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7.キャンプ
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パチパチと薪が燃えている。
見上げれば満天の星空。
焚き火で炙ったソーセージは最高に美味しかった。
「白雪の手際の良さには驚いたよ」
「無人島に漂流した時困らない様に、一人でキャンプに行っては火起こしを練習したんですよ。肝心な事は何一つとして覚えていないのに、こう言う事は身体が覚えているんですね」
身体が覚えていると言っても、この身体は以前の私の物とは違う。この場合魂が覚えていると言った方が良かったんだろうか。
「凄いな、白雪は」
「でも、私分かったんです」
私はパチパチと弾ける火の粉を見ながら呟いた。
「女子は何もできないぐらいの方がモテるって」
「そうなのか?」
「好奇心の赴くまま、色々な物に手を出してきました。その結果、このザマですよ……」
「博識で素晴らしいじゃないか」
「男は自分でやりたい生き物なんですよ。それを先回りしてやっちゃうと、出来る男は去って行くんです。残るのは、全て人にやって貰いたい、カスのような男だけ……私はあなたのお母さんじゃない……」
焚き火は人を素直にするんだろう。私の口からは勝手に言葉が紡ぎ出された。
「いけない。これは深堀りしてはいけないやつでした。忘れてください。私もよく覚えていない事なんで。ほら、もう焼きリンゴが出来上がる頃ですよ」
木の枝を使って灰の中を探り、紙に包んだリンゴを取り出した。
少し焦げた包み紙を捲ると、バターとシナモンの香りと共に、リンゴの甘い香りが広がった。
「あっつっつ……」
お皿に取り分けてシンデレラに渡すと、シンデレラはじっと焼きリンゴを見つめた。
「どうかしましたか?」
「いや、白雪の心を射止めるのは大変そうだなと思っただけだ」
「そんな事無いですよ。どちらかと言うとチョロい自覚はあるんで。壁にドンッとされて、顎をクイッとされたらイチコロですよ」
「そうか、覚えておこう」
くっくっと喉を鳴らして笑うシンデレラはちょっと新鮮だった。
「そう言う……」
シンデレラはどうなんですかと聞きそうになって、私は慌てて言葉を飲み込んだ。
ずっと幽閉されていて、更に二年近く一人で暮らしていたんだから、それどころでは無かっただろう。
「そう言えば、ここの食材ってどうしているんですか?」
私は強引に話題を変えた。普段から気の向くままに喋っているので、これぐらいの強引さは全く不自然ではない、と思う。
「食材は使っても、勝手に補充される」
「へえ、凄いんですね」
魔法使いがいるぐらいだから、そう言うファンタジーな仕組みがあってもおかしくないか。
「決して火の消える事の無いかまど。勝手に湯が出る浴室。いつの間にか準備される着替え。ここは、魔法使いの家だ」
「え?あの、魔法使いって、私達が追っている魔法使いとは、別のですよね?」
「こんな事が出来る魔法使いは、一人しかいない」
「……じゃあ、歪みの先で探さなくても、ここで待っていたらよかったんじゃないですか?」
衝撃の事実に、私は少し混乱した。ここにいれば魔法使いに会えるなら、歪みの先でわいせつ物を見てしまう必要は無かったんじゃないか。
「ここが魔法使いの家だと分かった時、私もそう考えた。でも、一年待っても魔法使いは現れなかった。だから、別の方法も考える必要があった」
ああ、本当に。シンデレラはどんな思いで、誰もいないこの場所に留まっていたんだろう。
シンデレラが過ごした日々を思うと、胸が苦しかった。
「白雪は私にとっては希望なんだ。君が変わらない日々を変えてくれた」
シンデレラは焚き火を見つめながら続ける。
「私はずっと、同じ日々を生きてきた。ここに来る前も、ここに来た後も、変わらぬ毎日を過ごしてきた。それが普通だと思っていたから苦ではなかったが、今はもう、あの暮らしには戻りたくないと思っている」
シンデレラの言葉に、私は胸が締め付けられた。
シンデレラに人生を楽しんで貰いたい。そのためなら私はどんな協力も惜しまない。私の全てをもってして、シンデレラを幸せにしたいと思った。
「シンデレラ」
私は決意を胸にシンデレラに語りかけた。
「全てが終わったらしたい事、今の内から沢山考えておきましょう。考える時間が勿体無いぐらい、色んな事を一緒に、目一杯楽しんじゃうんですから」
「それは、楽しみだな」
「私がしたいのはまずは食べ歩きですね。それなりの物を作れる様になってきましたが、やはりプロの味を味わってみたいです」
「そうだな。白雪はいつも美味しそうに食事を取る。見ているだけで幸せな気持ちになるよ」
「あとは、武器屋に行きたいですね。世界観的に、本物のハルバードとかファルシオンとかツーハンデッドソードとか見られたりしないかなと思うんです」
「相変わらず、白雪は変な物に興味を示すんだな」
「これはちょっと言うのが恥ずかしいんですが、シンデレラと着飾って歩きたいです」
「それは楽しそうだ……できれば……」
「できれば、それを第三者視点で眺め……あ、すみません。被っちゃいましたね。何でしたか?」
「いや、大した事じゃない」
「そうですか?……そう言えば、さっきから私がしたい事ばかり言っていますが、シンデレラは何かありませんか?」
話している内に、勢いづいて止まらなくなってしまった。反省の意味も込めて私は口を噤んだ。
シンデレラはなかなか口を開かず、パチパチと枯れ木が燃える音を静かに聞いた。
まだまだ夜は長いんだから、ゆっくりと考えればいい。
「白雪と、ずっと一緒にいたい」
熟考の末、シンデレラが発した言葉に、私は直ぐに答えられなかった。
具体的な事が思い浮かばない程、シンデレラの暮らしは色褪せた物だったんだろう。
そんな人にやりたい事を聞くなんて、酷な事をしてしまったかもしれない。
「大丈夫、ずっと一緒にいますよ」
「本当に?」
「身辺警護人の様に、片時も離れず側にいます」
「約束だよ?」
「すみません、ちょっと言い過ぎました」
いけない。つい軽口を挟んでしまったけど、シンデレラにとっては大切な事なんだろう。ここは真剣に答えないと。
「シンデレラが望む限り、ずっと側にいます」
「私も、永久に白雪の側にいると誓おう」
重いな。
と、ちょっと思った。
でも、今は私一人に向けられた思いも、普通の暮らしが戻ればあちこちに分散されて軽くなっていくんだろう。
今はどんなに重くても、どんと受け止めてあげた方がいい。受け止めてあげよう。
「白雪、誓いのキスをしてもいいか?」
いや、ちょっと耐えられないかもしれない。
「そんなのしなくても、約束は守りますよ」
「そうか……そうだな。変な事を言ってすまなかった」
私の言葉に、シンデレラはこの世の苦しみを全て背負った様な顔になった。
希望が持てない日々を送ってきたから、ポジティブな言葉を信じられなくなっているのかもしれない。信じられるような確証が欲しいんだろう。
私は立ち上がると座るシンデレラの側に跪き、顔を寄せた。
「誓いのキスって、どこにすればいいんですか?」
誓いのキスと言えば唇だけど、唇を奪って実はおでこやほっぺで良かったとかだったら、恥ずかしくて死ねる。
近距離で待機する私の顎を、シンデレラが指でクイッと持ち上げた。
わっと思う間もなく唇が重ねられ、キスは私が三回瞬きする間続いた。
驚いて目を見開いたままの私は見てしまった。
私から離れていくシンデレラの顔は、なんだか壮絶な色気を放っていた。
「ありがとう、白雪」
嬉しそうに笑うシンデレラを見て、私は自分がいかに欲に塗れた俗物か思い知らされた。
シンデレラはそんな次元で生きていない。
エッロとか思ってしまった自分が恥ずかしかった。
「あー、その、一緒にいるのはこれで決まったので、その先の事も考えておいてくださいね」
「その先か……楽しみだな」
「そうですよ、楽しいのはこれからですからね。まあ、でも、まずは魔法使いを探さないといけないんですが……どうかしましたか?」
シンデレラがじっと私を見つめているので気になって聞くと、シンデレラはふっと視線を外してしまった。
「そろそろ寝よう。これ以上は危険だ」
「夜も更けてきましたもんね。じゃあ、焚き火を消しますよ」
気がつけば焚き火の炎も小さくなっていた。
私が焚き火に砂をかけ消火すると、辺りは真っ暗になった。
テーブルの上の小さなランプが、シンデレラを照らしている。
暗闇に浮かぶシンデレラはじっと私を見つめていて、その表情はやはりなんだが色っぽく見えてしまった。
エッロ。
またそんな事を思ってしまった私は、ちょっと滝にでも打たれに行った方がいいような気がした。
見上げれば満天の星空。
焚き火で炙ったソーセージは最高に美味しかった。
「白雪の手際の良さには驚いたよ」
「無人島に漂流した時困らない様に、一人でキャンプに行っては火起こしを練習したんですよ。肝心な事は何一つとして覚えていないのに、こう言う事は身体が覚えているんですね」
身体が覚えていると言っても、この身体は以前の私の物とは違う。この場合魂が覚えていると言った方が良かったんだろうか。
「凄いな、白雪は」
「でも、私分かったんです」
私はパチパチと弾ける火の粉を見ながら呟いた。
「女子は何もできないぐらいの方がモテるって」
「そうなのか?」
「好奇心の赴くまま、色々な物に手を出してきました。その結果、このザマですよ……」
「博識で素晴らしいじゃないか」
「男は自分でやりたい生き物なんですよ。それを先回りしてやっちゃうと、出来る男は去って行くんです。残るのは、全て人にやって貰いたい、カスのような男だけ……私はあなたのお母さんじゃない……」
焚き火は人を素直にするんだろう。私の口からは勝手に言葉が紡ぎ出された。
「いけない。これは深堀りしてはいけないやつでした。忘れてください。私もよく覚えていない事なんで。ほら、もう焼きリンゴが出来上がる頃ですよ」
木の枝を使って灰の中を探り、紙に包んだリンゴを取り出した。
少し焦げた包み紙を捲ると、バターとシナモンの香りと共に、リンゴの甘い香りが広がった。
「あっつっつ……」
お皿に取り分けてシンデレラに渡すと、シンデレラはじっと焼きリンゴを見つめた。
「どうかしましたか?」
「いや、白雪の心を射止めるのは大変そうだなと思っただけだ」
「そんな事無いですよ。どちらかと言うとチョロい自覚はあるんで。壁にドンッとされて、顎をクイッとされたらイチコロですよ」
「そうか、覚えておこう」
くっくっと喉を鳴らして笑うシンデレラはちょっと新鮮だった。
「そう言う……」
シンデレラはどうなんですかと聞きそうになって、私は慌てて言葉を飲み込んだ。
ずっと幽閉されていて、更に二年近く一人で暮らしていたんだから、それどころでは無かっただろう。
「そう言えば、ここの食材ってどうしているんですか?」
私は強引に話題を変えた。普段から気の向くままに喋っているので、これぐらいの強引さは全く不自然ではない、と思う。
「食材は使っても、勝手に補充される」
「へえ、凄いんですね」
魔法使いがいるぐらいだから、そう言うファンタジーな仕組みがあってもおかしくないか。
「決して火の消える事の無いかまど。勝手に湯が出る浴室。いつの間にか準備される着替え。ここは、魔法使いの家だ」
「え?あの、魔法使いって、私達が追っている魔法使いとは、別のですよね?」
「こんな事が出来る魔法使いは、一人しかいない」
「……じゃあ、歪みの先で探さなくても、ここで待っていたらよかったんじゃないですか?」
衝撃の事実に、私は少し混乱した。ここにいれば魔法使いに会えるなら、歪みの先でわいせつ物を見てしまう必要は無かったんじゃないか。
「ここが魔法使いの家だと分かった時、私もそう考えた。でも、一年待っても魔法使いは現れなかった。だから、別の方法も考える必要があった」
ああ、本当に。シンデレラはどんな思いで、誰もいないこの場所に留まっていたんだろう。
シンデレラが過ごした日々を思うと、胸が苦しかった。
「白雪は私にとっては希望なんだ。君が変わらない日々を変えてくれた」
シンデレラは焚き火を見つめながら続ける。
「私はずっと、同じ日々を生きてきた。ここに来る前も、ここに来た後も、変わらぬ毎日を過ごしてきた。それが普通だと思っていたから苦ではなかったが、今はもう、あの暮らしには戻りたくないと思っている」
シンデレラの言葉に、私は胸が締め付けられた。
シンデレラに人生を楽しんで貰いたい。そのためなら私はどんな協力も惜しまない。私の全てをもってして、シンデレラを幸せにしたいと思った。
「シンデレラ」
私は決意を胸にシンデレラに語りかけた。
「全てが終わったらしたい事、今の内から沢山考えておきましょう。考える時間が勿体無いぐらい、色んな事を一緒に、目一杯楽しんじゃうんですから」
「それは、楽しみだな」
「私がしたいのはまずは食べ歩きですね。それなりの物を作れる様になってきましたが、やはりプロの味を味わってみたいです」
「そうだな。白雪はいつも美味しそうに食事を取る。見ているだけで幸せな気持ちになるよ」
「あとは、武器屋に行きたいですね。世界観的に、本物のハルバードとかファルシオンとかツーハンデッドソードとか見られたりしないかなと思うんです」
「相変わらず、白雪は変な物に興味を示すんだな」
「これはちょっと言うのが恥ずかしいんですが、シンデレラと着飾って歩きたいです」
「それは楽しそうだ……できれば……」
「できれば、それを第三者視点で眺め……あ、すみません。被っちゃいましたね。何でしたか?」
「いや、大した事じゃない」
「そうですか?……そう言えば、さっきから私がしたい事ばかり言っていますが、シンデレラは何かありませんか?」
話している内に、勢いづいて止まらなくなってしまった。反省の意味も込めて私は口を噤んだ。
シンデレラはなかなか口を開かず、パチパチと枯れ木が燃える音を静かに聞いた。
まだまだ夜は長いんだから、ゆっくりと考えればいい。
「白雪と、ずっと一緒にいたい」
熟考の末、シンデレラが発した言葉に、私は直ぐに答えられなかった。
具体的な事が思い浮かばない程、シンデレラの暮らしは色褪せた物だったんだろう。
そんな人にやりたい事を聞くなんて、酷な事をしてしまったかもしれない。
「大丈夫、ずっと一緒にいますよ」
「本当に?」
「身辺警護人の様に、片時も離れず側にいます」
「約束だよ?」
「すみません、ちょっと言い過ぎました」
いけない。つい軽口を挟んでしまったけど、シンデレラにとっては大切な事なんだろう。ここは真剣に答えないと。
「シンデレラが望む限り、ずっと側にいます」
「私も、永久に白雪の側にいると誓おう」
重いな。
と、ちょっと思った。
でも、今は私一人に向けられた思いも、普通の暮らしが戻ればあちこちに分散されて軽くなっていくんだろう。
今はどんなに重くても、どんと受け止めてあげた方がいい。受け止めてあげよう。
「白雪、誓いのキスをしてもいいか?」
いや、ちょっと耐えられないかもしれない。
「そんなのしなくても、約束は守りますよ」
「そうか……そうだな。変な事を言ってすまなかった」
私の言葉に、シンデレラはこの世の苦しみを全て背負った様な顔になった。
希望が持てない日々を送ってきたから、ポジティブな言葉を信じられなくなっているのかもしれない。信じられるような確証が欲しいんだろう。
私は立ち上がると座るシンデレラの側に跪き、顔を寄せた。
「誓いのキスって、どこにすればいいんですか?」
誓いのキスと言えば唇だけど、唇を奪って実はおでこやほっぺで良かったとかだったら、恥ずかしくて死ねる。
近距離で待機する私の顎を、シンデレラが指でクイッと持ち上げた。
わっと思う間もなく唇が重ねられ、キスは私が三回瞬きする間続いた。
驚いて目を見開いたままの私は見てしまった。
私から離れていくシンデレラの顔は、なんだか壮絶な色気を放っていた。
「ありがとう、白雪」
嬉しそうに笑うシンデレラを見て、私は自分がいかに欲に塗れた俗物か思い知らされた。
シンデレラはそんな次元で生きていない。
エッロとか思ってしまった自分が恥ずかしかった。
「あー、その、一緒にいるのはこれで決まったので、その先の事も考えておいてくださいね」
「その先か……楽しみだな」
「そうですよ、楽しいのはこれからですからね。まあ、でも、まずは魔法使いを探さないといけないんですが……どうかしましたか?」
シンデレラがじっと私を見つめているので気になって聞くと、シンデレラはふっと視線を外してしまった。
「そろそろ寝よう。これ以上は危険だ」
「夜も更けてきましたもんね。じゃあ、焚き火を消しますよ」
気がつけば焚き火の炎も小さくなっていた。
私が焚き火に砂をかけ消火すると、辺りは真っ暗になった。
テーブルの上の小さなランプが、シンデレラを照らしている。
暗闇に浮かぶシンデレラはじっと私を見つめていて、その表情はやはりなんだが色っぽく見えてしまった。
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