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第一章
暴かれた罪、不必要な犠牲
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契約スクロールの確認は日を改めて、と思っていたけれど、ユージェニーが「こういうのはすぐに済ませた方がいいですわ」と言い出して、お茶会を切り上げることになった。
ヴィクトリアが予定よりも早く、それもユージェニーを連れて帰ってきたことで、家の者たちは驚いていた。
「お茶を用意してくれる? それから、誰かわたくしの部屋から、……例の箱を」
侍女が息を呑み、急いでヴィクトリアの部屋へ向かう。それとすれ違いに、意外な人物が現れた。
「ヴィクトリア。今いいか?」
「お父様」
深刻な顔をした父アルフレッドが、屋敷のホールまでわざわざヴィクトリアを出迎えに来たのだ。
「どうされたのですか、お父様。お父様自ら迎えくれるなんて」
「ギルバート殿下のことで話がある。そちらはデラリア伯爵家のユージェニー嬢だな?」
ユージェニーは緊張した面持ちながらも、綺麗な姿勢でカーテシーをした。
「ユージェニー・ソマーズ・デラリアと申します。お目にかかれて光栄ですわ、アイラ公爵閣下」
「ヴィクトリアをよく支えてくれていると聞いている。父として礼を言わせてくれ」
「そんな、恐れ多い言葉ですわ。ヴィクトリア様のお力になることは、私の喜びです」
ふむ、と頷いたアルフレッドは、ヴィクトリアに尋ねた。
「ユージェニー嬢は学園内での調査を手伝ってくれているのだったな」
「ええ、そうです」
「ならば、今からの話も聞いてもらおう。それに、まったくの無関係ではないはずだ」
準備させていた居間で、そのまま話すことになった。
それぞれが一口お茶を飲んだところで、アルフレッドが話し始める。
「ギルバート殿下が、アーキン男爵令嬢に入れ込んでいるようだと、ヴィクトリアは言っていたな? 身分に相応しくない装いをするようになってきたと」
「ええ。愛人という扱いならば別に構いませんでしたが、近頃は随分と高価な贈り物もしているようですわ」
身分の差による待遇の違いを声高に詰るくせに、ポーラには高級品ばかり持たせているらしい。それでは主張が通らないだろうと思うのだが。
「アーキン男爵令嬢に関しては、ユージェニーがよく調べてくれています」
ヴィクトリアが目配せすると、ユージェニーはいつもよりやや硬い声を出した。
「最近ではギルバート殿下のみならず、他の貴族子弟も彼女に貢物をしているようです。そして嫉妬した殿下がさらに贈り物を、と悪い連鎖が起きています」
ポーラはそれを呑気に喜んでいるらしい。確かに着飾ることは令嬢の仕事の一つだが、彼女のやっていることは社交界のバランスを崩すだけだ。養子に迎えてくれたアーキン男爵家の面子を潰し、ギルバートの立場を悪くしている。
「その、貢物に関してだ。ヴィクトリア、最近殿下からなにか贈り物をもらったか?」
「……いいえ。そういえば、近頃は手紙や花すら届きませんわ」
婚約破棄するつもりだったのでまったく気にしていなかったが、確かに最近は婚約者としてのプレゼントがない。
アルフレッドは大きくため息をついた。
「植物園のことで王宮に行った折、王太子殿下から教えていただいた。ギルバート殿下は、婚約者のために使う予算をアーキン男爵令嬢に使っていたらしい。まあ、普通はそこまで厳密に区切られるものでもない。書類上は分類されているが、要するにお小遣いのようなものだ。多少愛人に使ったところで目を瞑られる、のだが」
「本来の婚約者であるわたくしには一切贈り物がなく、愛人であるはずの令嬢に必要以上に使い込んだために問題視された、ということですね?」
「そうだな。ギルバート殿下は、もう少し頭を使える方だと思っていたのだが」
義理の息子となるはずだったギルバートに、失望の色を見せるアルフレッド。
「国王陛下の怒りを買ったため、殿下はアーキン男爵令嬢のために第三王子としての予算を使うことを禁止された。これは、リアムが殿下の従者になる直前の話だ」
え、と驚いたのはユージェニーだ。
アルフレッドが促すと、ユージェニーはおずおずと口を開く。
「殿下がアーキン男爵令嬢へのプレゼントを禁じられているならば、話が食い違ってきますわ。昨日彼女は、ギルバート殿下に買ってもらったばかりだという髪飾りを、自慢していたようです」
ユージェニーは、ギルバートたちに靡いていない下位貴族たちの中に情報網を張っている。そこからポーラの情報を得ているのだ。速くて正確なため、ヴィクトリアも助けられている。
「そう、ギルバート殿下は未だアーキン男爵令嬢に貢いでいる。その資金源が分からなかったのだが、リアムのお陰で判明した」
「リアム、が?」
「ああ。我が家に出入りする商人に、ちらっと漏らしたらしい。『次期アイラ公爵の命で装飾品を購入したい』と」
リアムは当然、ヴィクトリアにギルバートと結婚するつもりが無いことを知っている。だから、彼が次期アイラ公爵と呼ぶならば、それはギルバートではないはずなのだ。
だが、今のリアムはギルバートの従者。ヴィクトリアもアルフレッドも、彼に買い物を命じることはできない。
「商人は、私の所に確認に来た。リアムがアイラ公爵家の名前で買い物をしているようだが、何故届け先が王宮なのか、と」
「……まさか」
さしものヴィクトリアも、開いた口が塞がらなかった。
「ギルバート殿下が、アイラの名でお金を使っているというの? 次期アイラ公爵として?」
「そうだ。そして、我々にそれが伝わるよう、リアムがわざと失言してくれたのだ」
名のある貴族ならば、買い物は商人を呼んで行うものだ。ヴィクトリアも、自ら店に足を運んだことはない。
ギルバートはポーラに貢ぐための品物を、こっそりと部下に買いに行かせていた。さすがに王族御用達の商人は使えなかったらしい。
人目を避け、アイラ公爵家の信用を利用して、つけ払いで買い物をしていたのだ。
「ですが、アイラの人間だと証明できなければ買い物なんてできないでしょう?」
「そこは私も疑問に思って調べてみた。どうやらあの馬鹿王子は、商会で働く人間を買収して誤魔化していたようなのだ」
「そんなことを……」
ここに来て明確になったギルバートの罪に、ヴィクトリアは乾いた笑いを漏らした。
これは立派な横領だ。たとえ婚約をしていようと、ギルバートにアイラ公爵家の名前を使う権利も、資産を利用する権利もない。
ヴィクトリアが望んでいた、ギルバート有責での婚約破棄は、これで問題なく進むだろう。
その代償は、大きいけれど。
「……リアムは、どうなるのでしょう」
「こちらに有利になるよう動いてくれたのは確かだが、血の契約がある限り、リアムは絶対的に第三王子側だ。殿下が罪に問われた場合、リアムも連座となる可能性はある」
「そう、ですか」
それだけではない、とアルフレッドは言う。
「アーキン男爵令嬢に貢いでいるその他の貴族子弟たち。どうやらその買収した商会の人間を使って、アイラの名で金を使っている人間が連中の中にもいるようだ。ユージェニー嬢、あなたの元婚約者の名も挙がっている」
ユージェニーは小さく悲鳴を上げた。それもそうだろう、ユージェニーとデリックの婚約はなくなったが、家同士の繋がりを考え、新しい婚約の相手としてデリックの弟が候補になっている。
もしこれでデリックが横領の罪で捕まった場合、その生家であるフィエン子爵家がどれほどの影響を受けるか分からない。そして、繋がりのあるデラリア伯爵家も、無関係ではいられないだろう。
「ユージェニー嬢はヴィクトリアの大切な友人であると聞いている。今から対処をすれば間に合うだろう」
「あ……、ありがとうございます、閣下。父に……、すぐにでも父に報告いたします」
ギルバートの行いが、いったいどれだけの人間を狂わせたのか。リアムだけじゃない、ギルバートとポーラのせいで道を踏み外した者は多いはずだ。
ヴィクトリアはソファーの背もたれに体を預けた。冷めてしまった紅茶を飲んで、ため息をつく。
あとは父に任せておけば、すべて丸く収まる。まさか、こんな形で終わるとは思わなかったが。
ギルバートが言っていた改革とは、こんな馬鹿げたものだったのだろうか。
いらない罪を増やして、犠牲を増やして。誰も、幸せになどなれない。こんな道を作って、あの王子は満足なのだろうか。
(リアム……)
彼の不幸ごと愛している。この気持ちが消えることなど無いだろう。リアムの存在はヴィクトリアにとって至高のものだ。
けれど、隣に置いて愛でられないのなら、リアムに伝えることができないのなら。この愛は虚しいだけだ。
ヴィクトリアが予定よりも早く、それもユージェニーを連れて帰ってきたことで、家の者たちは驚いていた。
「お茶を用意してくれる? それから、誰かわたくしの部屋から、……例の箱を」
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「ヴィクトリア。今いいか?」
「お父様」
深刻な顔をした父アルフレッドが、屋敷のホールまでわざわざヴィクトリアを出迎えに来たのだ。
「どうされたのですか、お父様。お父様自ら迎えくれるなんて」
「ギルバート殿下のことで話がある。そちらはデラリア伯爵家のユージェニー嬢だな?」
ユージェニーは緊張した面持ちながらも、綺麗な姿勢でカーテシーをした。
「ユージェニー・ソマーズ・デラリアと申します。お目にかかれて光栄ですわ、アイラ公爵閣下」
「ヴィクトリアをよく支えてくれていると聞いている。父として礼を言わせてくれ」
「そんな、恐れ多い言葉ですわ。ヴィクトリア様のお力になることは、私の喜びです」
ふむ、と頷いたアルフレッドは、ヴィクトリアに尋ねた。
「ユージェニー嬢は学園内での調査を手伝ってくれているのだったな」
「ええ、そうです」
「ならば、今からの話も聞いてもらおう。それに、まったくの無関係ではないはずだ」
準備させていた居間で、そのまま話すことになった。
それぞれが一口お茶を飲んだところで、アルフレッドが話し始める。
「ギルバート殿下が、アーキン男爵令嬢に入れ込んでいるようだと、ヴィクトリアは言っていたな? 身分に相応しくない装いをするようになってきたと」
「ええ。愛人という扱いならば別に構いませんでしたが、近頃は随分と高価な贈り物もしているようですわ」
身分の差による待遇の違いを声高に詰るくせに、ポーラには高級品ばかり持たせているらしい。それでは主張が通らないだろうと思うのだが。
「アーキン男爵令嬢に関しては、ユージェニーがよく調べてくれています」
ヴィクトリアが目配せすると、ユージェニーはいつもよりやや硬い声を出した。
「最近ではギルバート殿下のみならず、他の貴族子弟も彼女に貢物をしているようです。そして嫉妬した殿下がさらに贈り物を、と悪い連鎖が起きています」
ポーラはそれを呑気に喜んでいるらしい。確かに着飾ることは令嬢の仕事の一つだが、彼女のやっていることは社交界のバランスを崩すだけだ。養子に迎えてくれたアーキン男爵家の面子を潰し、ギルバートの立場を悪くしている。
「その、貢物に関してだ。ヴィクトリア、最近殿下からなにか贈り物をもらったか?」
「……いいえ。そういえば、近頃は手紙や花すら届きませんわ」
婚約破棄するつもりだったのでまったく気にしていなかったが、確かに最近は婚約者としてのプレゼントがない。
アルフレッドは大きくため息をついた。
「植物園のことで王宮に行った折、王太子殿下から教えていただいた。ギルバート殿下は、婚約者のために使う予算をアーキン男爵令嬢に使っていたらしい。まあ、普通はそこまで厳密に区切られるものでもない。書類上は分類されているが、要するにお小遣いのようなものだ。多少愛人に使ったところで目を瞑られる、のだが」
「本来の婚約者であるわたくしには一切贈り物がなく、愛人であるはずの令嬢に必要以上に使い込んだために問題視された、ということですね?」
「そうだな。ギルバート殿下は、もう少し頭を使える方だと思っていたのだが」
義理の息子となるはずだったギルバートに、失望の色を見せるアルフレッド。
「国王陛下の怒りを買ったため、殿下はアーキン男爵令嬢のために第三王子としての予算を使うことを禁止された。これは、リアムが殿下の従者になる直前の話だ」
え、と驚いたのはユージェニーだ。
アルフレッドが促すと、ユージェニーはおずおずと口を開く。
「殿下がアーキン男爵令嬢へのプレゼントを禁じられているならば、話が食い違ってきますわ。昨日彼女は、ギルバート殿下に買ってもらったばかりだという髪飾りを、自慢していたようです」
ユージェニーは、ギルバートたちに靡いていない下位貴族たちの中に情報網を張っている。そこからポーラの情報を得ているのだ。速くて正確なため、ヴィクトリアも助けられている。
「そう、ギルバート殿下は未だアーキン男爵令嬢に貢いでいる。その資金源が分からなかったのだが、リアムのお陰で判明した」
「リアム、が?」
「ああ。我が家に出入りする商人に、ちらっと漏らしたらしい。『次期アイラ公爵の命で装飾品を購入したい』と」
リアムは当然、ヴィクトリアにギルバートと結婚するつもりが無いことを知っている。だから、彼が次期アイラ公爵と呼ぶならば、それはギルバートではないはずなのだ。
だが、今のリアムはギルバートの従者。ヴィクトリアもアルフレッドも、彼に買い物を命じることはできない。
「商人は、私の所に確認に来た。リアムがアイラ公爵家の名前で買い物をしているようだが、何故届け先が王宮なのか、と」
「……まさか」
さしものヴィクトリアも、開いた口が塞がらなかった。
「ギルバート殿下が、アイラの名でお金を使っているというの? 次期アイラ公爵として?」
「そうだ。そして、我々にそれが伝わるよう、リアムがわざと失言してくれたのだ」
名のある貴族ならば、買い物は商人を呼んで行うものだ。ヴィクトリアも、自ら店に足を運んだことはない。
ギルバートはポーラに貢ぐための品物を、こっそりと部下に買いに行かせていた。さすがに王族御用達の商人は使えなかったらしい。
人目を避け、アイラ公爵家の信用を利用して、つけ払いで買い物をしていたのだ。
「ですが、アイラの人間だと証明できなければ買い物なんてできないでしょう?」
「そこは私も疑問に思って調べてみた。どうやらあの馬鹿王子は、商会で働く人間を買収して誤魔化していたようなのだ」
「そんなことを……」
ここに来て明確になったギルバートの罪に、ヴィクトリアは乾いた笑いを漏らした。
これは立派な横領だ。たとえ婚約をしていようと、ギルバートにアイラ公爵家の名前を使う権利も、資産を利用する権利もない。
ヴィクトリアが望んでいた、ギルバート有責での婚約破棄は、これで問題なく進むだろう。
その代償は、大きいけれど。
「……リアムは、どうなるのでしょう」
「こちらに有利になるよう動いてくれたのは確かだが、血の契約がある限り、リアムは絶対的に第三王子側だ。殿下が罪に問われた場合、リアムも連座となる可能性はある」
「そう、ですか」
それだけではない、とアルフレッドは言う。
「アーキン男爵令嬢に貢いでいるその他の貴族子弟たち。どうやらその買収した商会の人間を使って、アイラの名で金を使っている人間が連中の中にもいるようだ。ユージェニー嬢、あなたの元婚約者の名も挙がっている」
ユージェニーは小さく悲鳴を上げた。それもそうだろう、ユージェニーとデリックの婚約はなくなったが、家同士の繋がりを考え、新しい婚約の相手としてデリックの弟が候補になっている。
もしこれでデリックが横領の罪で捕まった場合、その生家であるフィエン子爵家がどれほどの影響を受けるか分からない。そして、繋がりのあるデラリア伯爵家も、無関係ではいられないだろう。
「ユージェニー嬢はヴィクトリアの大切な友人であると聞いている。今から対処をすれば間に合うだろう」
「あ……、ありがとうございます、閣下。父に……、すぐにでも父に報告いたします」
ギルバートの行いが、いったいどれだけの人間を狂わせたのか。リアムだけじゃない、ギルバートとポーラのせいで道を踏み外した者は多いはずだ。
ヴィクトリアはソファーの背もたれに体を預けた。冷めてしまった紅茶を飲んで、ため息をつく。
あとは父に任せておけば、すべて丸く収まる。まさか、こんな形で終わるとは思わなかったが。
ギルバートが言っていた改革とは、こんな馬鹿げたものだったのだろうか。
いらない罪を増やして、犠牲を増やして。誰も、幸せになどなれない。こんな道を作って、あの王子は満足なのだろうか。
(リアム……)
彼の不幸ごと愛している。この気持ちが消えることなど無いだろう。リアムの存在はヴィクトリアにとって至高のものだ。
けれど、隣に置いて愛でられないのなら、リアムに伝えることができないのなら。この愛は虚しいだけだ。
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