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6.先生は何と言ったんだろうか
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何だったんだ、あれは。
隊長室に籠もって書類を片付けながら、俺は昨夜の事を考え続けていた。
先生の国の言葉なんだろう。先生は聞き慣れない言葉を言うと、俺に抱きつき上気した顔で俺を見上げてきた。
思わず先生の小さな口に俺の唇を重ねようとしてしまったが、その前に先生は「ごめんなさーい」と間延びした声を残して去ってしまった。
その前の状況を思い出す。
「そんなこと。見なれているからだいじょうぶです」
先生が何でも無さそうな顔でそう言った時、先生と女子寮の女達が重なって見えた。
心を伴わない行為は女の心を傷つけるのだろう。全てとは言わないが、女子寮の女達も何でも無さそうな顔で笑いながら、その実傷ついていた。
「人に話を聞いて貰う事は、慰めになる」
そう言った俺に、先生は抱きついてきた。
先生は何と言ったんだろうか。
潤んだ瞳から考えれば「ありがとう」だろうか。
酔っていたとは言え、月明かりでも分かるくらい赤くなっていたから「好きです」とか?
さすがに「素敵!抱いて!」って事は、無いな。
いやでも、乳首が立って辛いとか、舐めて欲しいとか、ムラムラして堪らないとか言っていたから、誘っていたと言う可能性もあるか。
王都ではそんな身体を、男に慰めて貰っていたんだろうか。
……駄目だ、今は先生のドロドロでグチョグチョな毎日について考えている場合ではない。
向かい合わせで腰を振りながら、乳首を舐めてとねだる先生を考えてはいけない。
四つん這いでお尻だけ高く突き出して、欲しくて堪らないの、もう挿れてとお尻を揺らす先生なんて駄目だ駄目だ。
俺は頭を振って雑念を追い払った。
いやでも、もし誘われていたとしたら、謝って逃げたのは俺が直ぐに答えなかったからなのか。
「たいちょーさん」
ああ、そうか。ただ隊長さんと言ったのかもしれないな。でもその場合は、どんな想いを込めての呼びかけだったのか。
「どうぞ」
テーブルの端に置かれたお茶に、不覚にも驚いてしまった。見上げれば、トレイを持った先生がにこにこと笑っていた。
「なぜ先生がここに?」
「治療する人がいなくなったので、お手伝いです」
「そうか」
先生は立ち去る事なく俺を見つめている。
「できる仕事がなくて、困っています」
「いや、先生は怪我の治療をしてくれている」
「でも、もう終わっちゃいました」
「まあ訓練してるだけじゃ、そんなに怪我をする人間もいないからな」
魔物討伐か、誰が先生を迎えにいくかの流血騒ぎでもなければ、それほど怪我人は多くない。
「一応医官なので、まずは医務室に行ったんですが、病人が増えるから出ていってくれって」
先生は外国人で、更に癒やしの巫女だ。皆興味津々なんだろう。仮病を使ったヤツは後で処罰しておこう。
「それでここに来て、バートに何かできることがないか聞いて、お茶をお持ちしました」
「そうか、ありがとう」
俺が礼を言うと、先生は笑顔で応えてくれた。
さっきまでの妄想を思い出して申し訳なくなった。
「文字を読むのは苦手だから、ここでもお手伝いできることがあまりなくて。自分でもできることを考えて、女子寮に行こうかなと思うんですが、いいですか?」
「いや、駄目だろう」
できる事が無いからと言って、先生が娼婦になる必要は全く無い。
「子守りなら巫女の館でもやっていたから、できると思ったんですが」
「子守り?」
「絵本ぐらいなら読めますよ?」
「そうか、子守りか。先生がいいなら構わないだろう。何かあったら呼びに行かせる」
駄目だな、完全に頭がそっち方面に行ってしまっている。
「はい、大喜びです。それでは行ってきまーす」
先生は嬉しそうに笑うと、間延びした挨拶を残して去っていった。
先生が何を言って抱きついてきたのかは、無理やり思考の外に追い出し、俺は仕事に集中した。
仕事を終え部屋に戻ると、執務室に先生がいた。
「お帰りなさい、たいちょーさん」
何だその新妻のような挨拶は。
「なぜここにいる?」
「えへへ」
先生はわざとらしく笑うと、酒瓶を持ち上げた。
「付き合って、くれるんでしょ?」
「もう飲んでいるのか?」
テーブルの上にはグラスが置かれ、果実酒が注がれていた。
「隊長さんを待っている間に、少しだけ」
俺が先生の向かいに座ると、先生はグラスに酒を注いで渡してきた。
「まさか昨日の今日で、付き合わされるとは思わなかった」
先生は俺に抱きついた事はどう思っているんだろうか。
「ちゃんと、確認しておかないとと思って」
「何を……」
俺が先生を見つめ、先生が俺を見つめる。
暫くの沈黙の後、先生は一瞬目を逸らせてから、にへらと笑った。
「とりあえず飲みましょう。ほら、カンパーイ」
先生がグラスを高く持ち上げたので、俺はグラスを合わせた。グラスを打ち鳴らす景気のいい音が響く。
「私の世界でも、同じようにカンパイしたんですよ。酒飲みがすることは、どこに行っても同じですねー」
先生は一気にグラスを空けると、楽しそうに言った。
「あまり飲み過ぎないように」
「はあーい」
なみなみと注ぐところを見ると、あまり聞く気は無さそうだ。
「好きなんです」
俺がグラスを持ったまま先生の様子を眺めていると、突然先生が呟いた。
「だからお願い。抱いて」
そんな言葉が続くのかと思い、思わずごくりと喉を鳴らしてしまう。
「元の世界でもよく飲んでいたんです。だから、別にお酒に逃げてるとか、そう言うことはないですからね」
先生の言葉が直ぐには理解できずに、黙って見つめていると、先生は自分の眉間を指差した。
「すごく、眉間にシワが寄ってます。心配してくれているんですよね?」
どうやら酒の事を言っているらしい。紛らわしい。
「酒をラッパ飲みするようになったら、末期だからな」
俺の言葉に、先生は不思議そうな顔をした。
「昨日屋上で、酒瓶しか持っていなかった」
「あれは、残り少なかったから、たまたまです」
むくれる先生に俺は笑い、グラスを空けた。
「いい飲みっぷりですね。すてきー」
空いたグラスに酒を注がれ、期待の眼差しで見つめられる。
酒に付き合うと言っておきながら、これでは俺が気持ち良く飲まされているだけな気がする。
「その、治療の方は大丈夫なのか?」
「あー、はい。初日はケガ人も多くて大変でしたが、今日は少なかったから。これぐらいなら、まったく問題なしです」
「そうか」
「ただ、子守りは疲れました」
先生は苦い顔をして酒をあおる。
「大喜びで行ったと思ったが、何かあったのか?」
「私が巫女の館でめんどうを見ていたのは、五歳の女の子一人だけです。男子のパワーを見くびっていました」
「まあ、何かと荒っぽいからな、ここは」
「なんど胸をもまれて、スカートをめくられたことか。これまた、どこの世界も一緒ですね」
俺は危うく、手にしたグラスを握り潰すところだった。
「でも照れながら、また来いよババアとか言って、かわいいですよねー」
「それは殴った方がいいんじゃないか?」
「お姉ちゃんって言わないともう来ないよと言って、むりやりお姉ちゃんって言わせたので、だいじょうぶです」
先生は意外としっかりしているのかもしれない。俺がそんなに心配する必要は無いのか。
「たいちょーさん」
甘く囁きながら俺の隣にくっつくように座り、見上げてくる先生の目は、焦点が合っていなかった。
好きだと言う割にそれ程強くないのか、気がつけばかなり酔っ払っているようだった。
頬を赤く染めて、口元を緩く開けて見上げてくる先生を見れば、やはり注意して見ておかないと危ないと思った。
「脱いで」
「何?」
先生は俺のシャツのボタンを外しだした。
これは昨日の続きなのか?
俺は、ちゃんと応えるべきなのか?
「すごい、キズですね」
先生に傷跡を指で撫でられて、くすぐったさに息を飲む。
「治ってしまったキズは、治せないんです。ごめんなさい」
引き攣れた胸の傷を優しく撫でられ、これはもう押し倒すべきかと考える。
「たいちょーさん、もっとよく見せて」
脇腹から背中を撫で擦られ、更にズボンも少しずり降ろされて、もう駄目だと思った。
「先生……」
俺は先生の手を掴み、その顔をじっと見つめた。
隊長室に籠もって書類を片付けながら、俺は昨夜の事を考え続けていた。
先生の国の言葉なんだろう。先生は聞き慣れない言葉を言うと、俺に抱きつき上気した顔で俺を見上げてきた。
思わず先生の小さな口に俺の唇を重ねようとしてしまったが、その前に先生は「ごめんなさーい」と間延びした声を残して去ってしまった。
その前の状況を思い出す。
「そんなこと。見なれているからだいじょうぶです」
先生が何でも無さそうな顔でそう言った時、先生と女子寮の女達が重なって見えた。
心を伴わない行為は女の心を傷つけるのだろう。全てとは言わないが、女子寮の女達も何でも無さそうな顔で笑いながら、その実傷ついていた。
「人に話を聞いて貰う事は、慰めになる」
そう言った俺に、先生は抱きついてきた。
先生は何と言ったんだろうか。
潤んだ瞳から考えれば「ありがとう」だろうか。
酔っていたとは言え、月明かりでも分かるくらい赤くなっていたから「好きです」とか?
さすがに「素敵!抱いて!」って事は、無いな。
いやでも、乳首が立って辛いとか、舐めて欲しいとか、ムラムラして堪らないとか言っていたから、誘っていたと言う可能性もあるか。
王都ではそんな身体を、男に慰めて貰っていたんだろうか。
……駄目だ、今は先生のドロドロでグチョグチョな毎日について考えている場合ではない。
向かい合わせで腰を振りながら、乳首を舐めてとねだる先生を考えてはいけない。
四つん這いでお尻だけ高く突き出して、欲しくて堪らないの、もう挿れてとお尻を揺らす先生なんて駄目だ駄目だ。
俺は頭を振って雑念を追い払った。
いやでも、もし誘われていたとしたら、謝って逃げたのは俺が直ぐに答えなかったからなのか。
「たいちょーさん」
ああ、そうか。ただ隊長さんと言ったのかもしれないな。でもその場合は、どんな想いを込めての呼びかけだったのか。
「どうぞ」
テーブルの端に置かれたお茶に、不覚にも驚いてしまった。見上げれば、トレイを持った先生がにこにこと笑っていた。
「なぜ先生がここに?」
「治療する人がいなくなったので、お手伝いです」
「そうか」
先生は立ち去る事なく俺を見つめている。
「できる仕事がなくて、困っています」
「いや、先生は怪我の治療をしてくれている」
「でも、もう終わっちゃいました」
「まあ訓練してるだけじゃ、そんなに怪我をする人間もいないからな」
魔物討伐か、誰が先生を迎えにいくかの流血騒ぎでもなければ、それほど怪我人は多くない。
「一応医官なので、まずは医務室に行ったんですが、病人が増えるから出ていってくれって」
先生は外国人で、更に癒やしの巫女だ。皆興味津々なんだろう。仮病を使ったヤツは後で処罰しておこう。
「それでここに来て、バートに何かできることがないか聞いて、お茶をお持ちしました」
「そうか、ありがとう」
俺が礼を言うと、先生は笑顔で応えてくれた。
さっきまでの妄想を思い出して申し訳なくなった。
「文字を読むのは苦手だから、ここでもお手伝いできることがあまりなくて。自分でもできることを考えて、女子寮に行こうかなと思うんですが、いいですか?」
「いや、駄目だろう」
できる事が無いからと言って、先生が娼婦になる必要は全く無い。
「子守りなら巫女の館でもやっていたから、できると思ったんですが」
「子守り?」
「絵本ぐらいなら読めますよ?」
「そうか、子守りか。先生がいいなら構わないだろう。何かあったら呼びに行かせる」
駄目だな、完全に頭がそっち方面に行ってしまっている。
「はい、大喜びです。それでは行ってきまーす」
先生は嬉しそうに笑うと、間延びした挨拶を残して去っていった。
先生が何を言って抱きついてきたのかは、無理やり思考の外に追い出し、俺は仕事に集中した。
仕事を終え部屋に戻ると、執務室に先生がいた。
「お帰りなさい、たいちょーさん」
何だその新妻のような挨拶は。
「なぜここにいる?」
「えへへ」
先生はわざとらしく笑うと、酒瓶を持ち上げた。
「付き合って、くれるんでしょ?」
「もう飲んでいるのか?」
テーブルの上にはグラスが置かれ、果実酒が注がれていた。
「隊長さんを待っている間に、少しだけ」
俺が先生の向かいに座ると、先生はグラスに酒を注いで渡してきた。
「まさか昨日の今日で、付き合わされるとは思わなかった」
先生は俺に抱きついた事はどう思っているんだろうか。
「ちゃんと、確認しておかないとと思って」
「何を……」
俺が先生を見つめ、先生が俺を見つめる。
暫くの沈黙の後、先生は一瞬目を逸らせてから、にへらと笑った。
「とりあえず飲みましょう。ほら、カンパーイ」
先生がグラスを高く持ち上げたので、俺はグラスを合わせた。グラスを打ち鳴らす景気のいい音が響く。
「私の世界でも、同じようにカンパイしたんですよ。酒飲みがすることは、どこに行っても同じですねー」
先生は一気にグラスを空けると、楽しそうに言った。
「あまり飲み過ぎないように」
「はあーい」
なみなみと注ぐところを見ると、あまり聞く気は無さそうだ。
「好きなんです」
俺がグラスを持ったまま先生の様子を眺めていると、突然先生が呟いた。
「だからお願い。抱いて」
そんな言葉が続くのかと思い、思わずごくりと喉を鳴らしてしまう。
「元の世界でもよく飲んでいたんです。だから、別にお酒に逃げてるとか、そう言うことはないですからね」
先生の言葉が直ぐには理解できずに、黙って見つめていると、先生は自分の眉間を指差した。
「すごく、眉間にシワが寄ってます。心配してくれているんですよね?」
どうやら酒の事を言っているらしい。紛らわしい。
「酒をラッパ飲みするようになったら、末期だからな」
俺の言葉に、先生は不思議そうな顔をした。
「昨日屋上で、酒瓶しか持っていなかった」
「あれは、残り少なかったから、たまたまです」
むくれる先生に俺は笑い、グラスを空けた。
「いい飲みっぷりですね。すてきー」
空いたグラスに酒を注がれ、期待の眼差しで見つめられる。
酒に付き合うと言っておきながら、これでは俺が気持ち良く飲まされているだけな気がする。
「その、治療の方は大丈夫なのか?」
「あー、はい。初日はケガ人も多くて大変でしたが、今日は少なかったから。これぐらいなら、まったく問題なしです」
「そうか」
「ただ、子守りは疲れました」
先生は苦い顔をして酒をあおる。
「大喜びで行ったと思ったが、何かあったのか?」
「私が巫女の館でめんどうを見ていたのは、五歳の女の子一人だけです。男子のパワーを見くびっていました」
「まあ、何かと荒っぽいからな、ここは」
「なんど胸をもまれて、スカートをめくられたことか。これまた、どこの世界も一緒ですね」
俺は危うく、手にしたグラスを握り潰すところだった。
「でも照れながら、また来いよババアとか言って、かわいいですよねー」
「それは殴った方がいいんじゃないか?」
「お姉ちゃんって言わないともう来ないよと言って、むりやりお姉ちゃんって言わせたので、だいじょうぶです」
先生は意外としっかりしているのかもしれない。俺がそんなに心配する必要は無いのか。
「たいちょーさん」
甘く囁きながら俺の隣にくっつくように座り、見上げてくる先生の目は、焦点が合っていなかった。
好きだと言う割にそれ程強くないのか、気がつけばかなり酔っ払っているようだった。
頬を赤く染めて、口元を緩く開けて見上げてくる先生を見れば、やはり注意して見ておかないと危ないと思った。
「脱いで」
「何?」
先生は俺のシャツのボタンを外しだした。
これは昨日の続きなのか?
俺は、ちゃんと応えるべきなのか?
「すごい、キズですね」
先生に傷跡を指で撫でられて、くすぐったさに息を飲む。
「治ってしまったキズは、治せないんです。ごめんなさい」
引き攣れた胸の傷を優しく撫でられ、これはもう押し倒すべきかと考える。
「たいちょーさん、もっとよく見せて」
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