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犬も歩けば当たり棒に当たる。
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居候となる四条のため、僕たちは買い物をしに街へと繰り出した。今日は平日で、加えて茹だるような熱気にもかかわらず、人の行き来はかなり激しかった。
「とりあえず、スマホからだな。連絡手段がないと不便だし」
「バイトも探すにも要りますもんね、賛成です」
「大手キャリアだよな? なら街中に行けばどのショップもあるよ」
スマホが無い四条を目当ての店舗に案内してやった後、一度二手に別れることにした。一緒に回ってやりたいのはやまやまだが、元々試験を終えたら家でひたすら爆睡するつもりで一夜漬けしたため、かなり眠い。
事情を話した僕は一万円を四条の手に握らせた後、100円ショップに向かった。あっちは代替機を借りた後、服を買いに行く予定となっている。
歯ブラシ、コップ、それに箸。フォークは……いらないか。箸があれば大抵のものは食べられるはず。脳内で必要なものをリストアップし、買えるものは全てここで調達するつもりで片っ端からカゴに入れていく。というか、服以外のものは大抵100均で事足りるのだ。
その後は適当に店を回って時間を潰してから、約束の5分前に着くよう、決めておいた待ち合わせ場所に向かった。最近は観光客も増え、指定した像の前にも人だかりができているが、その身長のおかげで見つけ出すのにそう時間はかからなかった。
「あ、先輩!!こっちです!!」
僕と目が合った四条は、紙袋を腕に下げたまま勢いよく手を振った。ただでさえ人目を引く容姿をしているというのに、大きな声を出したせいで自然と周囲の人々の視線が集まる。騒めきの中には、四条のことを可愛いと評す声や芸能人だろうかと訝しむ声があった。
「はぁ……」
なかなか前へ進めずにいる姿を見かねた僕は、人の波をかき分けながら四条の方へと向かい、やっとの思いでその手を掴んで自分の方へと引っ張り出した。人気の待ち合わせスポットを選んだ僕の判断は間違いだったかもしれない。
「そろそろ昼飯にするか。なんか食べたいものある?逆に嫌いな食べ物は?あと、アレルギーとか」
「特に無いのでお任せします。あ、でも酸っぱいものはあまり……」
「おっけー、じゃあちょうど割引券が財布に入ってるからうどんにするか。……そろそろ手を離してもらっても?」
「え…?あっ!ごめんなさい!」
落ち合う約束をした相手を探す人々の集まりから抜け出そうと、四条の手を引いたのは僕だったが、その後強く握り返してきたのは彼の方だった。
いつになったら気付くのだろうかと放置していたが、一向にそんな気配は見られず、僕は痺れを切らした。
既に日は高くに昇っている上に、灼かれたコンクリートに熱せられた空気が、息をするたび身体の中から蒸し焼きにしようとしてくる。ひたすらに暑い。手汗はそれほどかく体質ではないが、少し汗ばみ始めている。通り過ぎる人々の視線よりも、四条が湿った僕の手に気がつくことが恥ずかしくなってきたのだった。
僕に指摘されて、バツが悪そうに目を逸らした四条は、手を所在なさげに彷徨わせた後、ズボンのポケットに突っ込んだ。
汗を垂らしながら歩き、しばらくして目当てのうどん屋に辿り着いた。真昼間ということもあり、店の外にまで列がはみ出している。扇風機が屋外に並ぶ客たちの体温を少しでも下げようと健気に首を振っていたが、気休めにもならない。
あまりの盛況具合と暑さに別の店を探そうかとあたりを見渡すも、隣の店のハンバーガー屋も道路の向かいの牛丼屋も混雑しているようだった。
「どうする? このまま並ぶ?」
「そうしましょう。 どこも似たような状況だろうし。見た感じ、回転は早そうだからそこまで待たないと思います」
「だね。待ってる間に注文どれにするか決めちゃおうか」
メニューを見るためにポケットからスマホを取り出した僕の頭に、四条の午前中のスケジュールが過ぎった。
「そういえば代替機は?」
「借りられました。でも違う機種なのでバックアップは役に立たないですね。そんな顔しないで。俺からすればラッキーですよ。全部貸出中と言われないかドキドキしてたんで……とりあえず先輩の連絡先を教えてもらっていいですか?」
「わかった。はい、バーコード。……電話の方がいい?」
「お願いします。俺、SNSはやってないんで」
通知に縛られるのが嫌で、と付け加えたその顔からはこれまでの苦い経験が伝わってきた。それはそうだろう。新規メッセージはひっきりなし、自撮りなんてあげたらすさまじい反響に違いない。
自分のものではない借り物のスマホに唯一登録された僕の電話番号を見つめて、四条は嬉しさが抑えきれないようでにこにこしている。現代社会で誰の連絡先もわからないのはさぞ心細かったのだろう。
「うーん、僕は……期間限定のすだちうどんにしようかな? お前は?」
借りてきたスマホでメニューを検索するのがめんどくさかったのだろうか、僕の画面を覗き込んだ彼は、しばらく逡巡した後、なんの変哲もないざるうどんにした。
待ち時間は四条が古着屋やらファストファッションの店やらで買ってきた服の話やら、夏休みの話やらをしていると案外あっという間に過ぎた。
順番が回ってきた僕は、先に席を確保して水を用意して置くよう四条に頼んだ。
お盆を抱えて席を探し始めてすぐ、何やら真剣にスマホを見つめる四条の姿が目に留まった。
「おまたせ。何見てるんだ?」
「バイトです。さっき一つ申し込みました」
「今度は騙されない?」
「はは……多分」
「冗談だよ。伸びないうちに食べようか」
食べ盛りの若い男の胃袋に、流石にざるうどんだけでは寂し過ぎるので、かき揚げととり天を二人分買っておいた。
「本当は何が食べたいか訊こうかとも思ったんだけど、そうしたら断るかなって」
「ありがとうございます……」
僕の言葉を否定しなかった四条は、おずおずと箸を伸ばした。2番目に安いメニューを注文した時にも感じたが、それにしてもどうしてこんなに肩身が狭そうな振る舞いをするんだろうか。甘やかされ慣れていそうなのに。
「美味しいです!衣がサクサクしてて。とり天はジューシーだし、かき揚げは野菜の甘みがあって」
「わかったから、ゆっくり食べなよ」
実際、目をキラキラさせて食レポのように美味しさを伝えてくる姿はさらに甘やかしたくなる。たった半日過ごしただけなのに、可愛い弟ができたみたいな感じだ。
うどんのコシについて誉めそやす四条を微笑ましく思いながら食べ進める。あっという間に鉢は空になり、二人で店を出た。
帰宅途中でコンビニに寄って弁当とアイス、そして明日の朝食べる予定のそうめんを買った。
今日は本当に慌ただしかった。夕食を作る気はさらさら起きないし、料理すると申し出る健気な年下にも作らせたくはなかったからだった。
アイスはコンビニ前の公園で食べることにした。本当は持って帰って食べるつもりだったが、自動ドアが開いた際に浴びた熱気に、でろでろに溶け出しそうだと悟った。
「……お前が持ってると小さく見える」
「そうですか?」
骨張っている大きな手だ。人差し指にはすんでのところで売り飛ばされずに済んだ指輪が光っている。
自分と同じ定番のアイスがその手には握られていたが、ものの三口でその口に消えていってしまった。
シャクシャクと水色の氷を齧っていると、こちらをぼんやり見ていた突如四条が声を上げた。
「あ、当たってる……!」
「本当だ。いる? あんまり食べると頭痛くなりそうだから欲しいならあげるよ。替えてきたら?」
「なんでそんな冷静なんですか?……当たり棒なんて人生で初めて見ました!北川先輩ってもしかしてかなり運がいい方なんですか?」
「まぁ……それなりに。で、コレはいるのか?」
「欲しいです!でも、勿体無いので交換せずお守りにします」
「ああそう…….どうぞお好きに」
公園にあった手洗い場で洗ってから当たり棒を四条に渡してやったら、僕が渡したのはエクスカリバーだったかと思うくらい空高くにかざして喜んだ。欲しかったブランド服を手に入れた時よりはしゃいでいる気がする。吹き出しそうになるのを抑えてその脇腹を小突き、さっさと家に帰ろうと急かした。
「とりあえず、スマホからだな。連絡手段がないと不便だし」
「バイトも探すにも要りますもんね、賛成です」
「大手キャリアだよな? なら街中に行けばどのショップもあるよ」
スマホが無い四条を目当ての店舗に案内してやった後、一度二手に別れることにした。一緒に回ってやりたいのはやまやまだが、元々試験を終えたら家でひたすら爆睡するつもりで一夜漬けしたため、かなり眠い。
事情を話した僕は一万円を四条の手に握らせた後、100円ショップに向かった。あっちは代替機を借りた後、服を買いに行く予定となっている。
歯ブラシ、コップ、それに箸。フォークは……いらないか。箸があれば大抵のものは食べられるはず。脳内で必要なものをリストアップし、買えるものは全てここで調達するつもりで片っ端からカゴに入れていく。というか、服以外のものは大抵100均で事足りるのだ。
その後は適当に店を回って時間を潰してから、約束の5分前に着くよう、決めておいた待ち合わせ場所に向かった。最近は観光客も増え、指定した像の前にも人だかりができているが、その身長のおかげで見つけ出すのにそう時間はかからなかった。
「あ、先輩!!こっちです!!」
僕と目が合った四条は、紙袋を腕に下げたまま勢いよく手を振った。ただでさえ人目を引く容姿をしているというのに、大きな声を出したせいで自然と周囲の人々の視線が集まる。騒めきの中には、四条のことを可愛いと評す声や芸能人だろうかと訝しむ声があった。
「はぁ……」
なかなか前へ進めずにいる姿を見かねた僕は、人の波をかき分けながら四条の方へと向かい、やっとの思いでその手を掴んで自分の方へと引っ張り出した。人気の待ち合わせスポットを選んだ僕の判断は間違いだったかもしれない。
「そろそろ昼飯にするか。なんか食べたいものある?逆に嫌いな食べ物は?あと、アレルギーとか」
「特に無いのでお任せします。あ、でも酸っぱいものはあまり……」
「おっけー、じゃあちょうど割引券が財布に入ってるからうどんにするか。……そろそろ手を離してもらっても?」
「え…?あっ!ごめんなさい!」
落ち合う約束をした相手を探す人々の集まりから抜け出そうと、四条の手を引いたのは僕だったが、その後強く握り返してきたのは彼の方だった。
いつになったら気付くのだろうかと放置していたが、一向にそんな気配は見られず、僕は痺れを切らした。
既に日は高くに昇っている上に、灼かれたコンクリートに熱せられた空気が、息をするたび身体の中から蒸し焼きにしようとしてくる。ひたすらに暑い。手汗はそれほどかく体質ではないが、少し汗ばみ始めている。通り過ぎる人々の視線よりも、四条が湿った僕の手に気がつくことが恥ずかしくなってきたのだった。
僕に指摘されて、バツが悪そうに目を逸らした四条は、手を所在なさげに彷徨わせた後、ズボンのポケットに突っ込んだ。
汗を垂らしながら歩き、しばらくして目当てのうどん屋に辿り着いた。真昼間ということもあり、店の外にまで列がはみ出している。扇風機が屋外に並ぶ客たちの体温を少しでも下げようと健気に首を振っていたが、気休めにもならない。
あまりの盛況具合と暑さに別の店を探そうかとあたりを見渡すも、隣の店のハンバーガー屋も道路の向かいの牛丼屋も混雑しているようだった。
「どうする? このまま並ぶ?」
「そうしましょう。 どこも似たような状況だろうし。見た感じ、回転は早そうだからそこまで待たないと思います」
「だね。待ってる間に注文どれにするか決めちゃおうか」
メニューを見るためにポケットからスマホを取り出した僕の頭に、四条の午前中のスケジュールが過ぎった。
「そういえば代替機は?」
「借りられました。でも違う機種なのでバックアップは役に立たないですね。そんな顔しないで。俺からすればラッキーですよ。全部貸出中と言われないかドキドキしてたんで……とりあえず先輩の連絡先を教えてもらっていいですか?」
「わかった。はい、バーコード。……電話の方がいい?」
「お願いします。俺、SNSはやってないんで」
通知に縛られるのが嫌で、と付け加えたその顔からはこれまでの苦い経験が伝わってきた。それはそうだろう。新規メッセージはひっきりなし、自撮りなんてあげたらすさまじい反響に違いない。
自分のものではない借り物のスマホに唯一登録された僕の電話番号を見つめて、四条は嬉しさが抑えきれないようでにこにこしている。現代社会で誰の連絡先もわからないのはさぞ心細かったのだろう。
「うーん、僕は……期間限定のすだちうどんにしようかな? お前は?」
借りてきたスマホでメニューを検索するのがめんどくさかったのだろうか、僕の画面を覗き込んだ彼は、しばらく逡巡した後、なんの変哲もないざるうどんにした。
待ち時間は四条が古着屋やらファストファッションの店やらで買ってきた服の話やら、夏休みの話やらをしていると案外あっという間に過ぎた。
順番が回ってきた僕は、先に席を確保して水を用意して置くよう四条に頼んだ。
お盆を抱えて席を探し始めてすぐ、何やら真剣にスマホを見つめる四条の姿が目に留まった。
「おまたせ。何見てるんだ?」
「バイトです。さっき一つ申し込みました」
「今度は騙されない?」
「はは……多分」
「冗談だよ。伸びないうちに食べようか」
食べ盛りの若い男の胃袋に、流石にざるうどんだけでは寂し過ぎるので、かき揚げととり天を二人分買っておいた。
「本当は何が食べたいか訊こうかとも思ったんだけど、そうしたら断るかなって」
「ありがとうございます……」
僕の言葉を否定しなかった四条は、おずおずと箸を伸ばした。2番目に安いメニューを注文した時にも感じたが、それにしてもどうしてこんなに肩身が狭そうな振る舞いをするんだろうか。甘やかされ慣れていそうなのに。
「美味しいです!衣がサクサクしてて。とり天はジューシーだし、かき揚げは野菜の甘みがあって」
「わかったから、ゆっくり食べなよ」
実際、目をキラキラさせて食レポのように美味しさを伝えてくる姿はさらに甘やかしたくなる。たった半日過ごしただけなのに、可愛い弟ができたみたいな感じだ。
うどんのコシについて誉めそやす四条を微笑ましく思いながら食べ進める。あっという間に鉢は空になり、二人で店を出た。
帰宅途中でコンビニに寄って弁当とアイス、そして明日の朝食べる予定のそうめんを買った。
今日は本当に慌ただしかった。夕食を作る気はさらさら起きないし、料理すると申し出る健気な年下にも作らせたくはなかったからだった。
アイスはコンビニ前の公園で食べることにした。本当は持って帰って食べるつもりだったが、自動ドアが開いた際に浴びた熱気に、でろでろに溶け出しそうだと悟った。
「……お前が持ってると小さく見える」
「そうですか?」
骨張っている大きな手だ。人差し指にはすんでのところで売り飛ばされずに済んだ指輪が光っている。
自分と同じ定番のアイスがその手には握られていたが、ものの三口でその口に消えていってしまった。
シャクシャクと水色の氷を齧っていると、こちらをぼんやり見ていた突如四条が声を上げた。
「あ、当たってる……!」
「本当だ。いる? あんまり食べると頭痛くなりそうだから欲しいならあげるよ。替えてきたら?」
「なんでそんな冷静なんですか?……当たり棒なんて人生で初めて見ました!北川先輩ってもしかしてかなり運がいい方なんですか?」
「まぁ……それなりに。で、コレはいるのか?」
「欲しいです!でも、勿体無いので交換せずお守りにします」
「ああそう…….どうぞお好きに」
公園にあった手洗い場で洗ってから当たり棒を四条に渡してやったら、僕が渡したのはエクスカリバーだったかと思うくらい空高くにかざして喜んだ。欲しかったブランド服を手に入れた時よりはしゃいでいる気がする。吹き出しそうになるのを抑えてその脇腹を小突き、さっさと家に帰ろうと急かした。
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