或ル古物商ノ話

すいせーむし

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六話 笑う男の写真事件 其の壱

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 私の目の前には、人が転がっている。頭から血を吹き出し、流れる血液が小さな池を作っている。池には写真が浮かんでいるが、そんなものはほとんどおまけの取るに足らない情報だ。
 私の目に映るのは人の死。数秒前まで生きていたであろう何者かの亡骸だ。私はそれをじっと見つめて、目を逸らせなくて、気持ち悪くて、怖くて…

「見んなや!」

 私の隣に立っていたミタマの叫び声で身を震わせる。その時、自分の呼吸が止まっていたことに気づいた。

「はっ…はっ…」

 無理矢理、息をしようと試みるが上手くできない。苦しい、体が痺れて涙が止まらない。そのまま、帽子を落としてその場にしゃがみ込んだ私を見ていたミタマがこちらへと駆け寄る。

「所長、落ち着け。ゆっくり、ゆ~っくり息を吐き出すんや」

 吸って、吐いて、吐いて…と彼は呼吸の合図を口にする。私は言われた通りに息をした。そして、多少楽になったところで現状を理解し、カフェで飲み食いしたものが吐出する。

「おぉっと、大丈夫か」

 彼はそう言って、私の背中をさする。
 あぁ。探偵が死体を目にしただけでこのようになってしまうとは、なんとも情けない。物語の名探偵達の笑い声が聞こえてくるようだ。

「無理すんな。あっち向いとけ」

 私は死体から目を逸らす。しかし、脳裏によぎる。
 頭の潰れた人の姿。それがどうしても気持ち悪くて、頭を振っても目を瞑っても、脳裏にこびりついて離れない。
 人の死を目撃するのはこれが初めてではないはずなのに。私はこんなにも死に耐性がない。

 死が、恐怖が、牙を剥く。

 鼻を刺激する死の臭いで咽せ返り、どうしようもなくて、どうすることもできなくて、私はその場から動けずにいる。

「所長。通報、頼めるか?」

「あ、う…」

 私は何も返せない。ただ、私の体は小刻みに震えるだけだ。言うことを聞いてくれない。

「あぁ~。まぁ、こりゃしんどいわな」

 なんで、アンタは大丈夫なのよ!と、そんな小言を言ってやりたいのに、どうしても私はダメみたいだ。
 自分を否定した瞬間、溜まっていたものが崩壊する。私はポタポタとアスファルトの上に少量の雨粒を降らせた。

「まぁ…なんや。通報とかソレの片付けとか諸々は任せとき」

 背中からミタマの声が聞こえる。あぁ、なんて情けない探偵だろうか。私は自分の無様さを呪うことしか出来なかった。

          ◇

 数分して、サイレンの音が耳に届く。そして、警察が現れた。どうやら、ミタマが通報も私の吐き出したものの処理も全てやってくれたらしい。
 彼らは慣れた手つきで現場検証を始めており、近くでミタマが警察の人と話している。
 私はそれを側からぼうっと眺めることしかできず、もどかしさを感じていると見覚えのある人物が顔を見せた。

「通報があったらしいから俺も出動したんだが、まさか通報したのがお前さんだったとはな」

 そこにいたのは、私の叔父さんで尊敬している人物"可不可 鮭司カフカ ケイジ"だった。彼はミタマに詰め寄る。

「なんでこんな場所にフウリを連れてきた、ミタマ!お前さん、まさか犯人とかじゃあないだろうな!」

 そんな怒号にミタマは両手をあげて降参のポーズを取る。

「そんなわけないやろ、おやっさん!たまたま!たまたま発見したんやって!」

 理不尽に怒られているミタマが可哀想に思えて、「ふふっ」と少しだけ笑みが溢れる。
 その声が聞こえたのか、おじさんは振り返り、私に声をかける。

「フウリ、元気にしてたか?」

 その声は、ミタマに向けられたものとは打って変わって和やかな声色だった。
 目元を真っ赤に晴らした私は、まともに彼と顔を合わせられず、「う、うん」とただ一言だけ返事をする。

「まぁ、無理もない。あんな凄惨な現場見た後だもんな。無理はするなよ」

 そう言って、彼は私の頭をガシガシと撫でる。あの頃から変わらない、大きな手で大雑把に撫でられる感覚で少しだけ私は落ち着く。

「おじさん」

 撫でられる手が離されて、彼の瞳が私の方へと向く。そこで恥ずかしくなって、口に出す言葉が上擦った。

「あ、ありがと」

「おう!」

 おじさんは歯を見せて笑い、手を上げた。
 弱った私を慰めてくれる彼の姿。それは両親がいなくなり独りになった私を救い上げてくれたあの時と変わらない。
 困っている人に差し伸べる手。その憧れは今も変わらず私の目の前にあった。

「可不可さん、なんかあったんすかー?」

 そんな彼に近づいてくる男性が1人。きっと、警察の方だろう。

「おぉ、マナブ!いやぁ、現場に大事な大事な宝物といってもいい姪っ子とその宝物を狙う盗人がいてなぁ!」

「ちょ、人聞き悪い事言わんでくれる!?」

 横から私たちのことを眺めていたミタマが声を上げる。
 誰もそんな彼の言葉には触れず、おじさんに声をかけた男性は「なるほど…」と私とミタマの顔を見てうんうんと頷き、何か納得した様子だ。

「この2人が、可不可さんがよく話してくれる探偵コンビという訳っすか!」

「コンビって言うな!名探偵と数字バカだ!」

「なんや、数字バカって!失礼やろが!」

 彼の言葉を引き金に怒号が連鎖する。それから、おじさんとミタマが何か言い合いをしている間に、彼が私の方へと近づいてきた。

「自分、可不可さんの部下の"後久間 学アトグマ マナブ"っす!」

「え、ええと。私は可不可 風鈴。探偵をしているわ。よろしく」

 私と彼は握手を交わす。彼は私の手を強く握り、ぶんぶんと振り回した。

「フウリさんの事は可不可さんからよく聞いてるっすよ!だから、会えて光栄っす!」

 そんなことを言って、人懐っこそうな顔で笑う。きっと、いい人なのだろう。
 おじさんの近くにいる人のことを知れて、少しだけ嬉しくなった。
 私がそんなことを考えていると、先程までミタマと喧嘩していたおじさんがこちらに近づいてくる。

「おい、マナブ!俺の許可なくフウリに触るな!」

 おじさんは私とアトグマさんを引き離す。それから、おじさんはアトグマさんに私の美しさだとか繊細さだとか恥ずかしいことを言うだけ言って、他の警察の方に呼ばれてその場を後にした。

「いやぁ。とんでもない溺愛っぷりっすね、可不可さん」

 顔が真っ赤になって行くのを感じる。私はただ小さい声で「すいません」と言って縮こまることしかできなかった。

「いや、いいんすよ!いつものことっすから」

 普段から、おじさんはあんなことを部下に言っているのか。悪い気はしないが今すぐにやめてほしい。
 やはり、私は謝ることしかできない。

「まぁまぁ、愛されているってのは素敵なことっすよ!それに可不可さんが好きなものの話をしている時の顔、自分好きっすからね」

 そう言って笑う彼に、これ以上謝ることもできず「なら、よかったです」と未だに縮こまっている私はそんな言葉を絞り出した。

「ワイとしてはそんな溺愛された所長の近くにいるってだけで目の敵にされて敵わんけどな~」

 そう言って、ミタマはアトグマさんに近づき軽い自己紹介を済ませる。それに続いて、アトグマさんも名乗っていた。

「まぁ、大事な宝物って言うくらいっすからねー」

 そう言って、アトグマさんは笑い、「でも」と続ける。

「あんな風に言ってるっすけど、大事な宝物を預けられるくらいにはミタマさんのことも信頼されてるんじゃないすかね?」

「ほぉ?」

「いや、分かんないっすけどね。ただ、署で話を聞いてた限りでは可不可さん、ミタマさんのことも大好きだと思うっすよー」

 ミタマはその言葉を特に何か返すでもなく神妙な面持ちで聞いていた。

「と、自分もそろそろ行くっすねー。お二人とも、気をつけて帰るんすよー」

 アトグマさんはおじさんの方へと走って行った。
 そして、周囲にはミタマ以外にいなくなる。先程のアトグマさんの言葉もあってか、どこか気まずい。静寂が広がる。
 それを先に破ったのはミタマの方であった。

「んで…少しは落ち着いたか、所長?」

 ニヤニヤと笑みを浮かべながら、ミタマが私に問いかける。
 彼の言葉で、自分の情けない姿を思い出す。おじさんやアトグマさんと話して落ち着いたがために忘れてしまっていた、醜態だ。あぁ、なんでミタマにそんな様を見せてしまったのだろうか。私の顔は再度紅潮する。
 それでも、正しくありたい私としては彼に言わなければならない台詞があった。むず痒い、恥ずかしい。そんな感情がぐるぐると頭を回っているが、それらを払拭し彼の方へと向き直る。

「お、なんや。どないしたん?」

「ごめんなさい、もう大丈夫よ」

 謝罪を耳にした彼は「ほな…」と何か口にしようとしたが、それを遮り私は続ける。

「そして、ありがとうね。ミタマ」

 一瞬、彼は呆気に取られたような顔をした。それから、すぐにニヤリと笑った。

「かまへんかまへん。所長が無事なら何よりやわ」

 ミタマはそう言って、いつから持っていたのか私に落とした帽子を被せた。

          ◇

「それでどないするん?」

 現場から離れ、事務所へと戻ったところでミタマがそんなことを口にした。
 おじさん達と話したことで多少気分は落ち着いていたが未だ本調子ではないらしい私は、言葉の意図が分からず首を傾げる。

「今回の事件。依頼人がおる訳やないし、警察もおる。ワイらが出てったら、捜査妨害にもなりかねへん。今回はおやっさんらに任せて降りるのが妥当やと思うで?」

 あんなん見てダメダメになるくらいやしな、と続けるミタマ。それは挑発のようにも思えたが彼なりの気遣いなのだろう。
 確かに彼の言う通りだ。依頼人がいない今回の事件は私が解決したとしても一銭にもならない。そして、おじさん達警察に任せればきっと事件は解決する。
 だから、私の出る幕はない。理性では納得できる。でも、私は"可不可"風鈴だ。
 一度見てしまった名前も知らない彼のことをどうしても知りたい。亡くなってしまった彼を救いたい。

「いいえ、ミタマ」

 私は続ける。

「この事件、私達も解決のために動くわよ!」

 その言葉を聞いたミタマは呆れ顔を浮かべつつ、どこか嬉しそうだった。

「そう言うやろう思って。ほれ」

 そう言って、ミタマは私にスマホの画面を見せる。そこに写されていたのは、現場の写真だった。

「これ…」

「通報する前に撮ったんよ。バレたらおやっさんに怒鳴られるやろな~」

 ミタマは笑う。どうやら、彼は事件現場をさまざまな視点から写していたらしい。

「あ、スライドしたら亡くなった人も写っとるから、気ぃつけや~」

 画面を眺めて息を呑む。私は意を決して指を滑らせた。そこに写るのは赤、赤、赤。もうしないはずの鉄の臭いが鼻を刺激する。

「うっ…」

 つくづく自分が嫌になる。吐き出してしまいそうだ。でも、必死で堪える。いつまでもこんな調子では、調査どころではなくなってしまう。
 逸らしたいと叫ぶ瞳を無理やり画面に向けさせて、何枚もスライドして写真を確認する。
 そこに写る人間は首が曲がり、頭は割れどくどくと血液が溢れている。きっと、頭から落ちたのだろう。首の骨は明らかに折れているが、それほど頭の損傷が酷くない。もしかしたら、そんなに高い場所から落ちたわけではないのだろうか。
 そのような思考を繰り返し、なんとか理性を取り戻していた私の頭は一枚の写真を目にしたことで回転を止める。

「え?」

 衝撃的な記憶だったために、事件現場を詳しく覚えていたわけではない。しかし、現場にあったもので印象に残っていたものが一つだけある。
 それが血の海に浮かぶ、一枚の写真だった。
 現像された写真。ミタマはそれをカメラで撮ったらしい。
 先程の気が動転していた状況では何が写っていたかまでは見ることの叶わなかったそれを見て、私は言葉を失った。

 そこには、水に沈むように落下していく、破顔の笑みを浮かべた亡くなった彼の姿が写っていた。

「な、なに…これ?」

「あぁ、その写真な。ワイもびっくりしたわ」

 ミタマは私からスマホを取り上げて、写っている写真を拡大表示する。

「背景を見るに、落ちてる最中に撮った写真やろな~」

「そうみたいね…だとしたら、この人、落ちる直前に笑っていたって事になるわよね?」

「せやな~。それに笑ってる事以外にも、気になる事が一つある」

「気になる事?」

 異質な写真に気を取られて、彼の言う気になる事が分からない。私は彼に耳を傾ける。

「この人は空中で写真を撮ったいうことやろ?」

「そうね」

「まぁ、現像されているのはフィルムカメラとかなんでもあるとして…撮ったはずのカメラはどこに行ったんやろな」

「あ」

 確かにそうだ。落下しながら写真を撮ったのであれば、カメラもどこかにあるはずだ。ミタマからもう一度スマホを借りて他の写真を見返してみる。しかし、カメラはどこにもない。現場に残されたのは一枚の写真のみだ。

「なぁ、所長」

 ミタマは問いかける。

「カメラって古物に当たるか?」

          ◇

 カメラが消えたとミタマが言ったときから、前の事件を思い浮かべていた。そう、水着姿の少年が亡くなったあの事件だ。
 少年はいじめという悪意に晒されて、最終的にトラックに轢かれた。その事件の現場には、なくてはならないものがあった。少年の付けていた眼鏡だ。彼は轢かれる瞬間に眼鏡をかけていたはずなのだ。でも、現場にそのようなものは残されていなかったらしい。
 眼鏡とカメラ。現場から消えた2つの物品に関連性を感じざるを得ない。

 そして、あの話が頭をよぎる。

『ある古物商の話』

 そんなわけは無いと私が一蹴した現実味のない噂話は、2つの物品により信憑性を帯びた。

「ミタマ。アンタが言いたいことは分かったし、今の私はそれをバカにできない」

 古物商という存在を信じ始めている。そんな私をあの時はあんなにバカにしていたのにと、ミタマは笑うと思った。それを覚悟で口にした言葉にミタマは意外な返事を返す。

「ほうか。なら、探さなアカンなぁ」

 彼は笑った。しかし、それは私を嘲るものではない。例えるなら、狩るべき獲物を伝えられた享楽的な殺し屋の笑みだ。
 一瞬、寒気がした。普段のミタマからは感じることのない雰囲気に、私はたじろぐ。

「え、ええと…一応言っておくけれど、この仕事は一銭にもならないと思うわよ?」

 私がそう問いかけると、彼から漏れ出ていた嫌な雰囲気はすぅっと消えていった。

「せやなぁ。ただ、まぁ、前の事件と何件か受けた依頼の報酬があるから、そんなに金には困ってないやろ」

 今日はカフェで昼食取れたくらいやしな。と彼は続ける。確かに、前の事件の依頼を受ける前と状況は異なる。それでも、ミタマが金銭について文句を言わないというのは違和感があった。
 訝しげな私を見てか、彼は更に話を続ける。

「興味があんねん。やべぇモン売って人を殺めるっちゅうハンザイシャに。そんなやつ、許せへんやろ?」

 その言葉に彼らしさは感じられない。らしくはないが、私に合わせて嘘をついているようにも見えなかった。
 三珠 梁 は冷静沈着で正義に燃えるような人物ではない。それでも、短くない彼と過ごした日々の中で、彼の正しさを私は知っている。
 だから、頷く。

「そうね、ミタマ。アンタ、よく分かっているじゃない」

 そうだ。もしも、噂話上の存在でしかない古物商が実在したとしたら、そんな奴を野放しにしておくわけにはいかない。

「でも、まだそいつが黒幕と決まったわけではないわ」

 ただ可能性として浮上しただけ。だから、存在するかもわからない古物商に思考を掻き乱される訳にはいけない。
 何はどうあれ、私は決めた。

「この事件、私達で解決するわよ!」

 犯人が古物商であっても、それ以外の誰かであっても、もしくは、ただの事故だとしても。必ず真実を暴く。そう心に誓い、私達は調査を開始した。
 
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