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薬草が生えている場所はだいたい把握しているので、午前中だけで粗方欲しいものは揃ってしまった。
沢で手を洗い、大きな岩の上でお昼をいただく。
お弁当と言ってもパンにハムとチーズを挟んだだけだ。それでもジェイクは美味しそうに食べてくれた。
「こんな風に、エレノアと山で食事をするのは久しぶりだな」
クッキーを噛りながら、懐かしそうにジェイクが言った。
「子供の頃は、ジェイクもよく山についてきてたもんね。夏になるとそこの沢で一緒に泳いだっけ」
私も懐かしく思って、過ぎ去りし日々に思いを馳せた。
思い出したらほとんど裸みたいな格好で泳いでいて、なんだか恥ずかしくなった。
多分十歳過ぎぐらいまで、人目を気にせず肌着とパンツになって泳いでいた。
ザーザーと沢の音だけが響き、二人共無言になる。
ちらりとジェイクを見ると、物凄く険しい顔をしていた。
そう言えば、裸同然の姿で泳いでいるのを父さんに見つかって、凄く怒られた事があった。
その時ジェイクは私が呼んでも頑なに服を脱ぐ事を拒み、水に入る事もなかったのに、一緒になって怒られていた。
ジェイクが山について来なくなったのもその頃だし、ジェイクにとっては嫌な思い出なのかもしれない。
「ごめんね、嫌な事言って」
「いや、謝らないといけないのは俺の方だ」
「なんで?」
「……なんでもない」
また沢の音だけが響き、無言になってしまった。
「そう言えば、ジェイクも薬草取ってたよね。見せて見せて」
話題を逸らすために言ったら、結構な量を見せられて驚いた。
「こんなにたくさん凄いね。護衛の報酬の代わりにはならないけど、買い取らせて」
「暇だから取ってただけだ。むしろ食事代にもならないだろ」
「そんな立派な物出してないよ?」
「俺がいいって言ってるんだからいいんだ。エレノアは気にしすぎだ」
「そうかなあ」
「……ァの、役に立てているなら、その、嬉しい」
ジェイクのもごもごした声は、沢の音でよく聞き取れ無かったけど、言わんとする事は分かった。
冒険者は困っている人を助けるのが仕事だ。ジェイクは人の役に立つ事に喜びを感じるんだろう。
「一緒だね」
「え?」
「魔法薬作りは、誰かのために何かをしてあげたい。その気持ちが大切なんだって。母さんの教えなんだ」
私が産まれる時に死んでしまった母さんも魔法薬師で、父さんの師匠だった。
父さんが教えてくれた事は、全部母さんから受け継いだものだ。
「……そうか」
なんだかがっかりするジェイクに不思議に思ったけど、それ以上何も言わないので、お昼休憩は終わりにする事にした。
「折角だから、ちょっと上の方も行っていい?一人だと落ちた時危ないから、あんまり行けてないんだよね」
「無理するなよ」
「うん。ジェイクに迷惑かけない様に気をつける」
「別に……」
「……何?」
「……なんでもない」
どうも、今日のジェイクは様子がおかしい。何か言いたい事があるのに言えない。そんな気がする。
私に言えない事って、ステファニーの事だろうか。でも、わざわざ私に言うような事でもないし、なんだろう。
じっとジェイクを見つめると、ジェイクも私を見つめた。
「エレノア……」
名前を呼ばれてドキッとした。
「……早く行くぞ」
完全にドキッと損だった。
急な斜面を登り、各々薬草を探していると、藪の影でラティパが動くのが見えた。
ラティパは鳥のような嘴と鋭い爪を持つ小型の魔獣で、その爪からは毒が分泌されている。
同サイズの獣なら即死する程の毒で、人がその毒に冒されると、死ぬ事はなくても痛みにのたうち回る事になる。
毒消しを使っても高熱にうかされる事になるけど、所詮は魔獣だ。
魔獣避けの魔法薬を飲んでいれば、怖がる必要はない。
「お邪魔しまーす」
ラティパの寝床に使われている葉っぱや草には毒が染み込んでいて、ただの雑草でも薬草になり得る。
そうそう市場に出回らないから、それで何かを作る事はないけど、材料と魔法の組み合わせで効能が変わる魔法薬にとって、材料の多さは可能性の広がりを意味する。そこにあるなら取っておきたい。
茂みを覗くとそこには残念ながら巣はなく、威嚇する三匹のラティパがいるだけだった。
魔獣避けのおかげで一定距離以上は近寄って来ないものの、気をつけるに越した事はない。
「お邪魔しましたー」
早々に立ち去ろうとしたら、足早な足音と地面を蹴り上げる音が聞こえてきて、次の瞬間には上からジェイクが降ってきた。
「何やってんだ!」
剣を構えるジェイクに、私も同じセリフを言いたかった。
いくら魔獣避けを飲んでいても、刺激したら危ないと思っていたら、ラティパがジェイクに向かって飛びかかってきた。
「下がれ、エレノア!」
突き飛ばされるように押され、尻餅をつきながら後ろに下がる。
それと同時に、ジェイクのこめかみ辺りから血が吹き出すのが見えた。
引っかかれた。
そう思うと血の気が引いて、私は震えながらリュックを降ろした。
大丈夫。ジェイクは強いから、ラティパ程度すぐに倒す。
私が出来ることは、すぐに毒消しの魔法薬を飲ませて山を下りる事だ。痛みが出る前に、すぐに。
魔法薬が入った瓶を握りしめながらジェイクを見守っていると、ジェイクは落ち着いた様子でラティパの攻撃を避けていた。
こめかみへの攻撃以外は一切受ける事なく、ラティパを切り捨てていく。
あっと言う間に三つの死体が転がった。
「ジェイク」
駆け寄ると苦痛に顔を歪めるジェイクに、蓋を開けた魔法薬の瓶を差し出した。
「飲める?」
私の質問には答えず、ジェイクは一気に毒消しを飲み干した。
「あの、私は魔獣避けを飲んでいるから、大丈夫だったんだよ」
水筒の水を差し出しながら言うと、荒い息のジェイクが力なく項垂れた。
「魔獣避け……そうか、そうだよな。エレノアは、魔法薬師だもんな……」
深く息をしながらジェイクが呟き、私も気付いた。
私は魔獣避けを自分で作れるし、ラティパの様に原料になる魔獣に近づく事もあるので、山に入る時は必ず魔獣避けを飲んでいた。
でも、普通は近寄らなければよっぽど大丈夫な訳で、お金のかかる魔獣避けなんて使わないし、冒険者に至っては魔獣を狩るのが仕事なんだから、飲んでいる訳がない。
ジェイクの目には、私がアホみたいにラティパに向かって行く様に見えたんだろう。
「ごめん、ちゃんと言っておかないといけなかったのに……直ぐに熱が上がるから、まずはうちに行こう……歩ける?人を呼んだほうがいい?」
おろおろする私の肩を、ジェイクが安心させる様に優しく叩いた。
「大丈夫だ。これぐらい自分で歩ける……それに、ちゃんと確認しておかなかった、俺の失態だ……」
ジェイクの顔は青ざめていて、肩に置かれた手を握るとひんやりと冷たくなっていた。
「とりあえず、早く帰ろう」
心配で心配で、ジェイクの手を握ったまま、寄り添うように歩いても、ジェイクは何も言わなかった。具合が悪くてそれどころじゃないんだろう。
私の不注意でジェイクを危険な目に合わせてしまったと思うと、血の気が引いて私まで倒れてしまいそうだった。
でも、倒れるのはジェイクの看病が終わってからだ。
ぎりっと奥歯を噛み締めて、私はジェイクを支えるようにして家へと向かった。
沢で手を洗い、大きな岩の上でお昼をいただく。
お弁当と言ってもパンにハムとチーズを挟んだだけだ。それでもジェイクは美味しそうに食べてくれた。
「こんな風に、エレノアと山で食事をするのは久しぶりだな」
クッキーを噛りながら、懐かしそうにジェイクが言った。
「子供の頃は、ジェイクもよく山についてきてたもんね。夏になるとそこの沢で一緒に泳いだっけ」
私も懐かしく思って、過ぎ去りし日々に思いを馳せた。
思い出したらほとんど裸みたいな格好で泳いでいて、なんだか恥ずかしくなった。
多分十歳過ぎぐらいまで、人目を気にせず肌着とパンツになって泳いでいた。
ザーザーと沢の音だけが響き、二人共無言になる。
ちらりとジェイクを見ると、物凄く険しい顔をしていた。
そう言えば、裸同然の姿で泳いでいるのを父さんに見つかって、凄く怒られた事があった。
その時ジェイクは私が呼んでも頑なに服を脱ぐ事を拒み、水に入る事もなかったのに、一緒になって怒られていた。
ジェイクが山について来なくなったのもその頃だし、ジェイクにとっては嫌な思い出なのかもしれない。
「ごめんね、嫌な事言って」
「いや、謝らないといけないのは俺の方だ」
「なんで?」
「……なんでもない」
また沢の音だけが響き、無言になってしまった。
「そう言えば、ジェイクも薬草取ってたよね。見せて見せて」
話題を逸らすために言ったら、結構な量を見せられて驚いた。
「こんなにたくさん凄いね。護衛の報酬の代わりにはならないけど、買い取らせて」
「暇だから取ってただけだ。むしろ食事代にもならないだろ」
「そんな立派な物出してないよ?」
「俺がいいって言ってるんだからいいんだ。エレノアは気にしすぎだ」
「そうかなあ」
「……ァの、役に立てているなら、その、嬉しい」
ジェイクのもごもごした声は、沢の音でよく聞き取れ無かったけど、言わんとする事は分かった。
冒険者は困っている人を助けるのが仕事だ。ジェイクは人の役に立つ事に喜びを感じるんだろう。
「一緒だね」
「え?」
「魔法薬作りは、誰かのために何かをしてあげたい。その気持ちが大切なんだって。母さんの教えなんだ」
私が産まれる時に死んでしまった母さんも魔法薬師で、父さんの師匠だった。
父さんが教えてくれた事は、全部母さんから受け継いだものだ。
「……そうか」
なんだかがっかりするジェイクに不思議に思ったけど、それ以上何も言わないので、お昼休憩は終わりにする事にした。
「折角だから、ちょっと上の方も行っていい?一人だと落ちた時危ないから、あんまり行けてないんだよね」
「無理するなよ」
「うん。ジェイクに迷惑かけない様に気をつける」
「別に……」
「……何?」
「……なんでもない」
どうも、今日のジェイクは様子がおかしい。何か言いたい事があるのに言えない。そんな気がする。
私に言えない事って、ステファニーの事だろうか。でも、わざわざ私に言うような事でもないし、なんだろう。
じっとジェイクを見つめると、ジェイクも私を見つめた。
「エレノア……」
名前を呼ばれてドキッとした。
「……早く行くぞ」
完全にドキッと損だった。
急な斜面を登り、各々薬草を探していると、藪の影でラティパが動くのが見えた。
ラティパは鳥のような嘴と鋭い爪を持つ小型の魔獣で、その爪からは毒が分泌されている。
同サイズの獣なら即死する程の毒で、人がその毒に冒されると、死ぬ事はなくても痛みにのたうち回る事になる。
毒消しを使っても高熱にうかされる事になるけど、所詮は魔獣だ。
魔獣避けの魔法薬を飲んでいれば、怖がる必要はない。
「お邪魔しまーす」
ラティパの寝床に使われている葉っぱや草には毒が染み込んでいて、ただの雑草でも薬草になり得る。
そうそう市場に出回らないから、それで何かを作る事はないけど、材料と魔法の組み合わせで効能が変わる魔法薬にとって、材料の多さは可能性の広がりを意味する。そこにあるなら取っておきたい。
茂みを覗くとそこには残念ながら巣はなく、威嚇する三匹のラティパがいるだけだった。
魔獣避けのおかげで一定距離以上は近寄って来ないものの、気をつけるに越した事はない。
「お邪魔しましたー」
早々に立ち去ろうとしたら、足早な足音と地面を蹴り上げる音が聞こえてきて、次の瞬間には上からジェイクが降ってきた。
「何やってんだ!」
剣を構えるジェイクに、私も同じセリフを言いたかった。
いくら魔獣避けを飲んでいても、刺激したら危ないと思っていたら、ラティパがジェイクに向かって飛びかかってきた。
「下がれ、エレノア!」
突き飛ばされるように押され、尻餅をつきながら後ろに下がる。
それと同時に、ジェイクのこめかみ辺りから血が吹き出すのが見えた。
引っかかれた。
そう思うと血の気が引いて、私は震えながらリュックを降ろした。
大丈夫。ジェイクは強いから、ラティパ程度すぐに倒す。
私が出来ることは、すぐに毒消しの魔法薬を飲ませて山を下りる事だ。痛みが出る前に、すぐに。
魔法薬が入った瓶を握りしめながらジェイクを見守っていると、ジェイクは落ち着いた様子でラティパの攻撃を避けていた。
こめかみへの攻撃以外は一切受ける事なく、ラティパを切り捨てていく。
あっと言う間に三つの死体が転がった。
「ジェイク」
駆け寄ると苦痛に顔を歪めるジェイクに、蓋を開けた魔法薬の瓶を差し出した。
「飲める?」
私の質問には答えず、ジェイクは一気に毒消しを飲み干した。
「あの、私は魔獣避けを飲んでいるから、大丈夫だったんだよ」
水筒の水を差し出しながら言うと、荒い息のジェイクが力なく項垂れた。
「魔獣避け……そうか、そうだよな。エレノアは、魔法薬師だもんな……」
深く息をしながらジェイクが呟き、私も気付いた。
私は魔獣避けを自分で作れるし、ラティパの様に原料になる魔獣に近づく事もあるので、山に入る時は必ず魔獣避けを飲んでいた。
でも、普通は近寄らなければよっぽど大丈夫な訳で、お金のかかる魔獣避けなんて使わないし、冒険者に至っては魔獣を狩るのが仕事なんだから、飲んでいる訳がない。
ジェイクの目には、私がアホみたいにラティパに向かって行く様に見えたんだろう。
「ごめん、ちゃんと言っておかないといけなかったのに……直ぐに熱が上がるから、まずはうちに行こう……歩ける?人を呼んだほうがいい?」
おろおろする私の肩を、ジェイクが安心させる様に優しく叩いた。
「大丈夫だ。これぐらい自分で歩ける……それに、ちゃんと確認しておかなかった、俺の失態だ……」
ジェイクの顔は青ざめていて、肩に置かれた手を握るとひんやりと冷たくなっていた。
「とりあえず、早く帰ろう」
心配で心配で、ジェイクの手を握ったまま、寄り添うように歩いても、ジェイクは何も言わなかった。具合が悪くてそれどころじゃないんだろう。
私の不注意でジェイクを危険な目に合わせてしまったと思うと、血の気が引いて私まで倒れてしまいそうだった。
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