45 / 48
第三章 飛鳥戦国時代編
籠の中の鳥、丹波亀山
しおりを挟む
一方、飛鳥時代に赴いた安部清明と安東要たち一行であるが、今の九州の福岡県辺りの筑紫から、明智光秀が統治した「敦賀と亀岡」を目指すことになった。
距離が遠いので夜間に巨大戦艦<地龍>で移動したが、三輪高市麻呂はさすがに驚いて、オタクたちは高市麻呂から漂ってくる戦士の風格に何となく気おされていた。
<地龍>は迷彩装甲を展開して山奥に隠し、オタクたちを残して、京都の西の丹波亀岡に到着した。
敦賀は琵琶湖の北にあり日本海に面している。
まずは比較的近場にある亀岡に行こうということになったのだ。
「『かごめかごめ 籠の中の鳥』を『籠に囲まれた小さな鳥居』、『竹垣に囲まれた神社』と解釈すると、そういう神社や鳥居を探せばいいはずだけど」
安東要はそう言いながら異世界スマホで亀岡の観光情報を探ったが、亀岡で有名な神社といえば、今の亀岡市の『愛宕神社』が一番に浮かぶ。<地龍>も愛宕神社付近に着陸していた。
京都の愛宕神社の方が有名だが、亀岡の愛宕神社は別名「元愛宕」とか「愛宕の本宮」とも呼ばれていてこちらの方が古い神社である可能性がある。
本殿の祭神は火産霊神〔軻遇突智神〕、伊邪那美神、大国主神である。
あとは式内社(名神大社)、丹波国一宮の『出雲大神宮』などもあり、今の亀岡市千歳町にある。愛宕神社の北側に位置していて比較的近い。別称として「元出雲」や「千年宮」ともいわれていて、由緒正しい古い神社のようだ。
御祭神は大国主命と后神である三穂津姫命、少那毘古名命で、日本全国を巡って農業などの国土発展に尽力した神々である。
南西に降ると、亀岡の中心に天正5年(1577)頃、明智光秀が築城した『丹波亀山城』などもある。丹波攻略の拠点であった。
「波奈的にはちょっとピンと来ないなあ」
月読波奈はいつものブスっぽい厚底メガネ、黒のゴスロリミニスカとブーツ、純白のニーハイソックスで決めている。
ブスっぽい感じにすることで何か落ち着くのだろうか。
「確かに、こう決め手に欠けるというか」
神沢優は深緑色の自衛隊風のミニスカ制服にブーツ、黒のニーハイソックスという渋いのかエロいのか不明なファッションである。
ふたりは<勾玉の民>のリーダーが生まれる際の試練の謎について、実はその真相は知らない。
カゴメ歌の解釈については知ってはいる。
だからヒントを出してる訳でもなく、異能者独特の勘のようなものなのだろう。
「うーん、波奈ちゃんと神沢さんがそういうなら、もう少し他の神社を探してみます」
安東要は案外、素直である。
そこが彼のいい所でもあるのだが、未だに黒の制服にミニスカ、ニーハイソックスのミニスカポリス姿なのだが、それについてはあまり触れないでおこう。
まあ、何となくかっこいい特殊な軍服に見えなくもない。
「……式内『大井神社』、所在地 京都府亀岡市大井町並河1-3-25 旧地名 丹波国桑田郡、御祭神 月讀命。これ、当りかもしれない」
安東要がいう。
「月読命は秘密結社<天鴉>の起源と言われてるモグラ男だし、ひかり姫、つまり、天照命と対をなす日本神話でも有名な神様ですね。それに大井神社という名前自体にも、井戸=かごめ紋との関連性がなくもない」
かごめ紋=竹篭の文様だけではなく、井戸の形そのものがかごめ紋に見えなくもない。
神沢優はピンクのサイバーグラスをひとさし指でちょっと持ち上げながら、異世界スマホで検索をはじめた。
「市杵嶋姫命は、日本神話に登場する有名な女神で『宗像三女神』の一柱、海と水の神と言われているわ。古事記の別名は狭依毘売命、日本書紀の別名は瀛津嶋姫命。天照と素戔嗚が、天眞名井で誓約を行った時に、天照が素戔嗚の剣を噛んで吹き出した霧から生まれた三女神の三女。「斎き」は神霊を斎き祭るという意味。あとのふたりは多岐津姫命、多紀理姫命。天真名井は天界の素晴らしい井戸という意味だし、鳥取にそういう名水があったりと、井戸ともかごめ紋とも関連がありそうだし」
神沢優は古代史マニアなので、そういう薀蓄知識は豊富だった。
まあ、異世界スマホの検索で出てくるのかもしれないが。
「残りの御祭神は木股命(=木俣神)ですね。木股命は日本神話の中で、大穴牟遅神が因幡の八上比売に生ませた神である。八上比売は大穴牟遅神の最初の妻であったが、須勢理毘売を正妻に迎えたため、これを恐れ、子を木の俣に刺し挟んで実家に帰ってしまった。そのため、その子を名づけて木俣神という。またの名を御井神という」
安東要も負けずに検索してみた。
「御井神は井戸の神様っぽいし、木俣神は『木の股に挟むことで子供の健康を願う』儀式の神格化と言われてるし、子供が丈夫に育つということで信仰されてるみたいね」
神沢優が解説する。
「歴史、由緒。由緒掲示板、和銅三年(710年)の創建、光秀の兵火で焼失した社殿を、天正十二年(1584年) 秀吉が片桐且元を奉行として再建せしめたものという。祭神は、御井神、月読命、市杵島姫命で、伝説によると御井神(木俣神)が市杵島姫命と洛西松尾大社から神使の亀に乗って大堰川を遡上されたが……え! 亀だって!」
安東要はちょっと吃驚している。
間をおいて続ける。
「……保津の急流が乗り切れなかったので、鯉に乗りかえて、ここ大井に上陸して鎮座されたということである。為に当社の氏子は鯉を尊び、食用は勿論、捕えることも禁じ、五月の節句に鯉のぼりもあげない風習が続いている。十月十六日の例祭には、古く貞観八年(886年)に始まったという勇壮な競馬が 当社の馬場で武者姿の氏子によって奉納される」
「この神社で、当りね。波奈の神社かも?」
月読波奈がそういう。
「明智光秀の兵火で焼失した社殿を秀吉が片桐且元を奉行として再建せしめた。月読命、秘密結社<天鴉>のルーツであるモグラ男=月読そのものが御祭神だし、井戸というカゴメ紋、亀にまつわる伝説もある。確かに全ての符号が一致している」
安東要も納得しかけた。
「市杵嶋姫命は天照の子で、皇孫邇邇芸命が降臨した際に養育係としてつき添って、邇邇芸命を立派に育てたことから、子守の神、子供の守護神として崇敬されているわ。井戸、子供と非常に関連が深いわね」
神沢優も御祭神の意味を読み解いていく。
「そうなると、鯉も何か関係してるのかな?」
安東要が疑問を投げかける。
「それは何か意味があるかもしれないわ」
神沢優は物思いに沈んだ。
謎は全て解かれた訳ではなかった。
「とりあえず、現地にいってみようか」
月読波奈が答えを出した。
一行は大井神社に向かうことになった。
距離が遠いので夜間に巨大戦艦<地龍>で移動したが、三輪高市麻呂はさすがに驚いて、オタクたちは高市麻呂から漂ってくる戦士の風格に何となく気おされていた。
<地龍>は迷彩装甲を展開して山奥に隠し、オタクたちを残して、京都の西の丹波亀岡に到着した。
敦賀は琵琶湖の北にあり日本海に面している。
まずは比較的近場にある亀岡に行こうということになったのだ。
「『かごめかごめ 籠の中の鳥』を『籠に囲まれた小さな鳥居』、『竹垣に囲まれた神社』と解釈すると、そういう神社や鳥居を探せばいいはずだけど」
安東要はそう言いながら異世界スマホで亀岡の観光情報を探ったが、亀岡で有名な神社といえば、今の亀岡市の『愛宕神社』が一番に浮かぶ。<地龍>も愛宕神社付近に着陸していた。
京都の愛宕神社の方が有名だが、亀岡の愛宕神社は別名「元愛宕」とか「愛宕の本宮」とも呼ばれていてこちらの方が古い神社である可能性がある。
本殿の祭神は火産霊神〔軻遇突智神〕、伊邪那美神、大国主神である。
あとは式内社(名神大社)、丹波国一宮の『出雲大神宮』などもあり、今の亀岡市千歳町にある。愛宕神社の北側に位置していて比較的近い。別称として「元出雲」や「千年宮」ともいわれていて、由緒正しい古い神社のようだ。
御祭神は大国主命と后神である三穂津姫命、少那毘古名命で、日本全国を巡って農業などの国土発展に尽力した神々である。
南西に降ると、亀岡の中心に天正5年(1577)頃、明智光秀が築城した『丹波亀山城』などもある。丹波攻略の拠点であった。
「波奈的にはちょっとピンと来ないなあ」
月読波奈はいつものブスっぽい厚底メガネ、黒のゴスロリミニスカとブーツ、純白のニーハイソックスで決めている。
ブスっぽい感じにすることで何か落ち着くのだろうか。
「確かに、こう決め手に欠けるというか」
神沢優は深緑色の自衛隊風のミニスカ制服にブーツ、黒のニーハイソックスという渋いのかエロいのか不明なファッションである。
ふたりは<勾玉の民>のリーダーが生まれる際の試練の謎について、実はその真相は知らない。
カゴメ歌の解釈については知ってはいる。
だからヒントを出してる訳でもなく、異能者独特の勘のようなものなのだろう。
「うーん、波奈ちゃんと神沢さんがそういうなら、もう少し他の神社を探してみます」
安東要は案外、素直である。
そこが彼のいい所でもあるのだが、未だに黒の制服にミニスカ、ニーハイソックスのミニスカポリス姿なのだが、それについてはあまり触れないでおこう。
まあ、何となくかっこいい特殊な軍服に見えなくもない。
「……式内『大井神社』、所在地 京都府亀岡市大井町並河1-3-25 旧地名 丹波国桑田郡、御祭神 月讀命。これ、当りかもしれない」
安東要がいう。
「月読命は秘密結社<天鴉>の起源と言われてるモグラ男だし、ひかり姫、つまり、天照命と対をなす日本神話でも有名な神様ですね。それに大井神社という名前自体にも、井戸=かごめ紋との関連性がなくもない」
かごめ紋=竹篭の文様だけではなく、井戸の形そのものがかごめ紋に見えなくもない。
神沢優はピンクのサイバーグラスをひとさし指でちょっと持ち上げながら、異世界スマホで検索をはじめた。
「市杵嶋姫命は、日本神話に登場する有名な女神で『宗像三女神』の一柱、海と水の神と言われているわ。古事記の別名は狭依毘売命、日本書紀の別名は瀛津嶋姫命。天照と素戔嗚が、天眞名井で誓約を行った時に、天照が素戔嗚の剣を噛んで吹き出した霧から生まれた三女神の三女。「斎き」は神霊を斎き祭るという意味。あとのふたりは多岐津姫命、多紀理姫命。天真名井は天界の素晴らしい井戸という意味だし、鳥取にそういう名水があったりと、井戸ともかごめ紋とも関連がありそうだし」
神沢優は古代史マニアなので、そういう薀蓄知識は豊富だった。
まあ、異世界スマホの検索で出てくるのかもしれないが。
「残りの御祭神は木股命(=木俣神)ですね。木股命は日本神話の中で、大穴牟遅神が因幡の八上比売に生ませた神である。八上比売は大穴牟遅神の最初の妻であったが、須勢理毘売を正妻に迎えたため、これを恐れ、子を木の俣に刺し挟んで実家に帰ってしまった。そのため、その子を名づけて木俣神という。またの名を御井神という」
安東要も負けずに検索してみた。
「御井神は井戸の神様っぽいし、木俣神は『木の股に挟むことで子供の健康を願う』儀式の神格化と言われてるし、子供が丈夫に育つということで信仰されてるみたいね」
神沢優が解説する。
「歴史、由緒。由緒掲示板、和銅三年(710年)の創建、光秀の兵火で焼失した社殿を、天正十二年(1584年) 秀吉が片桐且元を奉行として再建せしめたものという。祭神は、御井神、月読命、市杵島姫命で、伝説によると御井神(木俣神)が市杵島姫命と洛西松尾大社から神使の亀に乗って大堰川を遡上されたが……え! 亀だって!」
安東要はちょっと吃驚している。
間をおいて続ける。
「……保津の急流が乗り切れなかったので、鯉に乗りかえて、ここ大井に上陸して鎮座されたということである。為に当社の氏子は鯉を尊び、食用は勿論、捕えることも禁じ、五月の節句に鯉のぼりもあげない風習が続いている。十月十六日の例祭には、古く貞観八年(886年)に始まったという勇壮な競馬が 当社の馬場で武者姿の氏子によって奉納される」
「この神社で、当りね。波奈の神社かも?」
月読波奈がそういう。
「明智光秀の兵火で焼失した社殿を秀吉が片桐且元を奉行として再建せしめた。月読命、秘密結社<天鴉>のルーツであるモグラ男=月読そのものが御祭神だし、井戸というカゴメ紋、亀にまつわる伝説もある。確かに全ての符号が一致している」
安東要も納得しかけた。
「市杵嶋姫命は天照の子で、皇孫邇邇芸命が降臨した際に養育係としてつき添って、邇邇芸命を立派に育てたことから、子守の神、子供の守護神として崇敬されているわ。井戸、子供と非常に関連が深いわね」
神沢優も御祭神の意味を読み解いていく。
「そうなると、鯉も何か関係してるのかな?」
安東要が疑問を投げかける。
「それは何か意味があるかもしれないわ」
神沢優は物思いに沈んだ。
謎は全て解かれた訳ではなかった。
「とりあえず、現地にいってみようか」
月読波奈が答えを出した。
一行は大井神社に向かうことになった。
0
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
楽将伝
九情承太郎
歴史・時代
三人の天下人と、最も遊んだ楽将・金森長近(ながちか)のスチャラカ戦国物語
織田信長の親衛隊は
気楽な稼業と
きたもんだ(嘘)
戦国史上、最もブラックな職場
「織田信長の親衛隊」
そこで働きながらも、マイペースを貫く、趣味の人がいた
金森可近(ありちか)、後の長近(ながちか)
天下人さえ遊びに来る、趣味の達人の物語を、ご賞味ください!!
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
西涼女侠伝
水城洋臣
歴史・時代
無敵の剣術を会得した男装の女剣士。立ち塞がるは三国志に名を刻む猛将馬超
舞台は三國志のハイライトとも言える時代、建安年間。曹操に敗れ関中を追われた馬超率いる反乱軍が涼州を襲う。正史に残る涼州動乱を、官位無き在野の侠客たちの視点で描く武侠譚。
役人の娘でありながら剣の道を選んだ男装の麗人・趙英。
家族の仇を追っている騎馬民族の少年・呼狐澹。
ふらりと現れた目的の分からぬ胡散臭い道士・緑風子。
荒野で出会った在野の流れ者たちの視点から描く、錦馬超の実態とは……。
主に正史を参考としていますが、随所で意図的に演義要素も残しており、また武侠小説としてのテイストも強く、一見重そうに見えて雰囲気は割とライトです。
三國志好きな人ならニヤニヤ出来る要素は散らしてますが、世界観説明のノリで注釈も多めなので、知らなくても楽しめるかと思います(多分)
涼州動乱と言えば馬超と王異ですが、ゲームやサブカル系でこの2人が好きな人はご注意。何せ基本正史ベースだもんで、2人とも現代人の感覚としちゃアレでして……。
豊家軽業夜話
黒坂 わかな
歴史・時代
猿楽小屋や市で賑わう京の寺院にて、軽業師の竹早は日の本一の技を見せる。そこに、参詣に訪れていた豊臣秀吉の側室・松の丸殿が通りがかり、竹早は伏見城へ行くことに。やがて竹早は秀頼と出会い…。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる