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2014年

サイコパス、小説を書くためのインプットと三人称ビジネス視点について

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佐世保高1女子殺害事件の深層  作者:瓢六玉
http://ncode.syosetu.com/n3845cf/(リンク切れ)

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  サイコパスとは精神病質、あるいは反社会性人格障害などと呼ばれる極めて特殊な人格を持つ人々のことを指す言葉です。

  極めて特殊というと、滅多にであう機会の無い特別な存在という感じがするかも知れませんが、実はそれほど存在する数が少ないというわけではありませ ん。

 サイコパスにどれくらいの割合で出会うかについては、住んでいる国や地域、環境によっても差があるとされています。

 しかし、少なくとも確率論で言えば、一度もサイコパス(あるいはそれに極めて近い人物)と関わらないで人生を終える人の方が少ないと言って良いで しょう。

 そして、サイコパスの特徴を一言で表すなら、
 良心や善意を持っていない
 ということです。

 私たちがコウモリのように音波で周りの状況を把握したり、猫のように暗闇で物を見ることができないのと同様に、サイコパスは良心や善意というような 感覚を持つことができません。


サイコパスとは何か?
http://www.psy-nd.info/
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 佐世保の女子高校生の殺害事件で、虚淵玄氏の「PSYCHO-PASS/サイコパス」というアニメが放映中止になったりしてます。 
http://ja.wikipedia.org/wiki/PSYCHO-PASS

 世の中には、家庭環境などの病や発達障害だとは思いますが、良心がなかったり、罪悪感が希薄なサイコパスと呼ばれる人々が、結構いるんだなと思ったりしてます。

 こういう人々に罪悪感だとか世の中の常識を説いても仕方ないというか、ブラック企業の経営者もある意味、サイコパスなのかなと思っています。

 人の痛みが分からない、自分の正しさにこだわるあまり、ネットなどで他人を容赦なく叩く人も同類なのかなと思いました。

 こういう他人の気持ちが分かったり、思いやることができない人々は、小説の視点からいえば、一人称なのではないかと思います。

 相手の立場がわかれば、二人称、それで複雑な人間関係を見渡すことができる人が三人称視点だと思います。 

 経営コンサルタントの石原明さん著書『すべてが見えてくる飛躍の法則‐ビジネスは三人称で考える‐』(アスペクト/刊)を読んでいたら、これって小説を書く上で大事なものかもしれないと思いました。
http://www.sinkan.jp/special/third_person/index.html


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 石原さんはこの「人称」をビジネスに役立てるために新たに解釈し、一人称は「自分目線」、二人称は「相手目線」、三人称は「まわり目線」、四人称は「マーケット目線」、五人称を「業界目線」といった具体に、ビジネスにおける「視野の広さ×時間軸」の尺度として捉えている。

(中略)

 石原さんの言う三人称視点とは、「結果としてどういう影響をまわりに及ぼすかということがわかる思考」を指す。つまり、第三者がそれをどう見るのかということだ。
 例えば、お客様目線で考えていくと、行き過ぎた顧客第一主義に陥ってしまう可能性がある。そこで行き過ぎないようにするためには“自分のしていることを相手がどう見ているかと同時に、それを回りの人がどう捉えているかということを時間軸(その行動が3ヵ月後や6ヵ月後にどういう結果を引き起こすか)も含めて考えられる視点である”第三者の視点が必要となる。特にリーダー層はその視点が欠けてしまうと、組織自体が暴走してしまいかねないのだ。

http://www.sinkan.jp/special/third_person/index.html
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 小説家にとっては、三人称視点の話は馴染み深いものですが、四人称は「マーケット目線」、五人称を「業界目線」まで考えて、作品を書く人は少ないと思います。

 こちらの担当は編集者ということになるんでしょうが、小説家の中にもこういうことを考えながら書いてる人もいるというか、自然にそういう思想のようなものに到達するようにも思えます。

 「攻殻機動隊」などは特殊な世界観設定から、作者に哲学とか思想を生みやすいですね。

  
 
 小説をビジネス視点から見ると、今、業界でこういうものが流行ってるので、取り入れようとか、人気要素を小説に入れていこうという話になるし、「小説家になろう」というサイトの人気作になっていくように思います。

 四人称は「マーケット目線」、五人称を「業界目線」的な視点ですが、視点が高度化していくに従って、作品の人気度は上がっていくとは限らない訳です。

 それは感情移入の問題が出てきてしまって、逆に人気からは遠ざかることになるからです。

 結局はその人の感覚なんでしょうね。

 小説は最終的にはその人の才能なんでしょうが、そう言ってしまうと身も蓋もないですし、努力の余地も考えてみます。



 
 面白い小説を書く方法は作品の中ではなく、三人称視点で自分の作品を客観的に見れるか?にかかってくると思います。

 「小説家になるための戦略ノート」に書いたアクセスアップ方法、アルファポリスのWebコンテンツ大賞に参加するだけでも、アクセスは10倍ぐらいになります。

 僕も毎回のように参加していますが、大賞や読者賞が取れないのは分かってても、毎回、参加するのは理由があります。

 それはアクセスが地味だけど、かなり上がるというか、自分の作品を多くの人に読んでもらうだけでも価値があります。

 何かに成功する人は、最初から大きな成功をするわけではありません。力を溜める時期、世に認められない時期が必ずあります。

 だけど、その時期に腐ることなく、努力するというか、やれることを着実にやるわけです。単に小説を書くだけでも、それはひとつの成果と言えます。


 「乾為天の龍:リーダーの易経」、この記事を読んでみると、その意味が分かると思います。
http://bloom.at.webry.info/200802/article_1.html




 それで、ある程度の読者の感想や人気度など、アクセス解析などで反応をみながら、自分の作品の書き方や内容を変えていく訳です。

 自分の書きたいことは書いていいんだけど、過剰適応して、それがなくなると逆に作家性がなくなって、作家デビューは遠のくでしょうね。

 自分の行動を変えていかないと、未来の結果は変わらないので、そういうサイクルを回していくしかないですね。

 成功哲学といっても、そういう当たり前のことを当たり前にやるだけなので、単純なものです。

 

 ただ、最近、あまり本を読んでなかったのですが、自分の行動を変るために、自分の考え方を変えるというか、脳内のソフトのアップデートや発想の転換が必要です。

 情報のインプットというのが非常に大事だったんだなと、最近、気づきました。

 いい作品を書くためにはいい作品をいっぱい読み、アニメでも本でも映画でもいいので、沢山、見ることが必要です。

 「小説家になろう」の作品でも非常に刺激を受ける作品が沢山ありますし、「ソードアート・オンライン」のアニメ版や、今期の「ALDNOAH ZERO」というアニメ作品などは、ストーリー展開においてもネタの宝庫だと思います。
http://www.aldnoahzero.com/

 個人的にはそういう風にして、一年ぐらいは過ごしていこうかと思っています。

 そのうち、自分の進むべき道が見えてくると思いますが、とりあえず、今、自分が構想を持っている作品を書ききって、完結させていこうと思っています。

 何か掴めるまでは、まだまだ時間がかかりますが、のんびりやっていこうかと思っています。


2014年前半の活動のまとめ、成果と今後の予定
http://syosetu.com/userblogmanage/view/blogkey/946546/


 2014年後半は、第三回エリュシオンライトノベルコンテスト(作品受付開始は10月1日を予定)に向けて、「時の女神 ~魔導天使外伝~」を完成させて、参加予定です。


 その前に、アルファポリスの第7回ファンタジー小説大賞に「時の女神~魔導天使外伝1~」、「ヴァ-サス7 ラストメッセージ」などをエントリー予定です。2014年8月末日までエントリー受付、2014年9月1日~2014年9月末日。アルファポリスWebサイト上にて開催なので、たぶん、かぶらないと思います。

第7回ファンタジー小説大賞
http://www.alphapolis.co.jp/contPrize/boshuu/


 合間に、書きやすいエッセイなどの公募にも応募してみます。
 一年ぐらいは試行錯誤の時期になりそうですね。
 






(あとがき)



 アルファポリスのルビタグがようやく「なろう仕様」もOKということで、転載が楽になりました。
 感謝です。

 しかし、小説書かないとね。
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