仔猫殿下と、はつ江ばあさん

鯨井イルカ

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第一章 シマシマな日常

クワッ

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 アメ屋さん二階の、カフェスペースにて。シーマ十四世殿下とはつ江ばあさんは、レディ・バステトを巡る因縁話を聞いていた。
 そんな中、はつ江はほうじ茶を一口飲むと、ふう、とため息を吐いた。そして、キョトンとした表情で首を傾げ、バステトを見つめた。

「そんで、バスケットちゃんや。ウサちゃんが歌姫さんの名前を持っていると、何がいけないんだい?」

 はつ江に問いかけられたバステトは、ジンジャーティーを一口飲んだ。

「いいえ。別に、ウェネトのような玉兎族の子が歌姫になってはいけない、というわけではないんですのよ」

 バステトがそう言うと、マロが緑茶を飲みながらコクリと頷いた。

「ただ、その、彼女達は……歌姫になるには少し不利な特徴を持っているんですよ」

 マロが説明を付け加えると、はつ江は、ほうほう、と声を漏らして頷いた。

「それは、どんな特徴なんだい?」

「えーとな、はつ江。ウェネトさん達のような玉兎族……いわゆるウサギ科の人は、声帯がすごく弱いんだよ」

 はつ江が尋ねると、シーマが片耳をパタパタと動かしながら答えた。すると、はつ江はコクリと頷き、胸の辺りで手をポンッと打った。

「声帯っていうと、声を出すときに使う喉のアレだね?」

 はつ江の曖昧な説明に、シーマはヒゲと尻尾をダラリと垂らした。

「相変わらずざっくりとした言葉だな……それはともかく、その通りだはつ江。声を出すときに使う喉のアレだ」

 シーマが脱力しながらも同意すると、はつ江は淋しそうな表情を浮かべた。

「喉が弱いんじゃ、お歌を歌うのは大変そうだねぇ」

 はつ江がそう言うと、バステトとマロが同時にコクリと頷いた。そして、マロが深くため息を吐いてから、口を開いた。

「そうなんです。ウェネトさんも、歌を歌うために、かなり厳しい自主練習をしていました」

 マロはそこで言葉を止めると、悲しそうに目を伏せ、緑茶を一口飲んだ。

「それに、歌だけでなく元々得意だった竪琴の練習も、怠った日はありませんでしたね」

 マロが言葉を続けると、バステトが、そうね、と呟くように同意した。

「そのおかげで、あの子をバカにしていた歌姫候補達を蹴散らすぐらいの実力は、確実に持っていたのよ。勿論、竪琴の腕前だって、あの子に適う者はいなかったわ」

 バステトの言葉に、シーマは気まずそうな表情を浮かべ、尻尾の先をクニャリと曲げた。

「でも、バステトさんが『レディ・バステト』の名を継いだってことは……」

 おずおずとしながらシーマが問いかけると、バステトはコクリと頷いた。そして、ジンジャーティーを一口飲み、深くため息を吐いた。

「ええ。最終選考で選ばれたのは、私でしたわ。とても、不本意な形でしたけどね」

 バステトの言葉を受けて、はつ江はキョトンとした表情を浮かべた。

「不本意っていうのは、どうしてなんだい?」

「……最終選考の前に、あの子に対してドクターストップがかかりましたの」

 はつ江の問いに、バステトはポツリと答えた。すると、マロがコクリと頷いて、緑茶を一口飲んだ。

「お医者様が言うには、これまでの無茶な練習が祟って、喉に限界が来てしまったそうなんです。それで、このまま舞台で披露するような歌を歌い続ければ……歌うことはおろか、話すことさえできなくなってしまうかもしれないと」

 マロが悲しそうにそう言うと、バステトがまたしても深いため息を吐いた。

「全く。熱意があるのは結構だけど、体を壊したら意味がないじゃないの」

 バステトはどこか悔しげに言葉を吐くと、ジンジャーティーをゴクリと飲み干した。

「まあ、そんな経緯があってウェネトさんは、『レディ・バステト』になれなかったんです。でも、竪琴の実力者でしたから、今回の音楽会には奏者として参加してもらうことになったんですよ」

 マロが大まかな経緯をまとめると、シーマは目を伏せて、そうか、と呟いた。

「じゃあ、ウェネトさんは竪琴奏者として出演するのが不服で、二人の元を去って行ったのか」

 シーマは苦々しい口調でそう言うと、ミルクティーを一口飲んだ。すると、マロが気まずそうな表情を浮かべて、フカフカの頬を掻いた。

「あ、えーと、結果的にそうなってしまったのですが……」

 マロが歯切れの悪い返事をすると、はつ江がキョトンとした表情で首を傾げた。

「マロちゃんや、別に理由があるのかい?」

 はつ江が尋ねると、マロは困惑した表情を浮かべて片耳をパタパタと動かした。

「それも、どうなんでしょう……なにせ、当初はお医者様の診断を納得して受け入れて、こうなったら竪琴奏者として全力を尽くすんだから、と意気込んでいたのですよ」

 マロは若干ウェネトの口調を真似ながら、事情を説明した。すると、はつ江は円らな目を見開いた。

「あれまぁよ!そうだったのかい!」

 はつ江が驚いていると、バステトは苛立った表情を浮かべてため息を吐いた。

「そうなんですのよ。それなのに、今週の頭に、私の方が絶対『レディ・バステト』に相応しいんだから、なんて急に言い出して……」

 バステトも若干ウェネトの口調を真似ながら、苛立った表情のままティーカップの持ち手を握りしめた。

「その前日まで、ウキウキした表情で竪琴の手入れをしていましたし、この辺りの観光スポットを調べてもいたんですけどね」

 苛立つバステトに続いて、困惑したマロも深いため息を吐いた。

「まあ、そんな具合でウェネトさんが、突如としてレディに反発したわけです。それに対して、レディも、今更なんのつもりよ、と怒りましてね。それはそれは恐ろしい表じょ……」

 恐ろしい表情で、と言おうとしたマロを、バステトが鋭い目付きで睨みつけた。すると、マロは耳をペタンと伏せて、コホンと咳払いをした。

「し、失礼しました。ともかく、こちらに出発する前に大げんかになってしまいまして……ウェネトさんは、あんた達とは一緒にやってられないんだから、と言って、去ってしまったのですよ」

 マロが苦笑を浮かべながら尻尾の先をピコピコと動かすと、シーマも苦笑を浮かべて片耳をパタパタと動かした。

「それで、二人で音楽会に出演することになったのか」

 シーマが苦笑しながらそう言うと、バステトはコホンと咳払いをした。

「ま、まあ。私も、少し言い過ぎだった、とは思っていますのよ?だから、あの子に会ったら謝りたかったのですが……」

「先ほどは、さらなる言い合いに、なってしまいましたね……」

 バステトの言葉に、マロが力なく言葉を続けた。
 落ち込んだ様子の二人を見て、はつ江はニッコリと微笑んだ。

「大丈夫だぁよ。次会ったときに、お互いに謝れば、きっと仲直りできるから」

 はつ江はそう言うと、ほうじ茶を飲み干した。そして、テーブルに身を乗り出し、バステトとマロの頭をフカフカとなでた。
 頭をなでられたバステトとマロは、目を細めると喉をゴロゴロと鳴らした。しかし、二人はすぐにハッとした表情を浮かべると、はつ江の手をそっと頭から下ろした。

「も、森山さんのおっしゃる通り、次に会ったときは私からも歩み寄ろうと思いますわ」

 バステトは喉を鳴らしたことへの照れ隠しをするように、顔を洗う仕草をしながらそう言った。そして、その隣で同じく顔を洗う仕草をしていたマロが、コクリと頷いた。

「そうですね、レディ。その、歩み寄ろうとする気持ちが、なにより大事なのだと思いますよ」

 仲直りの方向で話を進めようとする二人を見て、はつ江はニッコリと微笑んだ。

「そうそう。ケンカしたって、いつか仲直りできりゃいいだぁよ!」

 はつ江はそう言うと、カラカラと笑おうとした。しかし、不意に何かに気づいた表情を浮かべ、笑うのを止めた。

「ところで、バスケットちゃんや。レデーバスケットちゃんと言うのが称号みたいなもんなら、本当のお名前はなんていうんだい?」

 はつ江はキョトンとした表情で、バステトに尋ねた。すると、バステトは口の左端を吊り上げて、ニヤリと笑った。

「ふふふふ。よくぞ、聞いてくれましたわ、森山さん」

 バステトはその言葉と共に、颯爽と椅子の上に立ち上がった。

「私は、魔界に生を受けてから今の今まで、バステト以外の名前は名乗ったことがありませんのよ!」

 そして、胸を張りながら高らかにそう宣言した。
 バステトの言葉を受けて、はつ江は、ほうほう、と声を漏らしながら、コクコクと頷いた。

「そうだったのかい」

 はつ江が感心していると、マロがヒゲと尻尾をダラリと垂らしながら、深いため息を吐いた。

「いえ、本当は音楽院の先輩方がつけてくださった名前があるのですが、物心ついたときからレディはこんな様子だったのです。そのおかげで……」

 マロはそう言うと、耳をペタンと伏せて、プニプニの肉球がついた手で顔を覆った。

「レディに反感を持つ他の歌姫候補達から決闘を申し込まれるわ、それをレディが鉄拳で返り討ちにするわなど、色々あったのですよ……」

 マロが泣き出しそうな声でそう言うと、シーマがヒゲと尻尾をダラリと垂らした。

「あー、なんというか、その……マロさんは、色々と巻き込まれて大変だったんだな?」

 シーマが脱力気味にそう言うと、マロは顔を折っていた手を外してテーブルに身を乗り出した。そして、マロは涙ぐんだ緑色の目をシーマに向けると、ブンブンと何度も首を縦に振った。

「そうなんですよ殿下!幼少期からレディとウェネトさんと一緒の寮で暮らしていたおかげで、何度ゴタゴタした目に遭ったことか!」

 マロが大げさにそう言うと、バステトは不服そうに頬を膨らませた。

「マロ、ちょっと大げさに言い過ぎよ。そ、それに、泣き虫のアンタが護身用の剣術を身につけられたのは、私達と一緒にいたからでしょ?」

 バステトが若干バツが悪そうに声をかけると、マロは涙を拭ってから再びヒゲと尻尾をダラリと垂らした。

「確かに、お二人の負けん気が強すぎるので、逆恨みで危険な目に遭わないようにと、必死に剣術も身につけましたけれどもー。そもそもトラブルにならないように立ち回ってくれれば、良いじゃないですかー」

 マロが哀願するように声をかけると、バステトは頬を膨らませて顔を横に向けた。

「ふん!そんな気弱な考えをしているようじゃ、バステトの名を守っていけないじゃない!」

 バステトはそう言うと、拳をギュッと握りしめた。
 その姿を見て、シーマはヒゲと尻尾をダラリと垂らした。

「えーと、マロさん、歌姫の名というのは、なんというか……拳と拳で語り合って、手に入れるタイプの称号なのか?」

 シーマが力なく尋ねると、マロが、ははは、と乾いた笑いを口にした。

「いいえ、そうではありませんよ、殿下。レディの歌唱力は間違い無く当代一ですし、ちゃんと歌による選考に残ってきたんですよ。ただ、ちょっと、武闘派気味なところがなきにしもあらずなだけで……」

 マロがフォローのような言葉を口にすると、バステトは、ふん、と鼻を鳴らした。
 イザコザする猫ちゃんズの様子を見て、はつ江はニッコリと笑顔を浮かべた。

「バスケットちゃんは、自分のお名前をとっても大事にしてるんだねぇ」

 はつ江の発言を耳にしたバステトは、ハッとした表情を浮かべた。そして、片耳をパタパタと動かすと、椅子に座り直し、コホンと咳払いをした。

「ええ。森山様のおっしゃる通り、前世からバステトの名を持つ者は、この名前に並々ならぬ愛着があるのですよ。私だけでなく、他の候補者達だってそうでした」

 バステトはそう言うと、軽く息を吸い込んだ。
 そして、バステトは目をクワッと見開き……

「だからこそ、歌姫には歌唱力の他に、なんとしてもこの名を手に入れるという強い意志、他の候補者達の想いを背負う覚悟、困難をはねのける強靱な肉体が必要なんですのよ!」

 ……叫ぶような言葉と共に、フロント・ダブル・バイセップスのポーズを決めた。
 そのポーズを見たはつ江は、ほうほう、と声を漏らしながら、パチパチと拍手を送った。

「よ!バスちゃん切れてるねー!」

 はつ江が声援を送ると、シーマがヒゲと尻尾をダラリと垂らした。

「はつ江、確かに美しい上腕二頭筋だけど、歌姫に対してその声援はどうかと思うぞ……」

 脱力するシーマの向かいで、マロがヒゲと尻尾をダラリと垂らしながら苦笑を浮かべた。

「ま、まあ。レディも肉体美を褒められることは、嫌いじゃありませんから」

 マロがフォローすると、シーマは力なく、そうか、と呟いた。

 かくして、バステトの鍛え抜かれた上腕二頭筋が披露されながらも、『レディ・バステト』の名を巡る因縁話は一段落したのだった。
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