたこの空間で、嫌な予感がした。
 僕は彼女を探して走り回った。しかし、どこにも見当たらない。
 冷や汗が首をつたう。いない、いない、いないいないいないいない。
 一度落ち着こう。冷静さを欠けば視野が狭まる。僕は考えることが好きだ。そうだ考えよう。彼女がどこにいるのか。手がかりがあるはずだ。そう思って、僕は大きく深呼吸する。その時、鉄の臭いに鼻をやられた。突然の悪臭にむせ返る。そして、息を止める。この臭いが、目の前にある路地裏の奥からしたことがわかった。
 僕は息を呑んだ。いや、まさかこの臭いが手がかりだなんて、そんなわけがない。そんなことあってはならない。そう思いながら、思考は答えに近づいている。僕は路地裏に飛び込んだ。彼女の安否を知るために。この臭いが彼女から発されているものではないと安心するために。

「ウツツ!いるなら返事して!」

 僕は叫びながら路地裏を駆ける。足元にはゴミが散乱していて、それにつまづき何度か転ぶ。気づくと鼻血がどくどくと流れ出ていた。もう臭いの出先はわからない。それでも一度感じ取ったあの臭いが鼻腔にこびりついている。彼女がいないことを願いながら僕は必死で走り続けた。
 遂に路地裏の最奥に辿り着く。息を切らしてそれを目にする。そこにはもう、動かなくなった彼女がいた。ぐったりとして、まるで捨てられた人形のようだった。滅多刺しの、死体。彼女、ウツツはそこで明らかに死んでいた。

「あ、あぁ。なん、で」

 絶望感に支配される。僕が彼女から目を離さなければ、あの時、休憩を取りたいなんて言わなければ、彼女は死なずにすんだのだ。僕のせいだ。明らかに僕のせいだった。

「ウツ、ツ」

 僕は彼女であったものに手を伸ばす。返事はもちろんない。彼女を起こそうと近づいて、僕は血の池を踏んでしまった。彼女から流れ出たもの。明らかに致死量を超えた出血量だった。「ぴちゃ」という音を聞いて声にならない叫びを上げた。彼女は僕のせいで死んだのだ。
 目からは涙が溢れ出て、僕は耳を塞いだ。何も見たくないし、聞きたくない。ぐちゃぐちゃになった顔を手で覆う。絶望は五感を奪った。だから、僕は背後から近づいてくる足音に気付けなかった。そして、それは僕のすぐ後ろで足を止める。

「ばぁ」

 声が聞こえてすぐ、一突き。背から腹にかけて激痛が走った。僕は痛みに悶えつつ振り返る。
 そこには、彼女を殺して…これから僕を殺すであろう少年が僕にナイフを突き刺して立っていた。その少年のカーネーションのように赤い瞳に僕は見覚えがあった。

「よォ。また会ったな?」

「あ、あぇ」

 絶望に呑まれた僕の黒い瞳に映ったのは、不敵に笑う少年、セキチクだった。
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