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後日談
プレゼント ☆
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私は疲弊していた。
夜会での寸劇は一度だけのはずだったのに、あの後何度かやる羽目になったのだ。
魔王オスカーを見た貴族のお嬢様方はこぞってお茶会で自慢した。
魔王なオスカーは貴族の方々の琴線に触れたようで、今やお茶会は魔王オスカーの話で持ち切りらしい。
私も見たいと夜会での寸劇の依頼が引きも切らず、お姉様方曰く「断れる物は断っているけど、相手が大物過ぎて断れない」そうだ。
「ニナ君、オスカー君に足の筋を切られて監禁、陵辱、調教されたんだって?」
私が真面目に仕事をしていると、おじさまが愉快そうに笑いながら聞いてきた。
「何ですか、それ」
「ほら、これ」
おじさまが差し出した冊子には『魔王オスカーと村娘ニナ』と書かれていた。
スーザンさんが出した本だ。
「実話を元にしているって専らの噂だよ」
私は無言でブンブンと顔を振った。
その本は、寸劇をやる上で必要だから読むよう言われたので私も読んだ。
冒頭、ニナは告白されて振った村の青年に、森で襲われていた。
裸に剥かれて「身体は嫌がっていないみたいだな」とか言われていた。
もうこの時点で、私は本を閉じようとした。
何とか耐えて続きを読むと、まさにズブリと挿れられそうになった所で、二人の前に魔王が現れる。
魔王の森でいい度胸だと、青年を縛り上げると、魔王は目の前でニナを犯した。
ページを捲る私の手は震えた。
魔王はニナの絶望に沈む瞳を気に入り、ニナを拐っていく。
魔王城に着くと、魔王はニナが逃げられない様に足の筋を切り、昼も晩も無く犯し続けた。
怖い。
犯される日々を送りながらも、魔王の孤独と不器用な優しさに触れてニナは魔王に惹かれていく。
足の筋を切られているのに。
魔王も自分を理解して受け入れてくれるニナに惹かれていき、いつしか二人は犯し犯される関係から、愛し愛される関係へと変わっていった。
とは言えやっている事に変わりはない。
穏やかな日々は長く続かず、冒頭の青年が討伐隊を率いて魔王城に乗り込んでくる。
死闘の末、魔王は傷を負いながらも、討伐隊を退ける。
こうして魔王と村娘は結ばれました。
めでたしめでたし。
と言う、どう考えてもめでたく無い内容だった。
二人の距離が縮まるくだりは、スーザンさんの筆力でなかなか読ませる物はあった。
でも、基本組んず解れつしている。
普通と変態の間で悩んでいたのがバカバカしくなるぐらい、煩悩まみれの話だった。
「ニナ君は普通に歩いているし、実話な訳無いのにねえ。あ、でも、昼も晩も無く犯されているのは本当なのかな?」
「仕事してください」
「それにしても、スーザン君もまだまだだね。私が魔王だったら、村の青年の目を潰してからニナを犯すよね。水音や嬌声、肉がぶつかり合う音だけで絶望を与える。どうかな?」
「仕事、してください」
「足の筋を切るのもいただけないな。体位のバリエーションが減っちゃうよね。むしろ逃げ出そうとするニナをどういたぶるかが楽しいのに」
「仕事、してください!」
「ニナ君はどういたぶられたい?いや、オスカー君にどういたぶられているか聞くべきかな」
「しっごっとっ!」
ケニスさんの口が悪いのは、おじさまのせいなんじゃないかと思った。
「きれい……」
私は魔王に抱きかかえられたまま、魔王城の庭園を散歩していた。
「お前が歩けたなら、好きな時にここに来られた……だが俺は、お前を……」
「そうだね、もし歩けたなら、魔王の為に色んな事が出来たのにね」
私は魔王の前髪をかき上げると、後悔が滲む瞳を見つめた。
「でも、私が歩けたら、こんな風に抱きかかえて散歩なんて、してくれなかったでしょ?」
「ニナ……」
魔王は私の口に優しいキスを落とすと、そっと地面に横たえた。
「ここ、外だよ?」
私の言葉は無視して、魔王は上半身裸になった。
オスカーの鍛えられた身体に、あちこちから息を飲む音が聞こえる。
「誰も来ないさ」
魔王はそう言うと私に覆いかぶさりキスをした。
当然の様にガッツリと舌が入っている。
黄色い悲鳴と共に幕が閉じ、私はオスカーにパンチを繰り出した。
「もうね、私は怒っているんだよ、オスカー」
「なんだ急に」
寸劇を終えて二人で私の部屋に戻ると、私はオスカーに怒りをぶつけた。
お姉様方の寸劇は、スーザンさんの書いた本のワンシーンを舞台化すると言う物だ。
依頼者によって演じる場面は違うのに、毎回私がキスをされて終わり、その度にオスカーはガッツリと舌を入れてくる。
しかも人前でするには、ちょっと恥ずかしいぐらいに激しいヤツだ。
「人前であんなキスははやめてって、いつもパンチしてるでしょ」
「あれでも抑えている。いつもはもっと激しいだろ?」
「確かに……じゃなくて、オスカーがあんなキスをするから、貴族の方々も熱に浮かされて、寸劇の依頼が止まらないんじゃない?」
「関係ないだろ」
オスカーはなだめるように私の髪を梳く。
怒っているはずなのに、いつもの癖でベッドに並んで座ってしまっていた。
「だって『☆割り切った大人限定☆一夜限りの仮面舞踏会』から、青年の前で魔王に犯されるシーンの依頼があったそうだよ。完全にいかがわしい目的だよ」
貴族の方々の考える事は理解できない。
「流石に人前はな。ニナの裸は見せたくない……いや待てよ、服を着たまま後ろからなら、アリか……」
「無いよ!」
オスカーの考える事も理解できない。
私はむくれてオスカーを睨みつけた。
「冗談だ。俺もいい加減外泊許可をこんな事に使う事にはうんざりしている」
オスカーは私の頭を撫でると苦い顔をした。
夜会はその名の通り夜行われる。
夜会で寸劇なんかやっていたら、オスカーは門限に間に合わないので、外泊許可を取らないといけなかった。
新人騎士がそうそう外泊出来る訳もなく、私達はゆっくりと二人の時間を過ごす事が出来なくなっていた。
「本当は、もっとちゃんと祝いたかった」
オスカーはポケットから紙包を取り出して、私に渡してきた。
「おめでとう、ニナ」
よく分からず紙包を見つめていると、オスカーが私の頭をくしゃくしゃと撫でた。
「一昨日誕生日だっただろ?遅れてすまない」
「そうか、一昨日だったっけ」
私はオスカーより少しお姉さんだ。
田舎では相手の女性は若ければ若い方がいいと言う節がある。
それもあって、数カ月とは言え年上の私がオスカーの近くにいる事は疎まれたんだろう。
「またお姉さんになっちゃった」
なんとなく申し訳無い気持ちで手元の紙包を見つめる。
「昔はよくお姉さんぶってたくせに」
オスカーはそう言うと、私の顎に手をかけて、そっとキスをした。
「俺が我慢できなくなる前に、開けたらどうだ?」
オスカーの優しい笑顔に私も自然と笑顔になる。
紙包みを開けると、中には香油が入っていた。
「……ありがとう」
もう、その意味を間違えたりはしない。
今度は私からオスカーにキスをした。
「塗らせてくれないか?」
オスカーが私の手から香油を取ると聞いてきた。
「……いやらしい手付きで塗ったりしない?」
私の言葉に、オスカーはとびきり爽やかな笑顔を見せてくれた。
「そんなの、いやらしいに決まってるだろ」
言葉と表情が、一致していなかった。
「はっ、あっ……オスカー……」
私は物欲し気な瞳でオスカーを見つめる。
ベッドに仰向けで寝ている私の身体は、全身香油が塗られて妖しく光っている。
足の指の間まで、丹念に塗り込んでおきながら、乳首と割れ目は一度も触って貰えず、もう我慢できなくなっていた。
「どうした?ニナ」
オスカーは乳輪をなぞるように指で円を描きながら、意地悪く笑った。
「ううっ……触って……」
「どこを?」
「ち、くび……」
「いやらしいのは嫌なんじゃないのか?」
「うっ、ふっ……」
乳首には触れない様に乳房を掴んで、やわやわと揉みしだく。
とにかく快感が欲しくて、私は性的知識を総動員して、オスカーにおねだりをする。
「いやらしい事が大好きな、ニナの淫乱な乳首を、いっぱいいじめて……」
オスカーは何かを考えるような顔で胸を揉み続けている。
「自分で教えた訳じゃない淫語を使われると、色々複雑だな……」
恥を忍んでおねだりしたのに、不発に終わって非常に恥ずかしい。
「もういい……自分で、する……」
私はオスカーの手を払い除けると、上体を起こして見せ付けるように乳首を弄りだした。
「んっ……これは、オスカーが、教えたんだからね、ああっ……」
片方の手を、香油で滑りの良い身体をなぞりながら下へと伸ばすと、私のそこはもうグチョグチョだった。
「ああっ、やっ……気持ち、いいっ……」
乳首を弄りながら、足を大きく開いて手と腰を動かす。
「はあっ、あっ、ああっ……」
オスカーの灰色の瞳に、私のいやらしい姿が映っていると思うと堪らなく感じてしまって、私は中に指を入れると激しく腰を振った。
オスカーは私の痴態を見つめながら服を脱ぎ、硬く勃ち上がった物を軽く扱いた。
「あっ、やっ……んんっ……」
オスカーは私の足首を掴むと、足の裏に自身の物を擦りつけた。
足に感じる熱と硬さ、私の足を使って自慰をするオスカーの姿、そのどちらも、私にぞくぞくするような快感をもたらしている。
「ニナは、足の裏までいやらしいんだな」
オスカーの言葉に、私の身体はびくりと反応してしまう。
「オスカー、ああっ……オス、カー……」
オスカーの名前を呼びながら、身体を仰け反らせて達すると、私はそのまま倒れこんだ。
「ニナ、今度は俺が……」
オスカーは私の足を持ち上げると肩に乗せて、下半身を引き上げた。
オスカーの顔のすぐ下に、私のグチョグチョなアソコがあって、恥ずかしさと同時に期待にひくついてしまう。
「ちゃんと見ておくんだ」
オスカーはそう言うと、舌を伸ばしてクリトリスを突いた。
「ひやっ、ああっ……いやぁっ……」
凄まじい快感に、私の身体が跳ねる。
「次から次へと溢れてくる」
オスカーはそう言うと、割れ目を塞ぐようにピッタリと口を付けて、私の蜜を啜った。
「や、だめっ……ああっ、ああっ……」
目に映る光景が余りにいやらしくて、私は目に涙を浮かべながらよがり狂う。
「ニナ、ほら」
オスカーは手で口を拭うと、指を中に入れてきた。
「欲しかったんだろ?」
見せ付けるようにゆっくりと抜き差しされて、私の身体はビクビクと揺れる。
「あっ、あっ、あんっ……ああっ……」
ズボズボと激しくなる指の動きに、私の頭は真っ白になる。
「食い千切られそうだ」
そう言いながらクリトリスを押されて、私は叫び声の様な嬌声を上げて達してしまった。
「ニナ……」
抱えられていた下半身を降ろされて、オスカーが覆いかぶさってきた。
オスカーの大きくて硬い物が、私の割れ目をなぞる。
「オスカー……」
もう何度もイッたのに、私のあそこはオスカーを求めてひくひくとうごめいている。
「好きなんだ。愛してる」
「うっ、んっ……私、もっ……」
耳元で囁かれると同時に貫かれ、私の身体は大きく仰け反る。
「ニナ、ニナっ……」
名前を呼ばれながら激しく突き上げられて、もう何も考えられなくなる。
「あっ、ああっ……んっ、あああっ……」
私達はきつく抱き合うと、激しく腰を動かし続けた。
「ニナ、まだだ。まだ、足らない」
オスカーに中に出され、私もしばらくイき続けてしまい、半分気を失っていた。
「ま、だ?」
うつ伏せにひっくり返され、お尻を高く持ち上げられた。
「ニナも、まだ欲しいだろ?」
「ん……ほし、い……」
もう硬さを取り戻していた物を擦り付けられて、ぼんやりした頭で答える。
「そうか、なら『ニナの変態おまんこに、オスカーの変態ちんぽをズボズボして』って言ってくれ」
後ろを振り返ってオスカーを見ると、至極真面目な顔をしていた。
「……ニナの、変態おまんこに……オスカーの、変態ちんぽを……ズボズボして……」
よく分からないまま、オスカーを見つめて言われた言葉を復唱する。
もう、頭が働かない。
「よし……」
何がよしなんだろう。
オスカーは恍惚の表情で私を突き刺すと、激しく腰を打ち付けだした。
「あっ、ああっ……ああ、んっ……」
同じ様な事を言ってスルーされたような気がするけど、何が違うんだろうと言う疑問は、快感の波に流されていった。
夜会での寸劇は一度だけのはずだったのに、あの後何度かやる羽目になったのだ。
魔王オスカーを見た貴族のお嬢様方はこぞってお茶会で自慢した。
魔王なオスカーは貴族の方々の琴線に触れたようで、今やお茶会は魔王オスカーの話で持ち切りらしい。
私も見たいと夜会での寸劇の依頼が引きも切らず、お姉様方曰く「断れる物は断っているけど、相手が大物過ぎて断れない」そうだ。
「ニナ君、オスカー君に足の筋を切られて監禁、陵辱、調教されたんだって?」
私が真面目に仕事をしていると、おじさまが愉快そうに笑いながら聞いてきた。
「何ですか、それ」
「ほら、これ」
おじさまが差し出した冊子には『魔王オスカーと村娘ニナ』と書かれていた。
スーザンさんが出した本だ。
「実話を元にしているって専らの噂だよ」
私は無言でブンブンと顔を振った。
その本は、寸劇をやる上で必要だから読むよう言われたので私も読んだ。
冒頭、ニナは告白されて振った村の青年に、森で襲われていた。
裸に剥かれて「身体は嫌がっていないみたいだな」とか言われていた。
もうこの時点で、私は本を閉じようとした。
何とか耐えて続きを読むと、まさにズブリと挿れられそうになった所で、二人の前に魔王が現れる。
魔王の森でいい度胸だと、青年を縛り上げると、魔王は目の前でニナを犯した。
ページを捲る私の手は震えた。
魔王はニナの絶望に沈む瞳を気に入り、ニナを拐っていく。
魔王城に着くと、魔王はニナが逃げられない様に足の筋を切り、昼も晩も無く犯し続けた。
怖い。
犯される日々を送りながらも、魔王の孤独と不器用な優しさに触れてニナは魔王に惹かれていく。
足の筋を切られているのに。
魔王も自分を理解して受け入れてくれるニナに惹かれていき、いつしか二人は犯し犯される関係から、愛し愛される関係へと変わっていった。
とは言えやっている事に変わりはない。
穏やかな日々は長く続かず、冒頭の青年が討伐隊を率いて魔王城に乗り込んでくる。
死闘の末、魔王は傷を負いながらも、討伐隊を退ける。
こうして魔王と村娘は結ばれました。
めでたしめでたし。
と言う、どう考えてもめでたく無い内容だった。
二人の距離が縮まるくだりは、スーザンさんの筆力でなかなか読ませる物はあった。
でも、基本組んず解れつしている。
普通と変態の間で悩んでいたのがバカバカしくなるぐらい、煩悩まみれの話だった。
「ニナ君は普通に歩いているし、実話な訳無いのにねえ。あ、でも、昼も晩も無く犯されているのは本当なのかな?」
「仕事してください」
「それにしても、スーザン君もまだまだだね。私が魔王だったら、村の青年の目を潰してからニナを犯すよね。水音や嬌声、肉がぶつかり合う音だけで絶望を与える。どうかな?」
「仕事、してください」
「足の筋を切るのもいただけないな。体位のバリエーションが減っちゃうよね。むしろ逃げ出そうとするニナをどういたぶるかが楽しいのに」
「仕事、してください!」
「ニナ君はどういたぶられたい?いや、オスカー君にどういたぶられているか聞くべきかな」
「しっごっとっ!」
ケニスさんの口が悪いのは、おじさまのせいなんじゃないかと思った。
「きれい……」
私は魔王に抱きかかえられたまま、魔王城の庭園を散歩していた。
「お前が歩けたなら、好きな時にここに来られた……だが俺は、お前を……」
「そうだね、もし歩けたなら、魔王の為に色んな事が出来たのにね」
私は魔王の前髪をかき上げると、後悔が滲む瞳を見つめた。
「でも、私が歩けたら、こんな風に抱きかかえて散歩なんて、してくれなかったでしょ?」
「ニナ……」
魔王は私の口に優しいキスを落とすと、そっと地面に横たえた。
「ここ、外だよ?」
私の言葉は無視して、魔王は上半身裸になった。
オスカーの鍛えられた身体に、あちこちから息を飲む音が聞こえる。
「誰も来ないさ」
魔王はそう言うと私に覆いかぶさりキスをした。
当然の様にガッツリと舌が入っている。
黄色い悲鳴と共に幕が閉じ、私はオスカーにパンチを繰り出した。
「もうね、私は怒っているんだよ、オスカー」
「なんだ急に」
寸劇を終えて二人で私の部屋に戻ると、私はオスカーに怒りをぶつけた。
お姉様方の寸劇は、スーザンさんの書いた本のワンシーンを舞台化すると言う物だ。
依頼者によって演じる場面は違うのに、毎回私がキスをされて終わり、その度にオスカーはガッツリと舌を入れてくる。
しかも人前でするには、ちょっと恥ずかしいぐらいに激しいヤツだ。
「人前であんなキスははやめてって、いつもパンチしてるでしょ」
「あれでも抑えている。いつもはもっと激しいだろ?」
「確かに……じゃなくて、オスカーがあんなキスをするから、貴族の方々も熱に浮かされて、寸劇の依頼が止まらないんじゃない?」
「関係ないだろ」
オスカーはなだめるように私の髪を梳く。
怒っているはずなのに、いつもの癖でベッドに並んで座ってしまっていた。
「だって『☆割り切った大人限定☆一夜限りの仮面舞踏会』から、青年の前で魔王に犯されるシーンの依頼があったそうだよ。完全にいかがわしい目的だよ」
貴族の方々の考える事は理解できない。
「流石に人前はな。ニナの裸は見せたくない……いや待てよ、服を着たまま後ろからなら、アリか……」
「無いよ!」
オスカーの考える事も理解できない。
私はむくれてオスカーを睨みつけた。
「冗談だ。俺もいい加減外泊許可をこんな事に使う事にはうんざりしている」
オスカーは私の頭を撫でると苦い顔をした。
夜会はその名の通り夜行われる。
夜会で寸劇なんかやっていたら、オスカーは門限に間に合わないので、外泊許可を取らないといけなかった。
新人騎士がそうそう外泊出来る訳もなく、私達はゆっくりと二人の時間を過ごす事が出来なくなっていた。
「本当は、もっとちゃんと祝いたかった」
オスカーはポケットから紙包を取り出して、私に渡してきた。
「おめでとう、ニナ」
よく分からず紙包を見つめていると、オスカーが私の頭をくしゃくしゃと撫でた。
「一昨日誕生日だっただろ?遅れてすまない」
「そうか、一昨日だったっけ」
私はオスカーより少しお姉さんだ。
田舎では相手の女性は若ければ若い方がいいと言う節がある。
それもあって、数カ月とは言え年上の私がオスカーの近くにいる事は疎まれたんだろう。
「またお姉さんになっちゃった」
なんとなく申し訳無い気持ちで手元の紙包を見つめる。
「昔はよくお姉さんぶってたくせに」
オスカーはそう言うと、私の顎に手をかけて、そっとキスをした。
「俺が我慢できなくなる前に、開けたらどうだ?」
オスカーの優しい笑顔に私も自然と笑顔になる。
紙包みを開けると、中には香油が入っていた。
「……ありがとう」
もう、その意味を間違えたりはしない。
今度は私からオスカーにキスをした。
「塗らせてくれないか?」
オスカーが私の手から香油を取ると聞いてきた。
「……いやらしい手付きで塗ったりしない?」
私の言葉に、オスカーはとびきり爽やかな笑顔を見せてくれた。
「そんなの、いやらしいに決まってるだろ」
言葉と表情が、一致していなかった。
「はっ、あっ……オスカー……」
私は物欲し気な瞳でオスカーを見つめる。
ベッドに仰向けで寝ている私の身体は、全身香油が塗られて妖しく光っている。
足の指の間まで、丹念に塗り込んでおきながら、乳首と割れ目は一度も触って貰えず、もう我慢できなくなっていた。
「どうした?ニナ」
オスカーは乳輪をなぞるように指で円を描きながら、意地悪く笑った。
「ううっ……触って……」
「どこを?」
「ち、くび……」
「いやらしいのは嫌なんじゃないのか?」
「うっ、ふっ……」
乳首には触れない様に乳房を掴んで、やわやわと揉みしだく。
とにかく快感が欲しくて、私は性的知識を総動員して、オスカーにおねだりをする。
「いやらしい事が大好きな、ニナの淫乱な乳首を、いっぱいいじめて……」
オスカーは何かを考えるような顔で胸を揉み続けている。
「自分で教えた訳じゃない淫語を使われると、色々複雑だな……」
恥を忍んでおねだりしたのに、不発に終わって非常に恥ずかしい。
「もういい……自分で、する……」
私はオスカーの手を払い除けると、上体を起こして見せ付けるように乳首を弄りだした。
「んっ……これは、オスカーが、教えたんだからね、ああっ……」
片方の手を、香油で滑りの良い身体をなぞりながら下へと伸ばすと、私のそこはもうグチョグチョだった。
「ああっ、やっ……気持ち、いいっ……」
乳首を弄りながら、足を大きく開いて手と腰を動かす。
「はあっ、あっ、ああっ……」
オスカーの灰色の瞳に、私のいやらしい姿が映っていると思うと堪らなく感じてしまって、私は中に指を入れると激しく腰を振った。
オスカーは私の痴態を見つめながら服を脱ぎ、硬く勃ち上がった物を軽く扱いた。
「あっ、やっ……んんっ……」
オスカーは私の足首を掴むと、足の裏に自身の物を擦りつけた。
足に感じる熱と硬さ、私の足を使って自慰をするオスカーの姿、そのどちらも、私にぞくぞくするような快感をもたらしている。
「ニナは、足の裏までいやらしいんだな」
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「オスカー、ああっ……オス、カー……」
オスカーの名前を呼びながら、身体を仰け反らせて達すると、私はそのまま倒れこんだ。
「ニナ、今度は俺が……」
オスカーは私の足を持ち上げると肩に乗せて、下半身を引き上げた。
オスカーの顔のすぐ下に、私のグチョグチョなアソコがあって、恥ずかしさと同時に期待にひくついてしまう。
「ちゃんと見ておくんだ」
オスカーはそう言うと、舌を伸ばしてクリトリスを突いた。
「ひやっ、ああっ……いやぁっ……」
凄まじい快感に、私の身体が跳ねる。
「次から次へと溢れてくる」
オスカーはそう言うと、割れ目を塞ぐようにピッタリと口を付けて、私の蜜を啜った。
「や、だめっ……ああっ、ああっ……」
目に映る光景が余りにいやらしくて、私は目に涙を浮かべながらよがり狂う。
「ニナ、ほら」
オスカーは手で口を拭うと、指を中に入れてきた。
「欲しかったんだろ?」
見せ付けるようにゆっくりと抜き差しされて、私の身体はビクビクと揺れる。
「あっ、あっ、あんっ……ああっ……」
ズボズボと激しくなる指の動きに、私の頭は真っ白になる。
「食い千切られそうだ」
そう言いながらクリトリスを押されて、私は叫び声の様な嬌声を上げて達してしまった。
「ニナ……」
抱えられていた下半身を降ろされて、オスカーが覆いかぶさってきた。
オスカーの大きくて硬い物が、私の割れ目をなぞる。
「オスカー……」
もう何度もイッたのに、私のあそこはオスカーを求めてひくひくとうごめいている。
「好きなんだ。愛してる」
「うっ、んっ……私、もっ……」
耳元で囁かれると同時に貫かれ、私の身体は大きく仰け反る。
「ニナ、ニナっ……」
名前を呼ばれながら激しく突き上げられて、もう何も考えられなくなる。
「あっ、ああっ……んっ、あああっ……」
私達はきつく抱き合うと、激しく腰を動かし続けた。
「ニナ、まだだ。まだ、足らない」
オスカーに中に出され、私もしばらくイき続けてしまい、半分気を失っていた。
「ま、だ?」
うつ伏せにひっくり返され、お尻を高く持ち上げられた。
「ニナも、まだ欲しいだろ?」
「ん……ほし、い……」
もう硬さを取り戻していた物を擦り付けられて、ぼんやりした頭で答える。
「そうか、なら『ニナの変態おまんこに、オスカーの変態ちんぽをズボズボして』って言ってくれ」
後ろを振り返ってオスカーを見ると、至極真面目な顔をしていた。
「……ニナの、変態おまんこに……オスカーの、変態ちんぽを……ズボズボして……」
よく分からないまま、オスカーを見つめて言われた言葉を復唱する。
もう、頭が働かない。
「よし……」
何がよしなんだろう。
オスカーは恍惚の表情で私を突き刺すと、激しく腰を打ち付けだした。
「あっ、ああっ……ああ、んっ……」
同じ様な事を言ってスルーされたような気がするけど、何が違うんだろうと言う疑問は、快感の波に流されていった。
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他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
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